育児書は必要?活用方法は?育児書の役割とおすすめ育児書3選
情報過多の時代。子育てもその渦中にあります。
書店にところ狭しと並ぶ育児書の数々に、いずれのママも多すぎる不確かな情報に振り回されて疲れ切っているのではないでしょうか。
一度、育児書の役割について考え直してみませんか。現役ママがおすすめする本当に役に立った育児書も3つ紹介します。
振り回されない育児を目指しましょう。
この記事の目次
育児書の役割!サブのお助けマンという位置づけ
育児書が全てと思ってしまうのは、ナンセンスだと子育て経験者は気づいています。
子育てはマニュアル通りにはいきません。原因がわからないアクシデントや、理不尽さは当たり前の世界です。
一方で、「育児書に助けられた。」「育児書があったから子育てを乗り切ることができた。」という声も無視することは出来ません。
理由もなければ原因もなく、結論もわからない子育ての中で、ある一定の道筋のようなものを示してくれるのが育児書の役割の一つでもあるからです。
育児書といっても種類は様々。ママ視点に立ったものから、パパのための育児書、子どもの病気を網羅しているもの。子育ての精神論的な位置づけのものまであります。
育児書によってそのスタイルは変わって来るものの、立ち位置としては“サブ”“お助けマン”なのでは?
- アクシデントに対して一般的な答えをくれる
- 子育て方針に迷った時に、ある一定の指針を示す
- 経験者の貴重な意見を知ることが出来る
- 専門家の立場から的確な指示を得られる
育児書が育児に与える影響は、決して小さくはないですが“メイン”とはなり得ないということ。子育ては、その子とその母親の個性が光るオリジナルなものだからです。
育児書が全てではない理由
多くの親に読んでもらいたいという育児書の趣旨から、オリジナルケースまでを網羅することに限界があります。
「育児書に書いていなかった。「育児書の通りにやってもうまく行かない。」「こんなケースは書いていなかった。」といった声が聞こえてくるのには、そうしたわけがあります。
すべて正しいとは限らない
育児書はマニュアルではないので、書いてあることすべてが正しいとは限りませんし、全く違うことが書かれている育児書もあります。
赤ちゃんの成長や発達が月齢別に紹介している育児書を読み比べてみると結構差があります。例えば、果汁の飲ませる時期についてA本では3か月頃から、一方B本では5か月頃からと記載されています。
育児書を頼ることは悪いことではありませんが、すべて育児書どおりにしようとはせず、参考にする程度にとどめておきましょう。
基準と違う時に感じる焦り
育児書は全国のママに読んでもらって育児に役立てて欲しいとの趣旨から、平均を重視しがちです。
「うちの子は、発達が遅いのかしら。」「もっと、トレーニングをさせなければ。」との思いはわからないでもありません。
焦りを感じてはいけないとは言いませんが、基準に外れたから“ダメ”ではないと知っておいてください。先輩ママの体験談が役に立つこともありますよ。
子どもの成長には案外大きな幅があることに気付けるからです。大らかな気持ちで子どもを見守ることはとっても大事です。
マニュアル通りにいかない子育て
几帳面で真面目な性格のママは要注意!育児書の通りにこなそうとする意志が強い傾向にあるからです。
「育児書に書いてある通りにやっても効果が出ない。」「実践したら逆効果だった。」というのは、実際の育児には良くあること。
育児にはいい意味での“良い加減さ”が必要です。
本や病院、講座などから得た知識はそれとして、それ以外の事態を受け入れられる柔軟さを残しておきたいものです。
それでもあると嬉しい理由
育児書に対する好意的な意見は子育てママから多く発せられています。子どもと一緒で煮詰まった時に、ある一冊の育児書に救われたという人も少なくありません。
“あったらいいな”の育児書は、どんな時に頼れる存在となるのでしょうか。
基準を知れる安心感
はじめての子育ては、わからないことが多く不安を抱えるママがたくさんいます。
育児書の存在は、答えのわからない育児へ“基準”という1つの答えを示します。基準を知って、はじめて安心感を得られることもあります。
何かの時に頼れるひとつ
育児にアクシデントは付きもの。急な発熱は日常茶飯事で、ミルクを吐いたり、下痢をしたり、火がついたように泣き続けて、泣き止まない時だってあります。
ワンオペ育児といわれ、ママにかかる育児の負担が膨らんでいる今、子どもと一緒にいる時間が多いほど、子どもに対する責任を強く感じてしまうことでしょう。
専門家の的確な指示で救われたという先輩ママの声はよく聞きます。
育児書を“いつも読む”必要はありませんが、手の届くところに置いておくと、必ず役に立ちます。
気に入ったところだけ読めばよい
世の中にはさまざまな育児書があって、書いてあることもさまざま。中には“育児とはこうあるべき”という感じに書いてある本もあります。
例えば、「小さいうちは20時までに寝かしつける」は、仕事や家庭の事情によっては20時就寝なんてとてもじゃないけどかなわないこともありますよね。
確かにあまり遅くに寝るのはよくないと思いますが、育児書に書いてあることを毎日忠実にやることは不可能に近いです。
育児書どおりでないと不安に思ったり、「あぁ、自分はできていない」と落ち込んでしまったりすることもあると思いますが、育児書はあくまでも目安。
また、最近では”怒らない育児”という字をよく見かけますが、筆者は怒ることもアリ派なので、怒らない育児について書かれている本も参考程度に読みますが、鵜呑みにはしません。
このように、家庭の状況に合わなそうだったり、自分の気持ち的に「これ何言っているの?」と違和感を覚えたりしたらそこの部分は飛ばして読みましょう。
1冊だけではなく複数読んでみる
育児書は持っていても持っていなくてもいいものですが、1冊だけだとどうしても考え方などが偏りがちになってしまいます。
やはり1冊のみではなく複数冊比べながら読むことをオススメします。
複数冊買うのはお金がかかるので、図書館で読んでとても気に入ったものは買うなどして工夫しましょう。
特に赤ちゃんの発達に関する本や子供のしつけに関する本は本によって差があるので複数読んでみて自分の育児方針にあっているものを選びたいものです。
おすすめ育児書3選!
数え切れないほどの育児書が書店に並んでいるところ、全てを読んでいる時間はありません。ならば、本当にタメになる育児書が知りたいというのが本音でしょう。
この1冊で育児のほとんどを網羅できるような心強い育児書をピックアップしました。初心者マークもママ、パパ必見の育児書です。
【はじめての離乳食 最新版】離乳食の基本を網羅!
食材別の調理を知りたい人向け
月例別と食材別といった2つの視点から離乳食を紹介しています。離乳食で悩むのは「どのくらいの硬さで調理するべきか」「何を食べさせたらよいのか」といった点です。
実物大の写真付きで硬さ・量について解説。使える調味料付きで味付けにも困りません。
野菜を食べてもらいたいのに調理方法が浮かばないことはありますね。例えば、ブロッコリーは「あんかけ」「茶碗蒸し」「ピラフ」の方法があります。
献立やレパートリーに迷うことなく離乳食をスムーズにすすめたい人のための育児書です。
【最新 はじめての育児】育児の全てが詰まった1冊
3歳までの月例別の成長から日頃のお世話まで、育児の全般を知りたい人向け
育児初心者ママに、これさえあれば安心の育児書です。3歳までの子どもの発達を写真付きで詳しく解説。
さらに着替えの仕方や沐浴、赤ちゃんとする遊び等、日常の細々したお世話の仕方を紹介しています。
注目すべきは経験談がQ&Aの形で盛り込まれていることです。等身大のママ、パパの悩みに触れることで親近感を持ちながら読み進められます。
育児のノウハウをいちから勉強したい人に、辞書として、教科書として、読み物として、如何様にも使える本です。
【はじめてママ&パパの 0~6才】6歳までの病気についてチェックできる
6才までにかかりやすい病気を知りたい人向け
就学前の時期、子どもはよく体調を崩します。熱が出て焦ったり吐いて困ったりするのは良くあることです。
ただ、急な体調不良や症状の軽重で不安になるのがママの心境。「熱がある時にどうすればよいか。」「咳はどうする?」といった症状別の的確な行動を示す本です。
病気は全て写真付き解説なので、一目で我が子の症状と比較できて迷いません。病院でやってもらうケアと自宅でできるケアの両方を網羅してあるところがありがたいです。
その他、バラエティ豊かな育児書
パパに読んで欲しい育児書や、育児の方法のみにとどまっていない本についても紹介します。
パパ専用育児書
最近はただの育児書ではなく、バラエティにとんだ育児書が増えてきたように思えます。その中で個人的におもしろいなぁと思った本をちょっとだけご紹介します。
- 『パパ1年生』(かんき出版)
- 『忙しいパパための子育てハッピーアドバイス』(1万年堂出版)
どちらも執筆者が男性なので、内容もパパ目線で共感できることも勉強になることがいっぱいあります。
それにどちらもそんなに大きなサイズの本ではないので、持ち歩いて通勤などの隙間時間に読めますよ。
ちょっとほっこりしたいとき
普通の育児書とはちょっと違うのが育児のエッセー本。筆者は数々の育児エッセー本に助けてもらいました。
子供が寝た後に読んで笑ってその日にあったストレスを発散していました。落ち込んだときにも読んで元気をもらいました。
育児についてきっちりしっかり情報が書いてある育児書を読むことも大切ですが、こういう育児のエッセー本も大切だと思います。
特にオススメなのがこちら
- 『うちの3姉妹』シリーズ(主婦の友社)
- 『ダーリンは外国人with BABY』(メディアファクトリー)
- 『育児なし日記vs育児され日記』(ベネッセコーポレーション)
すでに読まれている方も多いと思いますが、この3冊は必ずクスッと笑わせてくれます。育児に疲れたときに是非読んでいただきたい本です。
お守りとして育児書を1冊は持っておくといいですよ!
核家族化が進み、ママ1人で赤ちゃんに対応せざるを得ない時に、頼れる存在として育児書の存在価値が高まっています。
ただ、子どもも親も個性がある中で、育児をパターン化するのは難しいこと。そういった意味で育児書には限界があります。
型にはまった育児では、窮屈すぎて笑顔すら忘れてしまうのでは?育児書に縛られ過ぎてしまうことのデメリットも忘れずにおくことは大事です。
全てを育児書に頼るのはナンセンスでも、育児書の良い部分が数えきれない程あると、先に確認しましたね。
“あると良いな”が育児書なのでしょう。
育児書の種類も数も様々ですが、自分にはコレといった本を見つけることからはじめてください。迷った時や壁にぶつかった時に、育児書がひとつの指針となるはずです。
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