生後2ヶ月で体重が増えない…1日30g増加できない原因

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2016/01/15

生後2ヶ月の赤ちゃん
生後2ヶ月から3ヶ月くらいになると、赤ちゃんとの生活にもだいぶ慣れてくる時期です。

間もなく始まる予防接種のスケジュールを考えなくてはならないのと同時に、黄昏泣きなどに悩まされる方もいるのではないでしょうか。

この時期は赤ちゃんの健診があるわけではないので、どのくらい成長しているのかが、なかなかわかりにくかったりもします。

生後2ヶ月がどのように成長する時期なのかをご紹介します。

体重が理想の1日30グラム増加しない…主に5つの原因が考えられます!

生後2ヶ月には1日どのくらい体重が増加されるのでしょうか。目標はおおよそ30グラムで、1ヶ月の時とほぼ同様です。3ヶ月になった頃には、出生体重の倍を目指す形になります。

体重の増加が芳しくない時、考えられる要因は主に5つに分類されます。

  1. 胸が張らないからと授乳の回数が減ってしまっている
  2. 家事も再開し、ママの疲れがたまってきている
  3. 赤ちゃんがミルクを飲まなくなった
  4. 今までにかなり急激に体重が増えている
  5. 赤ちゃんの満腹中枢が機能し始めているから
  6. 口や鼻にトラブルがあるのかも
  7. ママのおっぱいトラブルがある

1 胸が張らないからと授乳の回数が減ってしまっている

授乳生活に慣れてきますと、次第に胸が張らなくなってきます。

実はこれ、決して母乳の出が少なくなったというわけではなく、むしろ授乳する度にフレッシュな母乳が出来ているという意味でもあって、無駄な母乳が作られなくなっています。

胸が張らないと感じてしまうと、ついつい母乳をあげなくては、という事を忘れてしまいがちです。

需要と供給のバランスが保たれて、胸が張りにくくなる

先ほど説明したように、需要と供給のバランスが保たれているために決して母乳が減っているわけではありません。

しかし今まで胸が張っていた方ならば、胸の張りを軽減するためにも授乳という事を意識していたりするのですが、胸の張りがなくなってくると授乳の間隔があく場合があります。

そうすると必然的に今までより母乳を飲んでいない事に繋がるのです。

胸が張らないと「母乳をあげる」という意識がやや薄れる

胸が張ると胸が痛くなるというか、自然に母乳をあげたくなる事もあり赤ちゃんにスムーズな授乳が出来ます。

しかし意識が胸にいかなくなると、授乳しなくてはという意識が薄れてしまう事もあります。

面倒でもノートなどに授乳した時間をメモして「前回は何時にあげたから、次は何時くらい」とわかるようにしておく事をお勧めします。

2 家事も再開し、ママの疲れがたまってきている

ママがストレスを感じたり疲れがたまってきたりしますと、母乳の量が減る事があります。

私たちの身体というのは本人が思う以上にストレスをダイレクトに受けやすく、特に産後ならば母乳にも影響が出るのです。

ママが疲れると母乳が出にくくなる

母乳は血液で出来ています。ママが疲れたり心配事があったりすれば、血の巡りが悪くなって母乳が出にくくなったりします。

母乳は案外デリケートで、とてもショックな出来事があれば、全く出なくなる事もあるのです。

産後はどうしても慣れない育児に振りまわれて、疲れが出やすくなります。しかも出産は人の命を誕生させるだけあり、精神的にも体力的にも困憊しても仕方ないものです。本人は気が付きにくいのですが、疲れている方が多いでしょう。

赤ちゃんが泣きやまないとか、母乳をあまり飲んでくれないなど育児のストレスはどうしてもたまってしまいがちです。

母乳はストレスと関係性があり、ストレスがたまれば母乳も出にくくなりますので、リラックスする事が授乳には大切なのです。

産後は昼寝をする事もママにとっては大切です。眠れなくても毎日横になる時間を作るように心掛けましょう。

また、母乳が出ない…という悩みには、こちらのサイトも参考になると思います。

母乳がうまく出ないときは 一般社団法人 日本産後ケア協会
http://sango-care.jp/helpful6.html

夕方には疲労がたまるので、余計に母乳不足になりやすい

例えば普段は母乳がたくさん出ている方でも、夕方になると母乳の量が減る事があります。

黄昏泣きのためにギャン泣きをする赤ちゃんを目の前にして、イライラが爆発する毎日ならば、精神的に辛くなって当然です。

夕方は夕飯づくりもありますし、お風呂の支度やら入浴補助などもあって特に慌ただしい時間です。上にお子さんがいたら、お子さん二人の世話も忙しいでしょう。そのため夕方はどうしても母乳が減ってくる事も考えられます。

困った時にはミルクに頼るのもいいですし、お風呂を朝や昼間にするなど夕方になる前に前倒しで動く事もお勧めです。

3 赤ちゃんがミルクを飲まなくなってしまった

赤ちゃんは味がわからない、と思っていませんか?実は私も出産前はそんなに敏感なものだとは思っていませんでした。しかし出産してみますと、赤ちゃんは私が思うよりも繊細で、とても敏感なものだとわかったのです。

ミルクの味ひとつとっても、気に入らないと飲まない事もあります。

母乳と併用しているとミルクの味が嫌いになる事がある

一番ミルクを飲まなくなる理由が、母乳とミルクを併用している赤ちゃんだと思います。

どうしても母乳のほうがママの感触も味わえるので、母乳を飲みたいという方向へいきます。

そうなるとミルクを全く飲まなくなる事があり、母乳だけでは足りなかった赤ちゃんはトータル授乳量が減っている可能性が高くなります。

ミルクを飲まなくなってしまった場合には、母乳をたくさん出して飲ませる方法しかありません。ママが水分を摂って頻繁に母乳を与えるように意識して授乳しましょう。

哺乳瓶のタイプが代わって飲みにくくなった

哺乳瓶の飲み口は成長と共に変わっていきます。飲み口が変わって飲みにくくなってしまったからといって、赤ちゃんがミルクをあまり飲まなくなるという場合があります。

また、ミルクを別のメーカーにしたら飲まなくなる、というトラブルも赤ちゃんによっては起こります。

次第に慣れてくるケースもあるのですが、中には依然として飲みにくくてあまり飲めないタイプもいます。

あまり飲みが悪いならば、一度前の哺乳瓶に戻す方法も考えてください。

ちゃんと母乳をあげているのに…という場合には、赤ちゃんがしっかりと飲まずに遊び飲みしているかもしれません。特に何度も母乳をあげている場合には、その可能性が大きくなります。

思い切って頻度を減らして、一度にしっかりと飲ませるという方法が良いでしょう。

4 今までにかなり急激に体重が増えている

生後1ヶ月までに急激に体重が増えて(1.5キロとか2キロ)いる場合、生後2ヶ月になって緩やかな状態に入る事も考えられます。

ここで全く増加しないままの平行線では安心は出来ませんが、緩やかな増加ならばあまり気にしなくてもいいでしょう。

急激に増えたので、なだらかな変化になってきているから

赤ちゃんも生き物なので、常に同じような体重増加をするわけではありません。つまり成長に伴って長い目で見たら、生後3ヶ月までに出生体重の倍になっている事がひとまずの目標です。

生後1か月の間の急激な増加があれば、2ヶ月は同様に急激に増加せずにゆっくりと増加する可能性があります。少しでも増加しているのでしたら、ひとまずそう心配する事はないと思います。

体重増加が順調だったので、混合育児から母乳オンリーに変えたため

生後1ヶ月の時には体重の事を考えて、母乳とミルクを両方飲ませていて体重も順調に増加していたため、ミルクを止めてしまったというケースもあるでしょう。

母乳が完璧に出ていると判断されての事だと思います。

しかしいざ母乳だけにしてみたら、思ったよりも母乳が出ていない可能性も考えられます。その場合、当然体重の増加が見られにくくなります。

ミルクを一切やめてしまう、というやり方は少し乱暴かもしれません。少しずつ減らす、から始めましょう。

5 赤ちゃんの満腹中枢が機能し始めているから

赤ちゃんは成長していくうちに、満腹中枢がしっかりと働くようになります。

最初は飲まされたら全て飲む、という事をしていた赤ちゃんも次第に「お腹いっぱいだからごちそうさま」をするようになるのです。

あげたら飲む、を卒業するのは、早いと2ヶ月頃からです

赤ちゃんによって個人差があるのですが、成長が早い子ですと2ヶ月からはお腹がいっぱいと感じて、許容量以上のものを飲まなくなってきます。

そのため体重増加がゆっくりと変化するケースがあるのですが、赤ちゃん自体は満足しているので特に問題がない、という事もあります。

ただし以前と比べてあまり飲みたがらない、という場合には何か病気になっている事も考えられるので、小児科を受診すると良いでしょう。

6 口や鼻にトラブルがあるのかも

赤ちゃんが飲まない理由のひとつとして、口の中に潰瘍があるとか息苦しくて飲めない、という原因も考えられます。

口の中のトラブルで飲まないケースは多い

例えば発熱中は飲むのを嫌がる子もいますし、赤ちゃんでも感染する手足口病などは口の中に口内炎ができるので、飲み物も受け付けないという場合があります。

その他にもヘルパンギーナなどでも口の中にもぶつぶつが出来る事があり、食欲が落ちる原因と言われています。

口内炎が出来ていて口の中が痛いので、授乳を嫌がってしまうのです。

口の中のトラブルはすぐにわからない事もあるので、飲まなくなってきたら一度口を開いてチェックしてみましょう。

更に、ヘルパンギーナでは喉も痛くなる場合があり飲みたがらない、という赤ちゃんもいます。早急な受診が必要となります。

鼻水・鼻づまりでは飲みたくても飲めません!

鼻が詰まったり鼻水が出たりすると飲みにくいので、前と比べると飲まない事もあります。赤ちゃんに食欲があっても、飲む時に鼻が詰まって苦しいのでどうしても以前と比べたら飲まなくなってきます。

耳鼻咽喉科で鼻水を吸引してもらってりという治療をしてもらうと、少し症状が落ち着きます。

自宅でも鼻水吸引はできるので、赤ちゃんの鼻水を取り除いてあげてください。また部屋を加湿させるといった対策は有効です。

7 ママのおっぱいにトラブルがある

おっぱいが美味しくない、乳腺炎になっている、という時に赤ちゃんが母乳を飲まない事があります。

脂肪分たくさんのケーキや食事を食べると、母乳はどろっとして冷たく、美味しくないと桶谷式母乳の助産師さんに聞いた事があります。

乳腺炎になっても普通に飲んでくれる赤ちゃんはいるのですが、中には味が美味しくないと飲まないケースもあるそうです。もしも思い当たる節があれば、少しおっぱいを搾り母乳を出してみましょう。

なぜ、少し母乳を絞ってからあげるといいのかというと、どろっとした部分が取り除かれる事があるからです。

出来るだけ最初からトラブルを招かないためにも、食事には気を付けて出来るだけ和食を目指しましょう。

そんな母乳を与えたら、赤ちゃんが泣いて飲まない、嫌がるという事もあるでしょう。

生後2ヶ月は体重増加が緩やかになる時期!生後3ヶ月時点で出生時の倍を目指そう

生後2ヶ月は1ヶ月の時よりも少し体重の増加が落ち着いてくる場合もあります。1日30グラムが目標ではありますが、中には25グラムという子もいるでしょう。

最終的に、3ヶ月で出生時の倍になっていたら、順調に成長していると診断されます。

1日ごとの増加に一喜一憂せずに、1ヶ月とか半年などの長い目での増加も同時にみていかなくてはなりません。焦らず、冷静な判断も忘れないようにしましょうね。

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