安産効果が期待できるお灸。妊娠中の注意点に気を付けて安全に!

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2017/11/18

出産が近づく時期は、期待と不安の入り混じった落ち着かない気分に駆られるもの。大きなおなかを抱えての生活は負担を強いられ、ストレスを抱えがちです。

安産のために一番遠ざけておきたいストレスが身近に迫ってきているとしたら…何かの対策が必要です。

安産灸といって、安産を目指すお灸があります。血行を良くするなど安産に良い効果が様々期待できるとして注目を集めているのです。

安産にお灸が良い理由。様々な効果が期待できる!

お灸の歴史は古く、3千年以上前に中国ではじまったもの。日本では7世紀~遣唐使が持ち帰ったことで知られています。

庶民に広く普及したのは江戸時代に入ってからで、奥の細道には「三里に灸すゆるより」とあります。

お灸は古来より人々の生活の一部でした。親しまれるお灸の効果を見ていきましょう。

血行が良くなる!

お灸は経穴といって、ツボにするものです。ツボは身体全体に存在しています。

決まった場所を刺激することで自律神経に働きかけ、健康になると考えられています。

自律神経を刺激するとホルモンのバランスが良くなります。妊娠中はホルモンバランスを崩しやすい環境なので、定期的にツボを刺激しながら体調を整えましょう。

ツボはそれぞれ効果があって、血行を良くする、免疫力を高める、消化吸収を高める等、様々な効果が期待できます。

妊娠中は健康的な生活を送りたいものですが、そうも出来ない事情がありますね。風邪をひいてしまうこともあるでしょう。

薬や栄養ドリンクに頼ることは赤ちゃんへの影響を考えるとなるべくしたくない…お灸なら安全です。

手の甲にある合谷(ごうこく)は血行を良くするツボです。指圧だけでなく、お灸をすることでより高い効果が期待できます。

妊婦さんの悩みに多い、冷え症を改善できる

冷えで悩む妊婦さんは多く、特に普段から貧血気味の人は気をつけたいところ。妊娠中は以下のような環境から、血行不良による冷え性になりやすいです。

  • 運動不足
  • ホルモンバランスの崩れ
  • 便秘
  • 食欲不振

妊娠初期のつわりにはじまり、後期になるとお腹が大きくなることによる、運動不足と食欲不振。

健康には人一倍気を付けたい妊娠中ですが、不健康にならざるを得ない環境があります。無理をして運動をしたり食べたりしても逆効果ですよね。

お灸は妊婦さんの身体に負担をかけずに体質を改善できるので、とってもおすすめ。体の不調を感じたら是非一度試してみてください。

消化器官に働きかけて、むくみやだるさの解消をする

脚がパンパンに腫れてしまったり、何をしてもだるいと感じたりといったことはありませんか。

妊婦さんに良くある悩みのむくみやだるさは、水分を上手く体の外へ排出できていないことが原因かもしれません。

運動不足や偏った食生活で水分の吸収と排出がうまく出来なくなることがあります。妊娠中はホルモンバランスの変化も相まって、症状が顕著に出やすくなっています。

水分補給は大事でも過剰摂取は避けましょう。軽い運動を無理なく始められればより良いですが、体調優先となればなかなか難しい。

お灸をすることで、消化器官に働きかければ消化不良はもちろん血行が良くなってむくみが解消されます。おのずとだるさも無くなって、快適な朝を迎えられるようになりますよ。

体の不調を除いて、辛い陣痛を軽くする

出産日が近づくにつれて、出産のことが頭をよぎります。赤ちゃんとの対面を心待ちにするのとは裏腹に、陣痛と戦う恐怖を感じることもあるのでは?

お灸は陣痛を軽くする効果があるとも言われています。例えば、血行不良は出産時に大量出血になりやすく、冷え性は産道を硬くするといいます。

お灸によって体の不調の一つ一つを改善しておくことが安産に繋がるということです。

安産のお灸は安定期に入ってから…でも無理は禁物です

安定期に入ってからお灸を行いましょう。

妊娠5か月(16週~)を安定期とよんでいます。流産のリスクが少ないので、かるい運動や遠出もできるようになります。

とはいえ、妊娠中の体調変化は激しく、人によってはつわりが長引いたり眠気やだるさと戦う日々だったりすることもあります。

日本では医師以外がお灸を業として行う場合は、灸師免許が必要です。お灸をしてもらうにも、免許を持っているということで安心感がありますね。

最近は、自分で出来るお灸も販売されています。どこかに出かける必要が無く、手軽で良いのですが説明や注意書きをよく読んでから使用してくださいね。

お灸をするには注意しなければいけないことも…

安産灸には効果がたくさんあって、良いことずくめ。自宅でも出来るとあれば、すぐにでもはじめたいと思う人が多いでしょう。

でも、ちょっと待ってください!通常のお灸ならいざ知らず、妊娠中となれば気をつけなければいけないことがあります。

自分でもできるお灸…自己判断でやるのはNG

専門家にやってもらうのがベストですが、自分で手軽にできるお灸も販売されています。火を使わないお灸や香りを楽しめるお灸など、バリエーションが豊富。

自宅でのリラックスタイムにおすすめです。ただし、お灸をする際は医師に相談してからにしましょう。

例えば早産の危険を指摘されていたり、その他の事情で出来ないこともあるからです。くれぐれも自己判断でやることは避けてください。

体調優先でやりましょう!お灸を無理にする必要はありません

治療院でお灸をする場合、予約をしてあるからとの理由から無理をしてしまいがちです。妊娠中の身体は本当にデリケートです。

赤ちゃんのためにも、産後のためにも自分の身体に注意を払わなければいけません。お灸も同様、無理をしてやる必要はないのです。

取り返しがつかなくなる前に、体調の変化を感じたらキャンセルをしましょう。自宅でするお灸もあくまでもリラックス効果を目的にするものです。

体調が良い時を選んで、ゆったり行うからこそ効果があることを忘れずに。

お灸でリラックスして出産を向かえよう!

お灸の効果は様々あります。安産のための体調改善から逆子の治療として行われることもあります。

効果のあらわれ方は人それぞれで、お灸をしたからすぐに症状が良くなるといったことはありません。少しずつ続けることで徐々に体質を改善していくと考えましょう。

安産灸の大きな特徴の一つといえるリラックス効果は、体調が良い時にするものだからこそ発揮されるものです。

無理をしてやれば、逆効果なことも。気持ち悪さや吐き気を感じたら即やめることも大事です。

お灸の効果と性質を良く知ったうえで、安産灸を楽しんでください!

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