繋留(稽留)流産の症状や兆候。心拍確認できず発見されるのが大半!
稽留流産は化学流産とは違い、胎嚢が確認されているのに赤ちゃんの心拍が確認できず、赤ちゃんの成長が期待できない状態を言います。
稽留流産は事前に気付くことができるのでしょうか?稽留流産の症状と兆候について見ていきます。
この記事の目次
自覚できる症状がなく健診で発見されることが多い
稽留流産は妊娠6~8週の時に妊娠健診で、心拍が確認されずに発見される場合が大半を占めています。
- 何か症状があれば気付けたかもしれない
- もう少し早く気付いていれば防げていたのかも…
赤ちゃんの心拍が確認されないと自分を責めてしまう気持ちも出てきますが、稽留流産は無症状の場合が殆どです。
妊娠初期の流産は受精卵の時点で運命が決まっている場合が多く、症状があったとしても胎児の染色体異常による稽留流産を防ぐことはできません。
基礎体温が下がっても稽留流産との関係性はない
妊娠すると黄体ホルモンが活発に分泌されるようになり、基礎体温が高い状態が妊娠12週~14週くらいまで続きます。
妊娠初期の間に基礎体温が下がると、稽留流産になっているのでは?と心配される方も多いです。
実際には胎児が死亡していても、子宮絨毛組織から黄体ホルモンは分泌され続けるため、基礎体温が下がるということはありません。
3日以上基礎体温が低い状態が続く場合は、黄体機能不全など黄体ホルモンの分泌に異常がある場合もあります。
また、胎盤完成により黄体ホルモンの分泌が抑制されたため、基礎体温が下がる場合もあります。
通常は16週前後に胎盤が完成されるのですが、11週~15週という早い段階で胎盤が完成する人もいます。
稽留流産だとつわりの症状がなくなる?
稽留流産を経験した方たちの中では、最初はあったつわり症状が無くなった、最初からつわりがなかったとの話も聞かれます。
つわりの症状は人によって違うため、つわりがないから稽留流産になるということもありません。稽留流産後もつわりが続いたという人もいます。
つわりがないから流産するかも…と、極度な不安やストレスを抱えていると、逆に妊娠中の体に負担をかけてしまうことも考えられます。
軽い下腹部の張りや茶褐色のおりもの
稽留流産の兆候として、茶褐色の分泌物や、軽い下腹部の張りなどもあげられます。これも、軽度な場合が多く、異常と感じることは少ないです。
茶色いおりものは赤ちゃんが成長するときに、子宮内にある毛細血管を傷つけることがあり、酸化した血液がおりものと一緒に、排出されるためにおきているとも考えられます。
茶褐色のおりものが出たからと言っても、心配ない場合が殆どなのですが、絶対に安心とは言い切れません。心配な気持ちがストレスになることもあります。
出血や下腹部の痛み…稽留流産から進行流産へ
赤ちゃんが胎内で死亡して2週間くらいたつと、出血や下腹部の痛みという兆候や症状が現れてきます。稽留流産は放置しておくと進行流産に移行します。
茶褐色の出血から鮮血に変わり、出血量も大量になってきます。妊娠周期が長い場合は放置しておくと、ママの命にも関わることがあります。
稽留流産が進行流産に移行した場合に、妊娠周期によっては完全流産を待つ場合もありますが、母体のリスクを考えて緊急手術を行う場合もあります。
▼進行流産についてはコチラも参考にしてみて!
稽留流産の手術についてはコチラも参考にしてみて!
稽留流産になるかも…と心配し過ぎないように!
流産の経験がある方や、つわりが無くなる、基礎体温が下がるなどの症状が見られると稽留流産になるのでは…と心配になってくることもあります。
妊娠初期の稽留流産は心配したからといっても防ぐことはできません。妊娠中はただでさえ、ストレスをためやすいものなので、心配し過ぎというストレスは取り除いて下さい。
- 心配がある場合は相談・受診する
- 辛い症状がある時は体を休める
- 妊娠中に良くないとされていることはしない
-
こぐまさん
すごい参加になりました