初めての算数。幼児はおもちゃで足し算と引き算から始めてみて!
お子さまが小学校にあがる前の幼児期に、算数の土台を育んでみませんか。おもちゃを使えば楽しく学ぶことができます。
数字を書くことは難しくても、おもちゃを並べて「合わせて何個あるかな?」と質問すると「3個!」などと元気に答えてくれます。
テストがない幼児期だからこそ、じっくり時間をかけて算数の世界に親しむことができます。遊びながら算数の土台を育む方法のご紹介です。
この記事の目次
1から10まで言えるかな?まずは数えることから始めよう!
身近にどんなおもちゃがありますか?
- ブロック
- ドミノ
- ボール
いろんなおもちゃを使って「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10」と実際に子供と一緒に数えてみましょう!
口でいう数とおもちゃの数が対応するようにしましょう!幼児期は数を飛ばしてしまうなど、数の概念が未熟です。数唱とおもちゃの実数を一致させましょう。
このことを算数の用語で「一対一対応」と言います。
一対一対応が分かるのはおおむね3歳・4歳ごろといわれていますが、1歳・2歳でも3までの数なら飽きずに一緒に指さししてくれます。
家の場合、ドミノがたくさんあったので2歳の子供と一緒に数えています。10個だと途中で投げ出すので、3個を積み上げたり並べたりを繰り返しています。
日々お子さまと遊ぶ中で、どのぐらいの数で遊ぶかパパママが調整しましょう。3でも5でも、数唱と実数が対応できればとても大きな一歩になります。
小学校の授業では、学年があがるごとにどんどん難しくなります。最初でつまずかないように「数を数える」という基本を押さえておきましょう。
合わせて何個あるかな?おもちゃで足し算をしてみよう
10までの数が分かるようになったら足し算に挑戦してみましょう。10まで分からない、分かるのは5までというお子さまには、5までの範囲でチャレンジしてみましょう。
足し算の声かけ例
- 「ボールが2個あります」
- 「ボールが1個あります」
- 「合わせて何個かな?」
- 「ドミノが2個あります」
- 「ドミノが3個あります」
- 「合わせて何個かな?」
子供が混乱しないように「同じもの」を使いましょう。色違いよりも、色を合わせておくと「合わせていくつ」と理解しやすくなります。
できたら「正解!」「まるっ!」などと言うと子供が達成感を味わえます。
慣れてきたらトランプやサイコロでも足し算遊びができます。
トランプの足し算遊び
- ハートなど同じ柄の1から10の数の中から、2枚取り出す
- 「ハートは合わせていくつある?」ときく
トランプの11・12・13は数と一対一対応の絵ではなく、王様などのイラストになっています。分かりやすい1から10のカードで足し算遊びをしましょう。
サイコロの足し算遊び
- サイコロを2個用意する
- サイコロをふる
- 出た数をみながら「サイコロの黒い丸、合わせていくつ?」ときく
サイコロは小さくて手軽にできます。2歳ぐらいだとまだまだ難しいですが、5歳頃になると楽しく遊べるようになります。
残りは何個あるかな?おもちゃで引き算をしてみよう
小学生がつまづくことの一つに引き算があります。幼児期はごく簡単な引き算を繰り返して、慣れておくといいですね。
引き算の声かけ例
- 「ボールが2個あります」
- 「ママがボールを1個もらいます」
- 「残りは何個かな?」
- 「ドミノが3個あります」
- 「ママがドミノを1個もらいます」
- 「残りは何個かな?」
引き算が分からないときは足し算に戻りましょう。足し算のイメージがしっかり定着することで、引き算に進むことが容易になります。
引き算の授業は小学校1年生の2学期に始まります。入学前は足し算に集中して、入学後に引き算遊びをしても十分間に合います。
小学校1年生の問題にチャレンジ!
まだ数字が書けないというお子さまも、おもちゃを使って小学校1年生の問題に挑戦してみましょう!
足し算の問題「4+1=5」をおもちゃでやってみよう!
- 「ドミノが4個あります」
- 「ドミノが1個あります」
- 「合わせて何個かな?」
引き算の問題「4-1=3」をおもちゃでやってみよう!
- 「ドミノが4個あります」
- 「ママがドミノを1個もらいます」
- 「残りは何個かな?」
- 初級 答えが5までになる
- 中級 答えが10までになる
- 上級 答えが10を超える
毎日算数遊びに取り組むのが難しいときは、3日に1回、一週間に1回でも遊ぶ時間を確保してみてはいかがでしょうか。
いくつも問題を考えるは大変です。そんなときは小学校1年生の算数ドリルを一つ購入して、ドリルをみながらおもちゃを動かして問題をだしてみましょう。
10進法は「10」が鍵!「10」のかたまりで遊ぼう!
私たちが普段使っている数は10進法です。
10のかたまりごとに「1、10、100、1000・・・」と呼び方が変わってきます。1が10集まると10、10が10集まると100、100が10集まると1000というように、10ずつで位が変わります。
小学校の算数でつまづきやすい「くり上がり」「くり下がり」も10がポイントになります。10をつくるペアを理解していることで計算がスムーズになります。
幼児期はおもちゃで10になるペアを感覚的にイメージする遊びをしてみてはいかがでしょうか。
声かけ例
- 「1と9で10!」
- 「2と8で10!」
- 「3と7で10!」
- 「4と6で10!」
- 「5と5で10!」
- 「6と4で10!」
- 「7と3で10!」
- 「8と2で10!」
- 「9と1で10!」
- 「10が10個で100!」
小学校で習うことなので分からなくても焦らないで!算数の土台になればよしと考え、実物で遊んでおこう!
遊び感覚で楽しく!算数の下地を幼児期に育んでいこう
小学校の算数で習うことは大きく4つあります。詳しくは小学校で習うとして、幼児期に算数の下地をつくるような遊びを心がけるといいですね。
習うこと | 内容 | 小学校に備えて幼児ができる遊び |
---|---|---|
数と計算 | 足し算、引き算 九九、かけ残、わり算 分数の計算など |
おもちゃで足し算、引き算の遊び |
量と測定 | 長さ 時間 面積など |
「3時のおやつだよ」などと時計に親しむ 「どちらが大きい?」とおもちゃを比べて遊ぶ |
図形 | 三角形 四角形 角度を求める問題など |
折り紙で三角形や四角形を作って遊ぶ |
表とグラフ・統計 | 表 棒グラフ 帯グラフ 円グラフなど |
2つのものの数を数えて比べる ・おかし ・おもちゃ など |
初めての算数を身近なおもちゃで楽しんでみてはいかがでしょうか。あらためて何か教材を買わなくても、遊びの一つとして取り組むことができます。
ぜひ算数の土台を積み重ねてくださいね。
-
ゆいっちょ姉さん
弟に教えるやり方が分かって、とても参考になりました!!!
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よっこさん
ゆいっちょ姉さんコメントありがとうございます。
記事を作成したよっこと申します。
弟さんに算数を教えているとのこと、とても仲良しの姉弟さんで微笑ましいです。
教えるのは大変で「伝わっていないなぁ」とくじけることもあると思います。
そんな時でも弟さんはお姉さんが教えてくれて嬉しいと思うので、一緒の時間を楽しんでくださいね。
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