安定期に入るのはいつから?おすすめの過ごし方で妊娠生活を楽しもう!
妊娠初期を過ぎると、安定期という時期に入ります。「安定期に入ったからもう大丈夫」とよく言われますが、安定期とはそもそもどのようなものなのでしょうか。
安定期に入ると何が大丈夫なのか?どんなことをしたらいいのか。実はよく分かっていない妊婦さんも多いでしょう。
安定期とはいつごろからを言うのか、どんな風に過ごすことが赤ちゃんのためにいいのか解説していきます。
安定期とは妊娠16週から27週までの期間
安定期とは、妊娠初期を過ぎて妊婦さんの体調が落ち着いてくる時期を言います。個人差は大きいですがいつまでも体調が不安定なことは少ないのです。
流産の9割は、安定期に入るまでに起こります。妊娠16週から27週の時期を安定期と言いますが、この時期になると流産や早産のリスクはぐっと低くなります。
つわりも落ち着くので、食べ物も好きなものを食べられるようになってきます。でも。お腹の赤ちゃんのためにバランスのいいものを心がけましょう。
しかし安定期に入ったからと言って何をしてもいいとは限りません。あくまで無理のない範囲で行動することをお勧めします。
安定期がいつからか計算する方法
自分の安定期がいつからいつまでなのか知っておくと、つわりがひどい時期がいつ終わってくれるのが、目安になって安心できます。
安定期がくる時期、終わる時期はどうやって計算すればいいのでしょうか。医師によっては妊娠12週から安定期と判断している人もいるようです。
それは12週を過ぎると、流産の確率がぐっと下がってくるからです。妊娠初期にもっとも注意しなくてはならないのが流産の危険性ですから。
- 安定期の計算方法
- 最後に生理が来た最初の日+(7×16)=安定期の始まり
妊娠する前の最終生理の初日が妊娠0週0日と定義されています。それから1週間を7日と計算すると、16週後、118日後が安定期の始まりと考えることができます。
カレンダー通りに考えると、最後の生理から大体4ヶ月ごろに体調が落ち着いてくると言うことになります。これを目安にしてください。
安定期に入ったらできる事、やってもおくべきこと
体調が落ち着くので、身体を動かすことが楽になります。子育てが始まる前の貴重な自由時間なので、今のうちに好きなことをやっておきたいですね。
安定期に入ったらどんな風に過ごすのがいいのでしょうか。また安定期にしておくといいことを紹介します。
「今のうちに楽しみたい」マタニティ旅行が人気
安定期に入ると流産の確率が低くなるので、長距離の移動に身体が耐えられるようになります。そこでこの時期に旅行を楽しみたいという方が増えています。
それに合わせて旅行会社も「マタ旅(マタニティ旅行)専門プラン」を設けているところがあるのです。
安定期に安全に旅行をする時のポイントです。
- 自然の多い場所でリフレッシュしてストレスを発散する
- いざ体調が悪くなった時にすぐ戻れる近場が最適
- 移動時間が2~3時間程度の観光地にする
ですので海外旅行は極力避けましょう。また、山登りやダイビングなどのハードな運動や長距離の移動は、安定期と言ってもお腹に負担を掛けます。
腹帯祈願をしましょう
妊娠5か月(16週以降)の戌の日を選んで、腹帯祈願をしておきましょう。これは昔から行われている安産のための御祈祷です。
腹帯は昔は本当に帯の様なものをお腹に巻いていました。今でも市販されていますが、使い勝手のいい腹巻タイプやコルセット型が主流になりました。
最寄の神社に腹帯を持参して、それを神前に置いて神主さんにお祈りをしてもらいます。そして祈願料として「初穂料」を持参します。
熨斗袋は水引が蝶結びのものを選びます。蝶結びは何度もほどいたり結んだりできる形なので、おめでたい妊娠がこれからもありますようにとの祈りを込めています。
適度な運動を心がけましょう
安産のためには、急な体重増加を防いで体脂肪を減らしたり血圧が上がらないように心がけるのが重要です。
そのためには、毎日少しずつ身体を動かす事を習慣化していおくことがいいでしょう。軽い運動を20~30分、無理のない強度で行います。
向いているのはウォーキングやマタニティヨガです。30分程度のウォーキングなら、家の近くを歩いて帰ってこれます。
出掛ける時は万が一アクシデントが起きた時のために、携帯電話を持っていきましょう。歩数や歩いた距離が計測できるアプリもあるので利用するのもいいですね。
マタニティヨガはお家の中でできるゆっくりとした運動なので、お腹を労わりつつ安全に行うことができます。
本やDVDも市販されていますし、病院が主催する場合もあります。自分に合った方法で取り組んでください。
赤ちゃんが生まれてから必要なものを買っておきましょう
おむつ、ミルクなどの消耗品、ベビー服、ベビー肌着、哺乳瓶、あるいはベビーベッド、ベビーカードなど準備しなくてはならないものはたくさんあります。
身体が自由なうちに、ストック品の買いだめをしておいたり、かわいいベビー服を探したりなど、ショッピングを楽しめるのもこの時期の利点です。
ベビーベッドやベビーサークルなど場所を取る物はあまり早いうちから準備しなくても大丈夫です。可能ならレンタルしたり知り合いから借り受けたりしましょう。
産後の仕事復帰子育てに役立つ資格をとる
安定期に入ってから取り組むこととしておすすめなのが、仕事復帰、再就職に向けて資格勉強をしておくということです。
資格は取ると一生効果を発揮する物なので、一度退職をしたり休職中の方は、体が楽な間に受験するといいですよ。
- 調剤薬局事務
- 薬局で受け付けや会計をしたり、レセプトを作成する資格。女性の採用率が高いのが魅力で、子育てしながら働きたいママに人気。
- 医療事務
- 診察にかかった料金の計算や会計をする資格。通信講座なら4ヶ月ほどで受験可能。全国どこでも使えて、月収も安定しているのが魅力。
- フードインストラクター
- 食品に関する専門知識を学ぶ。レシピ開発や食育アドバイザーなどの仕事についたり、家庭の食事を管理するのに役立つ資格。
- チャイルドコーチングマイスター
- 子どもの心を理解し、寄り添えるようになる資格。成長してからの子育ての悩みに対処しやすい。学習期間は1ヶ月と負担も少ない。
このような資格にチャレンジするのがいいでしょう。共通して言えるのは、勉強する期間が短くて済むこと。
1~4ヶ月程度で受験することができます。再就職の足掛かりになったり、子育てに役立つ実践的な資格になっています。
子育て支援パスポートを申請など、子育て家庭にお得なサービスへの加入検討!
地域によって様々な呼び方がありますが、子育て支援パスポートは少子化対策の一環として内閣府が実施している制度です。
このパスを持っていると、お住まいの地域の協賛店などで、料金の割引をうけたり様々な特典がつくことがあります。
申請する場合は、役所で申請書をもらい、必要事項を記入して提出します。その後パスポートとなるカードが交付されます。
他にも、ベビーザらスやトイザらスは妊婦さんからポイントカードに加入して特典を得られたり、生協は子育て家庭には配送料がかからないなど(地域や生協の種類によりますが)嬉しいサービスも!
他にもいろいろなところでマタニティー特典、産後の特典が期待できるサービスがあるはず。食材宅配やネットスーパーについても下調べしておきましょう。
いざという時に役に立つので、先に登録しておくと産後便利ですよ!
安定期といえど無理は禁物!身体をいたわりましょう
安定期は出産に入る前の最後の自由時間とも言えます。身体が楽になり、流産や早産の心配もぐっと低くなります。
しかし、低くなるといっても絶対に大丈夫という訳ではありません。あくまで体調に気をつけて、お腹に異常が感じられない時に出かけたり運動したりしてください。
妊娠中にストレスなく、軽い運動習慣をつくって過ごすのはとても大切です。安産力も高まります。安定期は安産に向けて身体を調整する時期だと思いましょう。