神社やお寺だけじゃない!御嶽やビジュルで祈る沖縄の安産祈願

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2015/06/14

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沖縄は、日本の他の地域とは異なる文化が色濃く残っています。宗教も同様で、安産祈願をはじめ、初宮参りなどはそんなに盛んではないとされています。

沖縄の安産祈願

他の都道府県から移り住んだ場合などは、どうしても安産祈願を受けておきたい!と思う人も少なくありませんよね。

内地とは違う風習

沖縄では独自の文化や風習が息づいているので、他県出身のママにとっては戸惑うことも少なくありません。

安産祈願をはじめ初宮参りや七五三などはしなかったり、あっさりしていたりします。しかし、出産直後にもかかわらず、出産祝いの客が次々にやってきたりもします。

内地とは習慣だけでなく、こうした行事にかける金銭感覚も全く異なります。双方が意地を通すと、後々まで気持ちがこじれてしまうこともあるようです。

でも、無事に産まれ、健やかに育ってほしいという親心は変わりませんよね。最近は沖縄でも安産祈願が一般的になりつつあることを上手に伝えてみてはいかがでしょうか。

「どうしても理解されないけれど、どうしても安産祈願を受けたい」など、こじれて悩んでしまった時は、ママ自身の気持ちを優先し、ママ一人で祈祷を受けても良いのではないでしょうか。

妊娠中はホルモンバランスの変化で体調も気持ちも変動しやすいものです。ちょっとしたことで落ち込むこともよくありますよね。

「安産祈願に行かなかったから難産かもしれない」と悩むよりは、スッキリとした気持ちで妊娠ライフを楽しんだ方が、ママにとっても赤ちゃんにとってもハッピーではないでしょうか。

あまり祈願・祈祷の習慣がないとされる沖縄でも、安産祈願を受け付けてくれる神社やお寺はいろいろあります。

また、沖縄ならではの祈願所も存在します。沖縄には不思議な伝説もたくさん残り、パワースポットも多くあります。沖縄でオススメの安産祈願スポットを見てみましょう。

波上宮

琉球八社の筆頭、波上宮は、琉球王朝から沖縄の人々の心のよりどころとして親しまれてきた神社です。

沖縄八社、波上宮

波上宮は、那覇市にある神社です。地元では「なんみんさん」と呼ばれています。青い海に面した崖の上に建つ壮麗な建物は良く知られていますよね。

波上宮は、琉球八社の一社です。琉球八社とは、その名のとおり琉球王国時代から存在した八か所の神社のことです。

琉球王国は15世紀半ばから明治維新後の1879年まで続いた、現在の沖縄にあった王国です。

明や清といった中国の大王朝をはじめ、東南アジアや鎖国中の日本を結ぶ中継貿易の中心として重要な位置にある国でした。

江戸初期に薩摩藩の支配下となりましたが、独立王国として存在し続けました。現在でも受け継がれている沖縄の伝統芸能や工芸品なども生まれ、独自の文化をはぐくみました。

その中で、沖縄には独特の宗教文化が生まれました。もともとは聞得大君という女神を祀る宗教が存在し、御嶽(ウタキ)と呼ばれる聖地で儀式が行われていたそうです。

今でも斎場御嶽は沖縄本島で最も大きな聖地とされており、琉球王国のグスク及び関連遺産群としてユネスコの世界文化遺産に指定されています。

それだけではありません。沖縄には、琉球王国が成立するよりも前から仏教が渡っていたと考えられているそうです。

また琉球王国時代には、神社も建てられました。琉球王国時代、特に重要視されていたのが琉球八社、沖縄八社と呼ばれる八か所の神社です。

その中で、最も早く建てられたのが波上宮でした。波上宮は、琉球王国の成立に近い1449年前後に創建されたと言われています。

波上宮が建っているのは那覇市若狭です。沖縄には、古くから海のはるか彼方にあるという理想郷、ニライカナイに関する信仰が根付いています。

波上宮が建つ崖は、ニライカナイへ祈りをささげる聖地だったそうです。昔から信仰の対象になっていた、パワースポットでした。

また、このお社には「ものを言う石」の不思議な伝説があります。その石は熊野権現の仮の姿で、若狭の地に社殿を建てて祀るように神託があったとされています。

この神託物語にもあるように、波上宮は熊野神社のひとつとなっています。祀られているのは、イザナミノミコトです。

波上宮は琉球八社で最も古い歴史を誇る由緒正しい神社でもあり、琉球国の一之宮とされています。

拝殿などは内地にある神社とあまり変わりませんが、狛犬ではなくシーサーが鎮座しているなど沖縄らしさも満載です。

エメラルドグリーンの海にそびえる崖、そしてその上に建つ朱塗りのお宮は独特な雰囲気で、観光地としても親しまれています。

波上宮の安産祈願

波上宮では、安産祈願を随時受け付けています。受付時間は午前10時からになり、基本的に予約は必要ありません。

祭礼などがあると祈祷の受付時間が異なったり、祈祷が受けられないこともあります。不安な場合は事前に電話で確認しておきましょう。

手持ちの腹帯を持参し、受け付けで申し出ればお祓いをしてもらえます。祈祷を受けた後は、お守りなどの授与品を頂きます。

初穂料は5千円からになります。また御酒を2本奉納すれば、やはり祈祷して1本を授与してもらえますよ。

安産祈願など、神社やお寺で祈願・祈祷を受ける場合に支払うお金は、「祈祷料」や「初穂料」「玉串料」と言います。

これは料金ではなく、神様や仏様へ奉納するお金です。裸のお札をその場で払うのではなく、紅白ののし袋に入れて「祈祷料」などの表書きをして奉納しましょう。

波上宮
サイト(琉球沖縄八社・神社巡り):
http://www.ariesu777.com/naminoue01.html
所在地:那覇市若狭1-25-11
電話番号:098-868-3697
Google map:https://goo.gl/maps/j2Dhq

識名宮

識名宮も、琉球八社のひとつに数えられている神社です。緑に囲まれた、知る人ぞ知る静かなお宮です。

琉球八社の識名宮

識名宮は、那覇市にある神社です。波上宮と同じ、琉球八社のひとつとされる神社で、江戸時代初期の文献にはすでにその名がみえるそうです。

琉球八社は、一社をのぞきすべて熊野権現を祀る熊野神社のひとつとなっています。沖縄では、土着の神様と熊野権現が習合されて広がりました。

琉球に古くから伝わる神々への信仰と結びついたため、近世の沖縄では熊野三山にまつわる熊野信仰が盛んだったのです。

中でも、識名宮は熊野三山のなかの熊野本宮に見立てられていたそうです。また、琉球国王から大変あつく信仰されていました。

特に16世紀中ごろの王、尚元王の息子の病気回復に霊験があらわれたとされており、毎年国王が行幸したといわれています。

もともと洞窟の中に建てられていた神社ですが、その後洞窟の外に移築されたそうです。戦災で焼失してしまいましたが、昭和40年代に社殿が再建されました。

この土地も古く洞窟やガジュマルの大木にまつわる、不思議な伝説が残されているそうです。やはり神社が創建される前からパワースポットとして知られていました。

祀られているのは波上宮と同様、イザナギノミコトなど五柱の神様です。中には「識名女神」という、伝説の女神も祀られています。

識名宮は平成25年に新社殿が完成しました。オレンジ色の瓦が眩しい、綺麗な社殿で祈祷を受けることができますよ。

識名宮の安産祈願

識名宮では基本的に毎日安産祈願を受け付けています。受付時間は、午前8時から午後6時までです。祈祷は予約制なので、事前に電話で予約をしてくださいね。

公式サイトには安産祈願に良いと言われる戌の日のカレンダーも掲載されていますが、戌の日以外でも大丈夫です。

手持ちの腹帯を持参すれば、一緒にお祓いをしてもらえます。安産祈願の受付時に申し出てくださいね。

識名宮は小ぢんまりとした静かなお宮です。駐車場はたくさんあるわけではないので、祈祷の予約を忘れないようにしましょう。

識名宮
公式サイト:http://www11.ocn.ne.jp/~sikinagu/
所在地:那覇市繁多川4-1-43
電話番号:098-853-7225
Google map:https://goo.gl/maps/ftafA

普天満宮

普天間宮は、琉球八社のひとつです。不思議な洞窟がある神社で、さらに女神伝説、仙人伝説が残る不思議なお社です。

伝説の社、普天間宮

普天間宮は、沖縄本島の宜野湾市普天間にある神社です。波上宮・識名宮同様、琉球八社のひとつです。

普天間宮にはその昔、琉球で古代から伝えられている独自の神様が祀られていました。その後、15世紀半ばになって熊野権現が合祀されたそうです。

ビジュルと呼ばれる沖縄ならではの霊廟をはじめ、観音信仰や洞窟、霊岩を祀る信仰とも、熊野信仰は結びつきました。

普天間宮も熊野権現を祀る神社としてかなり古い時代に整備され、琉球八社のひとつとして信仰されてきました。

また、普天間宮といえば洞窟が有名です。境内には今でも大変立派な洞窟があり、普天間洞穴と呼ばれています。

ここは、貝塚時代前期、3千年も昔の遺跡でもあります。非常に古くから、沖縄の人々が生活していた場所でした。

また2万年も昔の生物の化石も出てくる貴重な遺産となっています。宜野湾市の文化財「名勝」にも指定されています。

さらに、普天間宮の洞穴には不思議な言い伝えが残されています。ひとつが仙人の伝説、ひとつが女神の伝説です。

その昔、とある夫婦があり、作物が不作で困っていました。そこで普天間宮へ数年間、毎日通って祈りをささげていました。

すると、ある日老人が現れ、妻に荷物を預けました。断っても強引に押し付けられ、根負けした妻が預かると、老人は姿を消してしまいました。

妻が何度普天間宮に通っても、何年待っても老人は訪れません。老人に会わせてください、荷物を返させてくださいと祈る彼女の夢に、とうとう老人が現れました。

老人は自分は熊野権現だと名乗り、預けた荷物は妻に授けると言ったそうです。妻が不思議に思って荷物を開いてみると、中身は黄金でした。

その後、夫妻は熊野権現に感謝して、普天間宮へ恩返しに熊野権現をおさめた厨子を奉納したそうです。それが、普天間宮と熊野権現、仙人の伝説です。

もうひとつ、普天間宮には女神伝説が残されています。首里の桃源に住んでいたある乙女は非常に美しく、働き者でいつも家に籠って機を織っていました。

父と兄が海で難破し、それを夢に見た彼女が夢の中で兄を助けるなど、不思議な力と逸話を持つ美女でした。

しかし、その後彼女の妹の夫が乙女に会いたがり、夫にのぞかれていることを察した乙女は、家を飛び出して逃げてしまいました。

森や山を飛ぶように越えた彼女は、神のような姿に変わっていきました。そして、最後には普天間の鍾乳洞に吸い込まれてしまいました。

それから、乙女は普天間宮の女神として祀られるようになりました。それが普天間宮の女神伝説です。

普天間宮の祭神はイザナミノミコトなど日本の神道の神ですが、ニライカナイ神や普天間の乙女神も祀られていますよ。

普天間の乙女の伝説から、普天間宮は航海安全や豊漁の神様として信仰されてきました。また女神の神社でもあり、縁結びや安産などで訪れる人も多い神社です。

普天間宮の安産祈願

普天間宮では基本的に毎日安産祈願を受け付けています。祈祷の受付時間は午前10時から午後5時までです。

予約制ではありません。ただし祭礼がある日や初詣期間などは受付時間に変動があります。不安な際は事前に問い合わせておきましょう。

さらに旧暦9月15日にあたる日は、例大祭が行われるため個人祈祷は受け付けていません。注意してくださいね。

安産祈願の所要時間は15分から20分ほどになります。混雑する時間帯には、他の祈祷希望者と合同祈願になることもあります。

近年建て替えが行われ、社殿が新しくなりました。綺麗になり、安産祈願も快適に受けることができますよ。

暑い季節などは、ラフな格好でお出かけする人も多いですよね。でも拝殿祈祷の場合はあまりラフな服装や裸足は相応しくありません。注意してお出かけくださいね。

普天満宮
公式サイト:http://futenmagu.or.jp/
所在地:宜野湾市普天間1-27-10
電話番号:098-892-3344
Google map:https://goo.gl/maps/xXVr8

西来院

西来院は、「だるま寺」とも呼ばれています。安産祈願で訪れる人の多い、沖縄で人気の祈願所のひとつです。

達磨寺、西来院

西来寺は、那覇市の首里赤田町にある臨済宗のお寺です。山号を達磨峰というため、達磨寺とも呼ばれています。

このお寺は「なでだるま」と呼ばれる達磨像が安置されていることで知られており、今では「だるま寺」の方が親しまれる呼び名となっています。

創建されたのは日本の歴史でいえば戦国から江戸初期にかけての時期です。菊隠宗意という、琉球の僧侶によって建立されました。

その昔、同じく那覇市にあった円覚寺というお寺で出家し、僧侶となりました。その後、日本の五山と呼ばれる禅寺に遊学し、禅僧として多くを学びます。

その後琉球王国に帰国し、大徳寺の教えを琉球に伝えました。戻ってからは出家した円覚寺の住持となります。

江戸初期の薩摩による琉球侵攻の際、菊隠宗意は優れた人徳と巧みな日本語で、和睦交渉に大変大きな功績を残しました。その功績によって土地を賜り、建立したのがだるま寺です。

西来寺の住持となってからも、菊隠宗意は琉球王国に大変重んじられました。僧でありながら、琉球の宰相にまでのぼりつめます。

菊隠宗意の死後、お寺は弟子に恵まれず一時荒廃してしまいました。しかし国を救った忠臣の寺ということで琉球王国から保護され、今に至ります。

だるま寺と呼ばれるようになったのは近年になってからということですが、多くの人が参詣し、なでだるまを撫でて祈りをささげています。

西来院だるま寺の安産祈願

西来院達磨寺は、安産祈願で有名なお寺です。安産祈願は基本的に午前7時から午後6時まで受け付けていますが、予約制になります。

安産祈願を受ける場合は、必ず事前に電話で予約をしてから参詣してくださいね。祈祷料は1万円からになります。

手持ちの腹帯を持参すれば、祈祷をしてもらえます。またお寺でさらしの腹帯を購入したい場合は、祈祷予約の際に申し出ておきましょう。

妊婦さんの体調が優れない場合や、遠方に住んでいる場合は代参でも大丈夫だそうです。参詣した際は、なでだるまにもお祈りしてみてはいかがでしょうか。

西来院
所在地:那覇市首里赤田町1-5-1
電話番号:098-884-1077
Google map:https://goo.gl/maps/E7fbn

沖宮

沖宮は、琉球八社のひとつに数えられている神社です。自然の中に建つ静かな神社です。

琉球八社、沖宮

沖宮は、琉球八社のひとつで那覇市の、奥武山運動公園の中にある神社です。沖宮と書いて「おきのぐう」と読みます。

白く美しい鳥居が目印の、小ぢんまりとした神社です。最近の神社は内地の神社のような建物の所もありますが、こちらは沖縄らしいたたずまいのお社です。

琉球八社はほとんどが熊野権現と習合しています。沖宮もそのひとつです。熊野権現と習合した琉球八社は、江戸時代までお寺としての側面も持っていました。

その時代、沖宮も「沖山三所権現」とされ、沖の寺と呼ばれていました。阿弥陀如来や薬師如来、十一面観音を本尊として祀るお寺だったのです。

明治維新後の神仏分離で、沖宮も神社となりました。祭神はアマテラスオオミカミや熊野三神などです。

創建は他の神社同様15世紀半ばとされていますが、一説では源為朝の時代とも言われています。源為朝は平安時代末期の武将で、九州で武名を馳せ、鎮西八郎と呼ばれていました。

その後、実際は伊豆大島に流刑されて切腹したのですが、実は追っ手から逃れて琉球にわたり、琉球王家の祖となったという伝説があるそうです。

そこで、沖宮の創建縁起には、源為朝が登場するようです。また、海の中から現れた輝く霊木を祀ったのが沖宮という伝承も残されています。

沖宮は運動公園内に位置しているため、多くの人々から親しまれています。最近ではカフェテラスもオープンしました。

またもとはお寺だったということで、写経会や座禅会なども開催されています。近々の情報は、公式Facebookでチェックできますよ。

沖宮の安産祈願

沖宮では、安産祈願をふくめ各種祈祷を受け付けています。安産祈願で参詣する際は、あらかじめ電話で問い合わせておくと良いでしょう。

その際、手持ちの腹帯を持参する際は申し出ておくと安心です。最寄駅は奥武山公園駅で、セルラースタジアムから入れば駐車場も利用できます。

沖宮
公式サイト:http://okinogu.or.jp/
所在地:那覇市奥武山町44
電話番号:098-857-3293
Google map:https://goo.gl/maps/vrZjr

安里八幡宮

安里八幡宮は、琉球八社のひとつです。八社の中で、唯一熊野権現ではない祭神を祀るお社です。

安里八幡宮と八幡神

安里八幡宮は、那覇市にある神社です。琉球八社のひとつで、創建は他の神社と同様15世紀半ばとされています。

安里八幡宮は熊野権現を祀る琉球八社の中で、唯一の八幡神を祀る神社です。八幡神とは、応神天皇という太古の天皇のことです。

八幡神信仰は武家社会で大変流行したため、日本国内にある神社の中で最も多いのが八幡神社とされています。

八幡神社で祀る八幡神は応神天皇ですが、その父母である仲哀天皇や神功皇后も同時に祀られていることも多くあります。

神功皇后は夫である仲哀天皇が亡くなった時、息子の応神天皇を妊娠していました。彼女は臨月の身であるにも関わらず、大きなお腹に腹帯を巻いて男装し、戦におもむきます。

見事に三韓征伐を成し遂げ、凱旋して九州にたどりつくと、いろいろな神の加護を得て無事応神天皇を安産で産みました。

応神天皇はそんな状況で生まれたにも関わらず、生まれた時から歩くことができ、病気もせずにすくすく成長しました。

長じては優れた天皇となって国を治め、多くの子孫に恵まれて天寿を全うしました。そこで、神功皇后は安産・育児の女神として信仰されてきました。

また腹帯の開祖ともされています。安里八幡宮にも、祭神として応神天皇とならび神功皇后、そして海神の娘で神武天皇を産んだ女神・タマヨリビメも祀られています。

沖縄の八幡神社として長く信仰されてきた安里八幡宮は、安産を願うにはぴったりの神社と言えるのではないでしょうか。

安里八幡宮の安産祈願

安里八幡宮のご朱印などは、波上宮で管理されているそうです。常時神職さんが詰めているわけではありません。

安里八幡宮で安産のお守りなどを受けたい場合は、事前に電話で確認をしてから参詣するとよいでしょう。

安里八幡宮
サイト(琉球沖縄八社・神社巡り):
http://www.ariesu777.com/asato01.html
所在地:那覇市安里3-19-14
電話番号:098-863-8716
Google map:https://goo.gl/maps/DA11j

泡瀬ビジュル

沖縄には、土地の人々が大切に守ってきた「ビジュル信仰」が息づいています。泡瀬ビジュルもそのひとつで、特に人気の高い場所です。

泡瀬ビジュルとは

泡瀬ビジュルは、沖縄市の泡瀬にあるビジュルです。ビジュル自体は沖縄本島を中心として各地に点在しています。

ビジュルは霊岩を指しています。多くは人の形をした自然岩で、霊的な力があるとされており、古くからパワースポットとして祀られてきました。

ここ、泡瀬ビジュルに祀られているビジュルは、陰陽一対の霊岩とされています。泡瀬ビジュルは泡瀬神社とも呼ばれており、外観は一般的な神社とあまり変わりません。

鳥居もあり、また社殿もあります。ご神体であるビジュルは、社殿の最も奥に大切に祀られているそうです。

泡瀬ビジュルはその岩の形から、古くより子宝に霊験あらたかとされてきました。子宝祈願・安産祈願ならここ、という人も少なくありません。

地元の人々にとっては心のよりどころとなる聖地でもあり、また最近では子授けの霊験の高さから、遠方からも訪れる人があるようですよ。話題の子宝スポットです。

泡瀬ビジュルでは、旧暦9月9日に例大祭が行われます。子宝・安産・育児や無病息災などを願うと良いそうです。

泡瀬ビジュルの安産祈願

泡瀬ビジュルで安産祈願を受けたい場合は、事前に電話で確認しておくと良いでしょう。参詣すればお守りは購入できます。

ビジュルや御嶽(ウタキ)などは、土地の人にとって大切な聖地です。最近はパワースポットめぐりが流行していますが、敬虔な気持ちで参詣するよう心がけたいですね。

泡瀬ビジュル
所在地:沖縄市泡瀬2-1
電話番号:098-939-4501
Google map:https://goo.gl/maps/vuJNw

沖縄県護国神社

沖縄で大きな神社といえば護国神社、という人も多いのではないでしょうか。沖縄県を代表する神社です。

沖縄県の護国神社

沖縄県護国神社は、那覇市にある神社です。沖宮と同じように、奥武山運動公園内に位置しています。

護国神社は、全国の都道府県に建立されている神社です。多くは明治維新後に、戦争で亡くなった兵士や戦災で亡くなった国民を祀るために創建されました。

沖縄県の護国神社も同様です。創建はそんなに古い時代ではなく、昭和11年(1936)年のことでした。

もとは日清戦争や日露戦争で犠牲になった、沖縄にゆかりのある人々が祭神として祀られていました。

現在では太平洋戦争の沖縄戦の犠牲者など、たくさんの人が祀られています。現在の社殿は昭和40年に建てられました。

沖縄県を代表する大きな神社でもあり、立地も運動公園内と良いため、人生儀礼で訪れる人が多い神社です。

沖縄では最近まで初詣に訪れる人もそんなにたくさんいませんでした。しかし近年は多くの人がお参りするようになっています。安産祈願や厄除けと言った祈願・祈祷も同様です

護国神社の安産祈願

護国神社では安産祈願を受け付けています。ただし祭礼がある日は祈祷が受けられない場合もあります。

また初詣期間など、受付時間が変動することもあります。あらかじめ予約や腹帯の持参など、電話で問い合わせてからお出かけくださいね。

沖縄県護国神社
公式サイト:http://www.okinawa-gokoku.jp/
所在地:那覇市奥武山町44
電話番号:098-857-2798
Google map:https://goo.gl/maps/FV8eX

古宇利島の御嶽

沖縄にたくさんある恋のパワースポットの中でも、今最も注目を集めているのが、古宇利島ではないでしょうか。

古宇利島の7つのビジュル

古宇利島は沖縄本島の北部に位置する小さな島です。少し前までは完全に独立した小島でしたが、現在はワルミ大橋が開通したため、車で行き来できるようになりました。

大変美しいエメラルドグリーンの海に囲まれた古宇利島は、リゾート地として親しまれ、多くの観光客が訪れています。

中でもティーヌ浜にあるハートロックと呼ばれている岩は、CMにも起用されて観光スポットになりました。

角度によってハートに見える、くじらの尻尾に見えると言われています。古宇利島に残る伝説とも関連して、恋の聖地となっています。

古宇利島には、沖縄版のアダムとイヴと言われている伝説が残っています。太古の昔、この島に男女の子どもが降りてきました。

ふたりの子どもは裸で何も持ってはいませんでしたが、毎日天から餅が降ってきたので、それを食べて幸せに暮らしていました。

しかしいつしか「餅が降らなくなったら?」と不安になり、少しずつ餅を残して蓄えるようになりました。

すると、天は餅を降らすことがなくなり、ふたりは魚や貝などを採取し、苦労して働き暮らすようになりました。

その後ふたりには子が産まれ、それが琉球の人々の祖となったという不思議な伝説です。楽園に残された沖縄のアダムとイヴ伝説から、古宇利島は恋の島と呼ばれています。

もともと、「恋」という言葉から「古宇利」という地名になったという説もあるそうですよ。沖縄でも注目の恋愛パワースポットです。

古宇利の御嶽

古宇利島には、7つの御嶽(ウタキ)があると言われています。それぞれ地元の人々が大切に守ってきた、神聖な場所です。

その中でも西ビジュルのビジュルヌメー御嶽と東ビジュルのプトゥキヌメーヌ御嶽は、子宝や安産に霊験があるとされています。

特にビジュルヌメー御嶽は、女性の子宮とされる洞窟があります。内部には赤ちゃんを抱いた女性のような岩があるとされており、安産祈願に訪れる人もいます。

プトゥキヌメーヌ御嶽の中には、男性の象徴を思わせる岩があると言われており、こちらも子宝に霊験があるそうですよ。

ビジュルヌメー御嶽に安産祈願をすると、男の子を授かるという伝説もあるそうです。恋の島、琉球人発祥の島の御嶽ということで、特に神聖視されています。

御嶽は、地元の人々の非常に大切な祈祷場です。長い歴史を経て守られてきました。男子禁制の場所もあります。

ビジュルヌメー御嶽もそのひとつです。観光客が観光目的に立ち寄ることなどは、あまりおすすめできません。

心から子宝祈願、安産祈願を祈る気持ちをもって、静粛に祈願をしましょう。男子禁制のため、パパの立ち入りはできません。注意してくださいね。

古宇利島の御嶽
所在地:国頭郡今帰仁村古宇利
電話番号(今帰仁村役場):0980-56-2101
Google map:https://goo.gl/maps/r9xfD
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