イヤイヤ期がないのは大丈夫?原因とその後の成長への影響

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2017/11/02

イヤイヤ期がない子供を心配がっている親

2歳をすぎるとイヤイヤ期真っ只中の子が多くで、もっぱらママ友との会話はイヤイヤ期の話題が多い頃でしょう。

「うちの子、こんなで…」「うちもうちも!」なんて話で盛り上がっているけど、うちの子には、当てはまらない…。

正直楽ではあるし、ママ友からも「穏やかでいいわね~」と羨ましがられるけど、あると思っていたものがないと、それはそれで心配になったりもしますよね。

「私の育て方が悪いのでは?」「うちの子は自我がないの?」「発達に問題が?」「このまま育つと思春期に影響するのでは?」と、不安になってしまうママもいるようです。

イヤイヤ期がない原因や発達障害の可能性、またイヤイヤ期がないと思春期などその後の成長に影響するのかをお話します。

イヤイヤ期がない原因と考えられているもの7つ

イヤイヤ期がないことにも原因があります。いくつかパターンがありますので、実際の子供の様子と照らし合わせて見てみてください。

1.子供の性格

子供の性格も色々。気性が荒く自己主張の激しい子もいれば、物事にあまりこだわらない、穏やかな性格の子もいます。

後者のような子供はイヤイヤがない事があります。自己主張がないというわけではなく、こだわりがないのです。ママからの提案もすんなりと受け入れられるため、衝突がありません。

2.親と子の価値観が似ている

親と子供の意思が同じだと、やりたい事やタイミングが一致していることがあります。ママの提案が子供の納得いくものだったり、タイミングが子供の欲したタイミングだったり。

やりたいことが遮られるなど、子供としては反抗したくなるような要求や提案が少ないので、すんなり受け入れることができるためイヤイヤが少ないわけです。

また、親子のタイプが似ていると、親が子供の行動パターンなどをよく把握できているため、うまくコントロールができているといったこともあるでしょう。

3.言葉で欲求が伝えられている

自分の気持ちを表現できない!わかってもらえない!というのは大人でもストレスに感じますよね。イヤイヤの原因のひとつとして、欲求を言葉で伝えられないフラストレーションから来るものがあります。

言葉が発達していくにつれて、伝わらないフラストレーションは徐々になくなっていき、言葉で要求や感情を伝えられるようになってきます。

言葉を話し始めるのが早い子などは、本格的にイヤイヤ期に突入する前に言葉が話せるようになった結果、イヤイヤ期がなかったということもあります。

4.自己主張が苦手

自分の欲求はあっても、それをどう表現していいかわからない子もいます。

主張したいけどできないタイプの子は、自分の感情を抑えている場合があります。

周囲の大人がなんでも先回りをして子供の気持ちを代弁していると、子供は自己主張する機会を得ることがありません。自分からは主張しなくても、周りの誰かが言ってくれるのを待つようになります。

叱られたり否定されることを恐れて自己主張をしないようにしている場合もあります。

これまでに叱られることや否定されることが多いと、「こんなことを言ったら叱られるかも」と、自分に自信が持てずに自己主張ができなくなってしまうのです。

きょうだいがいたりなどで、自己主張をしないように我慢している子もいます。本当はそのおもちゃで遊びたいけど、妹に譲ってあげなくちゃ、というように、主張を飲み込んでいるのです。

5.欲求がおおむね満たされている

欲したものを欲したときに与えられていると、欲求を表現する必要がなくなります。自分がしたいようにできている、という満足感があるので欲求が満たされないフラストレーションを感じていません。

例えばお腹がすいたと感じた時にちょうど食事の時間になったり、自分で選んだり、やってみたりする習慣が家庭内でついている場合は、欲求が満たされていると言ってよいでしょう。

欲求を表現する機会がないので、イヤイヤがないのです。

6.親が気づいていない

「実はあれがイヤイヤ期だったのだな……」と、あとから気づくパパやママもいるようです。子供が「イヤイヤ」ではなく他の形で自己主張をするタイプだった場合は、それがイヤイヤ期だったと気づかないまま成長していくようです。

「イヤイヤ!」ではなく、じっと固まってしまったりすることで自己主張をするタイプの子の場合、親は「イヤイヤ!」がくるのだと思っているので、違う形で主張をしていることに気づかないのです。

また、あまり気にしないタイプのママは「最近機嫌が悪いわね~」くらいにしか気に留めずにいるうちにイヤイヤ期が終わるという場合もあります。

7.イヤイヤ期が早いまたは遅い

1歳半過ぎから始まり2歳でピーク、3歳から収束に向かう…というのはあくまでもそのようなケースが多いといった話。

平均より始まりが早かったり遅かったりという個人差はもちろんあります。

2歳の頃は落ち着いていたけれど、幼稚園に入ってからイヤイヤがスタートしたという子も、小学校に入ってから自己主張が激しくなった子もいます。

障害や病気の可能性も!心配な場合は専門機関に相談を!

イヤイヤ期がないことには障害や病気が原因である場合もあります。発達障害の子供の乳幼児期の特徴とは、どんなものがあるのでしょうか。

発達障害の見極め

実年齢と発達年齢に差があった場合、イヤイヤ期が来るのが遅かったりなどして親がイヤイヤ期に気づきにくいということがあります。

コミュニケーションにおいて人との距離感がわからなかったり、人に興味がないなども発達障害の症状のひとつでもあります。

何かに没頭していて話しかけても聞こえていないなど、人とのコミュニケーションが困難である場合もあります。

ママがはこんなところに注意をしてみてあげて!

発達障害は、脳の機能障害です。言葉、食、睡眠は脳の発達とともに機能が整っていくので、乳幼児期の食と睡眠に関して発達度合いが比例するとも言えます。

言葉に関して
  • 2歳を過ぎても全く言葉が出てこない
  • 名前を呼んでも振り返らない

乳幼児期の言葉の発達については個人差が大きいですが、2歳を過ぎても全く言葉が出てこない場合は要経過観察となります。

呼ばれても振り向かない場合は、”聴覚”に問題がある可能性もありますので、注意して見てあげてください。

食に関して
  • 極端な少食や偏食がある
  • 決まったものしか食べない

以上のようなことがあまりにも長く続く場合は注意が必要です。また、決まった食器でないと食べようとしない、食べ物のにおいや食感に非常に敏感であるなども発達障害の特徴でもあります。

睡眠に関して
  • 突然大声をあげて何時間も泣き叫ぶことが何日、何週間も続く
  • 寝つけないと大暴れして泣く

うまく睡眠を取ることができないということもありますので、睡眠があまりにも困難そうである場合は注意が必要です。毎日のように寝つけず、汗をかくほど泣いて大暴れというようなことがあれば相談を視野に入れても良いでしょう。

パパ、ママとの関わり方に着目
  • パパママの顔を見ない、目を合わせない
  • 後追いをしない
  • 抱っこやその他のスキンシップを極端に嫌がる

親との関わり方もよく見ておく必要があります。

発達障害は人とのコミュニケーションのバランスがうまく取れないため、人への執着がなかったり、逆にありすぎたりすることが多いです。

考えられる障害

  • 自閉症スペクトラム
  • アスペルガー症候群

どちらの障害も、コミュニケーションに困難があります。人と目を合わせなかったり、質問をされたときにうなずきや首振りが極端に少ないことが特徴です。抱っこも苦手で、のけぞって嫌がります。

行動と興味の偏りなどが顕著で、おもちゃの並べ方や片付け方にも強いこだわりがあります。また、興味の対象が限定的で、常に同じ遊びをしていたりします。

反復行動も特徴のひとつで、同じ場所でくるくるとずっと回っていたり、手をひらひらとずっと振っていたりすることもよくあります。

いずれにしても0~3歳の乳幼児の場合は発達にも差があることが一般的なため、乳幼児での診断は難しくなりますが、専門家と一緒に経過観察をしていけると心強いはずです。

なんでも発達障害と決めつけるのはよくありませんが、早期発見が大切ですので心配な場合は早めに専門の機関に相談するようにしましょう。

イヤイヤ期がないと思春期に影響すると言われている原因3つ

イヤイヤ期がない原因も色々あることがわかりましたが、イヤイヤ期がなかった場合どのように思春期に影響する可能性があるのでしょうか。3つの原因を見てみましょう。

1.これまで表現できなかった鬱憤が爆発してしまう!

子供はイヤイヤ期を通して自己主張や自分と他者との折り合いを見つけることを学んでいきます。

イヤイヤ期がなかったことにより自己主張の仕方がわからずに思春期に突入します。

自己主張ができずに溜め込んでしまっていた欲求が思春期に爆発!反動で暴力的になったり、反抗がひどかったり……となることがあります。

2.自己主張ができなくて鬱々としてしまう…

自己主張の仕方がわからない結果、そのストレスが外に向くのではなく自分に向いてしまうこともあります。

内向的になり自己嫌悪感を強く抱いてしまう場合も。

その結果、とのコミュニケーションを避けがちになって、自分ひとりで塞ぎ込んだりしてしまう場合があります。

3.セルフコントロールが難しくキレやすくなることも

イヤイヤ期というのは自己主張と同時に、自制を学ぶ時期でもあります。我慢することや待つこと、人の気持ちを考えることを身につけるのです。

自制を学ぶ事なく思春期に入ると自分の欲求を抑えることができず、怒りを感じた時にコントロールが効かずにキレてしまう、といったことも出てくる可能性があります。

自己主張が苦手な子供は要注意!ママの接し方

思春期に影響が出るかもしれないとなると、心配になるママもいるじょとと思います。自己主張をしない、又は自己主張が弱い子にはどのように接し、導けば良いのでしょうか。

静観する
先回りするのではなく、自分で行動を起こすのを見守ってあげましょう。何か主張したいのにできなさそうにしていても、手を貸さず静観することです。「自分で主張しなくては」という気持ちを芽生えさせてあげましょう。
叱り方を見直す
叱られたり否定されるのが怖くて主張をしない子もいます。頭ごなしに叱ったり、子供を否定するような叱り方をしていないか今一度振り返ってみることも重要です。

自分を受け入れてくれていると感じることができれば、子供は自分を表現できるようになります。
ストレスを溜めていないか観察
妹や弟がいる子供は、我慢をしていることが多いです。本当は主張したいのに、妹や弟のためにぐっと堪えている場合は、我慢せずにのびのびと過ごせる時間を作ってあげられるようにしてください。
選択肢を与える
自己主張が苦手な子は、何もないところから自分の考えを表現することが苦手です。

「こっちかこっち、どちらがいい?」「こう思ったの?それともこう思ったの?」という風に、選択肢を与えて自分の考えを表現させる工夫をしましょう。

子供はそれぞれ。もちろんイヤイヤ期がない子もいる

今回はイヤイヤ期のない子の特徴や発達障害の可能性についてなどをお伝えしました。

イヤイヤ期がないとそれはそれで心配ですが、イヤイヤ期がなくともスムーズに成長した子供もたくさんいます。

広い視野で子供を見守りながら、成長を見て行ってあげてください。

今しかないこの時期は、子供にとってもママにとっても、一生の宝物になります。
みんなのコメント
  • ゆうママさん

    もう成人になる子供が三人、高校生が一人の母です。この記事を読んで自分の子育てを振り返りましたが子供四人とも嫌々期も無く、思春期の反抗期も無く、でも皆、それぞれ個性はありますが親思いでもあり子供との会話も、うるさいぐらいあります。私の性格が何事もプラス思考に考える性格なのて゜子育てに悩んだ事もなく、ただ嘘をつくな、人を傷つけるな、感謝の気持ちをわすれるな、と言う言葉は良く使った記憶があります。子育てには正解は無いと思いますが子育ては日々子供から教えられる物があります。

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