離乳食作りはフリージングで時間短縮!冷凍保存の方法と注意点
離乳食作りをいざ始めてみると、手間と時間がかかって大変です。
通常の食事の支度だけでも大変なのに、離乳食を毎回一から作るとなると…。離乳食を作っている間に、赤ちゃんがお腹を空かせて泣いてしまうこともしばしば。
食事の準備は冷凍している食材を電子レンジでチンするだけ。時間を短縮できてママも赤ちゃんもストレスになりません。
フリージングの保存テクニックや簡単レシピ、注意点等を紹介します。
この記事の目次
離乳食をフリージング!流れを見てみよう
初めに、フリージングを活用しての離乳食づくりの流れを簡単に紹介します。
- 週に1度、離乳食を調理する
- 食材を冷ます
- 1食分ずつ小分けにする
- 冷凍する
- 調理は電子レンジや鍋で加熱
- 離乳食タイム
- 食器と調理器具を洗って熱湯消毒
- 食器を完全に乾かす
離乳食を調理する過程や小分けにする作業も回数をこなすごとに慣れてきますよ!
初めに容器などフリージングに必要なアイテムを揃えよう
普段フリージングをする時はサランラップさえあれば保存できますよね。しかし離乳食のフリージングの場合、便利に保存できるアイテムがあります。
アイテム | 使用方法 |
---|---|
サランラップ | 食材を小分けにする |
冷凍用の容器 | 食材を小分けにする。特にお粥や軟飯に |
シリコンカップ | 食材を小分けにする。特に初期の量が少ない時に |
冷凍用保冷パック | 小分けにした食材をさらに1週間分まとめて保存。凍った出汁にも |
製氷機 | だし汁を冷凍する。初期の量が少ない食材にも |
フリージングを進めていくうちに、自分が使いやすい物が分かってきます。
フリージングの基本7つ。冷凍保存でも食中毒に注意!
フリージングは調理後冷凍するので食中毒とは無縁に思えますが、保存方法を間違うと食中毒にもなり危険!食べる時は必ず加熱するして下さい。
フリージングの基本7つを念頭に置いて上手に活用していきましょう。
まずは調理器具を清潔にすることから
離乳食を作る調理器具が汚れているとその時点で食中毒の危険性が高まります。異物混入やアレルギーの心配もあるので、鍋や調理器具は離乳食専用に用意すると安心。
食材は新鮮な物を調理して冷凍しよう
野菜や肉、魚などは新鮮な食材ほど栄養価が高いです。赤ちゃんに沢山栄養を摂って欲しいですよね。
食材は完全に冷めてから冷凍する
基本的には食材を調理した後に冷ましてから小分けにしてフリージングをしましょう。
- 主菜・副菜
-
野菜、魚、肉のおかずや麺類など(お粥・ご飯以外)は調理後に冷ましてから容器やラップに小分けします。その後すぐに冷凍して下さい。
- お粥・ごはん
-
ご飯やお粥はできたてを容器やラップに小分けしてからすぐに蓋を閉めて冷まします。蒸気を閉じ込めることで、解凍した時にできたての味を楽しめます。
冷凍する際は空気が入らない様に密閉する
食材の鮮度や味を悪くする犯人は空気!出来るだけ空気を入れない様に密閉して冷凍すると、食べる時に新鮮な状態で提供できます。
1食分に小分けして冷凍する
月齢や個々によって1食分の量は違います。その時々に合った1食分の量を小分けにしておくと、食べる時に短時間で楽に調理ができます。食材によって冷凍方法を使い分けましょう。
アイテム | 小分け方法 | 向いている食材 |
---|---|---|
サランラップ | 1食分ずつ食材が漏れないようにつつむ | 野菜、魚類、肉類など主菜・副菜になる物 |
冷凍用の容器 | 1食分ずつ分ける | お粥・ご飯 |
冷凍用保冷パック | 食材を入れて1食分ずつ定規などで節目を入れる | つぶしてある食材。かぼちゃ・じゃがいも・さつまいも等 |
製氷機 | だし汁を流し入れて冷凍 | だし汁などの液体。凍った後は保冷パックに移し替える |
冷凍した食材は1週間で使い切る。保存袋に日付を記入
食材を冷凍すると長持ちするイメージがあります。大人なら問題ないものも、抵抗力が弱い赤ちゃんは少しの細菌でお腹をこわしてしまう可能性があります。
食べる時は必ず加熱して。再冷凍は衛生的にNG!
調理をした食材でも冷凍した後に細菌が繁殖することがあります。食べる時は自然解凍をせずに電子レンジか鍋で再加熱しましょう。
食材別の保存テクニック。向き不向きの食材と調理例
食材を保存する時は食べる状態まで調理してから小分けにします。1週間に1度作って1週間分保存すれば、食べる時に楽ですし赤ちゃんも待ち時間が少ないのでご機嫌ですよ!
和風だしの作り方と保存方法、献立例
離乳食にはだし汁が重宝します。お水を足して調理をしても味気ないですよね。和風だしや野菜スープを混ぜると味がまろやかになり調味料を足す必要もありません。
- 和風だしの作り方
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- 鍋にお水2カップを入れて火にかける
- 沸騰したらかつお節10gを加える
- 再びに立った時点で火を止める
- かつお節が下に沈んだらこし器でこす
- 冷めたら製氷機に流し入れて冷凍する
- だしが凍ったら保冷パックに移し替える
鍋から作るのが面倒な方は毎朝簡単に作れます。容器にかつお節を適量入れてお湯をそそいでそのまま放置。しばらくすると出汁が出ます。かつお節は取り出さずそのまま1日で使い切ってください。
- 野菜スープの作り方
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野菜を切らずに丸ごと茹でて作ります。火が通った野菜は離乳食の材料としてそのまま使えるので手間に見えて意外と効率よく調理できます。
材料
- 玉ねぎ…1個
- 人参…1個
- じゃが芋…1個
- キャベツ…1/4個
- 圧力鍋に材料を入れて材料が浸る位に水を入れる
- 圧力鍋が沸騰して重石が最大に揺れたら火をとめる
- 圧が抜けたら野菜を取り出す
- スープが冷めたら製氷機に流しいれて冷凍する
- スープが凍ったら保冷パックに移し替える
- 野菜は食べる大きさにカットして冷めてから小分けして冷凍保存
鍋で時間をかけて作るよりも圧力鍋で作ると時短とガスが節約できてお勧め。圧力鍋はカレーや煮物など通常の食事にも役立ちます。これを機に購入してみてはいかがでしょうか。
普通の鍋の場合は、鍋に材料を入れて材料が浸る位に水を入れ、沸騰させて野菜が煮えるまで弱火でコトコト煮込んで下さいね。
- 和風だしと野菜スープの保存方法
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使用アイテム 製氷機・冷凍用保冷パック 保存方法 冷めただし汁、野菜スープを製氷機に流し入れる。凍ったら保冷パックに移し替える
- 和風だしと野菜スープの解凍後の調理例
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和風だしも野菜スープも初期から使えるのでとても便利です。市販の粉末ダシは塩分が添加されているのであまりお勧めできません。
月齢 献立名 作り方(全てフリージング食材を使用) 初期 和風粥 お粥に和だしを1個加えて電子レンジで加熱する 中期 洋風うどん うどん、人参や玉ねぎと野菜スープを1~2個加えて電子レンジで加熱する 後期 ミネストローネ 玉ねぎ、人参、キャベツ、トマト、野菜フープ2個を加えて電子レンジで加熱する 完了期 豚汁 豚肉、大根、人参、玉ねぎ、出汁2個~3個加えて電子レンジで加熱。味噌を極少量とく
ご飯・うどん等の穀類の保存方法。調理例と冷凍できる穀類
主食はエネルギー源です。赤ちゃんの成長はめざましくエネルギーがとても大切になってきます。特にご飯は毎日口にするので、美味しい状態で提供したいですね!
- 保存方法
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使用アイテム 冷凍用の容器・サランラップ・冷凍用保冷パック 保存方法 お粥やご飯は出来立てをそのまま容器に小分けして密封。密封したまま冷まして冷凍庫へ保存。麺類や食パンは月齢に合わせてカットし冷ましてからサランラップに小分けしてさらに保冷パックに入れて日付を記入
- 調理例
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月齢 献立名 作り方(果物、調味料以外はフリージング食材を使用) 初期 10倍粥 お粥に適量のお水もしくは和風出し1個く分けて電子レンジで加熱する 中期 煮込みうどん うどんにお好みの野菜、白身魚、和だし2個加えて電子レンジか鍋で加熱する 後期 バナナのロールサンド ラップの上に食パンとスティック状に切ったバナナを乗せて巻き1口サイズにカット 完了期 マカロニサラダ マカロニ、人参を電子レンジで加熱。リンゴと極少量のマヨネーズを加えて混ぜる
- 冷凍OK:ごはん、食パン、うどん、そうめん、スパゲッティ、マカロニ
- 冷凍NG:コーンフレーク
主食に野菜やたんぱく源を混ぜるだけでも飽きずに食べてくれます。
シラスは塩味が添加されますし、トマトも旨味がでます。和・洋だしを使い分ければ味の変化が十分楽しめますよ。
野菜類の保存方法。調理例と冷凍できる野菜類
果物はフリージングにあまり適していませんが、野菜は殆ど冷凍できます。冷凍に向いていないとされるじゃが芋も、マッシュにすると意外と冷凍保存も可能です。
- 保存方法
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使用アイテム サランラップ・冷凍用保冷パック 保存方法 野菜に火を通して月齢に合わせてカット。冷めてから1食分ずつラップに包む。それをさらに保冷パックに入れて日付を記入
- 調理例
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月齢 献立名 作り方(豆腐、卵以外はフリージング食材を使用) 初期 人参ペースト 人参と和だしや野菜スープ1/2個を電子レンジで加熱 中期 ブロッコリーのしらす和え ブロッコリーとしらす、和だし1個をて電子レンジで加熱 後期 ほうれん草の白和え 火を通した豆腐と電子レンジで加熱したほうれん草を混ぜる 完了期 オムレツ 玉ねぎ、人参等の野菜を電子レンジで解凍。溶き卵を加えてフライパンで焼く
- 冷凍OK:ほとんどの野菜。マッシュしたじゃが芋、さつま芋も可能
- 冷凍NG:生野菜、たけのこ、りんご、バナナ等果物はあまり向かない
本来の野菜の甘みを、赤ちゃんの繊細な舌は感じ取ることが出来ます。
野菜にだし汁を加えてスープ風にするだけでも美味しく食べてくれますよ!
魚などのたんぱく質源の保存方法。調理例と冷凍できるたんぱく源
お肉を細かく切っても噛み切れない赤ちゃんが多いので挽肉がおススメ。肉団子は重宝します。魚は骨が心配なのでお刺身を使うと安心です。しらすは茹でて塩抜きしましょう。
- 保存方法
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使用アイテム サランラップ・冷凍用保冷パック 保存方法 肉や魚を月齢別に切り冷めてから1食分ずつラップに包む。さらに保冷パックにいれて日付を記入
- 調理例
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月齢 献立名 作り方(全てフリージング食材を使用) 初期 しらすペースト しらすに和だし1/2個加えて電子レンジで加熱 中期 鯛粥 7倍粥と鯛、和だし1~2個加えて電子レンジで加熱し混ぜる 後期 そぼろうどん うどん、豚肉そぼろ、人参、和だし2個を加えて電子レンジで加熱 完了期 焼き魚 刺身用のまぐろやサーモンを、解凍せずにそのままオーブントースターで10分ほど焼く
- 冷凍OK:魚類、肉類
- 冷凍NG:豆腐、乳製品
豆腐は冷凍できませんが、電子レンジで簡単に加熱できるのでとても便利です。油揚げは冷凍できますが油が多いため離乳食にはあまり適していません。
フリージングの解凍のコツ3つ!水分を足して蒸発をふせぐ
冷凍している食材を解凍するだけといっても、水分が蒸発してカラカラになってしまう恐れがあります。解凍する際に以下3点に注意して電子レンジで加熱して下さい。
- 水分の蒸発を防ぐ→水を加えたり、冷凍の出汁を加えて一緒に加熱する
- 吹きこぼれ注意→大きめの器で加熱する
- ムラなく温める→加熱が終わったら混ぜて確認(中が凍ってる場合は再加熱)
フリージングで楽に離乳食期を乗り越えよう
通常の食事の準備だけでも毎日大変なのに、それに離乳食もと考えると始める前からとまどってしまいます。
凝った料理を作る必要はありません。冷凍している食材を加熱してあげるだけでも、子供は食べてくれます。意外と凝った料理の方が食べなかったりもします。
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