赤ちゃんの激しい咳や止まらない咳が心配…乳幼児の咳の原因と対処法

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2018/09/20

寒く乾燥した季節、季節の変わり目には病気も流行りやすく、赤ちゃんや小さな子供を持つママにとっても心配な季節ですよね。

子供はウイルス感染などをして、病気を繰り返しながら大きくなっていくもので、風邪をひいてしまうのは仕方がないことでもあります。

でも、激しい咳と鼻水で夜も熟睡できていないと、ママもお子様も辛いですよね。また、あまり激しい咳込みで食べたものを嘔吐してしまうこともあります。

乳幼児の咳を悪化させている原因と心配な咳について説明します。

乳幼児にかかりやすい病気は?咳の症状から原因を知る

咳は風邪のウイルス、埃、煙などの外部からの異物を外に追い出そうとする防御反応です。

異物が喉や気管、気管支などの気道に入り込むと、脳に異物の存在が伝わり、異物を追い出すように横隔膜や肋間膜などの呼吸筋が指示を受け、咳が起こります。

赤ちゃんや小さな子供は、免疫が少ないため、ウイルスや細菌などに感染しやすく、呼吸器が未発達なため、成人に比べると咳が出やすくなります。

また、感染すると悪化してしまうこともあります。乳幼児の主な咳の原因についてまとめてみました。

  1. 【ウイルスによる感染症】風邪症状の約80~90%がウイルス性
  2. 【細菌による感染症】なかなか治らない風邪は細菌性の可能性も!
  3. ウイルスや細菌によって引き起こされる咳を伴う合併症
  4. 【アレルギー性】の咳かも!小児喘息やアレルギー性鼻炎の可能性
  5. 急な激しい咳込みは…誤嚥(ごえん)の可能性も

この5つについて見ていきましょう。

【ウイルスによる感染症】乳幼児は悪化する可能性も!

ウイルスによる感染症は咳が出るものの代表的なものです。「風邪症候群」は80~90%がウイルスによるものと言われていて、ウイルスの種類によって症状の出方が違います。

乳幼児が感染しやすい主なウイルスについて説明しますね。

ライノウイルス
風邪と言われる症状の30~40%がライノウイルスによるものです。ライノウイルスは季節を問わずかかりやすい風邪ですが、特に初秋と晩春に多く発生します。

主に鼻や喉などの上気道に炎症を起こす鼻かぜ引き起こすウイルスで、直接または間接的に触れる「接触感染」により流行するとされています。

上気道…鼻腔・咽頭・喉頭
下気道…気管・気管支・細気管支・呼吸細気管支・肺胞

普通は軽い症状で済みますが、乳幼児や喘息などの呼吸器疾患を持っている人は、下気道にも症状が起きる可能性があり、咳が長引く原因にもなっています。

また、乳幼児が感染しやすいウイルスの一つです。

コロナウイルス
風邪症候群の15~20%がコロナウイルスによって引き起こされています。ライノウイルスと同じく一般的な鼻かぜの原因となっています。

上気道に症状が現れ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳などの軽度な風邪の症状で収まります。年間を通して見られる風邪ですが、冬季に最も多いです。

コロナウイルスは急性中耳炎や、喘息を悪化させる原因になることもあります。

パラインフルエンザウイルス・RSウイルス
RSウイルスは主に冬に流行し、パラインフルエンザウイルスは年間を通してかかりますが、特に冬に感染しやすいウイルスです。

殆どの人が、乳児の時に感染するウイルスですが、一度感染しても十分な免疫を得ることができないため、何度でも感染します。

RSウイルスは初めて感染した時が一番症状が重く、新生児や乳幼児がかかった場合に、クループや細気管支炎など、重症化しやすいため注意が必要です。

パラインフルエンザウイルスは、RSウイルスと比べて重症化する頻度は低いですが、RSウイルスと同様に呼吸器疾患をもたらし、肺炎やクループ症状になることもあります。

アデノウイルス
流行性結膜炎を引きおこす要因となるウイルスで、主に夏に流行するプール病を引き起こすウイルスとして有名です。

プール病の原因となるアデノウイルスは3型・4型で、プール病は結膜炎、咽頭炎、高熱を伴った症状が現れます。

感染力が非常に強いウイルスで、感染している場合は、他人との接触を避けることが必要になってきます。

また、発熱を伴い38度~40度の高熱が4~5日間続くのも特徴の一つですが、8型の流行性結膜炎を引き起こすウイルスは、目だけに症状が出ることが殆どです。

流行性結膜炎になると2週間ほど症状が続き、角膜炎を起こす恐れもあるため、眼科での治療が必要です。

アデノウイルスの血清型は49種類知られており、型によっては、冬に乳幼児の急性上気道疾患や肺炎、急性熱性咽頭炎を引き起こす原因になっています。

5歳以下の子供の急性呼吸器感染症の約5%、小児肺炎の10%が、アデノウイルスが原因とされています。

主に飛沫感染と接触感染で広がるウイルスですが、ウイルスを飲み込むことで小腸でも増え、胃腸炎による下痢を引き起こし便からもウイルスが排出されます。

エンテロウイルス
エンテロウイルスは腸管で増殖するウイルスの総称で、67種類のウイルスが存在し、流行するウイルス型は毎年異なります。

ポリオウイルスや手足口病の原因となる(EV)71型や、無菌性髄膜炎の原因となるエコーウイルス、、ヘルパンギーナの原因のコクサッキーA群などがあります。

風邪の症状を引き起こすエンテロウイルス(EV)D68型は、発熱や鼻水、咳との軽い症状から、喘息や肺炎などの重篤な症状に陥る場合もあります。

5月~10月に流行することが多く、咳やくしゃみなどの飛沫感染、ウイルスを触った手で口や鼻を触ることによってウイルスが体に入る、経口感染などにより広まります。

日本の発症例では5歳以下が8割を占めていて、免疫を持たない小児が発症しやすく、喘息の既往がある子供は、重度の呼吸器障害を起こす心配があります。
インフルエンザウイルス
インフルエンザは高熱、関節痛、筋肉痛、倦怠感、咳、鼻水などの全身の症状を伴う感染症です。

12月から3月にかけて、ソ連A型、香港A型とB型の3つの型のウイルスが流行します。また、2009年春から流行し始めた、新型インフルエンザは夏場でも流行します。

インフルエンザの予防にはインフルエンザワクチンの接種が有効とされていますが、ワクチンの接種をしたけど、インフルエンザのかかってしまったという方もいますよね。

インフルエンザワクチン接種により、インフルエンザにかかる可能性が低くなる、かかっても重症化するのを防ぐという効果が期待できます

また、ワクチン株と流行株が合えば、予防できる率があがると考えられています。

インフルエンザの症状の一つに高熱があるですが、流行している時には高熱が出なくても風邪症状、倦怠感などの全身症状があれば、インフルエンザの可能性があります。

特に乳幼児は肺炎などのリスクが高くなるので、早めに医療機関を受診しましょう。受診する場合はあらかじめ、電話を入れておくことをお勧めします。

また、マスクなどして家庭内での感染を避けるようにすることも重要です。ママが感染してしまったら、お子様の看病も辛くなりますよね。

医療機関にかかった後でも、いつもと様子が違う、異常が認められる場合は早急に受診しましょう。

【早急に医療機関を受診しなくてはいけない症状】

  • 呼吸が早く苦しそう(全身を使って息をする)
  • 顔色が悪い
  • 唇が紫(チアノーゼ)
  • 痙攣
  • 呼びかけに答えない、眠ったままになっているなどの意識障害
  • 水分が取れず、おしっこが出ていない(半日以上)
  • いつもと違う意味不明な言動、走り回る
ヒトメタニューモウイルス
ヒトメタニューモウイルスは一年を通して発生するウイルスですが、3月~6月に感染者が増加する傾向にあります。通常は、1週間ほどで症状が治まります。

生後6か月くらいから感染が始まり、遅くとも10歳までには全員が感染するウイルスです。子供の呼吸器感染症の5~10%を占めると考えられています。

乳幼児ではRSウイルスとよく似た症状があります。 2001年に新しく発見されたウイルスですが、以前から存在しているということが抗体検査などから分かっています。

上気道から下気道炎を引き起こし、熱、鼻水、咳と年齢が低い程、悪化しやすく、肺炎、脳炎を引き起こす可能性もあります。

インフルエンザ、RS検査ともに陰性だった場合に、まず疑われるウイルスの一つです。

【細菌による感染症】なかなか治らない風邪は細菌性の可能性も!

咳を伴う風邪の症状の大半がウイルス性ですが、中には細菌性もあります。

乳幼児がかかりやすい細菌、非定型病原体(細菌の一種ですがウイルスに近い)について説明しますね。

百日咳
百日咳の特徴は、短い間隔で咳がコンコン、エホエホといった咳が起きた後に、息を吸い込むとヒューという笛のような音が聞こてくる咳発作が起こります。

ヒューという音は喘息発作の時も聞かれますが、喘息発作では吐く息で聞こえるのですが百日咳は吸う音で聞こえて来るのが特徴です。

ただ、生後6カ月未満の赤ちゃんでは咳は出ますが、吸い込む力が弱いため、ヒューという音は聞こえにくく、百日咳に気が付きにくいです。

幼児がかかった場合は百日咳の特徴の咳発作が見られることが多いですが、すべてに見られるわけではなく、特徴のない咳だけ長く続く場合もあります。

百日咳は診断が難しく、大人や年長児以上では咳のみで発作が起きないため、普通の風邪と診断され、百日咳の治療が行われず、症状が長く続く場合もあります。

百日咳は乳幼児がかかると肺炎や脳症を起こす危険があるため、特に赤ちゃんにとっては怖い病気です。

6カ月未満の赤ちゃんがかかるとチアノーゼ、呼吸困難起こしやすいため、入院治療が必要になります。

百日咳には生後3ケ月から打てる4種混合ワクチンが有効です、

ワクチンは4回接種で乳幼児期での十分な免疫を得ることができますが、年長児や大人の百日咳が増えており、百日咳は診断が難しいため追加接種が必要とされています。

溶連菌感染症
溶連菌は喉に感染する細菌として代表的なものです。38度以上の高熱とのどの痛み、発疹が特徴で、咳を伴わないもの場合が多いです。

舌に赤いブツブツができるイチゴ舌と呼ばれる症状や、体幹や太ももを中心に、薄い赤色の小さな斑点が出るのも溶連菌感染症の特徴の一つです。

治りかけてくると発疹が出た部分がボロボロ剥けてきます。

年齢の小さい幼児に関しては感染しても、上記の症状が出ずに、咳や鼻水のみで普通の風邪と区別がつかない場合があります

保育園や幼稚園で流行していたり、兄弟がかかっていたりする場合は溶連菌感染症が疑われます。

肺炎球菌感染症
肺炎球菌は喉や鼻の奥にいる常在菌ですが、抵抗力のない乳幼児だと風邪を引いて体力が落ちたなどのきっかけで細菌が繁殖し、重い症状を引き起こす可能性があります。

肺炎球菌感染症にかかると、肺炎や敗血症、髄膜炎など重篤な症状が起きる可能性があることから、小児用肺炎球菌ワクチンは2013年より定期接種になっています。

生後6か月以降の赤ちゃんで肺炎球菌感染症が多いため、生後6カ月までには3回接種、1歳代に追加接種を受けるようにしましょう。
インフルエンザ菌(Hib)感染症

インフルエンザ菌は鼻や喉から入って、肺炎や喉頭蓋(こうとうがい)炎などを引き起こす菌です。菌が脳を包む髄膜へ感染すると、細菌性髄膜炎を引き起こします。

喉頭蓋炎での窒息や、細菌性髄膜炎になると発達や知能、運動障害や聴力障害をおこすこともあり、とても怖い病気です。

早期では、風邪症状と区別がつきにくいため診断が遅れる可能性が高いです。また、抗菌薬が効かない耐菌性のものもあり、治療が難しいとされています。

Hib(ヒブ)ワクチンも2013年から定期接種になっています。生後2か月から6か月までに3回、1歳の時に追加接種で計4回の接種が必要です。
マイコプラズマ感染症
マイコプラズマは、ウイルスと細菌の中間くらいの大きさの病原体です。マイコプラズマ感染症は、急性気管支炎や肺炎、咽頭炎、急性中耳炎などを引き起こします。

マイコプラズマ肺炎は他の肺炎と比べて症状は軽いです。そのため、肺炎と気付かずに初期では風邪として処理される可能性も大きくなります。

マイコプラズマの特徴はしつこい咳と熱です。午前中熱が下がるけど、午後から上がってくる場合が多いので、「朝下がっているから」と安心は禁物です。

マイコプラズマは初感染よりも、2度目以降の感染で肺炎にかかる確率が高くなります。

つまり年齢が小さい乳幼児が感染した場合は、上気道に炎症を起こす風邪症状のみになる事が多いですが、年長児以上の方が肺炎を起こす可能性が高くなるのです。

ただし、体力のない乳幼児が肺炎になった場合は、重症化する確率が高くなります。

脱水症状や咳が激しく眠れない、食べるのが困難などの症状がある場合は、入院治療が必要になる場合があります。

ウイルスや細菌によって引き起こされる咳を伴う合併症

一度、病院にかかって風邪と診断されて安静にして様子をみたけど、なかなか治らない場合もありますよね。

その場合は、どんな症状があるのかを説明し医療機関を再受診しましょう。咳の症状がなかなか収まらない場合に、考えられる合併症の代表的なものを説明します。

副鼻腔炎
副鼻腔炎は鼻の周囲にある副鼻腔という、空洞部分が炎症を起こしている状態を言います。

  • 粘りの気のある膿が混じった鼻汁がでる
  • 後鼻漏(こうびでい)による咳や痰がでる
  • 目の奥や鼻の付け根、ほほ、歯が痛い

上記のような症状がある場合は、耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。

急性副鼻腔炎は通常1~2週間で改善されますが、3カ月以上続く場合は慢性副鼻腔炎の可能性が考えられます。

肺炎
肺炎の大部分はウイルスや細菌などが原因で、肺に炎症がおき、発熱や咳やぜんめい(ゼーゼー、ヒューヒューなどの音がする息)が続き、呼吸が荒くなります。

重症化すると脱水症状を起こしたり、呼吸困難になったりする危険もあります。

子供の年齢によって、肺炎になりやすい細菌やウイルスは異なりますが、重症になると入院治療が必要になります。

年齢 肺炎になりやすい細菌やウイルス(代表的なもの)
新生児~0歳 B群連鎖球菌、大腸菌等
1歳~2歳 多くのウイルスや肺炎球菌・インフルエンザ菌などの細菌
2~6歳 肺炎球菌・インフルエンザ菌、肺炎マイコプラズマ・肺炎クラミジア
気管支炎・細気管支炎
気管支炎の咳の特徴は、痰を絡んだようなゴホゴホという咳です。

  • 就寝後数時間経ってからゴホゴホという咳をする
  • 一日中咳が止まらない
  • 日にちがたっても咳が治まらない
  • 高熱が出る

上記の症状では、気管支炎にかかっていることが疑われます。

細気管支まで炎症が広がると、胸や喉からゼロゼロ、ヒューヒュー、ゴロゴロといった音がします。

2歳未満の乳幼児はRSウイルスが原因による細気管支炎になりやすいです。

特に6ヵ月未満の乳幼児が細気管支炎になると呼吸困難を起こす可能性があるため、入院治療が必要になる場合があります。

クループ症候群(急性咽頭炎)
パラインフルエンザウイルスなどを代表とするウイルスや、細菌が原因で引き起こされる症状です。ケンケンというオットセイや犬の鳴くような乾いた咳が特徴です。

声帯まで炎症が起きると声の出ない咳がでるときもあります。

特に気をつけなければいけないのはインフルエンザ菌による咽頭炎です。喉の腫れによって呼吸ができなくなります。

インフルエンザ菌による急性咽頭炎は、インフルエンザ菌b型(Hib)の予防接種によって予防できます。

ケンケンという咳やヒューヒューという呼吸音が聞こえていたら、すぐに医療機関を受診しましょう。呼吸困難や意識障害が起こる可能性がります。

アレルギーを持っている乳幼児は細菌やウイルス感染により喉が腫れやすいためクループ症候群になりやすいので注意が必要です。

【アレルギー性】の咳かも!小児喘息やアレルギー性鼻炎の可能性

風邪だと思っていたら、症状が治まらい場合は、アレルギー性疾患の可能性も考えられます。

小児喘息
喘息はゼーゼー、ヒューヒューなど苦しそうな咳を繰り返します。気管支が慢性的に炎症していて、敏感になり少しの刺激でも腫れて気道が狭くなります。

普段はなんともなくても、風邪をひいたり、運動したりした場合に咳が続き、呼吸が苦しくなるような発作が起きることがあります。

小児喘息の9割が埃やダニが原因と言われています。発作を起こすこともあるので、家庭ではこまめに掃除をすることも必要になります。

喘息も軽度なものから重度なものがあります。おかしな咳をしていたら、早めに小児科を受診しましょう。

喘息は横になると咳が悪化し、苦しくなります。少し状態を起こして寝かしてあげて、咳込む場合は白湯などを飲ましてあげてください。

水分をとることで痰が切れやすくなり楽になります。また、咳込んでいるので吐くこともありますが吐いた時に、痰が吐き出せると苦しさが軽減できます。

アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎は、季節性の花粉症や、ダニ・埃などのハウスダストなどが原因でおこる鼻炎です。

症状は朝・夕方と比較的リラックスしている状態の時に出やすく、くしゃみ、さらさらした鼻水、鼻づまりなどが見られます。

鼻呼吸が出来ないため、のどが直接ウイルスや乾燥した空気など、外部からの刺激に晒されるため、気管支喘息を悪化させる原因にもなります。

副鼻腔炎や中耳炎などの合併症を起こす場合もあるので、粘着質が多く出たり、耳の聞こえがわるい、耳を気にする仕草がある場合は早めに耳鼻咽頭化を受診しましょう。

急な激しい咳込みは…誤嚥(ごえん)の可能性も

さっきまで元気だった乳幼児が急に咳込んで、その後も咳が止まらない、呼吸が苦しそうな場合は誤嚥の可能性も考えられます。

気道に異物が入ったために咳が出る症状は、乳幼児ではピーナツなどの豆類によるものが多いです。2歳以下の乳幼児にはピーナッツは与えないようにしましょう。

また、幼稚園児でも誤嚥は意外と多いです。食べ物を口に入れている時にふざけあったり、遊んだりしないようにし、よく噛んで飲み込むように注意してくださいね。

急に咳込み、咳が止まらない場合は救急処置が必要になる場合もあるので、すぐに医療機関を受診しましょう。

飲み込んだものが分かっている場合は、可能でしたら現物を持って受診することをお勧めします。

乳幼児は咳が出やすい…咳が出た時に家庭で出来る対処法

乳幼児は呼吸器官が未発達なため、乾燥した空気が鼻やのどを刺激しただけでも、咳の症状が悪化してしまう場合もあります。

激しい咳で、苦しくて眠れないのを見ると、早くなんとかしてあげたいですよね。少しでも症状を和らげるために家庭でできることから始めてみましょう。

  1. 咳の天敵は乾燥!加湿器などを使って部屋の湿度を調整
  2. 寝る前に鼻水をかむ…うまく出来ない子はママが吸ってあげる
  3. 咳で寝つけない時は…上半身を高い状態に!
  4. こまめに水分を補って喉を潤し痰を流す
  5. 咳を誘発する物を排除する…こまめな掃除と喫煙者は子供の前では禁煙!
  6. 咳が出た時に効果が期待できるアロマテラピー使用する

この6つについて順に説明しますね。

咳の天敵は乾燥!加湿器などを使って部屋の湿度を調整

空気が乾燥していると咳が出やすくなります。ある程度湿度を保つことによって、鼻や喉の粘膜が外部からの刺激を防ぎ、咳の症状を緩和することができます。

室温は22~25℃、湿度は50~60%が理想的です。温度と湿度を保つことによって、ウイルスの繁殖を防ぐことが出来ます。

加湿器などを使って、湿度を保つようにしましょう。湿度が高すぎるとカビが繁殖する原因にもなりますので、適度な湿度を保つことが大切です。

湿度計と温度計が一緒になったものがあると便利ですね。実際に部屋がどのような状態なのか確認することができます。

加湿器を使用する場合の注意点
加湿器は湿度を保つために役立つアイテムですが、使用方法を誤ると、咳が全く収まらないばかりか、ひどくなってくることもあります。

咳を治めるために使っていた加湿器が、カビや細菌(バクテリア)を増殖させる元になっていて、アレルギー反応により咳が出てしまうこともあります。

超音波加湿器はデザイン性やコストパフォーマンスは良いですが、過熱をしないため、雑菌が繁殖しやすくなるので、使用する場合はこまめなメンテナンスが必要です。

加湿器に蒸留水などは使用せず、水道水を使用する方が雑菌は繁殖しにくくなります。どちらにしても清潔な状態で使用することが大切です。

逆に弱酸性次亜塩素酸水などの除菌剤を入れて使用する場合は、超音波加湿器が除菌効果を保持できるためお勧めです。

ただし、除菌剤の注意事項をよく読んで、安全性を確認してから使用しましょう。 また、次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水は異なるものです。

次亜塩素酸ナトリウムは消毒液として使用されますが、吸入毒性があるため、加湿器で使用するのは危険です。

種類 機能 メリット デメリット
スチーム式 水を沸騰させて蒸気を出す ・本体は比較的安価
・加湿力が高い
・雑菌が繁殖しにくい
・電気代が高い
・高温の蒸気がでる
気化式 フィルターを濡らして風をあて気化させる ・電気代が安い
・火傷の心配がない
・加湿力が低い
・本体価格が高い
・フィルター手入れ・交換が必要
・音がうるさい
ハイブリット式 フィルターに濡らして温風をあて気化させる ・電気代が安い
・火傷の心配がない
・加湿力が高い
・フィルター手入れ・交換が必要
・本体価格が高い
超音波式 水を超音波により振動させ、微粒子にする ・本体は比較的安価
・加湿力が高い
・火傷の心配がない
・細菌が繁殖しやすい
・寿命が短い

その他にも価格は高くなりますが、空気清浄機と気化式水蒸気を組み合わせたタイプの加湿器も販売されています。

加湿器は電気代も掛かるし、手入れも面倒だと思われる方もいますよね。湿度を保つには加湿器でなくても大丈夫です。

  • 洗濯物を室内に干しておく
  • 入浴後に濡れたバスタオルを干しておく
  • 寝室に洗面器一杯の水を置いておく

上記の方法でも、加湿効果は期待できますので、加湿器を使用しない場合は、試してみて下さいね。

▼風邪予防におすすめの加湿器タイプについてはコチラも参考にしてみて!

寝る前に鼻水をかむ…うまく出来ない子はママが吸ってあげる

夜中の咳の原因は、後鼻漏により喉に痰が溜まって、咳込む場合もあります。寝る前に鼻水をとってあげることで咳を軽減できます。

入浴後や寝る前に鼻を吸ってあげると、呼吸も楽になりよく眠れる場合もあるので、試してみて下さいね。

鼻をかむ場合は、ママがまずお手本を見せてから始めて下さいね。

  1. 片方の鼻を押さえる
  2. 息を吸って口を閉じる
  3. 小刻みに息を出して鼻を噛む
  4. 最後まで噛み切らない

両方の鼻を抑えてかんだり、力任せにかんだりするのは止めましょう。耳が痛くなったり、鼻血が出たり、鼻の奥に細菌やウイルスが移動し、副鼻腔炎の原因になることもあります。

鼻が詰まってかめない場合は、鼻の付け根に蒸しタオルを当てたり、蒸気を吸ったりすると鼻水が柔らかくなり、かみやすくなります。

鼻が上手にかめない場合は、市販の鼻水吸引器で鼻水を取り除いてあげましょう。

  1. 吸引器の先を鼻に入れる
  2. 吸引の先を心持水平にする
  3. ずるずるとれる場所を探しながら少しずつ角度を変える(水平に近い状態で)
奥まで吸引器を突っ込まないこと、嫌がる場合は恐怖心を植え付けて取らせてくれなくなるので止めましょう。

赤ちゃんの鼻水の対処法です。こちらの記事も参照してみて下さいね。

▼赤ちゃんの鼻づまり解消方法についてはコチラも参考にしてみて!

咳で寝つけない時は…上半身を高い状態に!

夜や早朝のリラックス時に気管が狭くなって咳がでやすくなります。また、寝ている時に鼻水が喉に溜まって、咳が出やすくなります。

寝ている時に咳込む場合は、上体を起こすと肺や気管の圧迫がなくなり、痰が出しやすく呼吸が楽になります。

赤ちゃんの場合は、寝付くまで縦抱きにしたり、痰が喉にたまったりしないように、横向きになるよう背中にタオルと置くなどして調整してくださいね。

軽く背中をトントンしてあげると、痰が切れやすくなります。

こまめに水分を補って喉を潤し、痰を流す

咳が出ている時に乾燥から喉を守ることも大切です。こまめに水分をとって、喉を潤すようにしましょう。

冷たい水だと咳を誘発しやすくなるので、ぬるめ白湯などが良いです。また、水分を取ることで痰が切れやすくなります。

一度にたくさん飲ますのではなくて、少量を何回かに分けてあげて下さいね。

咳を誘発する物を排除する…こまめな掃除と喫煙者は子供の前では禁煙!

咳を誘発する原因になるものを排除することも大切です。寝るときに咳が出る原因の一つに、埃やダニなどのハウスダストなどにより、咳が誘発されていることも挙げられます。

寝室は埃を取り、掃除機掛けをこまめにして、ハウスダストを取り除くことも大切です。

お家の人で喫煙される方がいる場合は、子供の前で吸わないようにして下さい。煙草の煙は喘息などの咳を悪化させる原因にもなります。

また、煙草を吸った後の呼気からも、有害物質が排出されるので、喘息を持っている子供のご家族の場合は極力禁煙を心がけて下さいね。

咳が出た時に効果が期待できるアロマテラピー使用する

咳を緩和するためにアロマテラピーを使用する方法もあります。ユーカリラディアータ、真正ラベンダー、ティートリーなどは、お子様の呼吸を楽にする効果が期待できます。

加湿器やアロマディフューザーに1~5滴(1歳以下の赤ちゃんの場合は1-2滴)垂らして、お部屋に置いて芳香浴をしてみましょう。

またはティッシュやハンカチに1滴たらして、お子様の枕元においてあげましょう。ただし、赤ちゃんの手が直接触れない位置に置くように注意してくださいね。

日本アロマ環境協会では、3歳未満の乳幼児でのアロマテラピーの使用について、芳香浴以外は使用できないとしています。

咳で受診のポイント…診療時間外は小児救急電話相談も利用して!

症状が咳だけだからと思って、病院を受診しない場合もありますよね。また、ワーキングママだと、休んで病院を連れて行くのも大変ですよね。

機嫌が良く、ミルクや母乳を飲む、食欲があるようでしたら、少し様子を見ても良いでしょう。

インフルエンザなどの感染症が流行る時期だと、赤ちゃんや幼児を病院へ連れていくこと自体、躊躇してしまいますよね。

機嫌が悪く食欲もない、水分も取れていない、いつもと違う咳をしているようでしたら、早めに小児科を受診しましょう。

また、咳が一週間以上たっても治まらない場合も医療機関を受診することをお勧めします。たかが咳でもこじらせると治りにくくなる場合もあります。

  1. 受診する時のポイント…症状を確実に伝達することが大事
  2. 症状が治まらない…他の症状が出てきた場合は再診を!
  3. 休日・夜間受診は必要?迷ったら小児救急でんわ相談#8000も活用

この3つについて説明しますね。

受診する時のポイント…症状を確実に伝達することが大事

医療機関を受診するときに、症状をあいまいに伝えていると本当の病気が分からなくなることもあります。

症状を確実に伝えるために、お子様の症状がどう変化したのかカレンダーや手帳、携帯電話(スマホ、タブレットも含む)などに、チェックしておくことをお勧めします。

最初に問診票を渡される小児科が多いので、用紙に詳しい状態を書けるようにしておきましょう。または、お家での経過を用紙に記入しておくと分かりやすいです。

症状 チェックポイント
咳の期間 ・いつから
・咳の出る時間帯
咳の状態 ・乾いた咳(コンコン・ケンケン)上気道炎
・湿った咳(ゴホゴホ)下気道の病気
・喘息の咳(ゼーゼー・ヒューヒュー)
咳以外の症状 ・発熱(いつから、いつの時間帯、何度位か)
・嘔吐(いつ、何回くらい)
・下痢(何色・何回くらい)
・おしっこの回数
・食欲(水分も含めて)

小児科の医師も診察だけでは、正確な病気を判断することは難しいです。また、受診時に口頭だけの説明だと、医師が知りたいことを伝えられないこともあります。

家での細かい様子を限られた時間で伝えるためにも、症状を時系列にしたメモがあると説明しやすいですよ。

症状が治まらない…他の症状が出てきた場合は再診を!

咳が治まらなかったので、病院で風邪の診断を受けて、帰宅したのだけど、なかなか症状が治まらないということもありますよね。

お医者さんも初診時に100%風邪という診断をしているのではなく、「風邪と思われるので様子を見ましょう。」と言われていることが多いですよね。

症状が治まらない、悪化した、違う症状が出てきた場合は、再受診をすることをお勧めします。

休日・夜間受診は必要?迷ったら小児救急でんわ相談#8000も活用

朝は軽い咳だったのに、夜中に激しく咳込み、高熱が出たり、呼吸が苦しそうになったりするなど、症状が変わってくると心配になりますよね。

子供の症状の急変で、休日夜間に診療するべきか迷うことがありますよね。38℃以上の熱でも眠れていて、他に症状がない場合は様子を見てよい場合もあります。

休日や夜間診療が必要かどうか判断出来ない場合は、小児救急でんわ相談#8000に連絡すると、都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医や看護師に相談できます。

生後1ヵ月~6歳までの子供の場合は、ONLINEQQ 子供の救急(#8000インターネット版)も使用できます。

咳は体の異常を知らせるサイン…早く判明することで緩和できる

咳と言っても、軽度なものか重度なものまで様々です。高熱がでると重症と思われがちですが、熱がなくても重症なものもあり、安易な自己判断は危険です。

私が子供の時の事ですが、母は私をおんぶして熱を出した兄を診てもらっていました。その時、医師に「おかしな咳をしている背中の子供を診せて」と言われたそうです。

診察した結果、兄は風邪、私の方が重症で肺炎だったそうです。

赤ちゃんや小さな子供は自分の症状を正確に伝えることが出来ません。様子を見て判断するしかないので、病気の判断は難しいです。

特に赤ちゃんは元気そうでも急変しやすいです。

咳は体の異常を知らせるサインです。いつもと違う咳や様子がおかしい場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
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