里帰り出産時は実家と近所にもお礼と挨拶を!確認すべきマナー

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2017/01/10

どこで出産するかを考える時、里帰り出産、特に自分の親の元への帰省を選ぶ妊婦さんはとても多いです。

頼れる親のもとで妊娠中の産前と育児開始の産後を過ごすことは、自身の身体の負担も軽くなり、精神的にもリラックス出来ると考えられるからです。

親元へ帰るのだから…とお礼をしないでいることもあるようですが、ちょっと待って!

親しき仲にも礼儀あり。決して短くない期間、家事を頼って新たな命を一緒に迎えるお手伝いをお願いするわけですから、お礼は必須です。

加えて忘れてしまいがちなのが、里帰り先のご近所へのお礼とご挨拶です。さらに里帰り終了後、自宅へ戻った時のご近所への挨拶も行いましょう。

なぜ里帰り先へのお礼だけでなく、里帰り先の近所への挨拶、自宅近所への挨拶が必要なのか、その理由と内容について確認していきましょう。

里帰りのお礼は手伝ってもらったことへの感謝の気持ちを伝えるために必要!

「親しい間柄だしかしこまったお礼はちょっと…」と、お礼について消極的に考える人もいるかと思います。

しかし、里帰りする期間の平均は約2ヶ月。場合によってはそれ以上長く滞在する場合もあり、その間の身の回りの家事だけでなく、光熱費や生活費も負担してもらうことになります。

上のお子さんがいる場合は、自分自身のことだけでなく子供のお世話も実家に頼ることになります。

物理的な世話だけでなく、妊娠中の心配事や子育てについての助言やアドバイスを、子育てを経験した一番身近な母親に聞くことが出来るというのも、精神的に大いに助けとなります。

ここまで見ていくと、「ありがとう」と感謝の言葉だけで済ませるにはその内容が非常に多いことが分かると思います。

なので、形式的に必要というよりは、感謝の気持ちを具体的に示す意味でお礼をするのがベストだと考えられます。

では、具体的にどのようなお礼が喜ばれるのでしょうか。また、どのような形でお礼を伝えるべきでしょうか。

家事の全てを担う事への感謝として…

里帰り期間中、特に出産後の家事はほぼ里帰り先頼りとなります。というのは、産後3週間は母体の回復のために床上げしない方が良いとされているからです。

普段の生活に一人追加されれば、家事量は自ずと増えます。それを里帰り先で行ってもらうのですから、感謝をきちんと伝えて損はありません。

自身の口からお礼を直接伝えましょう。

  • 「家事の負担が増えるのに、快く引き受けてくれてありがとう」
  • 「産前産後、おかげで安心して過ごせます」

また、実の親の元へ里帰りする場合は、一度は親元を離れて嫁いだ身であることから、ご主人の方から「長い間お世話になります。よろしくお願いします」と一言挨拶とお礼をしましょう。

ご主人が一緒に付き添って来てくれる場合は、ご主人から挨拶とお礼の言葉とともに品を渡せば良いですし、単身での里帰りの場合、後から電話でお礼を伝えてもらうと間違いありません。

親しき仲でもきちんと礼節を通すことで、里帰り中に感じるかもしれない「申し訳ない」という気持ちが精神的に緩和され、けじめとして踏ん切りがついた状態で甘えることが出来るでしょう。

現金、商品券、菓子折が鉄板パターン!

言葉だけでなくお礼の品を選ぶ際、「直接渡せて間違いなく使えるもの」「里帰り初日の手土産」の2つをキーワードに選ぶと良いでしょう。

「直接渡せて間違いなく使えるもの」としては、現金や商品券があります。生活費や光熱費の足しにしてもらうほか、使い道を受け取った側が自由に決められるのが一番のメリットです。

相場は2~10万円とかなり差がありますが、ある程度の里帰り中の生活費を概算してそれに近い額を贈る場合が多いようです。

「現金だと何だか生々しくて気が引ける…」という方は、商品券にしたり、カタログギフトにしたりすることもあるようです。

「里帰り初日の手土産」は、言葉の通り、里帰りで帰ったその日に渡す手土産です。

実家への里帰りならば必要ないのでは?と考える方もいるかもしれませんが、長期にわたる里帰りの場合は形式的にも手ぶらでない方がマナー上良いのです。

手土産の王道は菓子折です。里帰り先の人数を鑑みて、お世話してくださる方が好きなものを用意すると喜ばれると思います。

または、里帰り先と自宅が離れている場合、今住んでいる場所の名産を贈るのも良いでしょう。

手紙を添えるのも良いアイデア

「直接お礼の言葉を伝えるのが苦手…」という人は、お礼の品に事前に手紙を添えておくことをお勧めします。

手紙ならばその場で言えないような感謝の気持ちをしたためて相手に伝えることができます。

また、遠慮してなかなか言い出せないような里帰りに際してのこちらからのお願いやリクエストも伝えることができます。

私自身も出産に伴う里帰りの時、菓子折りに手紙を添えて渡しましたが、後期づわりが始まっていたので「食べられないもの」「においで受け付けないもの」を手紙の中で伝えました。

直接伝えるとわがままのように思われそうで気が引けましたが、手紙だと自然に嫌味なく伝えられたと思いますし、後から「直接言われるよりも要点が絞ってあって分かりやすかった」と言われました。

ただし、いくら手紙を添えたからと言って無言でお礼を渡すのはマナー違反です。

最低限の挨拶「お世話になります。よろしくお願いします」という言葉はきちんと直接伝えるようにしましょう。

実の両親ならば本人に聞くのも手

里帰り先が実の両親のように遠慮のいらないような親しい間柄であれば、本人に相談してしまうのもひとつの方法です。

特にかしこまったお礼だと受け取ってもらえなさそうだと感じたら、思いきって「里帰りの時にお礼をしたいのだけど…」と本人に申し出てみましょう。

最初はお礼なぞいらないと言われるかもしれませんが、けじめとしてきちんとお礼がしたい事、お礼をする事で精神的にも安心して任せられることを伝えてみてください。
「旦那さんからで…」と、ご主人を引き合いに出しても良いかもしれません。

希望するものがあるならば、それを贈れば間違いなく喜んでもらえるお礼となります。

また、出産のお祝いのお礼の内祝いですが、家族にも内祝いを贈る必要があるのを忘れてしまいがちです。

たとえお祝いという形をとっていなくても産前産後にお世話になったことは間違いありません。

そもそも内祝いは「赤ちゃんが生まれました」というご報告の挨拶の習慣であることからも、家族への内祝いの準備も忘れないように行いましょう。

里帰り先の近所へは迷惑がかかることもあるので「配慮」が大切

里帰り先にお礼をしたら、それで終わりではありません。

特にマンションなどの集合住宅の場合、近所付き合いが普段そんなになくても周りの住人に知らず知らずのうちに里帰りの影響を及ぼしている場合があるので、必ず配慮をするようにしましょう。

出産前に菓子折とともにご挨拶

里帰りをして落ち着いた頃で構わないので、出産前のタイミングで近所に出産のために里帰りした旨を伝えておくと安心です。

夜中に急に産気づいた時に騒々しくなる可能性もありますし、ひとりで留守番している時に急激な体調不良で隣家の人に助けを求めた…という人も実際にいるようです。

挨拶の際は手土産として菓子折を持っていくと間違いありません。自宅近くの銘菓などが好ましいです。

「何かと騒々しいかもしれませんが、ご理解ください」「今後ともどうぞよろしくお願いします」と言葉を添えてお礼をしましょう。

マンションの場合は両隣の住人へ、一軒家の場合は里帰り先が普段どの程度の近所づきあいをしているかにもよりますので、確認しておきましょう。

泣き声への理解を求めよう

出産後、生まれたばかりの赤ちゃんと里帰り先へ戻ると、24時間昼夜関係ない赤ちゃんのお世話に追われる子育て生活が待っています。

赤ちゃんは昼夜関係なく泣くものです。それは家の中だけでなく、近所にも泣き声が響きます。

ご近所への挨拶の際、出産後しばらくは滞在することと、赤ちゃんの泣き声についても事前に理解を求めておくと良いでしょう。

近年のご近所トラブルの発端第一位は「音」です。泣き声くらいで…と高を括らず、相手の立場にたって考えて言葉を選びましょう。

来客が多くなりそうな場合はその説明を!

出産後は産まれた赤ちゃんに会いたい、お祝いをしたいなどという理由で、親せきや友人などの来客が急に増える人もいるでしょう。

その際に、特に車移動がメインの立地の場合、残念なことですが駐車スペースのトラブルや騒音のトラブルになりやすいと言われています。

実際に私の実家が車社会で、道路が一車線分しかないにもかかわらず車での来客が多かった時期があり、近所にそのご挨拶と謝罪に回った経験があります。

そうすると皆さんが「そういうわけなら仕方がない、教えてくれてありがとう」と、ある程度納得をしてくださいました。

何の挨拶もなくもやもやした気持ちを抱かせるのではなく、一言「こういうわけでご迷惑をおかけします」と伝えるだけで、相手の心象はがらりと変わります。

里帰り終了後に忘れずに!我が家の近所への挨拶

里帰り期間を終え、いざ自宅で赤ちゃんと一緒の生活が始まる!となると、やるべきことがたくさんあって何から手を付けていいのか困る人も多いようです。

そんな中でおざなりになりがちなのが自宅の近所へのご挨拶ですが、里帰り先での近所への挨拶の必要性と同じくこちらも忘れないようにしましょう。

ご近所との関係を良好に!家族が増えた挨拶

これから赤ちゃんとの生活の基盤になる我が家だからこそ、ご近所との関係のためにも挨拶は行った方が良いです。

イメージとしては引越しの挨拶回りで、1000円~2000円程度の菓子折やタオルなどと一緒に挨拶をすると良いでしょう。

集合住宅の場合隣家と上下階の部屋には挨拶をしておくと無難です。「音が伝わる部屋」と考えると考えやすいかと思います。

一軒家の場合は隣近所と向かいの家など、普段顔見知りのご近所の方へ行うと良いでしょう。

  • 「先日新しい家族が増えました」
  • 「騒々しくなるかと思いますが、ご理解ください」
  • 「今後ともよろしくお願いいたします」

このような内容でご挨拶をしましょう。

自治会関係の仕事がある場合

住んでいる地域や社宅などで自治会組織が機能していて、その役割が順番に回ってくる場合があります。

産まれたばかりの赤ちゃんとの新生活で手いっぱいの中、自治会の役割もとなるとかなり大変ですので、出来るだけ早く自治会長へ出産した直後である旨を伝えておきましょう。

私も出産予定の月から自治会の班長をする当番でしたが、自治会長への申し出で班長の順番を後に回してもらうことが出来ました。さらに、自治会の集まりや仕事も免除してもらいました。

これは自治会の裁量によるので全員が免除してもらえるわけではありませんが、どうしても役割がこなせない場合に事情を会長が知っているだけでも心象は変わります。

事情が分からない中で役割が放棄されることもなく、代理の役割分担をお願いするのもスムーズになります。

どうしても言い出しにくい場合は、家主であるご主人にも事情を説明して一緒に自治体関係の挨拶を行うと対応が変わることもあるようです。

挨拶一つでその後ガラッと変わることも!出来るだけの心配りを

出産前後は妊婦さん自身がやることが多かったり、里帰り出産の場合はご主人と離れる事への不安が募ったりと、周囲への配慮まで頭が回らないこともあります。

なので里帰りの可能性が出てきた時点で、ある程度お礼や挨拶の計画を立てておくと、その後がスムーズに行動できると思います。

「お礼」はしてくださることに対しての感謝の気持ちで、「挨拶」は相手への心配りであり、両方とも強制ではありません。

しかし、このお礼や挨拶で人間関係がより良いものになるのであれば、しない手はありません。

新しい家族を迎えてからも、距離の近い方々とより良い関係を築けるように、ぜひ里帰り計画の中にお礼と挨拶についても組み込んでみてください。
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