子供の習い事。辞め時の見極めポイントは?判断基準と次に活かす方法
習い事を始めてみたものの「そろそろ辞めさた方がいいかしら?」と感じる事もあるでしょう。
しかし、子供に「辞める?」と聞くと「絶対ヤダ」と返事が返ってくることも少なくありません。
習い事を辞めるという事は、次のステップに進むという意味でとらえる事も出来ます。
習い事を辞めるのであれば、どのようなタイミングで辞めるのが良いのでしょうか。その判断基準を紹介します。
この記事の目次
27%の親が習い事を辞めさせたいと思った理由
子供の様子を見て習い事を辞めさせたいと感じる親は少なくありません。
ベネッセ教育情報サイトによると、27%もの親が子供の習い事を辞めさせたいと思った経験があるようです。
辞めさせたいと感じた理由
- 本人が興味をもてなくなった
- 成果や続ける価値を感じられなくなった
- 経済的負担が大きい
- 通わせるのが大変
- その他の事がおろそかになるから
- 先生との方針が合わなかった
理由の内、最も多いのが「本人が興味をもてなくなった」で、421人もの親が理由として挙げていました。
続いて多かったのが、「成果や続ける価値を感じられなくなった」という理由で、348人もの親が辞めさせたいと感じたことがあるようです。
辞め時判断としてチェックしておきたいポイント
「辞めさせた方が良いのでは?」と感じ場合、どのような判断基準で「辞めるか」「続けるか」を判断したらよいのでしょうか。
子供によっては、自分から「辞めたい。」と言い出せない子供もいます。
さらに自宅練習をしたがらなかったり、嫌そうに通っているわりには、「辞める?」と聞くと、「辞めたくない。」と答える子供も少なくありません。
不思議と「辞める」行為自体に、拒否反応を示す子供は多くいます。
「辞めるべきか?」悩んだら、まずは子供の様子や気持ちをしっかりと見てみましょう。
「子供が楽しそうか?」「スキルが伸びているのか?」「子供に向いているのか?」などを見極める事は、習い事を今後継続するかどうかの判断基準にもなります。
辞め時の判断基準
- そもそもその習い事が子供に向いているかを見極める
- 習い事のスキルが伸びているのかを見極める
- 習い事を楽しんで取り組む様子が見られるか
- 子供にとって続けるメリットがある習い事か
そもそもその習い事が子供に向いているかを見極める
習い事をせっかくはじめたのに、「明らかに上達が遅い。」「いつも苦戦している。」と思う事があるかもしれません。
あまりに上達が遅い場合、そもそもその習い事が子供自身に向いていない。という可能性もあります。
子供にも向き不向きがあります。苦手な事をだらだら続けていても、子供も辛いですし、あまり意味を見出すことができません。
あるママの体験談で「ピアノの発表会に出たが、明らかに自分子供は同じ年の子供よりも下手で、簡単な曲しか弾けない。家での練習はとても辛そうだし、続けて意味があるのだろうか。と思い、もっと得意そうな事を習わせてあげる事にしました。」という声がありました。
子供に向いているかいないか?これも判断基準の一つとなります。
習い事のスキルが伸びているのかを見極める
「子供の力はきちんと伸びているのか?」疑問に思い習い事に通うこと自体に、価値を感じられなくなる事もあるでしょう。
その場合、子供自身に向いていない。子供がやる気を失っていたり、先生との相性が悪いというケースもあります。
原因によって、解決方法が変わってきますのでしっかりと原因を見極める事が必要です。
例えば、先生の教え方が子供のタイプに合っていない場合。「子供の力がなかなか伸びていない。」と感じてしまう事もあります。
また小さな子供の場合、年齢によっては上達が遅いケースもあります。
例えば、まだ背が足りない。パワーが無い。手が小さい。まだ理解ができない。大人が思っている以上に、子供にとっては難しいこともあります。
まだまだ成長段階。手足を思うように動かせないという事もよくあります。
なぜ子供のスキルが伸びないのか?子供の様子をしっかりと見極めるようにしましょう。
原因の見極めポイント
- 先生の話を一生懸命聞こうとしているか
- 先生に言われたことをやっているか
- 頑張りたいと思っているか
- 楽しんでいるのか
- 以前と比べて少しでも伸びているのか
他の子供と比べてしまうと、「自分の子供はできない。」というところばかりに目が向いてしまい、伸びない本当の理由が見えなくなってしまう可能性があります。
自分の子供の様子をよく見て判断するようにしましょう。
習い事を楽しんで取り組む様子が見られるか
楽しんで取り組めているのか?これはとても大切なことです。
ベネッセ情報サイトによると、1つの習い事を3年以上続けさせている親の理由のトップが「本人がやりたがっている。」という意見でした。
子供がやる気がある。楽しんでいる様子は、親も応援したくなります。
もしも、子供が継続的に習い事を「楽しくない」「行きたくない・休みたい」と感じている場合、お金を払ってまで果たして無理して続ける意味は本当にあるでしょうか。
もし続けるとしたら子供にどんな得をもたらすのでしょうか。
習い事は義務ではありません。しっかりと今後について向き合う必要がありそうです。
子供にとって続けるメリットがある習い事か
「続けるか」「辞めるか」判断する上で両方のメリットに目を向ける事は、とても大切です。
「辞めるも」「続けるも」どちらも悪いことではありません。
子供によって出る答えは様々です。子供にとってこれから先はとても長いです。どちらが子供にとってこの先メリットとなるのか?これも一つの判断基準となるでしょう。
親の都合でやめさせたいケースは注意が必要
辞めるか、続けるか。迷う要因は子供の気持ちや事情ばかりではありません。
時には思っているよりも金銭的な負担を感じる場合もあるでしょうし、お稽古の送り迎えが負担と感じてしまうケースや、ママ友との関係があまりうまくいっていないなど、親の事情で辞めさせたい。と感じる事もあるでしょう。
もしも子供がとても楽しんで習い事をしている場合、親の事情で辞めさせても良いものか…悩みますよね。
調べていると、このような悩みを持っているママは意外と多く、中には常に習い事につききりで、平日も土日もクラブが入っており、下の子を連れまわさなくてはなら無い上、家事がおろそかになって困っている。
という声もありました。習い事が家庭の中にまで影響を及ぼすようになると、親の負担はかなり大変になってきますね。
例えば子供に才能があり、「絶対に子供をその道のトップに立たせたい。」と考えるのであれば、親もそれなりの犠牲が必要となる場合があります。
しかし、子供も親もそこまでを望んでいるわけではない場合は、もう少しママに負担のない教室に変えるというのも一つの方法です。
どの様な事情でも、習い事を親の都合で辞めたいと考えている場合は、子供にとっては納得いかない場合も多くあります。
子供に相談なく勝手に決めてしまうのではなく、必ず子供にパパやママが今の習い事を続ける事が出来ない理由を伝えてあげましょう。
そして辞めてしまっても、教室を変えるなど代案を伝えたり、新しい教室を実際に見に行ってみるなど、できるだけ子供が納得できるような説明をしてあげましょう。
子供によっては、納得するまでに時間がかかる場合もあります。
子供から「辞めたい」と言われたら
親がそろそろ辞めさせようか。と悩むケースもあれば、子供から「もう辞めたいんだけど…。」と直接言われることもあります。
子供はの場合、本気で辞めたいと考えている場合と「今、やりたくない。」という気持ちから、「辞めたい」と一時的な思いで言う場合があります。
本当に辞めたいのか?それとも一過性の気持ちなのか?親は判断する必要があります。
何度か日にちを空けて「本当に辞めたいのか」何度か確認してみる
子供が「辞めたい」と言い出した場合、一過性の場合もあります。ただ、今日はやる気が出ない。今日はやりたくない。その気持ちが「辞めた」という言葉を引き出している場合があります。
その場合、少し時間がたつと「やっぱり頑張る!」と、先日の辞めたい病は何だったんだ?と思うようなこともあります。
子供の気持ちはコロコロ変わる事があるので、日にちを空けて何度か「本当に辞めてもいいのか?」確認してあげましょう。
何度か確認しても、「もういや」「行きたくない」という場合は、辞める事を検討し始めても良いでしょう。
なぜ辞めたいのか?子供に理由を聞いておく
子供が辞めたいと言い出すときは、必ず理由があります。なぜ辞めたいと思うのかを確認しておくことは大切です。
もしかしたら、すぐに解決できるような理由かもしれません。解決できる理由であれば、また新しい解決策が見つかりますし、辞めなくても大丈夫かもしれません。
しかし、習い事自体が楽しくない。興味が無い。という場合は、続けること自体に本当に意味があるのか?判断する必要があるでしょう。
練習が原因の場合、子供にあった教室を選ぶのもアリ
もしも辞めたい原因が「練習が大変」という理由であった場合、練習が厳しくない教室に変えてみるのも一つの方法です。
先生の方針によっては、教室でも家庭でも、厳しく練習が求められる場合があります。また逆に「練習は教室だけで大丈夫です。」という方針の教室もあります。
もちろん上達を求めるのであれば、たくさん練習をする教室でしょうが、子供が楽しむことを目的としたいのであれば、まずはそこまで練習を求められないような教室を選ぶのも良いでしょう。
子供が習い事自体は好きだが、先生の方針についていけない。と感じる場合は、子供のタイプにあった教室を選ぶのが良いという考え方もあります。
エンディングを決めておくと辞め時が見えやすい
「辞める。」「辞めない。」は、子供の様子や家族の状況によっても異なります。
習い事を始める前に、「●●が出来るようになったらこの習い事は達成だね。」と辞め時を決めておくのも一つの方法です。
予め辞める時を決めておくことで、だらだらと習い事を続ける事を避ける事ができます。
辞める時を決めておくという方法は、「やる気がなくなったから辞めます。」という辞め方を避ける方法の一つで、子供はその目標に向かって頑張れる事で、成功体験を手にする事ができます。
子供や親の性格によっては、このような方法を取り入れてみるのも良いでしょう。
辞めるときは1か月前。または規約に従って伝える
色々と考えた結果「辞める」という結論に至った場合、急に「今週で辞めます。」と伝えるのは止めましょう。
辞め方に失礼があると、道で先生とすれ違ったときに「声がかけられない…」「気まずい」というパターンになってしまう事も。
辞める場合は、教室の規約に従って決められた日数より前に伝えるようにしましょう。また、規約が無い場合は、遅くても1か月前には、伝えるようにしましょう。
先生は、一生懸命生徒をかわいいと思って指導しています。
急に生徒に辞められて「一生懸命教えていたのに悲しかった。」「どうして急に辞められたかわからない。」と悩んでしまう先生もいますし、「最後まできちんと教えて、しっかりとサヨナラしたかった。」という先生の声もあります。
できるだけ辞める理由を正直に伝えるようにしましょう。
もしも、引っ越しなどで急に辞める必要が出てしまった場合は、「申し訳ありません。急に引っ越しが決まってしまい、通えなくなりました。」と急に辞める理由をきちんと伝えるようにしましょう。
どの様な理由で辞める場合でも、相手はお世話になった先生です。
辞めてから道ですれ違っても、笑顔で「お久しぶりです。お元気ですか?」という良い関係性を保って辞める事も、マナーの一つです。
辞める事はマイナスだけではない。「新しい道への一歩」
期待をもって習い始めた習い事も、思ってもみなかった事で子供がやる気を失ってしまったり、親自身が辛いと感じる事だってあります。
そんな時は、「辞める事はマイナス。」と捉えるのではなく、「次の新しい道に進む一歩」として捉えてはどうでしょうか。
子供がその習い事が好きであれば、教室だけ変えてみるのも一つの手です。
辞める事で学ぶことも多くあります。実際に習っているのは子供です。
どの様な理由で辞める場合も、親の一存ではなく子供としっかりと話し合い、納得の上で決定するようにしましょう。
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