赤ちゃんに歩行器は必要?時期やメリット、使用方法や注意点

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2017/11/15

昔から使われている歩行器。歩行器に乗ってちょこちょこ歩く姿はとても可愛くて、赤ちゃんも楽しそう。

うちの子にも…と思って購入してしまうその前にちょっと待って!歩行器の使用には注意するべき点がたくさんあります。

歩行器を使うことのメリット・デメリットをしっかり把握しましょう。そうすれば、大活躍する育児アイテムになりますよ。正しい使用法と注意点を紹介します。

歩行器は腰がすわってから!短時間の使用が基本

歩く練習をするための歩行器。近年は使わない方が良いという意見が多いようです。

歩行器に長時間乗せっぱなしにしてしまうと、ハイハイやつかまり立ち、伝い歩きで鍛えられるはずの筋肉が鍛えられず、体と脳の成長の妨げになるからです。

そのことで、アメリカでは販売禁止になっています。

歩行練習だと思うと長時間乗せてしまいがちです。歩行器はおもちゃ。赤ちゃんがぐずったら気分転換乗せてあげる。そんな感覚で使えるといいでしょう。

そんな歩行器の使い方を紹介します。

いつから?使用は腰がしっかりすわる7カ月以降から

SGマーク(安全性が認められた製品の印)による基準は生後7カ月~15カ月、身長74.8cm・体重9.3kgまでとなっています。

腰がすわるというのは、ひとりでしっかりお座りができる状態。おすわりできないのは足腰の筋肉が未発達な状態。そこで歩行器に乗せてしまうと背骨に大きな負担がかかってきます。

成長には個人差があります。腰がすわる目安は7カ月ですが、9カ月になっても座らない子もいます。焦らずに、赤ちゃんの成長をしっかり待ってあげてください。

腰はすわっていても、赤ちゃんが嫌がるようなら歩行器に乗せるのはやめましょう。赤ちゃんの体も気持ちも大事にしてくださいね。

つかまり立ちができるようになると、歩きたい気持ちが出てきます。歩行器を使うならその頃からがおすすめです。腰はしっかりすわっていますし、歩きたい気持ちを満たしてあげられますよ。

製品の特性や機能はによって使用できる月齢が違ってくるので、使用する際は説明書・使用書きや注意を必ずチェックしましょう。

ママの忙しい時間の手助けアイテムとして使いましょう

ママがキッチンに立つとなぜかグズる赤ちゃん。相手をしてくれなくなる事が分かるのかもしれないですね。そんなときに歩行器に乗せてあげてみてください。

ハイハイのときと目線が変わるので、気分が変わってグズるのも忘れてしまいます。軽い力でスイスイ進める歩行器。好奇心のおもむくままに自分で動けるので、赤ちゃんも楽しいですよね。

歩行器に乗っていると、歩行器自体がガードになって子供の危険を回避できるというのも親にはうれしいポイントです。

  • 狭いところに入り込めない
  • 階段や椅子などに登れない
  • 落ちているものを拾って口に入れたりする心配がない

歩行器を使う月齢の子供は特に目を離せない時期でもあります。コンセントのプラグを抜いてみたり、ソファや椅子に登ってみたり、なんでもお口に入れてしまったり。

台所仕事だけでなく、トイレや洗濯物干しのときなど、どうしても赤ちゃんを見ていられないタイミングで歩行器に乗せておくと安心ですね。

でも、長時間乗せるのは赤ちゃんの体に負担になります。飽きてぐずりもします。歩行器が嫌いになってしまう前に、短時間で用を済ませて早めに降ろしてあげましょう。

製品によっては食事をすることができます

食事は椅子に座って取るのが一番良いですが、椅子に座るのを嫌がる子もいますよね。そんな子にはテーブル付きの歩行器で食事をするのもいいでしょう。

自分で抜け出すのは難しいですし、ストッパーやボトムマット付きの歩行器なら動かなくすることもできます。

動きたがって食事にならない場合はやめましょう。でも、歩行器でならご機嫌で食事を摂ってくれるという子もいます。そんな場合は食事用として使うのも良いでしょう。

要注意!危険を伴うデメリット3つ

歩行器の使用で思わぬ事故につながってしまうことがあります。

デメリットをしっかり頭に入れておけば、歩行器もより安全・便利に使うことができます。どんな事に気を付けて使えばいいのか、しっかりチェックしてくださいね。

少しの段差でも転倒につながる…

歩行器に乗った赤ちゃんは自分の足元が見えません。段差や障害物に気付けずに、転んでしまうことがあります。

  • 玄関
  • 階段の登り口・降り口
  • 電気コード
  • 新聞・雑誌
  • カーペット

これらの段差には要注意です。簡単に予想できるのは、玄関や階段ですね。階段は降り口だけでなく、登り口も危険です。足の力が強くなると、無理に進もうとして歩行器ごと前へ転倒してしまいます。

電気のコードや新聞・雑誌、カーペットも同様で、タイヤの小さい歩行器では、小さな段差でも引っ掛かりやすく、無理に進もうとすることから転倒してしまうのです。

歩行器を使う前には、床は何もない状態に片づけて、小さい段差部分があれば、そばに付いているか、そこへは行けないようにするなど対処しましょう。

高い場所でも手が届くようになってしまう…

赤ちゃんの目線が上がると、ハイハイしていたときには見えなかった物が見えるようになります。届かないところに置いつもりの物も、気付いたら赤ちゃんが手に持っているなんてことも。

  • ティッシュペーパー
  • 携帯電話
  • お財布
  • ペン
大人がいつも使っている物は子供たちには魅力的。間違って口に入れてしまったり、壊されたりしないように、物の置き場所には注意するようにしましょう。

長時間使用で体の成長に悪影響が…

冒頭でも書きましたが、長時間の使用は赤ちゃんの成長の妨げになります。

ハイハイをして、つかまり立ちをし、歩き出す。その過程で少しずつ全身の筋力、バランス感覚などを付けていき、同時に脳も発達していきます。

そんな成長に大事な時期に歩行器に長時間乗せてしまうと、筋力、脳の発達が遅れてしまします。つま先で歩く癖がついてしまい、歩くのも遅くなるという調査結果もあります。

それに加えて、未完成な赤ちゃんの骨に負担がかかり、股関節が開いてO脚になったり背骨が曲がってしまったりと、成長に悪影響を及ぼします。

短時間の利用なら問題ないので、上手に利用しましょう。

購入前には歩行器をどう使うかを考えてみて!

ママがご飯を作るときに乗せておくなら、キッチンから見えるところでひとり遊びができるおもちゃ付き。食事をするときにも使いたいなら、シンプルなテーブルタイプがいいですよね。

小さな段差がありそうなら大きなタイヤの方が安心。動くスペースが狭そうならなるべく小さめなモノで。

どんなときに、どうやって使うことが多くなりそうか、どうやって使いたいかを考えてみましょう。

歩行器は想像以上に場所をとる

折り畳みが主流になってきている歩行器。収納するには便利ですね。でも、歩行器は乗って動かせるスペースがなくては意味がありません。

広いお店で見ると大きさはそう気にならないかもしれませんが、それが家にくると想像以上の存在感になります。

自分の家にはどのサイズが最適なのか、その歩行器がどういう動きをするのか、しっかりシミュレーションしましょう。

シンプルなものからおもちゃ付きまで様々

歩行器をどういう風に使いたいかを具体的に考えてみます。

  • 家事をしている間に乗せておきたい
  • 一緒に遊びたい
  • 食事に使いたい

ひとり遊びをして欲しいなら手元におもちゃが付いているものを選ぶのもいいですね。

大人が付き添って遊ぶようならシンプルなテーブル付きにして、そこに好きなおもちゃを乗せて遊んであげるのはどうでしょう。食事をする場合ならテーブルが必須になりますよね。

車が好きなら車の形の歩行器もあります。アンパンマンなど人気キャラクターの商品もあるので、お子様の好みもふまえて選びましょう。

転倒防止ストッパーや肩ベルト、動いて欲しくない時に使うボトムマットなど安全面での機能も確認しましょう。

レンタルの方が割安な場合も!

レンタル 月2,000円前後
購入 5,000円程度~20,000円以上の物も

歩行器は長く使用するものではありません。価格が10,000円以上するものを買うなら、使用期間によってはレンタルの方がお得かもしれません。

レンタルの場合は使い終わった後の処分にも困りませんね。次の子にも使う予定だからと購入を考える方もいるかと思いますが、保管に場所をとりますし、劣化もします。

買ったのに乗ってくれない、という話も良く聞きます。まずお試しにレンタルを使うのも良いですね。

絶対に必要なグッズではなく「便利グッズ」という位置づけ

歩行器は赤ちゃんの成長になくてはならない物ではありません。今では育児の便利グッズ、赤ちゃんのおもちゃのような存在です。

危ないこともある歩行器ですが、それはどんな物でも同じこと。しっかり注意をして使えば、とても便利で赤ちゃんも楽しいアイテムです。

上手に育児に取り入れられれば、大変な育児の手助けになるでしょう。

みんなのコメント
  • みずためさん

    役立つ情報でありがたいんですが
    記事の文章について推敲や見直しはしないんでしょうか。
    多くの記事で言葉の誤用や文のねじれが気になります。

  • ねぎさん

    シュミレーション→シミュレーション

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