幼稚園でお友達がいない子供は主に4タイプ!ママができること

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2018/06/20

お友達がいない子供に親が話しかけている様子

こどもが幼稚園に行くようになると、楽しく過ごしているのか心配になりますよね。特に友達関係がうまくいっているかが気になる人が多いのではないでしょうか。

  • 子供の口から特定のお友達の名前が出てこない
  • 「自分はみんなから嫌われている」と言う子供の姿を見た
  • 園生活に馴染めず登園拒否をする

こんな時、親はどうすればいいのか悩んでしまいますよね。ここでは、親がしてあげられることを具体的にご紹介します。

幼稚園は初めての社会集団生活なのでトラブルがあって当然

ずっとお母さんやお父さんと一緒に過ごしていた子供が、数時間とはいえ親元を離れて生活を始めるということはとてもいいことです。

これから成長して大人になっていくために、自立心と社会性を育てていく必要があります。

しかし、初めての社会集団生活は大変で、子どもはストレスを感じやすくなります。もちろんトラブルになることもありますが、それは決して悪いことではなく、ごくごく自然なことなのです。

他人と関わり、多くのトラブルやけんかを通してセルフコントロールすることができるようになります。

衝突、無視、いじめなど、大人のトラブルは避けるに越したことはありませんが、幼少期のトラブルは場合によってはポジティブに捉えることも必要です。

友達ができない三大要因

友達ができない・いないとき、何かしらの原因があることが多いです。ここでは、その三大要因と対処法をご紹介します。

「あーそーぼ!」「いーれーて!」が言えない

すでに盛り上がっている友達の中に飛び込んでいくのは勇気がいることです。親が一緒の時は頼ることができていても、幼稚園では自分が言う以外に方法はありません。

たいていの場合、誘っても断られるのが怖いと思っています。

ここでのポイントは、自分の気持ちを伝えることの大切さ、断られることは存在を否定されているわけではないことを理解することです。

家庭生活において、子供の行動から気持ちを推測してしまう親御さんも多いですが、なるべく控えることをおすすめします。なぜならば、子供が自分の気持ちを発現する機会を奪ってしまうからです。

「何がしたいの」「どうしてほしいの」「ちゃんとお母さんやお父さんに言ってね」と発言しやすい質問をしてあげましょう。

毎日繰り返すうちに自分の気持ちを友達に伝えることができるようになるはずです。

体験談①

朝、幼稚園に送ったとき、なかなか友達の輪に入れずもじもじしていました。

はじめのうちは教室の中に入って「一緒に遊んであげて」と代わりに言っていましたが、自分で言えるようになって欲しく、せーので「いれて!」と言えるようになり、今では一人で言えるようになりました。

体験談②

二人目の子がなかなか自分から話すことがなく、「ん!ん!」としか言いませんでした。時間に追われているせいで、先回りしてしまっていました。

「鼻水がでちゃったね。どうしたい?何が欲しい」と意識して問いかけるようにしたところ、園の先生や友達に対しても丁寧に自分の気持ちを伝えることができるようになりました。

友達に対して言葉より先に手がでてしまう

おもちゃを貸してくれないときや取られたとき、順番を守れない友達がいたときなど、上手く言葉で表現できず友達を押したり叩いてしまうことがあります。

やられた方はいやな気持になるため、それが原因で倦厭されることがあります。

そういう場合は、言葉で伝える大切さを理解させることが大切です。

叩いたり押したりすると友達が嫌な気持ちになることを伝え、「順番守ってね」「後で貸してね」「一緒に使おう」など、具体的な言葉を教えてあげるといいでしょう。

体験談

嫌なことがあるとすぐに友達を押したり乗ったりする力が強い息子です。2つ上の姉がおり、口では敵わないためか、すぐに手が出ました。

友達に対してもおもちゃの取り合いからすぐ叩き、息子を見るとみんなが警戒していました。「貸して、は?」とひたすら1年言い続け、ようやく仲良く遊べるようになりました。

1人で遊ぶことがすき

ブロックやお絵描きなど一人で遊ぶことが好きな子はいます。誰かとやるのではなく、自分で思うがままやることが楽しいのです。

その場合は、基本的には見守るだけで大丈夫でしょう。

幼少期はやりたいことや好きなことを思う存分することが力を伸ばす原動力になります。邪魔されることも勉強、独り占めはよくない事は伝えていきましょう。

親として、やっぱり友達を遊んでほしいなと思う場合は、まずはお母さんが一緒に遊んで楽しい時間を体験させてあげてください。

そうすれば、誰かと一緒に遊ぶおもしろみを発見してくれるかもしれません。

幼稚園で友達がいない子に見られる4つのタイプ

幼稚園で友達がいない子には以下の4つのタイプに分けることができます。

子供に聞けば分かりますが、後半の問いは幼稚園の先生に聞くか、自分で観察しないと分からないところもあります。

子供は正直ですので、送迎の時に同じクラスの友達にこっそり聞いてみるのもひとつです。

大人が注意して見守った方がいいのは「2と4」です。

1.『友達が欲しいけどできない+友達に避けられているわけではない』の場合

ほとんど問題はありません。本人が断られることを恐れていたり、恥ずかしがっていることが理由です。自分から誘うようになれば自ずと解決にむかうでしょう。

2.『友達が欲しいけどできない+友達に避けられているようである』の場合

何が原因なのかを見つけてあげるサポートが必要です。

手が出てしまう、口が悪い、身だしなみが乱れているなど分かりやすい場合はいいですが、子供のフィーリング的なものが原因の場合もあります。

園の先生にも相談してみましょう。そして解決するのが難しいようなら、転園するのも一つの方法かもしれません。
3.『もともと友達より一人が好き+友達と一緒に遊び協力するときもある』の場合

こちらもそれほど問題にはならないです。個性なので無理に変える必要はないでしょう。

しかし、日本の学校にいくようになると集団生活ができないと判断されかねないので、チームで協力する機会を意識して作ってあげるといいかもしれません。

4.『そもそも一人が好き+友達と遊んだり協力する気が全くない』の場合

注意が必要です。強い個性の場合もありますが、あまりに極端だと発達障害の可能性があります。

発達障害は近年診断数が増えてきてますし、決して恥ずかしいことではありません。気になるときは、一度専門家に相談してみるといいでしょう。

年齢によって交友関係トラブルは異なる

幼少期は、年齢によってけんかの原因や仕方が異なります。

トラブルが起きたとき、親が適切な言葉をかけてあげることが仲直りにつながり、子供同士の良好な友人関係への助けになるでしょう。

3歳~4歳児は手が出やすい

年少の時期は、まだ他人との関わりに慣れていません。3歳になりたての子と4歳の子だと言葉の発達にも差があります。トラブルが起きたときに自分の気持ちを表現できず、友達を押したりたたいてしまうことがあります。

そんなときは、「お友達、叩かれると痛いよ」「悲しい気持ちになるよ」と手を出すと相手が不快になることを説明してあげてください。そして、その子の気持ちを代弁してあげましょう。

「自分の気持ちを言葉で伝えられるようになろうね」と説明してあげると、トラブルが減ってきます。

4歳~5歳児はけんかが良くないことだと理解し始める

年中になると、友達同士がけんかをした時に止めに入る子が出てきます。冷静な時はけんかをしないような子も、興奮するとトラブルを起こしてしまうことがあります。

親が「やめなさい」と言わなくてもやめるべきと分かっています。そのため、比較的仲直りも早いでしょう。落ち着いてからなぜそうなってしまったかを丁寧に聞いてあげるといいです。

けんかの原因を考え、自分や相手の気持ちを言葉で表現する力が身に付くと、友達との関係もよくなるでしょう。

5歳~6歳児は仲間意識が芽生え、いじめが始まる

年長になると、チームで行動することができるようになります。

そのため、チームに上手く溶け込めない子やペースについていけない子は、はばになることがあります。

もしも子供が仲間に入りたいと思うのならば、どうすればいいかを時間をかけて一緒に考えてあげてください。

担任の先生と3人で話すのも、子供が聞く耳を持つ方法のひとつです。

わが子の友達作りのためにママができること

友達ができずに悩んでいる子供の姿を見守り続けるのは、親としてはつらいですよね。

子供が毎日楽しく幼稚園に行くことができるよう、ママとして子供にしてあげられることを紹介します。

先輩ママの体験談をご紹介

多くのママが子供の友達作りに奮闘しています。ここでは先輩ママの体験談を紹介します。十人十色のこどもの性格に寄り添う先輩ママの体験を参考にしてみてください。

【例1】ママ同士が仲良くなる
友達がひとりふたりしかいなくて心配していました。お迎えの時に仲良くなったママさんとはなしていると、こどもたちもいつの間にか仲良く遊んでいました。

親同士が仲良くなると、子供も緊張が解けるのだと感じました。

【例2】担任の先生の力を借りる
もともと引っ込み思案な性格だったので、担任の先生に相談しました。

席替えで仲良くなれそうな子の近くにしてくれたり、明るい性格の子から誘ってもらうようにして頂ききました。無事クラス全員と仲良くなることができました。

【例3】人気のキャラクターで共通の話題を作る
クラス替えで仲良い子と別のクラスになり、友達がいないと嘆いていました。

しかし、プリキュアの服を着ていくと一気にクラスの女の子と仲良くなっていました。キャラクターの力は偉大です。

【例4】子供の輪にママも入って一緒に遊ぶ
お母さんが遊んでくれるというのは子供にとって喜びで、優越感にもなりえます。

みんなで鬼ごっこをすると、友達に「〇〇くんのママ」と顔を覚えてもらい、息子も友達の中でヒーローみたいな存在になっていました。

【例5】家で幼稚園の友達の話をする
ごはんの時に友達の話をします。友達がどんなことを言っていたか、週末はどう過ごしていたか、何色の服を着ていたかなどを質問します。

最初は全然答えられなかったですが、繰り返すうちに観察力が身に付き、友達の気持ちの変化にも気づいてあげられる優しい子になりました。

本人が本気で悩んでいるのなら家で練習するのが効果的

大人にとってはどう声を掛けるかは臨機応変に考えられます。しかし、経験の乏しい子供たちは声のかけ方すら戸惑ってしまいます。

実際に幼稚園をイメージして、家でロールプレイング練習をしてみましょう。

何時で、どこで、だれがいて、何をしているところかなど具体的に設定しましょう。ママやパパが友達役になってもいいですし、見本を見せてあげてもいいでしょう。

  • 数人で遊んでいるところに入れてもらうところ
  • 誰かを誘って一緒に遊ぼうとしているところ
  • キャラクターのハンカチを利用するバージョン

子供の方からアイデアを出してくれるようになると成功と言えるでしょう。

子供の自発性を高めることが重要

いくつか体験談を紹介しましたが、成功より格段に多く失敗談があります。親としてできることは少なく、やってもやっても効果が現れないことはしょっちゅうあるでしょう。

親がしてあげられる一番大切なことは子供の自発性を高めることです。

いくら大人が環境を整えてあげても、子供が自らできるようにならなければ根本的な解決にはなりえません。そのために、温かく見守り、時に手を貸し、支えてあげましょう。

友達とはどういうものか、友達にとって自分はどういう存在かなどを考えられるようになると、同時に親子の絆も深まるかもしれませんね。
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