帝王切開の傷跡はいつまで残るの?痛いの?術後にしておきたいケア
帝王切開は、緊急に処置が必要になった場合や多胎妊娠のときに予定しているなど、誰でもする可能性のある分娩方法です。
帝王切開の傷跡から痛みの期間、処置の仕方について知ることで不安を少しずつ減らしていきましょう。
この記事の目次
切開後の傷跡と痛みには個人差がある
帝王切開の傷が痛むのか、そして跡がどのくらい残るものなのかが気になるところですよね。
傷の処置には一般的に、溶ける糸での処置の縫合、医療用ホチキス(ステープラー)や皮膚用テープを使って固定します。
- みみず腫れのような赤く盛り上がったケロイド状
- 白い線になっているところと、1センチくらいケロイドに別れている
- 酷いケロイドになり痒みが酷く下着に当ると摩擦で痛い
傷跡の状態は、個人差があるようです。
- 皮膚の厚みや薄さ
- 胎児の大きさ
- 切開方法(縦切り・横切り)や切開の長さ
こういったことも関係しています。
切開後は痛みの他に出血や膿が出ることも!
帝王切開後の傷の痛みは全く感じないという人もいる反面、熱を持って膿が出る人もいます。主に多くの人が経験する痛みを紹介します。
- 熱をもった痛み
- チクチクする痛み
- 突っ張ったような感覚
- ヒリヒリと痛く、膿が出る
- 傷口が開き出血する
- 赤くなり痒みが出ている
痛みは術後、徐々に1ヶ月を過ぎたあたりから引いてくることがありますが、ケロイド状になっていると、痛みや痒みを伴いやすくなります。
ケロイド状になる人は体質によって違いますが、傷跡を引搔いたり、こすったりしてしまうと膿が出て治りも遅くなってしまいます。
あまりにもひどい場合は産婦人科や皮膚科を受診し、内服薬やステロイド剤を処方してもらいましょう。
切開後の傷が治癒するまでの流れについて
傷口が目立たなくなるには、1年以上時間がかかります。傷口が治癒するまでは炎症期間から成熟期間まで3つの流れがあります。
炎症期間:切開後1日~1週間
術後、切開した傷口が少しずつ閉じていきます。術後は麻酔が効いているの痛みは感じませんが、麻酔が切れてしまうと、傷口に強い痛みや腫れを感じます。
この時期は痛みがとても強く感じられるので、体を安静にすることが一番です。痛みが強い場合は、痛み止めを処方してもらうことができます。
増殖期間:切開後1週間~3週間
少しずつ皮膚と皮膚がくっついていき、皮下組織や新しい細胞が増殖する期間です。傷ついた皮膚が新しい細胞に生まれ変わり、傷口を埋めていきます。
人によっては痒みが出てくる人もいます。
成熟期間:切開後3週間~1年
増殖期間から成熟期間までの間に、痒みが強くなったり皮膚がひきつったりという症状が出ることもあります。
下着などで擦れたり当たったりするとケロイドになって痛みを伴うこともあるので注意が必要です。
1ヶ月を過ぎた頃から、かゆみや痛みも落ち着いてきますが、傷跡のケアは症状が落ち着くまで続けた方が跡に残りにくく安心です。
傷跡を残さないために普段の生活で気をつけたいこと
帝王切開の傷跡は1年程で治るとも言われていますが、普段から気をつけているだけで治りも早く、跡が目立ちにくくなりますよ。
皮膚が動かないように固定する
傷口が完全に塞がったら、医療用テープで傷を覆うように固定しましょう。テープによっては、毎日の貼り替えが不要で、3日~1週間で交換できるものもあります。
傷跡に衣類が当たらないようにする
傷跡が下着や衣類に当ってしまうと、摩擦が原因で痛みや痒みを引き起こしてしまうことがあります。
傷跡に当たらないように下着や衣類を選び、もし心配なら医療用保護テープでカバーするだけでも違います。
体を曲げたりウエストをひねる動きは控える
産後は赤ちゃんとの生活が始まり、ママも忙しく動くことが多くなります。
普段の生活でも心配なら、医療用保護テープを上手に活用しながら貼っておくと安心です。
紫外線を直接傷口に当たらないようにする
薄着になったり、水着を着たりする夏は家族で海に行くこともあるでしょう。切開の傷に紫外線が当たってしまうと色素沈着し、シミや黒ずみの原因になってしまいます。
直接お腹を出す水着は極力避け、紫外線カットができる保護テープを活用してみましょう。
術後のケアが肝心!家でできるおすすめアイテム
傷口のケア方法には、テープやジェル、クリームなどを使って対処しているママが多くいます。
痛みや痒みをそのままにしておくと、治りも遅く跡が残りやすくなってしまいます。自分に合ったケア方法を見つけていきましょう。
- 3Mマイクロポアテープ
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ドラッグストアなどでも購入することができ、500円前後で入手することができるので手軽に済ませたいママにおすすめのマイクロポアテープです。
粘着力の強いテープを選ぶと貼り換えの手間が少なくなり、時短で傷口のケアをすることができます。
- 傷跡ケアテープアトファイン
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ニチバンから発売されたアトファインは、手術後の傷跡を目立たず綺麗な状態で治す目的で開発されました。
ドラッグストアでは販売しておらず、通販での取り扱いとなっています。アマゾンや楽天でも購入できますが、少々お値段が張ります。
しかし、1週間を目安に貼り替えすることができるので、手間が省けて長く使うことができます。
- シリコンジェルシート
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シリコンでできたシートを傷口に貼ることでケロイド状の傷口に負担を抑えることができます。
強い粘着力で剥がれにくく、シリコンでなので洗って何度も繰り返し使うことができ経済的です。
粘着力が少しずつ落ちていきますが、テープよりも保護力が強いのも魅力の1つです。
- 保湿クリームを塗る
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傷口が乾燥してしまうと粉を吹いて痒みが出てくることがあります。毎日保湿をしながら肌に潤いを与えてあげましょう。
犬印保湿スキンケアセットは天然由来成分が配合され、産前から産後の妊娠線予防や帝王切開後のケアにも使うことができます。
ケアアイテムを使った先輩ママのクチコミを紹介
色々なケアアイテムを実際に使った方の感想を紹介します。
- ニチバンのアトファインLサイズを使った方の声
- 傷は縦切り。暑い時期に1週間貼りっぱなしでも剥がれず蒸れずでした。サイズを大きめにしたので、傷口全体をカバー。シャワー後に塗れた状態で剥がすと痛みもなく平気でした。
- マイクロポアテープを使った方の声
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痛みがあるので2~3枚重ねて貼っていた。お風呂に入っても剥がれにくく使いやすいが大量に余りそう…。
- シリコンジェルシートを使った方の声
- 切開の傷口が赤く盛り上がって痒みもひどくケロイド状に…。使用してみたら、痒みがなくなり、傷口も小さくなった気がする。さらに使い続けるとケロイド状の傷跡も薄くなっていった。手入れも簡単で、厚みがあるので安心感あり!傷も消えていきそうで嬉しい。
帝王切開の傷跡はゆっくり時間をかけて治していこう!
帝王切開の痛みはだいたい1ヶ月過ぎまで続いている人が多く、傷跡は1年以上かけて治していくことになります。
ママも育児をしながらなので、動き回ることが多く知らないうちに傷口を悪化させてしまうこともあるでしょう。
手間がかかって面倒だと感じることがあるかもしれませんが、1週間貼り換えなくても大丈夫な商品もあるので上手に活用してみましょう。
帝王切開の痛みや傷跡は誰でも不安になることがありますが、痛みはずっと続かないのでケアを続けながら不安を取り除いていきましょう。
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