妊娠初期(妊娠4ヶ月)赤ちゃんとママの様子。血圧や体重増加に注意!
妊娠4ヶ月目は、赤ちゃんの胎盤も完成し、酸素や栄養もしっかり届くようになります。ママのつわりも治まってくるので、食欲が増す人も。
赤ちゃんにしっかり栄養を送るためにも、引き続き必要な栄養素を摂取していきましょう。
この記事の目次
赤ちゃんの胎盤が完成し、脳の神経回路で変化を敏感に感知
妊娠4ヶ月目に入ると、赤ちゃんの内臓器官は全て完成し、消化器官で吐いたり吸ったりしながら呼吸のような動きを始めます。
指や骨、爪や歯などさらに細かいところまで整い始め、ますます赤ちゃんの姿が分かるようになってきます。
- 妊娠12週
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妊娠12週目になると、脾臓や肝臓など消化器官が機能し始めます。酸素はママの胎盤から送り込まれていますが、羊水を飲んだり吐いたりしながら鼻や口を動かして呼吸の練習を始めます。
皮膚も発達し、乳歯をつくる準備が始まり既に声帯もできています。赤ちゃんの骨や歯もママが摂った栄養素をそのまま吸収するので、カルシウム不足にならないように心がけましょう。
- 健診スタイルがエコー検査に…妊娠12週を過ぎると、今までの経腟エコーの健診スタイルから超音波検査(エコー検査)に変わり、胎児の成長具合や健康状態、性別と言った詳細なことが分かりやすくなります。
- 子宮底長が測れる…ママが仰向けに寝た状態で、恥骨の上から子宮の一番上までの長さを測ります。妊娠週数の確認、赤ちゃんの発育状況、羊水量を知ることができます。
- 妊娠13週
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平均的な赤ちゃんの大きさは70㎜~80㎜になります。内臓器官は全て完成し、整っていなかった大腸や小腸の位置も収まるようになります。
血液を作るための骨髄はまだ機能しておらず、肝臓と脾臓が代わりに血液を作り出します。骨や筋肉が発達し、手の指を動かしたり握ったり赤ちゃんの動きが活発になります。
- 咽頭や食道の発達…乳歯の準備が始まり、咽頭や食堂などの口の筋肉が発達し、羊水を吐いたり吸ったりしています。
- 妊娠14週
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器官形成が終わると、脳の細胞をつなぐ神経回路が出てきます。神経回路が繋がれるとお腹の状態や変化を敏感に察知するようになります。
また、赤ちゃんがママのおっぱいを吸うための準備として吸啜反射の練習が始まります。エコーでは、吸啜反射として赤ちゃんが指しゃぶりをしている姿も見られるかもしれません。
- 神経回路…神経回路ができると大脳辺縁系(本能)の機能が開始します。お腹の中も鮮明に察知するので、ママがリラックスして過ごすことが大切です。
- 吸啜反射…吸啜反射は原子反射の1つで、指しゃぶりをしたり、おっぱいを吸う練習をしています。
- 妊娠15週
- 妊娠15週目になると、赤ちゃんの大きさが新生児の比率と同じになります。それまでは、頭が大きく身体が小さい2頭身でしたが、3頭身になると手や足が伸びてつり合いがとれるようになりました。
- 胎盤の完成… 胎盤が完成すると、へその緒が繋がりママからの栄養もしっかり行き渡ります。
- 生殖器の発達…外性器ができると、エコーで性別が分かることもあります。まだ小さいためはっきり分かるのは、妊娠20週以降になります。
- 胎動を感じる…赤ちゃんの動きが活発になると、妊娠15週目で胎動を感じることもあります。ママの体型によってはポコポコした小さな動きを感じたママも。
妊娠12週~15週は貧血や体重増加に注意!体の変化と注意点
- 妊娠12週
- 妊娠が判明してから高温期が続いていた基礎体温が下がり始める頃です。妊娠初期症状が治まり、食欲が出てくるママもいるので、体重管理には十分気をつけたい時期です。
- 基礎体温が下がる… 妊娠が判明してから高温期が続いていた基礎体温が下がり始めます。体温が下がると同時につわりが治まってきます。
- 妊娠線予防ケア…お腹が大きくなるにつれ、皮膚が伸ばされると妊娠線が出てきます。早めに妊娠予防線クリームで対処していきましょう。
- 妊娠13週
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妊娠13週目はお腹が少しふっくらとして「妊婦さんかな?」と分かるようになります。子宮の成長により頻尿が続くママもいます。
後期流産は妊娠13週目以降のことを言いますが、流産になる確率は早期流産と比べるとぐっと減ります。
不正出血もほとんどなくなりますが、安定期に入るまでは油断ができません。この時期にお腹の強い張りや出血が出た場合も早めに受診をしましょう。
- 後期流産…妊娠13~22週未満に起こる後期流産は早期流産に比べて減っていきますが、後期流産の場合は母体側に原因があることが殆どです。
- 出生前診断…出生前の胎児の異常を調べる出生前診断を受けることができます。診断は、羊水を調べて胎児の異常の有無を確認しますが、流産の危険性も伴います。
- つわりが安定…つわりは安定期に入った妊娠16週目ごろから落ち着いてきますが、早くて妊娠13週から落ち着く人も。つわりが落ち着いても食べ過ぎには注意しましょう。
- 妊娠14週
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胎盤が完成すると、赤ちゃんはママからの栄養を頼りに成長していきます。特に1ヶ月で大きくなった赤ちゃんは、自分の血液だけでは足りずにママの血液も栄養と一緒に胎盤へ流れていきます。
この時期は特に鉄分が不足しやすく、鉄欠乏性貧血になる可能性もあります。普段から貧血がなくても、鉄分サプリや食事で鉄分を積極的に摂取しましょう。
- 鉄欠乏性貧血…赤ちゃんの胎盤形成のため、ママの血流量が増え鉄分が不足しやすくなります。めまいや動悸など鉄欠乏性貧血に注意しましょう。
- 口内炎…妊娠中はホルモンのバランスやつわりによって食生活が乱れやすくなります。ビタミンが多い食べ物や、睡眠不足やストレスに気をつけて過ごしていきましょう。
- 便秘…女性は特に便秘に悩まされている人が多く、妊娠中はさらに酷くなるママもいます。食物繊維を積極的に摂り、水分補給を心がけましょう。
- 妊娠15週
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妊娠15週目は、赤ちゃんの大きさが4ヶ月で急激に成長します。つわりが落ち着き、食べれるようになると体重増加に繋がります。
子宮が大きくなると、足の付け根が痛み、腰痛に悩まされるママもいます。また、特に気を付けたい妊娠中の血圧は、母体や赤ちゃんにリスクが出ないように食事の管理も必要になってきます。
- 腰痛…お腹が前に突き出てくるとバランスがとりにくくなり、腰痛を引き起こします。骨盤ガードルや腹帯でサポートし、軽い運動を取り入れていきましょう。
- 体重増加…つわりが落ち着くと、食欲が増します。妊娠中に気を付けたい娠高血圧症候群や妊娠糖尿病は母子共にリスクが伴います。無理なダイエットも注意が必要です。
- むくみ…赤ちゃんに栄養を運ぶために、血液量が増えるとむくみが酷くなります。塩分の摂りすぎや、冷えに注意し足を高くして寝るなど工夫していきましょう。
妊娠4ヶ月目の準備や予防、体調管理について
妊娠4ヶ月目になると、お腹もふっくらして今までの服がきつく感じたり、体重管理や妊娠線予防など生活スタイルを見直す時期でもあります。
動けるようになったら、ウォーキングをしたり母親学級に参加するなど、体を動かすようにしていきましょう。
授乳下着やマタニティ服の準備をする
普段の下着から授乳下着に変更しましょう。サイズが合わなくなると締め付けによって、母乳の分泌による乳腺を圧迫し、むくみが出たり冷え性の原因にもなってしまいます。
この時期に用意したい下着は以下になります。
- マタニティブラジャー
- マタニティショーツ
- マタニティガードル
- 妊婦帯
- 保湿下着
マタニティ服は、ワンサイズ大きめの服を着たり、ワンピースやチュニックなどゆったり着れて代用できるものでも大丈夫です。
手持ちの洋服と上手に活用しながら使っていきましょう。
▼マタニティグッズの準備についてはコチラも参考にしてみて!
つわりが落ち着いたら歯科検診を受ける
女性ホルモンの影響で、妊娠前と比べると口内細菌が繁殖しやすくなります。
出産後はゆっくり歯医者に通う時間がとりにくいので、つわりが落ち着いたら歯科検診を受けましょう。
▼妊婦の虫歯治療についてはコチラも参考にしてみて!
妊娠線予防クリームを使って早めに対処しよう
お腹が大きくなると、皮膚が伸びて縦に白い線が出てきます。妊娠線が一度出てしまうと、消えることはありません。
妊娠線予防クリームをつけて保湿を心がけ、皮膚のお手入れをしていきます。お腹が目立つ5ヶ月頃から始めるとされていますが、やはり早めの対処が安心です。
▼妊娠線予防についてはコチラも参考にしてみて!
安産祈願の戌の日を決める
妊娠5ヶ月に入った戌の日に、ママのお腹に腹帯を巻いて神社で安産祈願をする風習があります。
安産祈願をいつ頃にするのか、パパや家族と話し合いましょう。ちょうど戌の日が終わるころから、お腹の負担を軽くするために腹帯をつけるママも多くいます。
▼戌の日の安産祈願についてはコチラも参考にしてみて!
体調が良い日は適度に体を動かそう
体調が安定して食欲も出てきたら、急激な体重増加を避けるために軽いウォーキングやストレッチをしましょう。
ストレッチは血行が良くなり新陳代謝も活発になります。ウォーキングは、30分~1時間を目安に無理のない範囲で始めるのも効果的です。
母親学級や父親学級に参加してみよう!
母親学級は産婦人科や助産院で行っている母親学級のほかに、自治体が行っている母親学級があります。
- 病院が行っているいる母親学級…マタニティヨガ、呼吸法、マッサージ
- 自治体が行っている母親学級…妊婦同市の交流、児童館、子育て支援センターの情報
- 民間が行っている母親学級…食事管理、赤ちゃんのお世話、沐浴方法など
マタニティヨガや運動など無料で行っていることが多く、妊婦さんが集まっているので悩みや情報交換などを共有することができます。
自治体では、父親学級や両親学級を開催しているところもあります。妊娠時の栄養指導や悩み、不安、呼吸法なども学ぶことができるので体調が良くなったら参加を考えてみてもいいですね。
▼母親学級と両親学級についてはコチラも参考にしてみて!
鉄分やカルシウム、葉酸を積極的に摂る
赤ちゃんに必要な栄養素を送るために、ママが不足しがちな葉酸や鉄分、カルシウムを積極的に摂取しましょう。
鉄分は、小松菜やしじみ、大豆に多く含まれ、カルシウムは、干しエビやにぼしにも多く含まれます。お好み焼きに混ぜたり、サラダに和えたりバランスよく摂るようにしたいですね。
便秘にいいとされる食品を取り入れる
便秘予防や鉄分、カルシウムの補給など妊娠中期に向けて食生活を見直す時期です。便秘予防には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。
特に、水溶性食物繊維は水に溶けやすく、空腹感をかんじにくいので体重管理に取り入れやすい食べ物です。
- 海藻類…ひじき、わかめ、のり
- 豆類…納豆、豆腐
- 野菜類…オクラ、切干大根、モロヘイヤ
- 芋類…里いも、長芋
そのほか、不足しやすい鉄分やカルシウムはサプリと併用しながら、食品と一緒に取り入れていきたいですね。
妊娠4ヶ月は健康管理に気をつけて少しずつ準備や予防をしていこう!
妊娠4ヶ月に入ると、安定期も近くなりママも身体が動かせやすくなります。この時期に特に注意したいのが血圧の変化と鉄分、カルシウム不足です。
また、胎盤を通して血液やカルシウムが多く赤ちゃんに行き渡ってしまうので、ママが貧血を起こしたり、骨が弱くなるなど、必要な栄養素が足らなくなるのもこの時期の気をつけたいところです。
食べ過ぎは注意したいですが、バランスよく必要な栄養素を摂り、体調が良い時は外に出るなど上手に過ごしながら妊娠4ヶ月目を過ごしていきたいですね。
妊娠16週目からは、いよいよ安定期に入ります。安定期でつい、食べ過ぎたり動き過ぎたりすることも珍しくありません。
特に、妊娠トラブルに気をつけていきたい時期になります。安定期だからと油断せずに、赤ちゃんのことを考えながら楽しいマタニティライフを過ごしていきましょう。
▼妊娠5ヶ月目についてはコチラも参考にしてみて!
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