赤ちゃんの添い乳方法。メリットや注意点、いつからいつまでかの時期
添い乳はママが楽に授乳することができる、唯一の授乳方法です。
赤ちゃんを寝かしつけながら授乳ができるのでママの負担が少なくなり、身体を休めることができます。
添い乳をする前に準備したほうがいいもの、ママが楽にできる体勢を見ていきましょう。
この記事の目次
添い乳はママが赤ちゃんより高い位置でするのがポイント!
添い乳は「ママが寝ながら赤ちゃんにおっぱいをあげる」という行為ですが、正しい方法と注意点を確認しないと赤ちゃんが窒息する事故に繋がりかねません。
添い乳の正しい姿勢を確認して赤ちゃんに安心して母乳を飲ませてあげましょう。
1.ママが横向きに寝たとき下側にきた腕を前に伸ばす
添い乳するときは、ママが横向きに寝て下側にきた腕を前に伸ばすことでしびれを軽減させることができます。
このとき、ママの頭の高さが赤ちゃんと同じ高さだと首が疲れてしまうので、枕やクッションを使って頭を高くします。
同じ姿勢を長時間続けていると腕が疲れてしまうので、反対側の腕は枕の下に入れたり、曲げたりして疲れをとりましょう。
2.下側になっている乳頭の目の前に赤ちゃんの口元がくるように調整する
赤ちゃんがママのおっぱいをしっかり飲めるように、赤ちゃんの口元が乳頭の前にくるように調整します。
高さが足らないときは、クッションやタオルで高さを調整すると赤ちゃんも楽におっぱいを飲むことができますよ。
新生児期の赤ちゃんは眠りながら母乳を吐いたりすることがあるので、タオルケットを敷いていると安心です。
3.空いている反対側の手で赤ちゃんの頭を支える
空いている反対側の手で赤ちゃんの頭や首を支えると隙間ができずにしっかりと乳房をくわえることができます。
しっかり飲んでウトウトしていたら、赤ちゃんの身体を優しくトントンしたり、さすってあげると落ち着いて眠ることができます。
4.身体の向きを変えて反対側のおっぱいも飲ませる
同じおっぱいをずっと飲ませていると乳腺炎になってしまいます。必ず反対側のおっぱいも飲ませるようにしましょう。
反対側のおっぱいを飲ませるときは、同じ姿勢であげることはできないのでママと赤ちゃんの身体の向きを変えて反対側のおっぱいを飲ませるようにします。
片方のおっぱいを全て飲みきるまで授乳させず、片方を少し飲ませてから反対のおっぱいを飲ませると、乳腺炎を防ぐことができます。時間を決めて授乳させてもいいですね。
あったら便利!添い乳の前に準備するもの
添い乳でママが役立つもの、赤ちゃんが母乳を吐いてしまう事態に備えて準備をしておくと役立つものがあります。
- 赤ちゃんの下に敷くバスタオル
- 母乳をこぼした時用のタオル
- ママ用の高さのある柔らかい枕
バスタオルは赤ちゃんの下に敷いて、布団が汚れないようにするために使います。母乳を吐いてしまったとき、タオルやティッシュを枕元に準備しておくとすぐに拭けて便利です。
添い乳をしているママは身動きがとれないので腕が疲れてしまいます。高さのある柔らかい枕があるとおっぱいも飲ませやすく、腕も枕の下に入れて疲れを軽減させることができます。
赤ちゃんの近くでスキンシップができる!添い乳のメリット
添い乳はママにとって楽な姿勢で授乳ができ、赤ちゃんがなかなか寝てくれないときも添い乳で寝かしつけができるなど、たくさんのメリットがあります。
夜中も起き上がらずに授乳ができる
夜中に赤ちゃんが泣いたとき、ママも眠たくて起き上がれない場合は寝たままの状態で赤ちゃんに授乳をすることができます。
出産が終わり、生まれたばかりの赤ちゃんと慣れないママの育児には疲労がたまっています。
そんなママを助けてくれる添い乳は、身体を休めながら授乳ができるというメリットがあります。
赤ちゃんの近くでスキンシップができる
添い乳は、ママの身体で赤ちゃんを包み込むことができます。赤ちゃんとの距離が近くなり、愛情を感じやすくなります。
寝たままの状態で授乳ができる
寝転んだ状態で授乳ができるのでママの負担も少なく、赤ちゃんも眠りやすくなります。
毎日抱っこをしていると、腱鞘炎や腰痛が酷くなったりすることがあります。寝たままの授乳は疲れや身体を休ませながら授乳できるので大きなメリットといえます。
赤ちゃんがママと肌を密着できて眠りにつきやすい
添い乳は、赤ちゃんがママと肌を密着することで安心感を得られて眠りにつきやすくなります。
赤ちゃんが夜泣きをしてもすぐに授乳することができるので、ママもリラックスした体勢で赤ちゃんの様子をみることができます。
添い乳で窒息の危険性も!添い乳の注意点
添い乳はママが楽な姿勢で授乳することができる反面、危険を伴うことがあります。添い乳の危険性と注意点をしっかり覚えておきましょう。
ママがウトウト…添い乳の窒息
クッションや枕で高さを調節し、赤ちゃんを覆いかぶさる体勢にならないように注意しましょう。
まずは赤ちゃんがしっかり眠ったことを確認し、ベビーベッドに移動させて寝るようにすると安心です。
ゲップが不十分、中耳炎の可能性も
添い乳をしながら寝てしまうと、ゲップを出さずに寝てしまいます。新生児期の赤ちゃんや母乳を吐きやすい赤ちゃんはゲップを出してから寝かせてあげます。
吐いた母乳が赤ちゃんの耳管に流れて、中耳炎をおこすことがあります。中耳炎になりやすい赤ちゃんは、しっかりゲップを出してあげたほうが安心です。
飲み残しのおっぱいで乳腺炎にも!
添い乳は決まった角度から授乳することが多いので、飲み残しの母乳ができ乳管が詰まりやすくなります。
さらに、片方のおっぱいしか飲ませることができなかった場合、おっぱいが張って乳腺炎になる可能性もあります。
両方のおっぱいを均等に飲ませてムラができないように時間を決めてあげるようにすると、乳腺炎トラブルを防ぐことができます。
添い乳なしでは寝られない!癖にならないように
添い乳を続けて、夜中頻繁におっぱいを求めて泣いている場合は添い乳が癖になっているかもしれません。
泣くたびにおっぱいをあげて寝かしつけてしまうと癖がついてしまい、添い乳なしでは寝られなくなってしまいます。
前回の授乳時間を見て判断しながらおっぱいをあげるようにしましょう。
夜間断乳が手こずり添い乳が辞めれなくなることも…
添い乳は寝かしつけながらおっぱいをあげることができるので、ママにとってはとても楽な授乳方法ですが夜間断乳が遅くなることも。
赤ちゃんも添い乳が癖になっている分、夜間断乳を決めた後はしっかりママも「添い乳はしない」と強い決意が必要になります。
夜間断乳をすると、赤ちゃんの夜泣きが原因でママが疲れてしまい、添い乳が辞められなくなることがあります。
生え初めは虫歯の危険性も
赤ちゃんの歯が生え始め、離乳食が始まったころ、夜間の添い乳をしていると歯磨きをせず眠ってしまうことになります。
だらだらと授乳する習慣がついてしまい、離乳食にもムラが出て食事のリズムも整いにくくなります。
添い乳の始める時期と辞めるタイミングについて
添い乳は新生児期からすぐに始めることができますが、出産した病院の違いによって、添い乳賛成と添い乳反対をしているところがあります。
反対をする病院の見方としては、窒息の危険性を重視しているようです。自宅に戻ってからはママと赤ちゃんの生活が始まります。
ママの負担が少なく、状況に応じて自分の好きな時に始めるのが一番良い時期です。
- 添い乳は生まれてからすぐに始めることができる
- ママが病気をしたり身体が疲れているときに添い乳を始める
- 赤ちゃんが吐かないようになった時期を見計らって始める
ママの身体が疲れてしまい、起き上がって授乳ができなかったり、赤ちゃんの吐く量が少なくなった2ヵ月頃から…など自分のタイミングで決めると始めやすくなります。
添い乳の辞め時は乳歯が生え始める頃が目安
添い乳の辞め時は、とくに決まりはありませんが虫歯を予防する理由として、乳歯が生え始める5ヶ月頃を目安に考えるのもいいですね。
添い乳をすることで虫歯になるわけではなく、だらだらと授乳をさせる習慣が、虫歯の確立を上げてしまうからです。
あげるときとあげないときのめりはりをつけて、離乳食のあともきちんと歯磨きがきれば問題はありません。
添い乳はママと赤ちゃんを繋ぐ時間!注意点を知ればママも授乳が楽に
赤ちゃんの添い乳はママの育児を和らげてくれる唯一の授乳方法です。初めて出産した病院から「添い乳はダメ」と教えられることも少なくありません。
自宅に戻ってからも、ママは添い乳の危険性を考えてしまい夜中は毎日抱っこしながらの授乳をしているママもいます。
疲れがとれず寝不足になりながら子育てをしていると、赤ちゃんにも悪影響です。
添い乳を取り入れながら、ママが負担にならない育児方法を見つけていきましょう!
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