香園寺に石手寺!愛媛の安産祈願トップ5と、オススメ神社&お寺

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2015/04/21

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四国八十八箇所のお寺が点在する愛媛県には、安産祈願で人気の高いお寺もたくさんあります。また安産祈願で知られる神社も少なくありません。

香園寺をはじめとする安産祈願所トップ5をはじめ、おすすめしたい神社仏閣をピックアップしました。

香園寺

子安大師の香園寺

香園寺は、愛媛県西条市にある真言宗のお寺です。このお寺は俗に「子安大師」と呼ばれており、愛媛きっての安産祈願スポットとして知られています。

香園寺は大変古いお寺で、伝説では聖徳太子が建立したとされています。用明天皇の病気平癒祈願のために創建されました。

用明天皇が病気になったとき、夢の中で四国の地に霊験あらたかな地があるというお告げを得ました。実際に天皇の病気は治癒し、それ以降祈願寺となったのです。

その後天平を代表する高僧・行基もこの寺を訪れています。行基はお寺の堂宇を建立したという伝説が残っているそうです。

その後創建から数百年後になり、弘法大師が四国巡錫中にこの地を訪れました。その時、お寺のある山のふもとで、ひとりの女性が難産に苦しみ抜いていました。

弘法大師は哀れに思って、女性のために加持祈祷を行い安産を祈りました、するとみるみる難産が安産となり、玉のような男の子が元気に産まれ、その泣き声が響き渡ったとされています。

そこで弘法大師はしばらくこの寺に逗留し、塔中六坊を開基し、みずから一坊に入ったとされています。

また唐渡りの金の大日如来を、このお寺のご本尊の胸の中に納めました。さらに脇侍仏として不動明王像を彫刻したとされています。

さらに女性の安産祈祷をしたことから、女人成仏や安産、子育てといった祈願の秘法をお寺に伝えたと伝説に残されています。

そこで香園寺は「子安大師」と呼ばれるようになりました。弘法大師御詠歌にも「あな尊と子安大師のご利益をうけし産子の声ぞいさまし」とあります。

このお寺は戦国時代に長宗我部元親の戦火によって焼失し、一度衰えてしまいました。しかし江戸時代に再興されています。

明治に入ると、住職が弘法大師の偉業を伝え、子安大師を盛り立てようとつとめ、大正に入って子安講が始まりました。

その布教は全国はもちろん中国や韓国、アメリカにも及んだと言われています。全国に名を成せるお寺となり、見事再興しました。

今では、四国八十八箇所第六十一番札所としてにぎわう人気のお寺になっています。宿坊も備えた大きなお寺です。

また子安大師の霊験は大変有名で、愛媛県きっての安産祈願所として知られています。県内はもちろん、全国から安産祈願に訪れる人が後を絶ちません。

お寺には本堂と大師堂をあわせた大聖堂と呼ばれる大きなお堂があります。ご本尊の大日如来と脇侍仏の不動尊、子安大師が祀られています。

参拝者が自由に拝観できるご本尊の後ろに、弘法大師の昔から祀られている本来のご本尊も三体、秘仏として安置されているそうですよ。

さらに境内には開山の祖とされる聖徳太子を祀った聖徳殿のほか、子安大師像を祀る子安大師堂もあります。堂内を回ってお百度を踏む人もいるそうです。

お堂の隣にはたくさんの石が積み上げられています。これは安産祈願のお礼参りに来た人が子の名を書いた奉納石や、願い事を書いた祈願石です。

香園寺の安産祈願

香園寺では、安産祈願は仏滅以外の日に受け付けています。受付時間は午前9時半から午後3時半までです。

時間内で、午前中4回、午後4回安産祈願の祈祷を行っています。基本的に電話予約制なので、電話で問い合わせをしてから参詣しましょう。

腹帯はお寺でも購入できます。手持ちの腹帯を持参する場合は、電話予約の際に伝えておくと良いでしょう。

安産祈願を受けると、お札の入ったお守りを授与されます。このお守りは腹帯にはさんでお腹に巻いておきます。

産気づいたらお守りを開き、中のお札を取り出して1時間ごとに1文字、書いてある字をちぎって飲むと良いそうです。飲み終えるころにはお産が終わると言われていますよ。

また安産祈願を受けると、お寺の僧侶の方からお寺の由来や腹帯を巻く理由、お礼参りの作法などいろいろな話を聞くことができます。

お腹の出っ張りの状態で、お腹の子が男の子か女の子か占ってくれることもあるそうですよ。楽しみですね。

無事安産で赤ちゃんを産むことができたら、できるだけ早めにお礼参りをして安産祈願を解き、子どもが健やかに育つことを祈念すると良いそうです。

多くの人々が安産祈願に訪れる子安大師。こちらの弘法大師像は赤ちゃんを抱いています。霊験あらたかな安産のお大師様で、お産の無事を祈りましょう。

香園寺
公式サイト:http://www.koyasudaishi.or.jp/
所在地:西条市小松町南川甲19
電話番号:0898-72-3861
Google map:https://goo.gl/maps/X6ste

石手寺

国宝の寺、石手寺

石手寺は、松山市にある真言宗のお寺です。夏目漱石の『坊ちゃん』で知られる道後温泉の近くに位置しています。

石手寺は四国八十八箇所霊場の第五十一番札所で、四国遍路の元祖といわれる衛門三郎の「再来伝説」がもとになって名付けられたお寺です。

衛門三郎は平安時代に生きた伊予の豪農で、欲深い男でした。家に来た托鉢僧の鉢を叩き割ってしまいます。実はこの僧こそ、弘法大師その人でした。

鉢が8つに割れると同時に僧も消えてしまいました。その後、毎年1人ずつ衛門三郎の子供が亡くなり、とうとう8人いた子はすべて絶えてしまいました。

悲嘆にくれる衛門三郎の夢枕に大師が立ちました。その時初めてあの僧侶が弘法大師だったことに気付いた衛門三郎は、大師に再び出会うため、四国遍路の旅に出ます。

20回巡礼を繰り返しても出会えず、衛門三郎は逆打ちを行います。そのうちに、病気になって虫の息となってしまいました。

そこに弘法大師が現れ、衛門三郎に「望みはあるか」と訊ねます。衛門三郎は泣いて自分の愚かさを詫び、今度は河野家に産まれたいと言い遺して死にました。

弘法大師は衛門三郎の手に「衛門三郎再来」と書いた小石を握らせました。その翌年、伊予国を治める領主・河野家に男の子が生まれます。

その子は左手を握ったまま、決して開きませんでした。そこでお寺の僧に相談し、祈願してもらったところやっと手が開き、そこには「衛門三郎」と書かれた小石が握られていたのです。

これが遍路の元祖、「衛門三郎の再来伝説」です。小石を握った手を開く祈願を受けたお寺はその後、「石手寺」と名付けられました。

石手寺の創建は天平時代と言われています。もとは伊予の太守が夢のお告げによって熊野権現を祀ったことが起源と伝えられています。

その後聖武天皇の勅願所となりました。香園寺にもゆかりのある高僧、行基が薬師如来を彫刻し、本尊として開山したと言われています。

最初は真言宗ではありませんでしたが、弘法大師が訪れた際真言宗に改宗されました。そしてその後、衛門三郎の再来伝説が生まれたのです。

石手寺は平安時代から室町時代にかけて非常に栄え、今でもたくさんの国宝指定を受けた宝物を残しています。観光地としても大人気で、ミシュランガイドにも掲載されました。

また石手寺の大師堂は「落書き堂」と呼ばれています。ここは古くから多くの人々が落書きを残しており、道後温泉ゆかりの正岡子規や夏目漱石も落書きしていたそうですよ。

石手寺の安産祈願

石手寺には、訶梨帝母天堂というお堂があります。ここは石手寺が熊野十二社権現だったころからあり、鬼子母神を祀っています。

鬼子母神はインドの女神で、鬼神でした。人の子をさらっては食べていたため、仏様が仏罰をくだし、鬼子母神が最も愛していた末の子を隠してしまいます。

鬼子母神は我が子がいなくなって初めて、自分がしてきた罪の深さを思い知りました。以後仏道に帰依し、安産・育児の女神となりました。

安産祈願に訪れる際は、電話予約をしていきましょう。特に安産祈願は鬼子母神が祀られているため人気があります。

子宝石の信仰があり、鬼子母神の石を持って帰ると良いと言われています。子供が無事に産まれたら、生年月日と名前を書き、新たに2個石をそえてお礼参りに行きましょう。

石手寺
公式サイト:http://nehan.net/
所在地:松山市石手2-9-21
電話番号:089-977-0870
Google map:https://goo.gl/maps/NE1vN

大福寺

縁結びの大福寺

大福寺は、四国中央市にある臨済宗のお寺です。市内の土居町に位置しています。古くは宇摩郡にありました。

このお寺は、お作様という女性ゆかりのお寺です。この周辺は江戸時代、伊予国の西条藩が治めていました。しかしその前は、一柳藩が治めていたのです。

一柳藩だったころの家臣の娘として生まれたお作は、幼い頃に父を亡くしました。その後、一柳藩は改易され、西条藩となります。

西条藩二代藩主だった松平頼致が、八日市で休んだ時に、お作が藩主に井戸水を差し上げました。その美しさと気品に魅入られた藩主は、お作を側室にします。

西条藩の松平家は、もともと紀州徳川家の支流です。その後、松平頼致は大変な出世を遂げ、紀州藩の六代目藩主となりました。

お作は頼致の子を産み、その子は紀州藩七代目藩主となります。頼致は正妻を持たなかったため、跡継ぎを産んだお作もまた、大変な出世を遂げたのです。

お作はとても気配り上手な女性で、出世したのちも決して高慢になることがありませんでした。そこで家臣や下々の人々にも大変愛されたと言われています。

お作様の物語は、日本版シンデレラ、玉の輿に乗ったサクセスストーリーとして今でも語り継がれています。

大福寺には、郷里の田地を買い集めて徳米を寄進したというゆかりがあります。そこで大福寺はお作様の寺として今でも親しまれているのです。

大福寺の安産祈願

大福寺は安産祈願でも人気があります。お作様のシンデレラストーリーから、大福寺は「縁結び・玉の輿」祈願の寺として知られています。

またお作は紀州藩主となる男子を出産しました。それだけでなく子供を10人も産み、多くの孫にも恵まれたとされています。

その素晴らしい子宝の縁の強さから、安産祈願に訪れる人も少なくありません。安産祈願を受ける際は、事前に問い合わせをしておくと安心です。

安産祈願の祈祷料は決まっていないそうです。お気持ちで、とのことですが、一般的には5千円から1万円ほどが相場でしょう。

お寺でも神社でも、祈祷料や玉串料は「料金」ではありません。仏様や神様に奉納するものです。お札を裸で渡すのではなく、紅白の蝶結びののしをかけた袋に表書きをし、奉納しましょう。

大福寺
公式サイト:http://www.daifukuji.com/
所在地:四国中央市土居町北野580
電話番号:0896-74-3037
Google map:https://goo.gl/maps/PQJHO

高忍日賣神社

産婆・乳母を祀る唯一の神社

高忍日賣神社は、伊予郡松前町にある神社です。「タカオシヒメ」神社と読みます。この神社は、日本で唯一という「産婆・乳母」を祀るという珍しい神社です。

高忍日賣神社が創建された年代は明らかになっていません。平安時代に編まれた『延喜式神名帳』に記載されているため、すでに千年以上の歴史があることはわかっています。

この神社の祭神は、神社の名前にもなっているタカオシヒメという神様です。タカオシヒメを祀る神社はここ高忍日賣神社だけと言われています。

タカオシヒメには、不思議な伝説が残されています。日本の初代天皇である神武天皇の父が産まれる時にまつわる伝承です。

神武天皇の父神の父母、つまり神武天皇の祖父母が船で海を渡っていました。その時、祖母神であるトヨタマヒメは父神を妊娠中でした。

トヨタマヒメが急に産気づいたため、近くの海岸に船を寄せて急いで産屋を建てました。しかし海辺だったため、たくさんのカニが這い出してきて産屋に入り、お産を邪魔しました。

大変な難産になってしまったトヨタマヒメは、一心にタカオシヒメの名を唱え続けました。するとタカオシヒメが現れ、三柱の神を派遣してお産を助けてくれたのです。

そのうちアメノオシオとアメノオシヒトは箒でカニを掃き出し、アメノオシヒメは産婆となってトヨタマヒメを助けました。

みるみるうちに安産となり、産屋の屋根が葺き終わらないうちにお産が進み、無事赤ちゃんが生まれました。この赤ちゃんが、のちの神武天皇の父となった神様です。

この神話が残っているため、タカオシヒメは産婆や乳母の女神として、さらに箒の女神として信仰されるようになり、高忍日賣神社は安産祈願の神社として知られるようになりました。

高忍日賣神社の正確な成立年数はわかっていませんが、この近くには古墳や祭祀跡といった遺跡が多く残されています。

神社として成立する前から、おそらくこの地はパワースポットとして太古から信仰の忠臣だったのでしょう。

高忍日賣神社は皇室からも信仰され、皇室に出産がある場合は勅使が遣わされたと言われています。神紋は十六弁の菊の紋と五七の桐です。

また、全国の助産師さんから信仰される神社でもあります。境内には「母子と助産師の碑」もあります。参詣の折には見学してみてくださいね。

高忍日賣神社の安産祈願

高忍日賣神社で安産祈願を受ける場合は、電話などで予約をしてから参詣しましょう。戌の日は混みあいますが、戌の日以外でも受け付けています。

手持ちの腹帯を持参すると、祈祷してもらえます。また遠方に住んでいる場合や体調が不良な場合は、郵送での祈祷も受け付けています。

神職さんが7日間祈祷したお札が授与されます。無事出産した際は、お礼参りとして初宮参りをすると良いそうですよ。

高忍日賣神社
公式サイト:http://www.takaoshihime.jp/
所在地:伊予郡松前町徳丸387
電話番号:089-984-8212
Google map:https://goo.gl/maps/0Ha9E

伊豫豆比古命神社

松山市の椿神社

伊豫豆比古命神社は、松山市にある神社です。「いよずひこのみことじんじゃ」と読みますが、一般的には「椿神社」と呼ばれています。

椿神社のほか、地元では椿さんと呼ばれて親しまれています。創建年代ははっきりとはわかっていません。

有史以前、太古に活躍したといわれる孝霊天皇の時代に創建されたという伝説が残っています。それが事実であれば、すでに2300年の歴史を持つ神社です。

平安時代に編まれた『延喜式神名帳』にもその名が掲載されており、実際に平安中期以前には創建されていたことがうかがえる、非常に古い歴史を持つ神社です。

椿神社の祭神は神社の名前にもなっているイヨズヒコという神と、イヨズヒメという神様です。またイヨヌシという神様のほか、エヒメノミコトという女神も祀られています。

エヒメノミコトは愛媛県の県名の由来になっている女神で、都道府県の中で神様の名前を県名にあてたのは、愛媛県だけだそうです。

四国は全国的にもよく知られているパワースポットがたくさんある土地ですが、愛媛県も神秘的な歴史を持っていることがわかりますね。

時代は下り、江戸時代には松山藩主から大変あつく信仰されました。縁起開運に霊験あらたかで、全国的にも有名な神社です。

また、椿神社は境内に児守神社という境内社を祀っています。この神社の祭神は、アメノミクマリという神様と、コノハナサクヤヒメです。

アメノミクマリは水の神様です。ミクマリが「みこもり」に通じ、御子守に通じるとされ、子育て・子授け・安産の神と考えられるようになりました。

九州の久留米や東京日本橋にある水天宮は全国的にも知られる安産神社ですが、それもまた「水の神・水天」がミクマリ、御子守に通じるからという説があるそうですよ。

もう一柱の祭神であるコノハナサクヤヒメは、絶世の美女として神話でもおなじみの女神です。富士山の女神、桜の姫神としても知られています。

コノハナサクヤヒメは、天孫降臨神話に登場する皇室の祖先神、ニニギノミコトに一目惚れされ、夫婦となりました。

コノハナサクヤヒメは結婚したその日に懐妊します。しかしニニギノミコトは、「自分の子供ではないのでは?」と疑いました。

疑いをかけられ、コノハナサクヤヒメは激怒します。そこでいよいよ出産という日になると、自ら産屋に火をかけて戸をすべて封じました。

「私の身が潔白なら、火の中でも無事に子が産まれるでしょう」と宣言し、その通り見事安産で三柱の息子を産んだのです。

この時に生まれたのが海幸彦と山幸彦と言われています。この神話から、コノハナサクヤヒメは安産の女神として信仰されるようになりました。

伊豫豆比古命神社の安産祈願

伊豫豆比古命神社では、戌の日のみ安産祈願を受け付けています。ただし祭礼がある場合などは受付時間に変動があります。

一般的な祈祷は拝殿で毎日行っていますが、安産祈願だけは境内社の児守神社で行っています。

毎月の戌の日の午前10時と午後2時に行います。予約制ではありません。希望する際は会式の10分前までに受付を済ませましょう。

戌の日については、公式サイトに一年間の戌の日カレンダーが掲載されています。安産祈願は直接児守神社で受付を行っています。

児守神社内は撮影不可となっています。注意してくださいね。腹帯も祈祷してもらえますので、手持ちの腹帯を持参してください。

伊豫豆比古命神社の安産祈願祈祷料は1万円になります。歴史ある椿神社の安産祈願所で、お産の無事を祈りましょう。

伊豫豆比古命神社
公式サイト:http://www.tubaki.or.jp/004/004_02_01.php
所在地:松山市居相2-2-1
電話番号:089-956-0321
Google map:https://goo.gl/maps/A6f1g

伊佐爾波神社

道後八幡と呼ばれる神社

伊佐爾波神社は松山市にある神社です。道後温泉にほど近い道後山に建つ神社で、道後八幡、湯月八幡とも呼ばれています。

場所柄もあり、道後温泉と大変深い関係にある神社です。道後温泉は日本三古湯に数えられるほど歴史のある温泉です。

夏目漱石ゆかりの湯として有名ですが、実は神話時代から伝承が残っています。オオクニヌシとスクナヒコも道後温泉で疲れと病を癒したと言われています。

実際に縄文時代の遺物が出土しており、伊予国風土記にも温泉の記述が残っています。3千年の歴史があるとも伝えられる温泉なのです。

伊佐爾波神社は、太古の天皇・仲哀天皇とその后である神功皇后が道後温泉に立ち寄った際に逗留した行宮跡に創建された神社と言われています。

平安時代の『延喜式神名帳』にもその名が登場しているので、創建より千年は経過していることがわかります。

江戸時代には松山藩主松平家からもあつく信仰されました。特に三代藩主が江戸城で弓矢の腕を競うことになり、必中を祈願したところ見事に成就したという伝承が有名です。

その際、藩主は祈願成就のお礼として社殿を新たに建設しました。これが現存している社殿です。

京都の石清水八幡宮・九州の宇佐八幡宮と並ぶ、日本に3例しかない本格的な八幡造りの建物は、国の重要文化財に指定されています。

「道後八幡」と呼ばれているように、伊佐爾波神社は八幡宮の一です。八幡宮・八幡神社は、八幡大神を祀る全国で最も多いと言われる神社です。

八幡大神とは、太古の天皇である応神天皇のことです。また、その父である仲哀天皇と、母である神功皇后をあわせて八幡大神とすることもあります。

伊佐爾波神社は仲哀天皇・神功皇后とゆかりの深い神社で、祭神も神功皇后・仲哀天皇・応神天皇と宗像三女神です。

神功皇后は、安産の女神として信仰されてきた女性です。夫の仲哀天皇亡き後、応神天皇を妊娠中の臨月の身で、そのお腹に腹帯を巻き三韓征伐を成し遂げた伝説の皇后です。

凱旋後、神功皇后は安産で応神天皇を出産しました。応神天皇は生まれたときにはすでに歩くことができたと言われています。

その後も病気ひとつせずにすくすく成長し、優れた天皇となって国をよく治めました。また長寿を保ち、多くの子孫に恵まれました。

そこで、八幡神社に祀られている神功皇后を安産の女神、子授け・育児の女神として信仰するようになったのです。

伊佐爾波神社の安産祈願

伊佐爾波神社で安産祈願を受ける場合は、電話予約をしてから訪れましょう。祈祷の受け付けは午前9時から午後5時までになります。

祈祷料は5千円からになります。手持ちの腹帯の祈祷をお願いしたい場合は、祈祷予約の際に問い合わせてくださいね。

伊佐爾波神社
公式サイト:http://isaniwa.ddo.jp/top.htm
所在地:松山市桜谷町173
電話番号:089-947-7447
Google map:https://goo.gl/maps/0zNR9

大山祇神社

山の神を祀る大山祇神社

大山祇神社は、今治市にある神社です。伊予国一宮で、愛媛県を代表する大神社です。大山祇神社と書いて「おおやまづみじんじゃ」と読みます。

大変歴史の古い神社で、推古天皇の時代に創建されたと言われています。全国に点在する山祇神社の総本社です。

大山祇神社の祭神は、山の神であるオオヤマツミノカミです。イザナギ・イザナミの間に生まれた神であり、安産の女神であるコノハナサクヤヒメの父です。

一人角力神事でも有名です。多くの国宝や重要文化財を有する、観光地としても大変人気のある神社です。

大山祇神社の安産祈願

大山祇神社で安産祈願を受ける際は、事前に電話で問い合わせをしてから参詣しましょう。初詣や七五三期間中は混みあうので、気を付けてお出かけくださいね。

大山祇神社
サイト(愛媛県神社庁):http://ehime-jinjacyo.jp/?p=1542
所在地:今治市大三島町宮浦3327
電話番号:0897-82-0032
Google map:https://goo.gl/maps/5uKUz

石鎚神社

石鎚山を祀る神社

石鎚神社は、西条市にある神社です。西条市には西日本最高峰の石鎚山があります。石鎚山をご神体として祀る神社が、石鎚神社なのです。

日本には古くから山や岩といった自然物を神として祀る信仰が息づいています。富士山や白山、三輪山など、ご神体となっている山は全国にたくさんあります。

石鎚神社もその一です。歴史は大変古く、神社としての創建は奈良時代とされています。おそらくそれより以前から、パワースポットとして信仰されてきたのでしょう。

石鎚山は日本七霊山に数えられています。修験道の祖といわれる役小角によって開山され、弘法大師も修行したとされています。

石鎚神社は山のふもとにある口之宮・本社と、山の中腹にある中宮・成就社および土小屋遥拝殿、そして山頂にある頂上社の4社を総称しています。

祭神は石鎚山の神である石鎚大神です。イザナギとイザナミの第二子として生まれた神で、アマテラスオオミカミの兄となる神様です。

石鎚神社の安産祈願

石鎚神社で安産祈願を受ける場合は、交通の便や足もとの安全の面からも、本社で受けることをおすすめします。本社には神職さんが常駐しています。

祈祷は毎日午前8時半から午後4時まで受け付けています。祭礼や結婚式と重なる場合もあるので、事前に電話で問い合わせてから参詣しましょう。

石鎚神社
公式サイト:http://www.shikoku.ne.jp/ishizuchi/index.html
所在地:西条市西田甲797
電話番号:0897-55-4044
Google map:https://goo.gl/maps/suXBO

伊曽乃神社

西条市の古社・伊曽乃神社

伊曽乃神社は西条市にある神社です。千八百年以上という大変古い歴史を誇る神社で、奈良時代には伊予国最大級の規模を誇る大社でした。

皇室からもあつく信仰されたという神社で、祭神はアマテラスオオミカミと、伊予国平定に尽力したという古代の皇族・タケクニコリワケノミコトです。

伊予国の歴史とともに歩んできた神社で、今でも愛媛県内の人々が多く訪れる、人気の高い神社の一です。

また伊曽乃神社にはコノハナサクヤヒメのブロンズ像が祀られています。安産の女神がいる神社として、安産祈願でも人気があります。

伊曽乃神社の安産祈願

伊曽乃神社の安産祈願は、基本的に毎日受け付けています。午前9時から午後4時までが受付時間です。

手持ちの腹帯を持参すれば祈祷をしてもらえます。さらしの岩田帯だけでなく、ガードルや腹巻タイプでも大丈夫です。

腹帯は実際に身につけた状態で安産祈願を受けても大丈夫だそうですよ。参詣前に電話で問い合わせをしておくと良いでしょう。

伊曽乃神社
公式サイト:http://www.isonojinja.or.jp/
所在地:西条市中野甲1649
電話番号:0897-55-2142
Google map:https://goo.gl/maps/rlSC9
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