保育士資格取得に必要な条件は?年齢や受験に必要な資格について
子どもが大好きという人には天職ともいえる保育士。保育士資格は平成15年に国家資格となり、社会的な信用度も高まってきています。
保育士資格を取得するには2つの方法があります。ひとつは大学、短期大学、専門学校などで所定の単位を修得し、卒業すること。そして、もうひとつは保育士試験に合格することです。
今回は、保育士試験についてお話したいと思います。
保育士試験を受験するためには、一定の条件を満たしている必要があります。
しかし、必ずしも保育士と関係のある学校を卒業していなければならないわけではありません。これを読んで、「自分にも受験資格があったんだ!」と気づく方もいるかもしれません。
受験資格は全国保育士養成協議会のホームページから確認することができますが、ここでもまとめましたので、参考にしてください。
この記事の目次
保育士試験の受験資格
受験資格があるかどうかはその人の最終学歴や、実務経験などによって異なります。これから紹介するうちのいずれかに当てはまる方は受験資格を満たしています。
大学(学校教育法に基づく)
- 卒業
- 保育士とは関係のない学部・学科でも受験資格があります。実務経験は必要ありません。
- 在学中
- 年度中に「在学期間2年」、「62単位以上修得」を満たせば、保育士とは関係のない学部・学科でも受験資格があります。実務経験は必要ありません。
- 中退
- 「2年以上在学」し、「62単位以上修得済み」であれば、保育士とは関係のない学部・学科でも受験資格があります。実務経験は必要ありません。
短期大学(学校教育法に基づく)
- 卒業
- 保育士とは関係のない学科でも受験資格があります。実務経験は必要ありません。
- 在学中
- 保育士とは関係のない学科でも受験資格があります。実務経験は必要ありません。ただし、年度中に卒業できなかった場合は、合格が無効になります。
専門学校(学校教育法に基づく)
- 卒業
- 卒業した過程が修業年限2年以上であれば、保育士とは関係のない学科でも受験資格があります。実務経験は必要ありません。
- 在学中
- 在学している過程が修業年限2年以上であれば、保育士とは関係のない学科でも受験資格があります。実務経験は必要ありません。ただし、年度中に卒業できなかった場合は、合格が無効になります。
高等学校
- 平成3年3月31日以前に卒業
- 受験資格があります。実務経験は必要ありません。
- 保育科を平成8年3月31日以前に卒業
- 受験資格があります。実務経験は必要ありません。
- それ以降の卒業
- 卒業後、2年以上かつ2880時間以上、児童福祉施設で児童の保護に従事した経験があれば受験資格があります。
児童福祉施設は児童福祉法第7条によって定められた次の12種類となります。
- 助産施設
- 乳児院
- 母子生活支援施設
- 保育所(保育所型認定こども園を含む)
- 幼保連携型認定こども園
- 児童厚生施設
- 児童養護施設
- 障害児入所施設
- 児童発達支援センター
- 児童心理治療施設
- 児童自立支援施設
- 児童家庭支援センター
中学校卒業後、5年以上かつ7200時間以上の実務経験
中学校卒業後、5年以上かつ7200時間以上、児童福祉施設で児童の保護に従事した経験があれば受験資格があります。
年齢制限はなし!
保育士試験は年齢制限がありません。子育てが落ちつき、新たなことにチャレンジしたい!という方にもおすすめしたいです。
保育士試験で保育士を取得した場合、保育実習がありません。実習の経験がなく、子育て経験もない状態で現場に入るとなかなか思うように動けないことがあるでしょう。その点、子育て経験者は有利かと思います。
また子育てを経験していることは、保護者にとっても信頼を得やすいといえるでしょう。
年齢制限がないので、色んな年代の方が試験を受けています。
実際に筆者が受験した際、試験場で大学生くらいの年齢の方から60歳以上に見える方まで幅広い年齢層の方を見かけました。
失礼ではありますが、この年齢で勉強を始められたのか!と驚くような方も…。いくつになってもチャレンジできるので、迷っている方は勉強にとりかかってほしいです。
保育士試験はチャレンジする価値あり!
保育士資格は一度取得すれば一生モノですし、今は試験が年2回実施されることになり、取得のチャンスが増えました。
合格率は10~20%と言われていますが、実際筆者が過去問を解いたり受験して感じたことは、常識的に考えれば答えられる問題も少なくないということです。
一部科目に合格したら3年間有効なので、一度で全科目に合格しなくても問題ありません。一度に全科目を受験せずに、3年かけて合格できるように計画を立てている人もいますよ。自分のペースで勉強に取り組むことが大切です。
保育士不足が懸念されている現代、保育士の需要は年々高まっています。資格があれば、いくつになっても就職先が見つかるのも強みです。
少しでも子どもに関する仕事に興味がある方は、ぜひチャレンジしてくださいね。
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