離乳食中期・モグモグ期の進め方。食材の固さや量の目安
離乳食を開始して約2ヶ月。ママも赤ちゃんも少しずつ慣れてくる頃です。毎日すり潰していた食材を形のある物へどう移行していくのか悩みますよね。
赤ちゃんはまだまだ母乳やミルクが大好き。今はまだ食べる量が少なくても気になりませんがこの先量が増えてくれるのか気になります。
初期から中期へ移行するタイミング、食材の固さや量の目安、1日の生活スケジュール等離乳食中期の進め方をまとめました。
この記事の目次
離乳食中期の目標はモグモグしながら上手に飲み込むこと
初期と同様に栄養摂取が目的ではありません。離乳食中期では「食材を舌と上顎でつぶしてモグモグと上手に食べられること」が目標です。
1日2回食になり食べられる食材が増えて食への興味も広がります。赤ちゃん自身が食べることを楽しめるようにママが声をかけながら食べさせて下さいね。
離乳食初期から中期へのステップアップは生後7~8ヶ月
離乳食中期へのステップアップの目安は生後7~8ヶ月頃といわれています。この頃になると1人でお座りが出来る赤ちゃんも増えてイスに座れるようになります。
足が床につくイスに座ると踏ん張りがきき前のめりになるので食べる意欲につながります。家の環境と相談しながら赤ちゃんに合うイスを用意して下さいね。
ステップアップは赤ちゃんの様子をチェック!
離乳食中期へと移行するにあたり赤ちゃんのポイントをチェックしましょう!
- 食べ物を上手にゴックンと飲み込める
- 1食でごはん、野菜を食べる
- 離乳食を嫌がらずに喜んで食べる
極端に食べる量が少ない、離乳食を嫌がって口からぺっと出す場合はまだ様子をみた方がようでしょう。
食材の固さと大きさの目安。豆腐の固さで粗みじん切り
離乳食中期ではモグモグと口を動かす練習をします。初期の様にドロドロではモグモグ出来ず飲み込んでしまいます。食材の形を残して舌で潰せる固さまで柔らかくして下さい。
- 大きさと固さの目安
-
- お粥は7倍粥が目安。後半5倍粥を目指す。
- 上顎と舌で潰せる固さ。豆腐の固さをイメージして指ですぐ潰せる程度
- 大きさは粗みじん切り。3㎜程度が目安。後半5㎜程度を目指す。
- 目安の大きさで食べない場合の対処方
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- 食べづらい場合は火を通した水溶き片栗粉やお粥でとろみをつける
- お粥の中にみじん切りにした食材を混ぜる
突然形のある物を与えても赤ちゃんも食べづらいですよね。離乳食初期の後半にお粥を7倍粥に近づけるなど工夫して進めてみて下さい。
1日に必要な栄養素の3分の1を摂取できるようになる
今まで母乳やミルクからの栄養摂取が殆どを占めていましたよね。離乳食中期に入ると食べる食材も増えて、1日に必要な栄養素の3分の1程度を摂取できるようになります。
1食に糖質、ビタミン、たんぱく質を取り入れる様に意識付けを
炭水化物 | 主食。エネルギー源になる。お米・うどん・パン等 |
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ビタミン・ミネラル | 副菜。体の調子を整える。野菜・果物・海藻類等 |
たんぱく質 | 主菜。体をつくる。豆腐、魚、卵、肉、乳製品等 |
栄養面だけではなく赤ちゃんやママにとってのメリットもありますよ!
- 色んな食材の舌ざわりや味を体験できる
- 食材を混ぜ彩り良くして食欲アップも期待
- 母乳やミルクが減った赤ちゃんは栄養が摂れる
- ママは離乳食後期からの栄養バランスを考える為の練習
おかゆは7倍粥が目安。赤ちゃんに合わせて固さを変えよう
初期の10倍粥は粒が残らないドロドロの状態で与えていましたよね。中期では7倍粥を目安に舌で潰せる程度の粒を残して与えて下さい。
7倍粥の作り方
【7倍粥の米・ご飯と水の割合】
7倍粥 | 米から作る場合 | ご飯から作る場合 |
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米:水 | 1:7 | 1:3 |
- ご飯からの7倍粥の作り方(出来上がり480g)
-
- 鍋に、ご飯(約300g)、水(900cc)を入れてご飯をほぐし中火にかける
- フタをして沸騰したら弱火にする。ふたを少しずらして15分程炊く
- 火を止めてフタを完全にのせて10分むらす
- お米からの7倍粥の作り方(出来上がり700g)
-
- お米(約100g)をとぎ鍋に入れて、水(700cc)を入れて30分程吸水する
- 中火にかけ、沸騰したら弱火にする。フタをして50分程炊く
- 火をとめてフタをのせたまま10分むらす
- お粥は鍋以外でも作れます
- 米から鍋でお米を作ると時間がかかります。最近では電子レンジでご飯からお粥が作れる離乳食用食器もあります。
少量のお粥を作るのであれば、家族のお米を炊く際に一緒に炊飯器に入れて作るも事もできますよ!
耐熱カップに赤ちゃん用のお米と水を入れて、大人用にセットした炊飯器の中央に置いて普通通りに炊きます。
耐熱カップのお米が半分を超えないように注意しましょう。そして取り出すときにやけどをしないようにくれぐれも注意して下さいね。
離乳食中期に適している食材と目安量
離乳食中期では初期に比べて食べられる食材が増えてきます。赤ちゃんが色んな食材の舌ざわりや味を体験して、食べる事が楽しいと思えるようにしたいですね!
【穀類】
目安量 | 7倍かゆ 40~80g |
---|---|
適した食材 | 白米、食パン、ロールパン、うどん、そうめん |
注意点 | うどん、そうめんは塩分を含む為茹でた後水でさらす。パンは粉ミルクなどでパン粥に。パン、うどん、そうめんは小麦粉を含む為与え過ぎない。お粥は食べたい量与えてOK。 |
【野菜・果物】
目安量 | 野菜・果物 15~20g |
---|---|
適した食材 | 人参、かぼちゃ、玉ねぎ、じゃが芋、さつま芋、里芋、キャベツ、白菜、大根、カブ、なす、きゅうり、トマト、ほうれん草、小松菜、チンゲン菜、レタス、ブロッコリー、カリフラワー、とうもろこし、さやいんげん、さやえんどう、グリーンアスパラガス、りんご、バナナ、いちご |
注意点 | 里芋はかぶれる事があるので注意。果物を初めて食べさせる場合はアレルギーに注意。食欲旺盛な子には食べたい量与えてOK。 |
【たんぱく質源】
目安量 | 豆腐 20~30g、魚 10~15g、肉 10~15g、卵黄 1個、全卵 1/3、乳製品 50~70g |
---|---|
適した食材 | 豆腐、豆乳、きな粉、高野豆腐、納豆、きな粉、麩、プレーンヨーグルト、粉チーズ、プロセルチーズ、卵、しらす、タイ、ヒラメ、カレイ、生さけ、まぐろ、かつお、鶏ささみ、鶏むね肉 |
注意点 | 卵は卵黄から。魚は骨がない刺身用がお勧め。肉は鶏ささみから始めて脂身を除いたむね肉に挑戦。豚肉と牛肉は後期以降に。タンパク質源は腎臓に負担がかかる為目安量を大幅に超えないように。 |
【海藻類、その他加工品】
目安量 | 少量 |
---|---|
適した食材 | 片栗粉、かつおぶし、ツナ缶(水煮)、焼きのり、ひじき、わかめ(無塩)、青のり |
注意点 | のりはくっつくので小さくちぎって味付きはNG。ひじきやわかめは細かく切る。青のりは細か過ぎるので湿らせる。 |
離乳食中期は食材を混ぜて食べられる食材を増やそう
離乳食中期になると食材の種類が増えて1食で食べられる量も増えます。初期の様に単品ではなく、お粥と混ぜたりするなど色んな味覚や食間を味わえるようにしましょう。
見た目も鮮やかで食べる意欲も出てきます。食材を組み合わせて少なくとも2品は作るようにしたいですね。
食後におっぱい・ミルクを好きなだけ飲ませてOK!
授乳回数の目安は1日5回~6回程度。あまり回数は気にせずにその子に合った与え方で問題ありませんよ。
食べさせ方のポイントは赤ちゃんが口を開けるのを待つ
離乳食中期になると赤ちゃんも離乳食に慣れてきます。初期ではスプーンを下唇にあてて合図していましたが、中期では口を開けるのを待ってみましょう。
- スプーンを赤ちゃんの口の前に持っていき、口をあーんと開けるのを待つ
- 開けたら下唇の上にスプーンを乗せて待つ
- 口を閉じたらスプーンを引く
赤ちゃん自身が食事に興味を持ち自分で食べたいと思う事が大切です。毎回同じようには食べないかもしれませんが、ゆっくりと赤ちゃんのペースに合わせて下さいね!
1日のタイムスケジュール例。2回食で生活リズムを整えよう
7:00 起床・授乳
10:00 離乳食・授乳
11:00 お昼寝
13:00 授乳
14:00 お昼寝
16:00 離乳食・授乳
18:00 お風呂
20:00 授乳・就寝
上記はあくまでも一例です。起きる時間がもっと早いお子さんもいますよね。その場合は下記の様にリズムに変えてみて下さい。朝は7時までに起きるのがベストです。
- 起きる時間が早い子は朝の離乳食の時間を早くする
- 朝寝を午前中の離乳食の前にする
- 夕方の離乳食とお風呂の時間を逆にする
初めて食べる食材がどんどん増えてきます。小児科が開いている朝の時間帯に初めての食材を試して、午後は食べた事がある食材をあげましょう。
朝の食事が遅くなると寝る時間も遅くなって悪循環になってしまいます。生活リズムを整えることは健やかな子供の成長に繋がります。
離乳食中期で気を付けたいこと4つ!
離乳食中期に入ると便の調子が悪くなったり、食材の種類が増えるためアレルギーの心配も増してきます。離乳食中期をストレスなく進めていく為に注意点を4つを紹介します。
まだまだ調味料の使用は不要。素材の味を生かして!
この時期はまだ赤ちゃんの腎臓が未発達のため塩分が多い調味料は必要ありません。初期では食材単品で与えていましたが、中期では食材を混ぜて与えても大丈夫です。
食材を混ぜることによって相乗効果で料理の味に深みがでます。かつおや昆布の和風だし、野菜スープを使うと、まろやかになり旨味が増して美味しいですよ!
小麦や魚の食べ始めはアレルギーに注意!
離乳食中期になると、パンやうどんなどの小麦製品、まぐろ等の魚が食べられるようになります。必ずスプーン1さじから慎重に与えて下さい。
小麦は食物アレルギーの中で最も多い品目のひとつ。「この時期の小麦が早すぎてアレルギー反応が出たけど1歳を過ぎるとなんともなかった」といったお子さんもいます。
卵はサルモネラ菌による食中毒に注意!
卵もアレルギーが心配な食品のひとつ。卵のアレルギー成分は白身に多いので、初めは黄身を少量から与えて慣れたら白身をあげて下さい。
便の調子が悪くても過度に心配しない!
離乳食が始まると便通が悪くなる赤ちゃんが多いですよね。食べ物が入ることによって腸の動きが変わること、母乳やミルクが減り水分が不足することが原因と考えられます。
わが子の様子が1番!マイペースで離乳食を進めて
離乳食中期頃から食べる子と食べない子の差が出てきます。お腹の調子が悪くなって離乳食を中断する赤ちゃんもいますよね。
焦らずにわが子のペースで進める事が一番大切。小学生になってご飯を食べない子はいません。個々のペースで食べる量も増えていきます。焦らずゆっくりと進めて下さいね。
▼離乳食後期・カミカミ期についてはコチラも参考にしてみて!
▼離乳食の上手な食べさせ方についてはコチラも参考にしてみて!
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