妊娠中期(妊娠7ヶ月)の赤ちゃんの様子!ママは出産準備を進めたい時期
妊娠7ヶ月(妊娠25週~妊娠27週)の赤ちゃんは、皮膚や脳が発達し、性別も健診時で確認ができるまでに成長しました。
赤ちゃんの成長と共に、妊娠7ヶ月目のママの体の状態や気をつけたいこと、出産にむけて準備をしたほうがいいものなど、1つずつ見ていきましょう。
この記事の目次
妊娠24週~妊娠27週の赤ちゃんの様子
- 妊娠24週
- 妊娠24週の赤ちゃんは、25~28㎝程になります。赤ちゃんの頭が上や横を向いた状態が逆子です。胎動が激しくなると、逆子になりやすく出産までに元に戻っていることがほとんどです。
- 逆子…3人に1人は逆子と言われており、逆子の原因は先天的なものから、生活習慣を見直すことで改善される後天的なものまで様々です。
- 皮膚…皮膚の下の毛細血管が発達すると白い肌から不透明になり、次第に大人の皮膚のようになります。
- 赤ちゃんの目…目は見えていませんが、1ヶ月頃に見えるようになります。色彩はなく、色がはっきり着くのは産後からになります。
- 性別の確定…生殖器が完成に近づく頃なので、健診時に性別が確認できるようになります。体勢によっては確認できない場合もあります。
▼逆子になる原因についてはコチラも参考にしてみて!
- 妊娠25週
- お腹の赤ちゃんは、脳の発達により、体の機能をコントロールしながら羊水を動き回ります。動きが活発になると、逆子やへその緒が巻き付く「さい帯」が起こることもあります。
- 視覚…水晶体が発達し、目の視点を合わせる筋肉が少しずつ増えてきます。今はまだ、ぼんやりと光が見えている状態です。
- さい帯…へその緒が巻きつくさい帯がまれに起こるようになります。赤ちゃんが身体を捻ったり、回ったりすることが原因です。
- 足と手…足や手の指に爪が生えてきました。指を動かしたり足を動かしたり細かい動きも上手になってきます。
- 妊娠26週
- 妊娠26週目は、妊婦健診も2週間に1回になり、ますます赤ちゃんの様子が分かるようになるので健診も楽しみになってくる頃ですね。脳や味覚が発達し、鼻呼吸もできるようになりました。
- 脳の発達…前頭葉が大きくなり、耳で聴こえた情報や目で感じたものを脳で処理することができ、ママが受けた喜怒哀楽を赤ちゃんの感情としてインプットされます。
- 味覚の発達…味覚が発達すると、ママが口にした物によっては赤ちゃんに直接伝わり、刺激が強い物、辛い物をママが食べると赤ちゃんも辛いと感じるようです。
- 呼吸…肺が完成し、鼻孔が発達すると呼吸の練習をするようになります。口から吐き出していた羊水も、鼻から吐いたり吸ったりできるようになりました。
- 妊娠27週
- 妊娠27週では、子宮底長が24㎝ほどになり、体を反らせながら動くのも大変な時期になりました。赤ちゃんはママのお腹の中でさらに成長していきます。
- 光を認知…妊娠26週目は、目はぼんやりとして、うっすらと外の光を感じていましたが、27週後半にはまぶたが開き、しっかり明暗を認識できるようになります。
- 瞬きをする…まぶたが開くと瞬きができるようになります。この時期の赤ちゃんの瞳はまだ青っぽい色をしていますが、産後は大人の瞳と同じ色が出てきます。
- 筋肉や骨の発達…手を開いたり握ったり骨ができると筋肉も発達します。細かい動きも運が良ければ確認できることがあります。
妊娠24週~妊娠27週に起こりやすいママの体のリスクや気をつけること
妊娠初期から常に気をつけているママも多いと思いますが、注意したい症状は月別で違います。とくに妊娠7ヶ月で起こりやすい症状を以下に挙げていますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
- 妊娠24週
- むくみが出やすく、子宮の圧迫により胃もたれや胸やけを起こしやすくなります。妊娠24週に気をつけたい切迫早産は、感染症や子宮異常が原因で起こることもあります。
- むくみ(浮腫)…糖分の摂りすぎと同様、塩分の摂りすぎはむくみの原因になります。ひどくなると、足がひと周り大きくなり靴が窮屈になります。
- 胃もたれ…子宮によって胃が圧迫され胃もたれや胸やけを起こし、逆流性食道炎に悩まされるママもいます。
- 切迫早産…早産の原因は、お腹の張りや絨毛膜洋膜炎などの感染症のほか、子宮筋腫、子宮奇形などの子宮異常が原因で起こることもあります。
▼切迫早産の体験談
- 妊娠25週
- 体毛が濃くなる…ホルモンの影響で、色素沈着が起きるように体毛が濃くなることもあります。出産後は元に戻るので気にしないことが大切です。
- 糖尿病検査…妊娠7ヶ月~8ヶ月の間に糖尿病の検査が行われ、ママが糖尿病にかかる確率は2~5%と言われています。
- 痔…大きくなった子宮が腸を圧迫しうっ血すると痔になります。トイレでいきみすぎると痔が悪化しやすくなります。
- 感染症…病気の種類によっては胎児が重症化し、流産や死産に繋がることも。妊娠中は身体の抵抗力が弱まり薬も安易に飲めないので注意が必要です。
▼妊婦の痔の治し方についてはコチラも参考にしてみて!
- 妊娠26週
- 妊娠中の感染症には、赤ちゃんがお腹にいる時から移る「胎内感染」、産道を通って感染する「産道感染」があります。
感染症の種類や症状は異なりますが、流産や早産、胎児の発達に影響があるものが多くあり、早期の治療が不可欠となります。
- 尿路感染症…尿意を我慢し、尿道に細菌が入ることで感染します。排尿時に痛みや、臭いがきつくなります。放置しておくと、早産の原因になります。
- 歯茎等の出血…ホルモンの影響で、鼻血や歯茎から出血が出るママもいます。妊娠中は歯の治療も大事ですが、歯槽膿漏や歯肉炎も気をつけたいところです。
- 腰痛の悪化…骨盤が緩くなり、歪みが出てくると腰痛がひどくなります。妊娠中でも使用できる骨盤ベルトやガードルを使って対処していきましょう。
▼妊婦が気を付けたい感染症についてはコチラも参考にしてみて!
- 妊娠27週
- つわりとは違い、妊娠中期でも胃が圧迫されると吐き気が起こりやすくなります。赤ちゃんに栄養や免疫が行き渡るため、抵抗力が弱くなりすぐに体調に現れます。
- カンジダ膣炎…カンジダ膣炎になると膣周辺の痒み、おりものがポロポロになったり、臭いが酸っぱくなるなど異変があります。
- 息切れ…血液が増えると血中濃度が薄まり、軽い酸欠状態になり息切れを発症します。鉄分をしっかり摂りことで防ぐことができます。
- 吐き気…つわりとは違い、大きくなったお腹が胃を圧迫することで吐き気が起こりやすくなります。病院で妊娠中でも飲める胃薬を出してもらえます。
妊娠24週~妊娠27週のママの過ごし方、準備や生活のコツ
お腹が大きくなると体を動かすのも一苦労で、運動も気がのらないママも多いのではないでしょうか?
分娩では特に体力が必要になります。産後は、十分に睡眠がとれず体が動かせないことが多いので、今のうちに出産と産後の体力づくりに向けて運動を日課にしていきたいですね。
定期検診の回数が増えても必ず受けるように
定期検診は、妊娠週数が大きくなるにつれて、回数が増えていきます。何も問題がなくても、赤ちゃんの成長やママの体の変化をいち早く知るための大切な検査です。
- 妊娠4週~妊娠27週…4週間に1回
- 妊娠28週~妊娠35週…2週間に1回
- 妊娠36週以降…1週間に1回
病院によって違いはありますが、一般的に上記の週数によって健診が決められています。
睡眠リズムを整えて赤ちゃんに伝えよう
妊娠27週頃になると、赤ちゃんは光を感じることができるようになります。
産後生まれてからも、明暗の区別がつくように妊娠中から早寝早起きを心がけ、赤ちゃんにも睡眠リズムを整えてあげましょう。
増えすぎを阻止する体重管理の目安
妊娠中は体重制限が厳しく言われますが、妊娠中期になると一気に体重が増えるママも多くなります。
赤ちゃんに栄養を行き渡らせるために、過度な食べ過ぎは注意が必要です。妊娠中の体重増加の目安を覚えて、リスクを減らしていきましょう。
- 妊娠初期:体重制限はなし(つわりがあり食べられないことがあるため)
- 妊娠中期:1週間の体重増加300g以内
- 妊娠後期:1週間の体重増加500g以内
▼妊婦の体重管理の目安についてはコチラも参考にしてみて!
妊娠高血圧症候群を防ぐ塩分摂取量
妊娠高血圧症候群を防ぐには、急激な体重増加に加えビタミンやミネラルの栄養素を摂取し、塩分を控える事が大切です。
とは言っても、普段何気なく食べている食事はどれくらいの塩分が入っているか分からないことが多いですよね。
日本産婦人科学会の「妊娠高血圧症候群の生活指導および栄養指導」によると、塩分制限が定められています。
- 妊娠高血圧症候群 予防摂取量…1日あたり10g以下
- 妊娠高血圧症候群 発症後摂取量…1日あたり7~8g
- 妊娠高血圧症候群 重度摂取量…1日あたり3g以下
※小さじ2杯で塩分10g相当
予防するために、小さじ2杯で10g以下の塩分だと、1日の朝昼夕の食事でも既に塩分過多となっている人がほとんどではないでしょうか?
妊娠中は特に、塩分過多になるとむくみや高血圧に繋がり体に現れます。必要塩分量を意識しながら妊娠高血圧症候群の予防に努めてくださいね。
▼妊娠高血圧症候群の食事対策についてはコチラも参考にしてみて!
妊娠中の歯周病は早産の危険性も!
妊娠中は、ホルモンの影響で歯が悪くなりやすく、特に妊娠中は歯周病に気をつけなければいけません。
妊娠中に歯周病があると、早産の危険性があることが分かっており、一般の人よりも約7倍リスクがあると言われています。
歯周病になっていても、自分では気づきにくく歯医者に行ってやっと気づくことも珍しくありません。
歯医者に行くと、レントゲンを撮ることも多いので心配なときは事前に相談しておきましょう。歯医者に行くときは、歯の治療を記録できるページがありますので、必ず母子手帳を忘れずに。
▼妊婦を歯周病から守る方法についてはコチラも参考にしてみて!
安定期の間に美容室へ行っておこう!
赤ちゃんが生まれたら、ゆっくり美容室に行くことができません。安定期に入った妊娠中期は、つわりの症状が落ち着き、胎盤が完成され流産の危険も少なくなります。
しかし、妊娠中は肌が敏感になっているので、カラーリングやパーマ液で頭皮が荒れることも考えられます。
美容室によって肌に優しいスタイリング剤やカラーリングを使用してるお店もあるので予約時に確認してみましょう。
▼妊婦はいつまで美容院に行ってもいいのか?についてはコチラも参考にしてみて!
里帰り出産の費用やお金について話し合う
里帰り出産をするママは、入院準備以外にもベビー服やオムツ、授乳用品、また自分の洋服など準備するものがたくさんあります。
それ以外に、パパの留守番中のお金や交通費、実家への生活費など、どれくらいのお金が必要になってくるのか、予算を組み立てていきましょう。
- 里帰りの交通費
- 留守番中のパパの生活費
- 妊婦健診費用
- 出産育児一時金
上記以外にも、毎月の家賃や光熱費などの支払いをどれくらい必要になるか細かく分類し、急な出費に備えて余分に準備をすると安心です。
費用に関する詳しいことは、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
▼里帰り出産にかかる費用についてはコチラも参考にしてみて!
生活習慣を見直しこむら返りを予防する
こむら返りは、冷えから起こる血行不良や赤ちゃんに優先的にミネラルやマグネシウムを送るため、栄養が不足したことが原因です。
妊娠中は特に頻尿を気にして、水分を摂らないママもいますが、電解質不足やミネラルも不足するとさらにこむら返りがひどくなります。
こむら返りは、普段の生活を改善することで防ぐことができます。
- 運動:ウォーキング、ストレッチ、マタニティヨガ
- 血行を促す:入浴中のマッサージ
- 食生活の改善:マグネシウム(海藻、豆腐、魚介類)、カルシム(牛乳、ヨーグルト、煮干し、豆類)を摂取
こむら返りを起こさないために、まずはできることから生活にを取り入れていきましょう。
▼妊婦のこむら返りの対処法についてはコチラも参考にしてみて!
妊娠中の熱中症対策で暑い日を乗り切る
夏場は特に多い熱中症も、体温が上昇し、脱水症状やたちくらみを引き起こし、毎年熱中症で命を落とす人もいます。
特に、妊娠中はママが脱水症状になると赤ちゃんにも影響を及ぼし、たちくらみで倒れてしまうとお腹を強く打つこともあります。
熱中症は外だけでなく、家や車の中でも起こりやすいので、西日が当たらない部屋を選び、すだれで日よけ対策、こまめな水分補給、保冷剤で体を冷やすなど、対策していきましょう。
▼妊婦の熱中症対策についてはコチラも参考にしてみて!
バースプランで妊娠~入院生活まで自分の要望を書こう!
バースプランとは「自分がどのような出産をしたいのか」妊婦さんが事前に計画することで、海外では既に取り入れられていたバースプランも最近は日本でも浸透してきました。
産院によって違いはありますが、記載内容としては、妊娠中、陣痛、分娩、入院中の項目があり、さらに細かく分類されてます。
- 妊娠中からお産までの過ごし方
- 分娩方法
- 立ち会い出産の希望
- 出産後の赤ちゃんとの過ごし方
- 入院中の生活
書き方としては、「お願いしたいこと」だけでなく「したくないこと」も含めて記入することがポイントです。
▼バースプランの書き方についてはコチラも参考にしてみて!
妊娠7ヶ月は管理や予防をしながら出産準備を進めていこう!
妊娠後期はさらにお腹が大きくなり動きずらくなるため、比較的体調も安定し、動きやすい妊娠中期に歯科検診や美容室、出産準備を進めるママが多くなります。
妊娠中にかかる費用や出産費用の書類関係、産前産後の手続きや保育園の情報など必要なことは、体調が安定している時期に進めていくと慌てずにすみます。
いよいよ妊娠8ヶ月目から妊娠後期に入ります。妊娠後期になると、赤ちゃんも出産準備に向けて、ママは今までとは違う胎動や変化も感じられるようになるでしょう。
出産に向けて、ママも毎日楽しく過ごしながらマタニティライフを過ごしてくださいね。
▼妊娠8カ月目についてはコチラも参考にしてみて!
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