これだけは備えておきたい!災害時に必要な子供の防災グッズ
災害が起きる前に準備したい非常時の備え。子供がいる家庭なら大人用と子供用の準備をしなければいけません。
災害を経験していないと、どのくらい赤ちゃんや子供の準備が必要なのか分かりずらいですよね。また、実際災害が起きたら、赤ちゃんを背負って大荷物を運ぶのも大変です。
この記事の目次
非常時の備えは何日分必要?
災害が起きたらまずは救命活動を優先するので避難者の支援は後回しになります。
自治体が72時間以内の救出に全力を挙げるので、最低でも3日分の備えが必要です。東日本大震災の大規模な地震では、ライフラインの復旧が遅れ3日分の備えも底をついてしまう非常事態となりました。
3日間では支援を開始できないことも考慮して、1週間は自活ができるように防災会議が行われましたが、1人につき1週間分の備えるとなると、家族が多いご家庭ではとても準備ができない状況です。
防災用品の置き場所はどうする?
非常時のグッズは大きく「持ち歩き用」「非常時用」「備蓄用」の3つに分けられます。
- 持ち歩き用:母子手帳、常備薬、スーパーの袋などカバンに入る軽いもの
- 非常時用:貴重品、救急用品、食料品、飲料、身を守るもの、生活用品など
- 備蓄用:避難が長引いた場合の非常食、生活用品、コンロなど
常に持ち歩く備えはいざというときに必要なモノです。いつもカバンの中に入れておきましょう。
防災グッズの置き場所は「サッと逃げる」ことを大前提に、玄関や寝室に準備している人が多いですが、戸建ての場合は物置に置いている人もいます。
玄関に収納場所がない、または家族が多い場合は個人ごとのリュックを用意し、各人の寝室、ベランダや車に乗せている人もいます。
ライフラインが止まってしまう場合を想定して、物資が届くまでに必要な備蓄品はキッチンが収納場所として多いようです。収納スペースが少ないときはダンボールやスーツケースに入れている人もいるようです。
【持ち歩き用】外出時にママが必要な備え
子供と外出中に災害が起きることも考えられます。そんな急な事態に備えて、常に持ち歩きたいものがあります。
- 母子手帳
- 母子手帳は出産や予防接種の記録があるので緊急の場合も重宝します。常に持ち歩くのが大変であれば出生証明と予防接種のページをコピーしておきましょう。
- 保険証
- 震災等の場合には、保険証がなくても最低限の情報を伝えることで10割の医療費を3割負担により受診することができます。家族分持ち歩くのが大変であればコピーして1つにまとめておきましょう。
- 常備薬
- 普段から持ち歩いている人も多い常備薬は、大人用だけでなく子供の分も一緒に持ち運びましょう。子供の年齢によって飲める薬や分量も決まっているため、薬に記載しておくと安心です。
- ホイッスル
- 外出先で閉じ込められたとき、ホイッスルがあれば自分たちの居場所を知らせることができます。小さく場所をとらないのでカバンに必ず持参したいアイテムです。
- スーパーの袋
- スーパーの袋とハンカチを使えばオムツとして使うことができます。通気性が悪いのでムレたりかぶれが生じることもありますが、あくまでもオムツが足りず簡易用として使うのが目的です。
- マスク
- 災害時は環境の変化で病気が流行ったり、砂ホコリによって空気が汚染されます。防寒代わりとしても使えるので使い捨てのものを数枚持ち運ぶようにしましょう。
- ウェットティッシュ
- おしりふきから傷口のアルコール消毒など、衛生面で気になったときに使えます。携帯用のウェットティッシュであればコンパクトのものが多いので持ち運びにも便利です。水道が止まってしまったときにもあると便利です。
普段持ち歩いているものにプラスして!
赤ちゃんがいる家庭では、普段から外出時に持ち歩いているものとプラスアルファで上記のものを持ち運ぶと良いでしょう。
オムツやおしりふきは普段から持ち運びをしていることが多いので、そのときは必要なものだけを持ち歩けば大丈夫です。
また、外出中はベビーカーで移動することも多いですが災害時は足元が悪くなり、ベビーカーでの移動は難しくなります。
持ち運びに便利な、おんぶ紐や抱っこ紐を1枚持参すると安心です。
【非常時用】赤ちゃんと子どもがいる家庭の備え
大人用の防災グッズとプラスして、子供用の備えも別に準備をしておきましょう。自分でリュックを背負える幼児がいる場合は、着替えやおもちゃなど軽いものを入れて準備しておきましょう。
非常時用に準備しておきたい防災グッズ
子供の年齢によって準備するものは変わりますが、生活に必ず必要なもの、避難所で不安なく遊べるものは子供にとって大切です。
おもちゃを用意するなら、かさばらないものを持たせてあげましょう。
【非常時用に準備したいもの】
準備グッズ | 詳細 |
---|---|
粉ミルク | 月齢に合った分量の粉ミルクを最低でも4~5日分準備。スティックや、 キューブ型の粉ミルク、計り置きできるミルカーを準備しておくと便利です。 |
哺乳瓶 | 使い捨ての哺乳瓶であればコンパクトに折りたたみができるものもあり ます。災害時は消毒ができないので紙コップの代用も可能です。 |
離乳食 | 離乳食初期は長期保存の効くおかゆや市販のベビーフードをストックしま しょう。アレルギーを持つ子供に対応した非常食も販売されてます。 |
おやつ | 子供がお腹を空かせたときに落ち着かせることができます。普段から 食べなれているおやつを準備しましょう |
オムツ | オムツは何枚も持っていくとかさばり場所をとります。少しでも最小限に抑える ために紙おむつ専用圧縮袋があります。 |
おしりふき | おしりふき以外にもお風呂に入れない時の体拭きまで色々な用途に使えます。 ウェットティッシュより大きく、低刺激で大容量なので重宝します。 |
着替え | 服は多すぎるとかさばるので肌着など薄いものを多めに持って重ね着をします。 靴下はたくさんあると冷え予防になります。 |
抱っこ紐 | 抱っこ紐は災害時に必須アイテムです。両手が空くので荷物を持つことも できますし、スムーズに動くことができます。 |
バスタオル | バスタオルはくるんで防寒替わりにしたり、赤ちゃんのおむつ替えや着替えの 時に敷いて使うことができます。 |
子供用歯ブラシ | 災害時は水不足により歯のお手入れがおろそかになりがちです。口内環境を 整えるためにも、オーラルケア用品を入れておきましょう。 |
カイロ | カイロは寒さをしのぐ以外にも、食べ物を温めることができます。携帯用カイロは 最高温度が約70℃もあるためカイロを用いてミルク用のお湯を温めた事例もあります。 |
おもちゃ | おもちゃは少量で、かさばらない物が良いでしょう。周りの目が気になる場合は 紙を丸めてボールにしたり、手遊びで大人が一緒に遊んであげましょう。 |
子供が1人でカバンを持てるなら!キッズ用防災セット
自分でカバンを持てる幼児がいるなら、必要な防災グッズを常備した幼児~小学校高学年向けの防災セットが便利です。
店名 | 品名 | 金額 |
---|---|---|
防災防犯ダイレクト | キッズ防災セット | 8208円 |
テレわかショップ | 防災パンダさん | 10584円 |
ヒットイレブン | ミニオンぬいぐるみリュック&防災10点セット | 5380円 |
通販パーク | くまモン非常持出しリュックセット | 3910円 |
少々お値段は高いですが、子供の身の安全を守るためならこういったセットも考えても良いかもしれませんね。
【備蓄用】赤ちゃんと子ども用の備え
大規模な災害であれば、避難が長引く可能性もあります。電気やガス、水道が止められた場合に、備蓄品があるとないのでは違います。
食べ物や飲み物、トイレットペーパーなど、備蓄品とは別に赤ちゃんや子供の備蓄品も必要です。
子供用は取り出しが簡単にできる場所にまとめて備蓄
子供用の備蓄品は、地震で家具が倒れてしまう引き出しの中より、サッと取り出しができるボストンバックや蓋つきの箱にまとめておきましょう。
子供が何人かいる場合は大きめのボストンバックに1人ずつ袋に分け、まとめて入れておくと探す手間が省けます。
- 粉ミルク(スティックやキューブタイプのもの)
- 紙おむつ(圧縮袋に入れてストック)
- おしりふき(使える用途が沢山あるので2~3個は入れておきたい)
- 離乳食(長期保存が可能なレトルト)
- おやつ(かさばらない物を小分けに)
- カイロ(離乳食の温めにも)
- ベビー用飲料水(通常の備蓄品の中に入れてもOK)
- 衛生用品(綿棒・冷えピタ・ガーゼ・絆創膏・包帯など)
- 着替え(肌着・下着・靴下など)
災害の備えは定期的に見直そう!
災害は起きないに越したことはありませんが、子供の成長と共に防災グッズを定期的に見直しをすることが大切です。
見直しが必要なのは以下です。
- オムツや衣類のサイズ
- 備蓄の食べ物や飲み物の賞味期限
- カイロや電池の使用期限
衣類やオムツは子供の成長と共に見直しが必要です。食料品以外に、懐中電灯に使う使用期限のある電池なども、いざというときに使おうと思ったら切れてて使えない…ということも考えられます。
備蓄として準備していたものが、期限が切れていざというときに使用できないのはとても残念です。そうならないためにも、定期的な見直しが大切です。
見直しが面倒な人に!日常的に食べて買い足すローリングストック
ローリングストックは、普段買っている食品や消耗品を多めに買い、日常的に消費することで「切らさず買い足すを繰り返し常に新しいものが備蓄される」という方法です。
このローリングストックを行うことで、定期的な見直しをせず賞味期限も新しい状態で保管することができます。
また、備蓄したものを普段から食べ慣れていれば、避難中の子供も非常食を受け入れやすくなります。
飲み水も定期的に消化して、1年で入れ替わるようにすれば市販の飲料水でも備蓄が可能です。
災害の備えをしっかりして身の安全を守ろう!
災害はいつ起こるか分かりません。今は、どこに住んでいても災害は起こります。だからこそしっかり行いたい準備は自身や家族の命を守るためにも大切なことです。
「いつかやらなきゃ」と頭では分かっていても、何を準備していいのか分からない、という人や危機を感じたことがない、という人まで様々です。
また、しっかり準備をしている人は、子供や家族を守りたい、震災を経験しているので同じ目に合うのは嫌、との意見がありました。
感じ方も人によって違いますが、いつ起こるか分からない災害で慌てて準備をするより、必要最低限の準備だけでもしておくと気持ち的に違うかもしれませんね。
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