双子出産は費用も倍になるの?入院や出産の際の費用と補助金

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2017/11/07

双子出産のために貯金をしている様子

双子を妊娠すると、通常の単胎妊娠よりもママや赤ちゃんたちの健康管理を気をつかわなくてはなりません。

子供を2人授かることは嬉しいですが、無事に育てていけるのか、不安を感じているママも多いでしょう。

中でも不安なのが費用の問題ですね。二人だから、出産費用も倍になるのでしょうか。

具体的に見ていきましょう。

妊娠検査費用から単胎妊娠との違いが

妊娠の兆しが見えたら、産婦人科を受診して赤ちゃんが出来たかどうかを診察してもらいます。

この妊娠初回検診は、病気の治療とは違い保険適用外になるので、自由診療という形になります。

そのため一回の検診費用が10000円前後とかなり高額になっています。内診を行って膣内の組織を検体として取り出す複雑な作業があるからです。

特に、双子の場合はハイリスク妊娠なので、早産や流産の危険性を排除するために、可能性があればより詳しく検査しなくてはなりません。

血液検査などがそれに該当します。このため、通常の初回検診が10000円前後なのに比べ、2~30000円もかかる場合があるのです。

自分で検査薬を使っただけでは、双子かどうか判断できませんよね。初回検診に行ってお金が足らない、ということを防ぐために、初めて病院に行く際は3万円ほど準備しましょう。

▼妊婦健診の内容についてはコチラも参考にしてみて!

双子の検診費用は単胎の倍になる!

双子の場合、単胎妊娠と比較して安全を期すために妊婦検診の回数が多くなります。通常は1月に1回が目安ですが、2週間に1回が基準になります。

この妊婦検診は、保険適用されないので自己負担になります。双子を妊娠していると、負担額も倍掛かるわけです。

双子の検診補助券は自治体によって交付枚数が違うよう…

妊娠が10ヶ月と考えて、検診回数が20回。1回辺り7000円から10000円ほど掛かりますので、出産まで20万円も負担しなければならない計算になります。

これは家計に打撃ですね…。でも、出産においては、母子手帳の交付を受けることで補助券をもらえます。

それによって検診にかかる費用も公費負担してもらうことができますので、妊娠中の負担金額の不安が減りますよ。

ただ、この補助券、お住いの地域によって交付がまちまちのよう。

妊婦である母親の健診のためのものという考え方のもとに、1綴り(14枚位)しかもらえない地域もあれば、母子手帳1冊に対して(つまり子供1人に対して)1綴りもらえるという地域もあるようです。

補助券が倍でる地方であれば、負担が軽くて済むので助かりますよね。お住いの自治体に確認してみましょう。

妊婦健診の回数自体も多い…

単胎妊娠の場合には、妊婦健診は1ヶ月に1回が基本です。異常が感じられた場合はその都度受診が必要ですが、通常は月1のチェックで充分です。

ですが、単胎に比べて双胎や多胎の妊娠はハイリスクです。特に、切迫早産のリスクが高くなっています。

そうした赤ちゃんとママへの危険回避のために、多胎妊娠の妊婦健診は2週間に1度のチェックが義務付けられています。

だからこそ、検診補助券が倍もらえる自治体であれば嬉しいですね。出産までの費用が軽くなります。

仕事をしながら妊娠生活を送っているママは、2週間に1度の通院はとても大変ですよね。ですが双子妊娠はママの責任ではありません。

職場の理解を得ることは難しいかもしれせんが、赤ちゃんとお母さんの体のためです。どうしてもという場合には、早期退職も視野に入れておきましょう。

双子妊娠は入院になるリスクが高く、費用もかかる…

双子を妊娠しているママの50%が、切迫早産を起こすと言われています。赤ちゃんが二人いる分お腹が大きくなりやすいからですね。

切迫早産が進行している場合は、先ずお腹の張りを止める薬を処方してもらって、自宅で安静に過ごすと言う方法もあります。

それだけでは不安なほど症状が深刻な場合は、病院に入院して経過を観測します。

それ以外でも双子妊娠は入院のリスクが高くなります。

  • 妊娠高血圧症候群
  • 常位胎盤早期剥離
  • 妊娠糖尿病

これらの症状が重い場合には、同じく入院して処置する必要が出てきます。それが家庭の大きな負担になる場合もあります。

限度額適用認定証の申請
このように、双子妊娠は入院リスクが高くなるため、限度額認定証の申請をしておくと後々まで安心ですよ。

限度額適用認定証
医療費が月にどれだけ掛かっても、上限金額以上は負担しなくてもよくなる医療制度。高額医療費の自己負担を軽減させる目的を持っている

これならば、入院治療をして月の医療費が高額になってしまっても、自己負担分だけでよいので急に大きな金額を用意せずにすむので、助かります。

▼妊娠高血圧症候群についてはコチラも参考にしてみて!

▼常位胎盤早期剥離についてはコチラも参考にしてみて!

▼妊娠糖尿病についてはコチラも参考にしてみて!

つわりなどが酷い場合は医療保険が適用になることも

妊娠自体は病気ではありませんが、あまりにもつわりがひどくなると、それは単なるつわりではなく「妊娠悪阻」という病気として扱われます。

病気なので、入院して治療を受けなくてはなりません。この場合、保険診療が適応とされるので、医療保険を入院費に当てる事が出来ます。

治療の方法としては、安静に務める事と、失ってしまった水分を補給するための点滴、それから吐き気を抑えるための絶食治療や投薬などが行われます。

この入院の期間中でも、限度額適用認定証を申請しておくと、医療保険と併せて自己負担額が軽減されます。

管理入院がつきもの…入院費について

双子を妊娠していて、切迫早産の危険が高まったり、その他の合併症の症状が強くなった場合、管理入院という措置が取られます。

これは、双子を妊娠しているために、子宮頸管という子宮と膣を繋いでいる管が短くなることが心配されるからです。

そのため、妊娠30週辺りからの管理入院で形で妊婦さんが病院に入り経過を観察するという経験をされた妊婦さんは多いようです。

入院に掛かる費用は、日数にもよりますが、月10万程度は必要と考えていくとよいでしょう。しかし。切迫早産の治療は医療行為です。保険適用になります。

実際に掛かる費用の2割から3割が妊婦さんや家族の自己負担分となります。それでも10万円は高額ですよね。

所得に不安のあるごかていは、妊娠が分かった時点で高額医療費補助の手続きを行っておくと、限度額以上の負担をしなくて済むので助かります。

▼双子妊娠時の管理入院についてはコチラも参考にしてみて!

帝王切開手術を含んだ入院費

双子を妊娠した場合、6割が帝王切開での分娩になります。通常分娩と違い、外科手術なのでその分の費用がかかります。

帝王切開になるのは、母子の安全を確保するためです。お腹の中で赤ちゃんが折り重なっている状態では、普通分娩は難しいのです。

帝王切開の場合、それ以前の措置入院の費用と合わせて50~60万円ほどが必要になります。また、赤ちゃんの入院費が1日に10000円程度です。

しかし、産後に赤ちゃんに異常が見られたり、二人の体格に大きな差がある場合は、入院が長引いたり、みんな一緒に退院出来ないこともあるのです。

▼帝王切開の費用などについてはコチラも参考にしてみて!

▼双子出産の分娩方法についてはコチラも参考にしてみて!

補助金申請をうまく活用しよう!

既に述べてきた、高額医療費補助や、限度適用額認定証の様に、妊娠中に特別な治療や入院が必要になった場合の補助金制度はいろいろあります。

双子は妊娠中にどんなアクシデントが起こって、急な入院が必要になるのか分からない不安があります。

そんなリスクが大きな出産ですから、利用できる補助金制度は良く調べて、突然お金が必要になってもあわてないようにしたいものです。

出産育児一時金の申請を忘れずに

妊婦さんが健康保険に加入していれば、出産の時にその費用を自治体に申請することができます。出産育児一時金制度です。

また、妊婦さんが被扶養者である場合や、その他の家族が妊娠出産を行う場合には、家族出産育児一時金が申請できます。

地域によって金額は細かく異なりますが、約40万円が支給され、出産費用がそれ以下ですんだ場合には払い戻しも受けられます。

これは赤ちゃん一人に対して支払われるものなので、双子の場合は約80万円のお金を受けとる事ができるのです。

出産一時金は、母子手帳を申請するときや、病院のソーシャルワーカーさんから説明を受けることが出来ます。

受理の方法は地域ごとに異なります。うっかりしているとせっかくの補助が受けられませんから、初めての検診の時よく先生の話を聞きましょう。

双子を妊娠、出産するまでに、大体かかる費用について

既に述べたように、双子の妊娠の場合には管理入院の必要があったり、多くの場合で帝王切開になるので、通常妊娠より費用が掛かります。

具体的な金額をまとめました。

  • 管理入院の費用が月約10万円
  • 帝王切開の手術代が約40万円
  • 月2回の妊婦健診が2万円前後で約20回

これらの金額は、お住まいの地域の政策によっても大きく変わって来ますから、一度市役所などに問い合わせてください。

ですが平均して7~80万円の入院、出産費用が掛かります。最高では100万円かかったと言う体験談もあります。

計画出産の場合は、出産の向かってまとまったお金を準備しておくことが不可欠です。補助金を頼りながらも、家庭の貯蓄を増やす工夫もしてください。

▼出産にまつわる手当や補助金についてはコチラも参考にしてみて!

ハイリスクゆえの高額医療。公的資金を上手く活用しましょう

双子でも安全に出産したママは大勢います。でも、依然双子がハイリスク妊娠であることは変わりません。

そのため単胎よりも妊娠中、出産時、産後にかかる費用が大きくなるのです。対応するための公的資金制度も整備されています。

家庭の負担を減らすためにも、公の支援は積極的に受けましょう。子育てにはお金がかかります。支えてくれる制度があることを知ってください。

みんなのコメント
  • 双子妊娠中ママさん

    双子でも、ママ1人に対して区の補助券は14回分一組だけですよ!
    お間違えなく!

  • あーちゃんさん

    熊本地震から一ヶ月後に双子を無事出産しました!
    多胎でも母親は一人なので検査回数は単胎の母親と同じですよ。だから、補助券も14枚です

  • ツインズベビーさん

    私の住む町では母子手帳ごとに補助券14回分がもらえました。双子は検診回数が倍なので助かりました。 市町村によって違いがあると思われます。

  • Akkoさん

    断定的に書かれていますが、間違った情報が多いです。 内容を信じてしまう方もいらっしゃると思いますし、しっかりと調べて正しい情報のみを記載すべきです。
    まず皆様が煽ってらしゃるように補助券は、単胎妊娠時と同様の枚数が基本です。
    それは『赤ちゃん』に対しての補助ではなく妊婦である『母親の検診』に対しての補助だからです。
    また、22週以降は2週に1度の検診がほとんどではあると思いますが、それまで1ヶ月に1度の検診の病院もありますし、トラブルがなければ管理入院しない病院も多くあります。それぞれの病院によって方針は違います。
    もう少し記載している責任をもって書いて頂きたいです。

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