子供にお小遣い帳をつけさせよう!年齢別の工夫が大事
子供にお小遣い帳をつけさせて金銭管理や金銭感覚を学ばせたいと考える保護者は多くいます。
子供がちゃんとお小遣い帳をつけるためには、年齢に応じた工夫をしてあげることが大切です。
工夫次第では、未就学児でもお小遣い帳をつけることは可能です。どのような工夫をしていけばいいのかを紹介します。
なぜお小遣い帳をつけることの3つの目的
まずはお小遣い帳をつける工夫の前に、どうしてお小遣い帳をつけることがいいのかという点を考えてみましょう。
- 手元にいくらお金があるかわかる
- 何にどのくらいお金を使ったかが分かる
- 予算をたてることができる
シンプルに言えばこの3つです。
手元にいくらお金があるかわかる
自分が使えるお金が今いくらあるのかがとてもよくわかるのがお小遣い帳です。子供のころはどうしてもお金の種類にかかわらず、お金が手元に何個あるかということだけに注目しがちです。
でも、お小遣い帳をつけることで10円玉が10個あるのと、100円玉が1個あるのとは同じ価値なんだということが、なんとなくわかってきます。
自分が持っているお金がいくらあるかわかれば、お金をいくら使うことが出来るかということも自然と分かるようになってきます。
何にどのくらいお金を使ったかが分かる
何にいくら使ったという記録が残ることになります。
例えば、同じ100円を使った場合でも、10円の飴を10個買ったのか、がちゃがちゃを1回やったのかなどがつけたお小遣い帳を振り返ることでわかってきます。
同じものもお店によって値段が違うということもお小遣い帳をつけることでわかってきます。例えば男の子に人気のカードゲームの例をとってみてみましょう。
- コンビニでは定価の300円で売られていた
- スーパーでは少し安く270円で売られていた
- ディスカウンドストアではもっと安く240円で売られていた
ママがスーパーのチラシを見ながら、いつも違うお店で商品を購入している理由なども分かってくれるようになりますよ。
予算を立てることが出来る
また、徐々に何を買うためにどのくらいのお金が必要ということが分かってきます。
すると、お小遣いを『何のためにどのくらい使うようにしたらいいのか』ということも考えられるようになってきます。
500円のお小遣いをもらった時、カードゲームが欲しいから300円はゲームを買うお金に、100円はお菓子を買うお金にとりあえず取っておこうかな!といったような考えが出来るようになってくれるかもしれませんよ!!
これらの目的を達成するためにつけるのが「お小遣い帳」です。
【未就学児】体感的にわかるお小遣い帳がおすすめ
お小遣い帳をつける目的を達成するためには、その年齢に応じたお小遣い帳にする工夫が必要です。
小学校入学前の子供に、”記録”としてのお小遣い帳をつけるということはまだまだ難しい部分がありますので、まずは体感的にわかるお小遣い帳を利用することが大切です。
そこで透明な貯金箱を使うお小遣い帳をご紹介します。
用意するものはいくつかの透明な貯金箱
用意したいのはお小遣い帳ではなく透明な複数の貯金箱です。ジャムの空き瓶でも構いませんし、100円均一ショップなどに売っている透明な貯金箱でも構いません。
できれば同じ大きさの透明な容器で、子供が外から見てお金がどのくらい入っているかが分かるものを用意するというのがポイントです。
この貯金箱にはそれぞれに何に使うのかということが分かるように印をつけておきます。
- お菓子を買うためのものなら『飴玉のシール』
- おもちゃを買うための物なら『おもちゃのシール』
- 貯金をするためのものなら『貯金箱のシール』
このように子供の目でそのお金の目的が分かるようにしておきます。子どもはこの貯金箱にお金を入れてお財布代わりに使います。
使った金額はパパやママがちゃんとお小遣い帳に記入をしましょう。その時に子供が振り返って見れるように、ひらがなや大きな文字、シールなどを活用して記入をするようにするといいですね。
最初のうちは親がそれぞれ均等にお金を入れても構いませんが、最終的には子供が自分でどの貯金箱にどのくらいお金を入れようか考えていれるようにします。
視覚によって3つの目的を達成することが出来ます
とても単純な方法ですが、子供はこの透明な貯金箱によってお小遣い帳の3つの目的を達成することが出来ます。
まず貯金箱に残っているお金がその子のお小遣いの残金です。手元にいくら残っているのかを視覚で知ることが出来ます。
親がお小遣い帳をつけてあげることで何にどのくらい使ったかが分かりますし、たくさん使った貯金箱はお金が減りますので視覚的にも分かりやすくなります。
お菓子をたくさん買ったらお菓子の貯金箱のお金は少なくなりますし、おもちゃをたくさん買ったらおもちゃの貯金箱のお金は少なくなりますよね。
お小遣いをもらったら自分で何に使うかを考えて貯金箱に入れるようにすれば、予算を考えるということが出来るようになります。
できれば小銭でお小遣いをあげるようにしてください
まだこの段階ではお金の種類によって価値が違うということよりは、お金の量の変動が視覚的にわかる方がお小遣い帳の目的を達成しやすくなります。
誕生日プレゼントなどで多めにお小遣いをもらった時などの臨時収入は、小銭で渡すことが難しくなりますので、子どもたちとよく相談をして自分で管理するお小遣いとするか、親が管理をするかを相談いてみることもおすすめです。
【小学校低学年】カレンダーを利用したお小遣い帳
小学生になるとひらがなやカタカナなども覚えてきますし、足し算や引き算もだんだん出来るようになってきます。ですが、まだ収支をつけるということは難しい部分があります。
何にお金を使ったのか、今いくら残っているのかということが分かるようなお小遣い帳をつける工夫が必要です。
卓上カレンダーと複数のカラーペンを用意しましょう
小学生になったらさまざまな硬貨のお小遣いを渡しても硬貨によってお金の価値が違うことが大よそ分かっていることが多くなってきます。
未就学の子供と同じように、何にいくら使う予定ということを考えて、卓上カレンダーにまず記載をしていきます。
- 『赤いペン』はお菓子
- 『青いペン』はおもちゃ
- 『緑のペン』は貯金
目的によって色ペンを使い分けて、それぞれの目的のお金がいくら残っているのかをまずは記入していきます。
そして、使ったお金も同じ色のペンで使った日のカレンダーに記載をし、残金も必ず記載するようにします。
次にお小遣いを渡すときは、必ず何を買ったのかを振り返る時間を作ります。買い物をした時の気持ちなどもコメント欄などを設けて記載しておけば、なんとなくお金を使ったときの気持ちなども振り返ることが出来ればいいですね。
スタンプやシールなどを使ってその時の気持ちを一緒に振り返り、何に使ったときがより満足感の高い買い物が出来たのかなども振り返ることが出来ればとても素晴らしいことです。
お小遣い帳の目的+金銭感覚や金銭管理の大切さがわかるように
何に使ったときに満足感が高かったのかなども、スタンプやシールを使ったお小遣い帳にすることで見えてきます。
満足感が高い買い物をするためにはどのように予算を考えていけばいいのかなどもわかるようになってきます。
自分がカレンダーに書いたものをパパやママがお小遣い帳として見せることで、収支というものもなんとなく分かるようになって来れば、もうこの年代では大満足な結果です。
▼子供にお小遣いをあげるメリットデメリットについてはコチラも参考にしてみて!
お小遣い帳の目的を達成できればOKと思いましょう
お小遣い帳はつけることが目的ではなく、お小遣い帳をつけることで金銭感覚を身に着け、金銭管理をする金銭教育をすることが出来るようにすることが目的です。
少しくらい間違えてもOKという気持ちを持つことが大切です。
子供向けのお小遣い帳などを活用し、まずは一緒に記載をしていくようにしていけば、小学生から中学生、高校生となった時にしっかりと収入と支出を記載し、立派にこづかい管理をしていくことができます。
ステップアップしながら、将来的にしっかりとした収支をつけることが出来るようにしてあげられるといいですね。
▼子供のお小遣いについてのルール作りについてはコチラも参考にしてみて!
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