早産リスクが上がる歯周病!妊婦が歯周病から身を守る方法3つ
歯周病は早産の原因になることがあり、通常の約7倍のリスクがあるといわれています。妊婦さんは歯周病から赤ちゃんを守りたいですね。
「治療する時間がないから」と放っておいて進行させてしまうと、血液を通して歯周病菌が体全体に広がってしまいます。
「今まだ大丈夫」という妊婦さんも必見、歯周病の予防方法をご紹介します。
気を付けて!歯周病が早産を引き起こす原因になっている
赤ちゃんが早産で生まれ、2500gに満たない低出生体重児でうまれると、障害を引きおこすことがあります。
歯周病によってサイトカインという刺激伝達物質が発生、子宮を刺激して出産が早まることがあるのです。
- つわりで歯のケアが億劫になる
- 女性ホルモンの増加で口腔内の菌が増殖している
歯周病を治療しておけば、早産のリスクを減少させることができます。体重が2500g超えることを目指して、大切に育てていきましょう!
歯周病から身を守ろう!妊婦さんもできる予防方法3つ
妊婦さんもできる歯周病の予防方法があります。
- 毎日のセルフケア
- 食事中よく噛む
- 歯科での定期健診
順に説明していきますので、できそうなことがあればぜひ試してみてくださいね。
デンタルフロスなどケア用品を使おう!毎日のセルフケア
歯周病の予防にはプラークを歯に残さないことが大事になります。ですが歯と歯の間のプラークは、歯ブラシだけでは除去しにくいのではないでしょうか。
24時間で作られたプラークは、たった48時間で歯石になってしまいます。普通に歯ブラシだけの歯磨きですと、6割ほどしかプラークを除去できないことが多いのです。
歯ブラシとデンタルフロス、この二つを使うと8割ほどのプラーク除去率に上がります。
6割と8割では、かなり結果が違ってきますね!
薬局や100円ショップで販売されており、糸だけのタイプと、プラスチックの持ち手が付いたタイプのものと2種類あります。両方試して使いやすい方を選びましょう。
デンタルフロスの他にもセルフケア用品があります。
セルフケア用品 | 内容 |
---|---|
水流式口腔洗浄器 | ジェット水流の歯間掃除機器 矯正している方が使いやすい |
キシリトールガム | 歯の再石灰化を促してくれる 子供用もある 噛むことで睡液がでる スーパーや薬局で購入できる |
電動歯ブラシ | 歯肉のマッサージにもなる 汚れを浮き上がらせてくれる |
マウスウォッシュ | 殺菌剤 強力なので1日1回の使用にする |
キシリトールガムの「再石灰化」とは、歯の修復をする反応のことです。ごく初期の虫歯であれば、虫歯の進行を止めることができます。
今夜からできる!よく噛んで睡液量をふやす
「よく噛んで食べて」と小さい頃によく聞いた言葉ですが、具体的に何のメリットがあるのでしょうか。ひとくち40回咀嚼すると、健康によいといわれています。
40回がハードル高い方は10回、20回、30回と自分の出来る範囲でチャレンジしてみましょう。
- 歯周病菌の増殖を防ぐ
- 睡液に含まれる消化酵素が消化を助けてくれる
- 再石灰化で歯が強くなる
たくさん噛むことによって、歯肉の血行をよくしてくれる効果もあります。
3ヶ月から6ヶ月のペースで通いたい!歯科での定期健診
歯石は自分では取れないので、歯科で定期的に歯石とりのメンテナンスしてもらいましょう。歯石を取り除いてもらうことで、歯周病と虫歯の予防になります。
歯科医院を選ぶ方法は、インターネットのホームページを確認する、口コミを確認するなどがあります。
実際に通ってみて治療に納得がいかない場合は、セカンドオピニオンも視野に入れましょう。
セカンドオピニオンを承諾してくれる病院を見つけてたら、「治療方法はこれでいいのか」と確認することができます。
妊娠出産期・更年期に歯周病の危機が訪れるので対策を万全に!
閉経前後の数年を更年期といいます。人によって時期は様々です。
妊娠出産期と更年期の共通点は、女性ホルモンの分泌量が変化することです。この二つの時期で歯周病になるリスクが高まるので、日々のケアにを怠らないようにしましょう。
時期 | 女性ホルモン | おもな体調の変化 |
---|---|---|
妊娠出産期 | 増加 | 嘔吐などつわりがある 心臓から出される血液量が通常より増加する 胸が大きくなる 歯周病にかかりやすい |
更年期 | 減少 | ドライマウスになりやすい 免疫力の低下 自律神経失調を起こしやすい メタボリックシンドロームなど生活習慣病にかかりやすい 歯周病にかかりやすい |
人生毎日イキイキしているわけではなく「きつい」「精神的に辛い」誰にでもそんな日があります。そんな時は「歯磨きサボってもいいかな」と思ってしまうことも。
そういった怠け心に負けてしまうと体調の変化に気付かず、歯周病になってしまうかもしれません。歯を失ってから歯の大切さに気付いては遅いのです。
女性ならではのこの時期、歯周病から歯を守っていこう!
たった1本でも大切な歯です。きちんと噛んで食事ができるのは当たり前ではなく、自分自身で出来る限り管理していきましょう。
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