妊婦が馬刺しを食べても大丈夫?リスクは?食べてしまった時の対処法
ママとお腹の赤ちゃんの健康を守るために妊娠中は食べ物に気をつけなければいけませんよね。特に生ものは妊娠中控えた方が良いと言われています。
馬刺しも妊娠中は控えた方が良いと言われている料理の1つです。では何故、妊娠中に馬刺しを食べてはいけないのでしょうか?
その理由は、食中毒と感染症の危険性があるためです。食中毒や感染症にかかってしまうと、お腹の赤ちゃんに影響がでてしまいます。
では、どのような危険リスクがあるのか対処法など詳しく説明いたします。
妊娠中は馬刺しによる食中毒と感染症に注意!
馬刺しはタンパク質が豊富でカロリーが少なく、妊婦さんに必要な栄養素である鉄分やミネラル、カルシウムが含まれています。
しかし、妊娠中に馬刺しを食べてしまうと食中毒や感染症にかかる危険があります。妊婦さんや赤ちゃんの健康のためにも妊娠中は馬刺しは控えることをおすすめします。
では、食中毒や感染症にかかるとどのような危険なリスクがあるのかみていきましょう。
食中毒と感染症による危険リスク
馬刺しには食中毒の原因となるリステリア菌や生肉などに潜んでいるトキソプラズマがある可能性があります。
リステリア菌、トキソプラズマの特徴や危険リスクについて説明します。
- 【リステリア菌】
- リステリア菌は加熱処理をすることで死滅すると言われていますが、4度以下の低温でも12%食塩濃度下でも繁殖します。
- 【トキソプラズマ】
- トキソプラズマは土の中に潜んでいる寄生虫で動物の体内や排泄物にいることもあります。主に生ハムや生肉などを食べたりすると感染する恐れがあります。
リステリア菌に感染した時の症状
妊婦さんがリステリア菌に感染すると38°~39°の発熱や頭痛、関節痛といったインフルエンザに似た症状が出ることが多く、時には下痢や嘔吐などの症状もあります。
特に妊娠後期はリステリア菌に対する免疫が低下するため注意が必要です。重症化すると髄膜炎や敗血症、けいれんなどの症状がでることがあります。
トキソプラズマに感染した時の症状
トキソプラズマに感染しても免疫があり、ほとんどの場合症状が出ることがなく、出たとしてもリンパ腺が腫れたり、熱が出るなどの風邪の症状と似ていて気付きにくいです。
しかし、胎児に感染した場合確率は低いですが、「先天性トキソプラズマ症」を発症することがあります。
「先天性トキソプラズマ症」には次のような症状があります。
- 精神・運動機能障害
- 脳性麻痺
- 視力障害
- 髄膜炎
妊婦が馬刺しを食べてしまった時の対処法
もしも、知らずに馬刺しを食べてしまったら、症状が出ていなくても1度お医者さんに相談し、血液検査を受けることをおすすめします。
感染していた場合でも早期であれば胎児への感染を防ぐことができます。
リステリア菌に感染した場合の検査方法と治療法
リステリア菌の検査方法としては血液、臓器、髄液などを検査し、菌の有無を調べます。リステリア菌に感染した場合の治療法は主に抗生物質の投与が一般的です。
リステリア菌の潜伏期間は3週間程あり、気付きにくいので注意が必要です。発熱などの症状があらわれたらすぐに受診しましょう。
トキソプラズマに感染した場合の検査方法と治療法
トキソプラズマの検査方法としては血液検査でトキソプラズマ抗体の有無を調べます。抗体検査で陽性であればさらに精密検査を行います。
健康な方でトキソプラズマに感染していても症状がない場合、治療はほとんど必要ありませんが、妊婦さんは免疫機能が低く、抗菌薬が投与されます。
トキソプラズマの潜伏期間は免疫力や症状によって異なり、はっきりとしていませんが、経口感染の場合10~23日で猫の排泄物による感染は5~20日ほどです。
胎児への感染は妊婦感染後の1~3日で胎盤を通して感染します。
妊娠中の感染を防ぐためにもしっかりと予防対策を!
妊婦さん自身とお腹の赤ちゃんのためにも食中毒や感染症の予防を心がけましょう。予防法として次のようなことに注意しましょう。
- 食材は十分に加熱処理をする
- 調理器具の洗浄・消毒
- 土や猫の排泄物に直接触れないようにする
妊娠中は安心安全な食事を心がけましょう
妊娠中は食事をとる食材や調理法に気をつけ、食中毒や感染症を防ぐ事が大切です。妊娠中は馬刺しに限らず生ものをなるべく控えましょう。
また、加熱処理や殺菌処理をしていない加工食品にも注意が必要です。妊娠中は食材選びにも気をつけ、安心安全な食事をとってくださいね。
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