【食事編】災害時の備えは大丈夫?赤ちゃんがいるお家で必要な物

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2018/09/13

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東日本大震災のような大きな災害時には、電気・ガス・水道などのインフラが停止してしまいます。

災害時に1番困るのがご飯ではないでしょうか。私も被災した経験があります。、子供の離乳食がまだ完了していない中での被災でした。幸い4日ほどで復旧しましたが、日頃の備えの重要性を痛感しました。

今この瞬間大地震などの災害が起きてインフラが止まってしまったらどうしますか?離乳食やミルクを作る事ができますか?

今回は赤ちゃんのために災害時に備えて欲しい物をミルクや離乳食を中心にご紹介します。

備えはどれくらい用意すべき?「最初の3日間」を乗り切れる分です

もしもの時のために備えましょう」とよく聞きますが、「じゃあ、どれくらい用意すればいいの?」と疑問に思ったことありませんか?

答えは、3日間分です。

3日分の備蓄が必要

防災や支援システムに対して意識が高い日本ですが、国や自治体が支援物資の配給をどんなに急いだとしても3日ほどかかります。

つまり、被災したら3日間は自力で何とか乗り切らなければいけないので、3日間をどう乗り切るかを考えておく必要があります。

赤ちゃんがいると必需品が沢山!備えあれば憂いなしです

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赤ちゃんがいるおうちではさらに赤ちゃんのための備えが必要になってきます。では、どのような物が必要なのかを見ていきましょう。

リストを作って必ずチェックしよう

赤ちゃんのために最低限どんなものを用意しておけばいいのかリストアップしておきましょう。

  • レトルトパウチのベビーフード
  • 赤ちゃん用のお菓子
  • 赤ちゃん用の水
  • ミルク派は粉又はキューブタイプの粉ミルク
  • 手専用・哺乳瓶の消毒液
  • 歯磨きシートや歯ブラシ

赤ちゃんのための防災備蓄リスト

よくよく見るとどれも家にあるものばかりだと思います。

普段からなるべく切らさないようにして、それぞれを赤ちゃんの月齢に合わせて、月1回程度見直しチェックをしましょう!

母乳をできるだけ出せるようにする

母乳派のママさんでも災害によるストレスを感じて、母乳の出が急に悪くなることがあります。不安に感じたり焦ったりすると余計に出なくなりますが、赤ちゃんに吸ってもらってできるだけ飲ませ続けるようにしましょう。

万が一、出かけ先で地震などに遭ったときは、授乳スペースを見つけて授乳ケープやタオルケットなどで覆って乗り切りましょう。

授乳スペースを見つける

デパートなどには授乳スペースがあります。「万が一の時はここなら大丈夫かも」と日頃からチェックしておくようにしておきましょう。

災害時こそ衛生面を大切にしましょう

赤ちゃんがいるおうちでは常日頃から衛生面に気を遣っていると思いますが、災害時こそ衛生面に気を配ることがとても大切です。

なぜなら、断水になるとお水を使うことに慎重になりすぎて手洗いやうがいにお水を使うことがあまりなくなり、手にバイキンが残ったままになりやすくなります。

災害時こそ衛生面を大切にしよう

そんな手で授乳すればもちろん赤ちゃんに移ることもありますし、何よりママやパパが大変なときに体調を崩すわけではいきませんよね。

特に哺乳瓶や乳首は消毒液に浸したり、煮沸消毒をしたりと大変なときだからこそ衛生面に気を付け、お水の節約は別なことで行いましょう。

離乳食の場合、食器やフォーク、スプーンを使いますよね。食器にアルミホイルやラップを被せて使うと洗い物が減ります。フォークやスプーンも使い捨ての物を使用するといいでしょう。

洗い物をへらす工夫をしよう

もらってきたお水は必ず1度煮沸させる

災害時には給水車が来てくれます。もちろんきれいな飲み水です。しかし、家においてあった給水容器にほこりや菌が付着していることのほうが多いです。

もらってきた給水は必ず沸騰させましょう。市販のお水を非常に保存してある場合でも、念のために1度沸騰させてから冷ましておくほうがベター。

そして、ミルクを作るときにもう1度温めて使うようにすると安心して赤ちゃんにミルクをあげることができます。

もらったお水は必ず煮沸するように

災害時の食事はこう乗り切ろう!

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災害時のときに苦労したのがご飯です。特に離乳食は普段でも作るのに時間がかかるものなので、被災中はなおさら大変だと思います。

缶詰を上手く利用しよう

万が一、赤ちゃん用の離乳食のレトルトなどがない場合や離乳食が手に入りづらい状況の時には実は缶詰がオススメ。東日本大震災の際にも魚の缶詰が大活躍しました。

加熱殺菌されている物を選びましょう。ツナ缶やペースト状になっているクリームコーンやトマト缶など種類が豊富です。月齢に合わせてつぶしたり細かくしたりします。

缶詰の準備をしておこう

つぶしたり、こまかくしたりするときは袋に入れて揉むようにすると洗い物がでませんよ。

大人も食べることができますし、普段の離乳食作りにも役に立つと思うので缶詰もリストに入れておいて欲しいです。

袋に入れて調理する

頑張って完璧なものを作ろうとしないで

東日本大震災の際に停電・断水を経験しました。

余震の不安もありましたし、家の中もめちゃくちゃになって後片付けも大変でした。

そんな中、食事を作る気力は正直ほとんどありませんでした。なので、子供にはカップラーメンをすごーく柔らかくして、麺を短く切って、味が濃いのはお水で薄めて食べさせました。

栄養面や添加物のことを考えると赤ちゃんにカップラーメンはよくないと思いますが、非常時には大人も心身ともに疲れてしまうは当たり前。

普段、離乳食は絶対に手作り派というおうちも、非常時にはレトルトものやカップ麺などに頼って上手く乗り切ることも視野にいれておきましょう。

食事は最低限のものでOK

お米と水しかない!でも大丈夫「土鍋でおかゆ」が作れます

万が一、家に何にもなくて「お米と水しかない!」という場合、土鍋でおかゆを作る方法を知っておくといいですよ。

お米:水=1:10 (10倍がゆの場合)
・蓋をして中火で沸騰直前まで火にかけます
・弱火にして15分
・10分以上蒸らせば完成!

意外と簡単にできます。あとは7倍がゆなら水は7にするなど調整するだけです。大人が食べる場合は、お米:水=1:1.5がオススメです。

土鍋でおかゆを作る方法

意外と見落としがち!虫歯予防もお忘れなく

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東日本大震災のときには虫歯になった人が大人子供問わず増えた、と言われています。

疲れてそのまま眠ってしまうことや、電気が点いていないので十分の磨けず磨き残しがあったり、お水が貴重なので十分にうがいや歯磨きができなかったり、ということが原因のようです。

歯磨きが不十分になってしまう災害時

災害時に毎食後に歯を磨くことは無理でも、1日1回でいいからじっくり丁寧に歯を磨くことが虫歯予防につながります。

特に歯が生えそろってくる時期は虫歯になりやすいので、歯磨きシートや歯磨きを備えておくのがベストです。

または、水に濡らしたきれいなガーゼやタオルを指に被せて、指歯ブラシにして赤ちゃんの歯を拭くようにするだけでもいいでしょう。

1日1回じっくり歯磨きをしよう

備えが大事!備蓄品以外にも日頃からできることあります

赤ちゃんの食糧やオムツなどの備蓄品の準備の他に、これを機に家具家電が倒れないようにするなど、是非他の防災対策にも取り組んでみて下さいね。

また、モノ以上に人との関わりが何よりの助けになります。日頃から隣近所の方や地域の方々とコミュニケーションを取れるようにしておくのも防災対策の1つです。

地震がいつか来るとわかっていてもなかなか準備が進まないものですが、赤ちゃんの備えは親である私たちにしかできないので、万が一のときに備えておきましょう。

みんなのコメント
  • くりにゃんこさん

    5カ月の赤ちゃんなので、災害対策、かなり大事に思ってます。まずは色々知る事が大切ですね。

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