赤ちゃん向けの防災グッズのリストを準備しよう!地震や災害時の必需品

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2016/04/19

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近年、日本では大きな災害が目立ってきていると言われています。2011年に起きた東日本大震災の記憶はまだ新しく、爪痕も東日本のいたるところに残っています。

2016年4月には熊本県を震源とした大きな地震がありました。いまだ生活に支障がある地域も少なくありません。

また、最近ではゲリラ豪雨による河川の氾濫や土砂崩れなど、全国どこでも大きな災害が起きる可能性が指摘されるようになっています。

「過去に経験したことのない災害」や「特別警報」など、恐ろしい言葉もニュースで耳にすることが増えましたよね。

こんな災害が起きた時、赤ちゃんや小さな子供が家庭にいる場合は、特に不安ですよね。そこで、日常から災害時にも慌てずにすむよう、準備を整えておきましょう。

実際に災害に遭ったらどうなるか、具体的な内容を考え対策する

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防災グッズをそろえるには、実際に災害に遭った時のことを想定する必要があります。

災害が発生した瞬間に、赤ちゃんと家族の身を守れるように普段から気を付けておきましょう。

我が家の周囲では、どんな災害が起きる可能性があるかを知ろう

まずは、我が家がどんな自然災害に見舞われる可能性があるのかを知ることが、災害への備えの基本です。現代日本では、どんな災害が起きているのでしょうか。

  • 地震・津波
  • 大雨・台風・土砂災害
  • 火山の噴火

住んでいる地域によっても災害の種類は変わってきますが、この中でも地震とゲリラ豪雨による災害は、もはや「起きない地域は無い」と言えるのではないでしょうか。

また、こうした災害では、下記のようなライフラインの断絶も起こります。

  • 停電
  • 断水
  • ガスの供給の停止

そこで、地震と豪雨災害を想定し、我が家に必要な備えを考えましょう。

また、こうした災害時に自治体から出る災害の避難情報の違いについて知っていますか。

避難準備情報

災害が発生する可能性が高くなったことを知らせ、避難の準備をうながす。

避難勧告

災害が発生する可能性が非常に高くなり、避難を呼びかける。

避難指示

すでに災害が起きており、さらなる被害が出ることが予想されるため、避難を指示する。

「避難命令が出るまでは大丈夫でしょ?」と思っている人もいるようですが、日本には現在避難命令という避難情報はありません。避難命令が出ていないから大丈夫、と考えることはとても危険です。

そのほかにも、天気予報などで特別警報が出た場合も注意が必要です。避難準備情報が出たら、この先災害が実際に起きて避難の必要が出るかもしれないと考え、すぐに安全な場所へ避難できるように準備をしておきましょう。

いつ起きるかわからない!大災害から命を守るための備えは万全に

いつどこで起きるかわからないのが大震災です。そこで、家の中の耐震についてもう一度見直してみましょう。

赤ちゃんがいつも過ごしている場所の家具は、きちんと耐震ケアを行っていますか。

倒れてくる可能性があるタンスや本棚などは、しっかりと耐震対応の固定を行いましょう。テレビなども大震災の時には衝撃で飛んでしまいます。観音開きの食器棚なども注意が必要です。

地震の衝撃が加わるとロックがかかる食器棚もあります。食器が割れると足元にガラスの破片が散って危険ですよね。特

にハイハイが始まった赤ちゃんやどこでも入ってしまう小さな子がいる家庭では、食器棚の散らばり対策をしておきましょう。

また、赤ちゃんが寝ている場所の照明は安全ですか。つりさげ型の重い照明は、地震の際落下の可能性もあります。別の場所に寝かせるか、安全な照明に付け替えるなどしておくと安心です。

以前、知人が赤ちゃんをふすまを開けっ放しにした押し入れのすぐそばに寝かせていた時、押し入れの中身が崩れて、赤ちゃんがもう少しで工具箱の下敷きになる所だったという話を聞きました。

赤ちゃんを押し入れやタンス、本棚などのそばに寝かせるときは、万一の際に中身が赤ちゃんの上に落下したり、崩れたりしないようにもう一度確認してみましょう。

地震・ゲリラ豪雨や台風による水害の危険がある場合は、安全な場所への避難が勧められることもあります。

最近は、メール登録を行っておくと、こうした情報をメールで知らせてくれる自治体も増えています。赤ちゃんや小さな子供がいる家庭なら、自治体のサイトをチェックして登録しておきましょう。

また、夜中の災害では真っ暗闇のなかを逃げなければいけないこともあります。

寝る前は家の中の避難経路になる場所を簡単に片付け、つまずく恐れがあるものは床に置かないようにしておきましょう。

もしもの時に備えておきたい!常日頃から準備をしておこう

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赤ちゃんを抱えたママが災害に遭ったら…考えただけでも不安がつのりますよね。災害はいつ、どこで起きるかわかりません。明日起きても困らないように、今からしっかり準備しておきましょう。

赤ちゃん・未就園児がいる家庭でそろえておいたいものをリストアップして準備!

赤ちゃんがいる家庭や小さな子どもがいる家庭で、ベビー用品の中から万一の際に準備しておきたい防災グッズを最低限リストアップしてみました。

通常の防災グッズに加えて準備しておきましょう。

赤ちゃん用防災グッズ

  • 粉ミルク3日分
  • ミルク用のお湯・赤ちゃん用飲料水
  • 授乳用ケープ
  • 紙コップ
  • 乳幼児用の食事として、瓶・カップタイプのベビーフード・おやつ
  • デザート用使い捨てスプーン
  • 紙おむつ3日分
  • おむつ用ゴミ袋
  • 携帯用おしりふき・ウェットティッシュ
  • ティッシュ
  • 子供用衣類の着替え3日分
  • バスタオル
  • アフガン・ひざ掛け
  • 靴・靴下
  • 帽子・防災ずきん
  • 抱っこ紐
  • 常備薬や冷却シート
  • 母子手帳・健康保険証
  • おもちゃ・絵本など
  • 赤ちゃんにつけるネームタグ

日本では災害が起きた際、救助まで遅くとも3日と言われています。

荷物が増えるととっさの際に持って逃げることができないので、3日分を基本にそろえておきましょう。

なかでも特に注意したいグッズをポイントでご紹介します。

授乳グッズ(粉ミルク・紙コップ・お湯・水・授乳用ケープ)

赤ちゃんにとって、授乳は栄養補給・水分補給のほとんどを担う大切な時間です。母乳を与えているママは、赤ちゃんの安心のためにも授乳を続けましょう。場所が確保できないことも多いので、授乳用ケープは必需品です。

粉ミルクはスティックタイプやキューブタイプなど携帯できるタイプのものを選びましょう。お湯は保温できる水筒・魔法瓶を用意しておき避難時に熱湯をたっぷり入れます。湯冷まし代わりに赤ちゃん用のペットボトル入り飲用水を常備しましょう。

大人用のミネラルウォーターは、赤ちゃんの調乳には向いていません。赤ちゃんに飲ませるのは、赤ちゃんの調乳にも使用できる専用の飲用水を選びます。熱湯を湯冷ましで割りながら使えば、大量のお湯がなくてもミルクを飲ませることができます。

緊急時は断水してしまうこともあるので、消毒できないほ乳瓶が使えない場合もあります。そこで役立つのが使い捨ての紙コップ。赤ちゃんは、首を上手に支えてあげれば意外とコップから飲み物を飲むことができるんです。

普段からお風呂上りの湯冷ましや麦茶などをコップ飲みさせて、哺乳瓶以外からでも飲めるように練習しておくと安心なのでおすすめします。災害時は消毒できないことを想定し、ほ乳瓶がわりに紙コップを防災グッズに入れておきましょう。

離乳食・ベビーフード・おやつ

避難先では食料品の調達が難しい場合もあります。特に離乳食は調理も難しいので、フタをあければすぐ食べられる瓶タイプやカップタイプを活用しましょう。

スプーンは、コンビニなどでもらえる使い捨てのプラスティックスプーンをたくさん用意しておくと役立ちます。紙コップで調乳する時も役立ちますよ。

ママの体調がすぐれないときなど、ちょっとした非常時にもベビーフードは役立ちます。常にある程度ストックしておき、月齢や好みに合うようラインナップを入れ替えると賞味期限が切れることもありません。

缶詰のパンやビスケットなど、おやつとして食べられる非常食もあります。赤ちゃんせんべいやボーロなど、大好きなおやつを用意しておくと赤ちゃんや子どもの気持ちも安らぎます。

紙おむつ

紙おむつは3日ほど使用できる分量が入った未開封のパックを常に用意しておくと、そのまま持ち出すことができます。サイズが小さくならないよう、常に現在使っているものと入れ替えましょう。

帽子・防災ずきん・靴・靴下

赤ちゃんなら、ニットタイプのしっかりした帽子をかぶせると頭を守ることができます。自分で歩けるようになった子どもなら、防災ずきんを用意してあげると安心ですね。

とっさの際、子どもを抱っこして逃げたので、靴がない!ということもあります。大人ならスリッパなどを借りることができても子どもは困りますよね。そこで防災グッズとして靴・靴下を用意しておくと安心です。

ネームタグ
もしも被災し避難しなければならないとなった際「もしも赤ちゃんと離れ離れになってしまったら…」と考えただけでも不安です。そういったことを想定して、「ネームタグ」を赤ちゃんにつけておくと心強いのでおすすめします。

  • 赤ちゃんの名前
  • 両親の名前
  • 住所と緊急連絡先
  • 赤ちゃんの血液型やアレルギーの有無

これらを記入し、腕に巻いておくと避難所生活などで万が一はぐれてしまった場合も赤ちゃんの身元がわかるため安心できます。

荷物は日頃からまとめておこう!とっさの時には準備できないと思って

赤ちゃんや小さな子どもがいると、万一の事態に直面した時とっさに荷物をまとめることができない場合もあります。

防災グッズは非常持ち出し袋として分かるようにしておき、すぐに持って出られる場所(例えば玄関など)慌てているときでもすぐにわかる場所に保管しておきましょう。

夜寝るときは、マザーズバッグや抱っこひもなどと、このは非常持ち出し袋ひとまとめにしておくと安心ですね。暗闇の中で必需品を集めることは難しいので、すぐに手の届く場所に置いておきましょう。

2015年に起きた栃木県・茨城県を襲った鬼怒川の堤防決壊災害の際は、お父さんが小さな子どもをトートバッグに入れて避難したというニュースが報道されていました。抱っこひもがない非常時には、こうした生活の知恵が子供を危険から守ってくれます。

災害はいつ起きるかわかりません。パパが留守にしている時に、ママひとりで赤ちゃんと上の子を連れて逃げなければいけない可能性もあります。そこで、荷物はママ一人でも背負えるリュックに詰めて「持ち出し用リュック」おくと安心です。

幼児位の子供が家族にいる場合は、「こども用のリュック」にこどものオムツや着替えなど軽めのものと、500mlのペットボトルのお水やビニール袋、絆創膏などの救急用品などを詰めて一緒に置いておくと更に安心だと思います。

家族を守る!我が家独自のハザードマップ&避難マップの作り方

みなさんは、お住まいの場所の「ハザードマップ」を持っていますか。自治体では、必ず地域のハザードマップを作成して、住民に公開しています。紙媒体のハザードマップも配布されています。

「うっかり捨てちゃった」「覚えがないんだけれど…」という場合は、お住まいの自治体の公式サイトをチェックしてみましょう。簡単にダウンロードできるサービスがあります。また、市役所・町役場などに行けば、気軽にマップをもらえますよ。

ハザードマップには「地震災害」に関するもの、「水害」に関するものなどがあります。地震災害に関するものには、断層や揺れやすさ、被害が大きくなりやすい地域などが記載されています。

水害に関するハザードマップには、地域で水害が起きそうな河川や土石流が発生する可能性がある地域、水害が起きた場合に水没したり、浸水がありそうな地域が記載されています。

さらに一時避難できる場所に関する情報もゲットできます。近所にある避難所は必ず確認しておき、場所がわからない場合は、赤ちゃんのお散歩のついでに家族で一度様子を見に行ってみると良いですね。

お住まいの地域の地震・水害ハザードマップが手に入ったら、今度は「我が家のハザードマップ」を作ります。地域のハザードマップには、避難時に通った方が良い経路などは書かれていません。

どんなに近道でも、水路の横にある道路などはゲリラ豪雨に越水し、歩けなくなってしまうこともあります。また線路下や高速下などのちょっと低くなっている道は、冠水して通れなくなることもあります。

下記のような点をしっかりと考えて我が家のハザードマップを作ってみましょう。

  • 水害が起きた場合、赤ちゃんを連れて歩いて避難できる道はどこか
  • 地震が起きた場合、津波や山崩れの危険はどこまで到達しそうか

災害時、車で避難するか徒歩で避難するかは、その状況によっても可否が異なります。大きな津波などは車でなければ間に合わない場合もあれば、大渋滞を引き起こすため徒歩でなければ逆に危険な場合もあります。

とはいえ、基本的には徒歩で、ベビーカーなども使用せずに逃げられるように準備しておきます。災害時に車を使うかどうかは、自治体の指示などをよくチェックしておきましょう。

万一の際に利用できる避難所を近場からいくつか調べておき、自治体の水害・地震ハザードマップを確認しながら歩いて移動できる経路を書きこみます。我が家のマップができたら、家族で歩いて避難所まで移動してみましょう。

実際に雨が降っている時などに注意してみると、水はけが悪い場所や、水があふれやすそうな場所などに気付けるかもしれません。まずは自宅の周辺を自分の足で歩き、地形などをよく知ることが大切です。

参考にしてみて!我が家の「非常時」対策マニュアルを紹介

普段から、「どんな状態になったら、どう対処するか」を家族で話し合っておきましょう。山の中腹にあって一級河川にも近く、山崩れ・土石流警戒区域にある我が家では、こんなことを決めています。

我が家の「非常時」対策マニュアル

  • 水害の避難勧告が出たら、川から遠い道を選んで市内のホテルに宿泊
  • 子供が幼稚園・学校に行っている時間帯は、学校からの連絡を待つ
  • 地震などで原発事故が発生したら、すぐに子どもを連れて他県の実家へ
  • パパは基本的に戦力外。災害時は帰宅や指示を待たずにママが対応
  • 携帯電話が通じない場合はすぐに災害伝言ダイヤルを活用する

パパの職場が家から遠く、また災害時には職場に缶詰めになってしまう職種のため、緊急時はパパと家族は完全に別行動を取ることに決めています。

事前に災害が起きたらどうするかアを話し合って決めておくと、万一の際も慌てずに済みますよ。

我が家では、長男が生まれて間もないころに実際水害が発生し、住んでいる地域でも避難勧告が出ました。まだこうした対策をまったくしていなかったので、私はパニックにおちいりました。

パパに連絡したところ「1人でなんとかして」と電話を切られ、涙が出たことを憶えています。パパは今でもその対応を後悔しているそうですが、私も割り切り、我が家の防災マニュアルを作って、安心して暮らせる準備をするようになりました。

都市部でも帰宅困難者が出る場合もあります。赤ちゃんを連れて遠出する場合は、こうしたことも考慮し、ママはできるだけ歩きやすい服装・靴を心がけて、ミルクやおむつなどは少し余裕をもって用意しておきたいですね。

万一のときも慌てない!赤ちゃんの防災グッズは常にチェックして

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赤ちゃんや小さな子どもがいる家庭では、紙おむつや授乳グッズなど、一般とは異なる防災グッズが必要になることもあります。

災害時の避難所は基本的に物資不足におちいるので、我が家で必要なものは我が家で用意しておきましょう。

避難する際は、両手があいて自由に使える状態が最適です。赤ちゃんを連れている場合も同様です。抱っこひもとリュック、肩から下げられるスポーツバッグなどを用意して、赤ちゃんと荷物をある程度ママ1人で運べる準備をしておきましょう。

防災グッズで気を付けておきたいのは、食品の賞味期限とおむつのサイズです。万一のときに困らないように、普段から月齢や賞味期限をチェックして、中身を入れ替えておきましょう。

ハザードマップは常に目につくところに貼っておきましょう。またニュースで災害の報道があったときなどは、家族で防災について話し合い、もう一度我が家の避難ルートや防災マニュアルを確認し合いましょう。

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