妊婦さんは刺身をたべてもいいの?妊娠中の魚の食べ方と量

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2018/02/19

妊婦さんがお寿司を食べている様子

「生魚は当たりやすいから妊娠中は食べてはいけない」と昔は言われていました。

妊婦さんはお刺身やお寿司を食べてはいけないのでしょうか?

妊娠中でもお寿司が好きで、食べたくなる方も多いでしょう。それにつわりの時期にどうしても刺身が食べたくなって食べていたという経験談もあります。

妊娠中の刺身や生ものとはどう付き合っていけばいいのでしょうか。お腹の赤ちゃんにはどのような影響があるのでしょうか。

魚食自体は妊娠中の食事に向いています

魚介類は豊富なタンパク質やカルシウム、DHAなど体に良い成分を多く含んでいます。産後も青魚を良く取ると母乳が出やすいと言われています。

民間療法で、「妊娠中にアワビを食べると目のきれいな子が生まれてくる」については、アワビの中で身体にいい成分を持っているのは、身ではなくて殻の方なので、妊娠を口実にごちそうを食べたかった昔の人の俗信と言われています。

魚自体は体にいいですが、食べる種類や食中毒に注意する必要はあるので、ある程度食べる量には気をつける必要がります。お寿司やお刺身の食べ過ぎには注意しましょう。

寿司ネタで言うと、いくらは塩分が高く、高血圧やむくみの原因になってしまうので、食べ過ぎはよくありません。

特に妊娠前と違って体重が増えやすくなっている妊婦さんに、寿司飯の食べ過ぎは少し心配です。

美味しいのでついつい食べ過ぎてしまう、ということがないように、お刺身やお寿司を好きな妊婦さんは普段よりは量を減らすように気をつけておくといいでしょう。

妊娠中、刺身で注意すべきは食中毒の予防

妊娠中生魚をたべる時に気をつけなくてはならないのは、魚の鮮度です。お刺身を食べる時、その日買ってきたものをその日のうちに食べるようにしましょう。

それは食中毒の予防のために必要だからです。妊娠中に食中毒を起こすと、どんな影響があるのでしょうか。お腹の赤ちゃんは大丈夫なのでしょうか。

生魚で起こす食中毒

お刺身などの生魚で起こしやすい食中毒です。

  • 腸炎ビブリオ
  • ノロウィルス
  • リステリア

最近やウィルスは、健康な時ならばそれほど重症にはなりません。しかし妊娠中は赤ちゃんに免疫が注がれているために、妊婦さんの抵抗力が落ちています。

そのため中毒症状が重くなる可能性があるのです。妊娠中は基本的に薬の処方を行いません。そのため治療が困難になります。

下痢や嘔吐が続いてしまうと、水分や栄養分を取ることができずに、体力を消耗します。それにお腹に赤ちゃんにも養分が届かずに発育を阻害してしまいます。

またお腹を下すことで下腹部に力が入ってしまい、子宮の収縮を招いて流産を引き起こす可能性も無視できません。

冬場に出回る牡蠣は生食をする機会も多いですね。だからこそよく食中毒の原因になります。妊娠中の牡蠣の生食は避けましょう。

特にリステリア菌は胎盤や胎児にも感染するので、流産の原因になります。妊娠中は食中毒の予防に特に気をつけなくてはならないのです。

お寿司なら、生魚は控えてボイルされているものやあぶってあるものを選び、鮮度が信頼できるものを食べましょう。アレルギーのあるものはもちろんNGです。

マグロに多く含まれるメチル水銀が胎児に影響する

マグロやメカジキなどの魚には、有毒物質のメチル水銀が多く含まれています。とはいっても、通常食べる分には人体への影響はありません。

問題は妊娠中に食べ過ぎてしまうことです。マグロ自体には豊富な栄養分とタンパク質があり、妊娠中も積極的に取りたい食材です。

メチル水銀はママがマグロなどを食べると体の中に蓄積されていきます。メチル水銀の蓄積率の高いお母さんから生まれた赤ちゃんは、運動機能や知能に影響が現れます。

水銀を多く含む魚

  • マグロ
  • メカジキ
  • サバ
  • 金目鯛
  • アオダイ

こうした魚を妊娠中に多く食べるのは胎児にとって危険です。逆に安全だと言われている魚です。

  • サケ
  • アジ
  • イワシ
  • サンマ

こうした魚は比較的体が小さく、食物連鎖の下位にいるので、蓄積されている水銀の量も少ないのです。ですが必ず鮮度のよいものを選びましょう。

先にあげたように食中毒の心配があります。サケやアジはお刺身でいただくことがおおいですね。時間のたったものは食べないのが得策です。

一般的な蓄積率のお母さんから生まれた赤ちゃんと比較して、蓄積率の高いお母さんの赤ちゃんは運動機能と知能が低くなる傾向があるのです。

摂取しても問題水銀の量は、週に1.6マイクログラムパーキログラム、マグロでいうと週に80グラムです。この量を守ることが大切です。食べ過ぎには気をつけてくださいね。

生がいけないのなら、煮つけやツナならいいのかと思いがちです。水銀は煮ても焼いても量は変わりません。火を通したマグロ類の取り過ぎも注意しましょう。

お寿司を食べる時はうなぎやあなごに注意

刺身と同様にお寿司にも生魚が使われています。そこで、食中毒を防ぐために生食ではなく加熱したアナゴや鰻の握りを選んでしまうかもしれませんね。

ですが、アナゴの握りの食べ過ぎは非常に危険です。アナゴ、うなぎ、生うになどの寿司ネタにはビタミンAが多く含まれているからです。

これは過剰摂取すると胎児の発育不全や奇形の原因となり、水頭症や口唇口蓋裂を引き起こすことがあるのです。

特に水頭症になると長期にわたっての治療が必要で、赤ちゃんにも家族にも大きな負担を掛けます。お寿司屋さんに行ってもなるべく頼まないのが無難ですよ。

1週間に刺身なら1人前が限度

胎児への影響を考えて、厚生労働省は妊娠中に刺身を食べる量を守るように、妊婦さんに向けて注意喚起しています。

1週間の目安となる量です

  • マグロ 80グラム
  • メバチマグロ 80グラム
  • インドマグロ 160グラム
  • 金目鯛 80グラム

刺身1人前の量がおよそ80グラムと考えられますので、妊娠中にお刺身を食べるなら週に1回を限度に考えておきましょう。

お寿司で考えると、週に6貫程度に抑えておくのがいいようです。どのみち妊娠中の生魚の食べすぎはよくありません。たまの楽しみ程度にしましょう。

より安全に食べるために、寿司ならあぶりやボイルを頼む、回転ずしは控えてなるべく新鮮な物を買うなどの工夫をしてください。

栄養価のよい魚、でも妊娠中の生食には要注意

魚には良質の油が含まれていて、脂肪の燃焼を助けたり赤ちゃんの発育に不可欠なたんぱく質が豊富なので妊娠中も多く食べたい食材です。

その際食中毒や含有水銀が心配ですので、厚生労働省で提唱されている1度に食べてもいい量を守ることが必要です。

細菌による食中毒や妊婦さんの水銀中毒が赤ちゃんに危険だからです。絶対に食べてはいけないというわけではありません。

厚労省が発表している安全な魚を選んで、鮮度のよいものを食べましょう。より注意するには火を通したものがおすすめです。

みんなのコメント
  • ぽんさん

    「最後にどのくらいの頻度で食べればいいのか」ではなく、「最後にどのくらいの頻度までは食べていいのか」ではないですか?避けるべき食材のはずが、推奨される食材のような書き方になっています。
    また、マグロについても種類によって異なるので、専門機関へのリンクなどでフォローが必要かと存じます。

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