ワンオペ育児は離婚につながりやすい?知っておきたい実情と対処法

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2019/05/27

「ワンオペ育児」とは、育児、家事、その他買い物や雑務をママ1人がこなすという状態のことを言います。

予測不能な育児を料理や掃除を平行しながらこなす毎日に、ママたちは疲れ果て疲弊しています。どんなに疲れていても育児は待ったなし!たまる洗濯物と食器たち…。

育児家事だけにとどまらず仕事(就業)もしながら、ママ1人で全てこなすママも多くいます。そんなママたちは体力的にも精神的にも毎日ヘトヘトです。

夫の育児家事の協力を得られない理由は様々ですが、この状態が続くとママは限界を感じ「離婚したい」と頭によぎります。

今回は、ワンオペ育児のママたちの実情をお伝えします。できれば離婚は回避したいところですよね。「ワンオペ育児」が辛くて離婚になってしまわないように日ごろからできる対処法もご紹介します。

ワンオペ育児のあるある…ツラいところは常に1人ぼっち

実際に、夫や実家のサポートがなくママ1人で子育てをしている場合どんなことが、大変やツラいと感じるのでしょうか?

もちろん、周りのサポートがあっても赤ちゃんや幼児のいる生活は大変なものです。ここでは、ワンオペ育児をしているママの場合をあげていきます。

  • 初めての育児で何時間も泣かれて気づいたら深夜や夜明け
  • ママが風邪や体調不良でダウン…横になりたいけど子供の世話や家事で休めない
  • トイレやお風呂にゆっくり入っていられない
  • 子供の世話をしながら、家事や買い物など時間内にこなすのが大変
  • 常に洗濯物や食器など洗い物が山積みで幻滅してしまう
  • 子供のイヤイヤ期に精神的にも体力的にもつきあうのが大変
  • ママ友や友人にワンオペ育児が「疲れた」と愚痴を言ったらみんな大変だよと言われた
  • 子育てが「孤育て」…子供と2人きりの世界で孤独の中にいると感じる
  • 私(ママ)がダウンしたらこの家は回せない…常にギリギリな状況

赤ちゃんのお世話全般をしながら一日の家事のスケジュールをこなさないといけません。月齢の小さい子供の場合は、やらなくてはいけないことも多くママは寝不足と戦いながら毎日必死です!

育児は始まればノンストップです。いつでも子供が中心で、ママの1人の時間もなく自分のペースではいきません。毎日クタクタに疲れます。思うようにいかず、イライラして泣きたくなり…情緒不安定に陥ります。

夫に愚痴をこぼしても「俺は仕事が大変なんだ」「母親なんだからやって当然だよ」などと言われ、楽しいと思い描いていた子育てが1人ぼっちの「孤育て」になってしまいがちです。

幸せで楽しいと思い描いていた子育てが、ひとりぼっちの「孤育て」になっていってしまっている状況だと気づき、育児が辛い…やめたい…と感じるママも少なくありません。

周りのママ友や友人に話を聞いてもらっても、「ワンオペ育児」という同じ境遇ではないので共感を得にくく、感覚のズレから疎外感も。逆に自分自身を追い込むことも…。

少しでも共感があれば前向きに頑張れるのに…。夫や親のサポートが少しでも得られれば頑張れるのに…。いくら母親なんだからと言われても限界があります!

相談する相手もおらず、相談しても共感してもらえず、夫や親のサポートも得られずだと、孤独感が強まってしまい、「私ってだめな母親なのかも」と、どんどん自分を追い詰めてしまい、「産後うつ」を引き起こす場合も多いのです。

産後うつにならないためにも、孤独から抜け出す必要があります。周りに頼る必要があります。

そのためには、やはり1番近くにいて育児を一緒に頑張ることが必要である「夫」に、自分の大変さや孤独感、辛いということを理解してもらうことが大事なのです。

でも、どうやっても夫の態度や言動が変わらない、育児にいつまでたっても非協力的である場合に「離婚」が頭をよぎってしまうのではないでしょうか。

孤育て
夫や両親、親族などに頼れず、また近所や社会とも希薄の中の育児をする「子育て」を「孤育て」を表した言葉であり、孤独感を感じるママは多くいます。

離婚がよぎる!夫のこんな態度や言葉に傷ついている

ママの状況が夫には見えていないからこそ出る夫の言葉や冷たい態度にママは傷つきます。どんなことに傷ついているのかあげてみました。

  • ママからヘルプが出ても「仕事で忙しいから無理」
  • 家にいないからわからない
  • 母親なんだかやって当然
  • 俺だってツラいんだ!
  • 同僚の妻(ママ)はできているよ!
  • 仕事、育児家事を全てしていても、たまに帰宅の夫に「ご飯まだ?」や「ここが汚い」など掃除のダメ出しをされる

毎日寝不足になりながら育児を頑張っているママが、こんなことを言われたら嫌な気持ちになり、イライラします。

イライラを通り越して、「私ばっかりこんなに大変なんだ」「話を聞いてもらいたいだけなのに」と悲しくなります。

大変と感じながらも我が子はかわいいもの。愛情をたくさんかけてお世話を24時間頑張っているのに…。夫はねぎらいもなく、赤ちゃんに対してもどこか他人事のようだ…と感じます。

ママは父親である夫にこの現状を知ってほしいのです。共感し合い、頑張りを認めてほしいのが本音です。

赤ちゃんが泣き止まなくて大変なことも、成長を感じられ嬉しかったことも…。それを、「母親なんだかやって当然」と言われてはやり切れません。

ママが毎日家で育児家事をしている間、夫が仕事をしているのはとてもありがたく感謝すべきとわかっていても…。今まで考えもしなかった「離婚」というワードがママの頭をよぎります。

「夫と2人の赤ちゃん(子供)なのに、育児も家事もいつも私1人で大変だ、いっそのこと離婚して1人で育てようかな…」「同僚の妻と比べないでよ…私なりに毎日頑張ってるんだから!」と離婚した方がいいのかなと考えます。

幸せなはずの子育てをもうやめたい!と感じたり、ダメなお母さんでごめんね、母親失格かも…と、とても切羽詰まった状態です。ママの緊急事態だと理解し、早急に夫も対応策を考えないといけません。

【注意】ママがこんな状況だとより「離婚」を考えてしまいがち!

初めての育児だと、産後の状態にも注意が必要です。産後はママの気持ちの面も体力面もまだ回復期です。精神面が不安定な時期でのワンオペ育児だとより「離婚」を意識しやすくなります。

  • 産後のマタニティーブルー
  • 産後うつ
  • 産後クライシス

上の3つの場合は感情の起伏が激しかったり、物事をネガティブにとらえがちです。とてもデリケートな時期に、夫からの心無い一言があると「こんな夫とはもう離婚したい!」とより拍車がかかるのです。

ちなみに、初めての育児だとママは赤ちゃんだけに目が向きがちで、自分のことは後回しになり目を向けられません。知らず知らずのうちに、産後のマタニティーブルーから「産後うつ」になってしまうこともあります。

ワンオペ育児のママが、上記のような状況ですとより感情的になったり、物事をマイナスに捉えやすく、「こんな夫はいなくてもいい!」「もう離婚してしまいたい!」と思います。

悲しくなる、涙が出る、母親失格かも…、最終的には夫とも離婚したい…と自分を追い詰めてしまう前にママからのSOSに気づいてあげる必要があります。

夫側は、ワンオペ育児は母親の心身の負担が大きくボロボロになること、精神的に追い詰められ産後うつなど引き起こし、ほっておくと離婚問題にも発展しやすいことを知っておく必要があります。
産後のマタニティーブルー
産褥期に女性ホルモンの変化で起こる情緒不安定な時期で、おおよそ産後7日~10日前後で自然に回復します。
産後うつ
不安や焦燥感、自分の赤ちゃんがかわいいと思えない、育児や家事が出来ないなど…ママが悲観的になり笑うことなくうつ病になること。早めに心療内科など受診をする必要があります。
産後クライシス
出産後から数年の間に夫婦仲が悪化することです。母親のホルモンバランスの変化や夫の育児や家事に対する考え方の違いで夫婦間で衝突することです。夫婦喧嘩が絶えず家庭内不和に。

離婚の前にしっかり考えたいメリットやデメリット

ワンオペ育児が理由で離婚を考えた場合どんなことが待ち受けているのか、先のことをしっかり考えておかないといけません。安易にその時の気持ちだけで動かないように、将来をシュミレーションする必要があります。

離婚は夫婦で納得いくまで話し合ったり、今後のことをやお金のことを決定したり…結婚を決めるよりもエネルギーが必要だと言われています。

専業主婦の場合はハイリスクであり、離婚を選択した時のその後の収入や就業、子供との生活費など経済的に困らないようにしないといけません。

メリット
単純に夫に対してイライラがなくなる
デメリット

  • 専業主婦の場合は離婚後の収入を工面しなければ生活が出来なくなる
  • 子供の保育園問題
  • 完全に育児家事、仕事を1人でやらなければならない
  • ママが家にいる時間が減り子供に寂しい思いをさせてしまう
  • 経済的に困窮に陥りやすくなる
  • ママが親権を取れないこともある
  • 今までのワンオペ育児よりも精神的、体力的にも大変になることも多い

ワンオペ育児は、「離婚」を招きやすい状況ですが、一時的なイライラした気持ちで決断するのはおすすめ出来ません。メリットよりもデメリットが多いようです。

確かに、夫の協力や周りのサポートがなく育児や家事をしているとママもストレスを感じ感情的になりやすいものです。しかし、小さなお子さんがいて「離婚」を選択するのは、今よりも過酷な状況になりかねないと言えます。

新しく住む部屋探しから、仕事や子供の保育園探しなど一から生活を始めなければなりません。万が一、お子さんの親権が取れないこともあります。

時として、今の状況よりも経済的に苦しくなったり、お子さんに辛く寂しい思いをさせることもあります。

産後クライシスが原因で離婚に至るケースもあるようです。産後2~3年はホルモンバランスも不安定な時期で離婚の危機を迎えることが多いとのことです。

子育てに非協力的であったり家庭を顧みない夫に対していイライラしてしまい、勢いで離婚を突きつけ早まった行動で後悔することも…。

あの時をふり返れば「私は産後クライシスの中にいたのかも…」「もう少し我慢できなかったかな?」と離婚をしてから気づくことも…。

本当に離婚を選択する場合は、ママも今の状況を客観的に見たり、経済的にやっていけるか?などデメリットまで考える必要があります。

ママの不満が爆発する前に離婚を回避するための対処法

ワンオペ育児はママ側の不満や負担が多いものです。赤ちゃんが誕生してから生活が一変し毎日クタクタな状況です。しかし、パパのライフスタイルはほとんど変わりません。

夫の育児休暇取得を国は推奨していますが…まだ育児休暇を取得し赤ちゃんのお世話をするパパは数%に過ぎません。パパは育児の辛さやワンオペ育児が夫婦間にどんな影響を与え、ママを辛くさせているのか理解しないといけません。

ワンオペ育児で精神的に追い込まれ孤独を感じていることや、父親も協力しないと離婚もありうるということを認識しないといけません。「自分は仕事だから!」や「こっちは稼いでいるんだ」という考えではいけないのでうす。

ママはこの状況が辛く頭に離婚が浮かぶほど追いやれれています。早急にこの状況を変えないといけないのです。

命がけで出産した赤ちゃんを、ママ1人でお世話をしで守っています。ママも仕事をしているパパに感謝をしています。

パパも家のことを1人でこなしているママにねぎらいの言葉やどんなことに困っているのか、良く耳を傾けて聞くことが大切です。

ママのSOSを見逃さず、どんな小さなことでも「うんうん」と聞き、状況把握や共有、共感できる間柄が重要です。

単身赴任などで離れていて、物理的に育児家事が出来なくてもママの話や言葉に耳を傾けて聞いてあげるだけでもいいのです。

「うんうん、そうかぁ」と話を聞き共感するだけでも、ママは1人じゃないと安心感を得られ頑張ろうと自信が持てます。どんな時でも夫婦間の状況や子供の成長などを確認し合い、報告し合うようにしたいですね。

「離婚」というワードが飛び交ったり、実際に離婚に至らないように普段から気をつけたいことをご紹介します。

  • 夫婦間こまめに連絡を取り合う
  • 夫婦ともにお互い感謝しねぎらいの気持ちを持つ
  • 小さなことでもママの話を聞いてもらい夫婦で共感をえる
  • 帰宅したら家事の分担をする
  • わからないことはママに聞きながら育児に参加する
  • ママに育児や家事以外の時間を作ってあげる
  • 公共のサービスを提案し負担を減らす

ママの体力精神的負担を減らし、外側からのパパのサポートがポイントになります。1人で大変なママのために、産後のサポートのサービスやベビーシッターなど提案して、夫も外から協力し、1人で子育てをしている感覚をやわらげましょう。

孤独感を減らし、離れていても2人の子供を一緒に育てていると実感できる状況を作り、孤育てから抜け出す方法を見つけましょう。

いつもいる夫が何もせずワンオペ育児になっている場合は…意識改革をしてもらう

定時に帰宅し、休日も家にいて自分のことばかりの夫もいると聞きます。自分のペースでテレビを見たり、長時間スマホゲームなど、育児家事をママ任せにしている夫もいて、ワンオペ育児になっているママもいるとのことです。

それだけにとどまらず、「ママ、ご飯はまだ?」や「赤ちゃん泣いてるよ!」と子供のようなことを言いママもイライラして、怒り心頭です。それこそ、ダメな夫に離婚を突きつけたくなります。

家事分担や手伝いをできる状態なのにやらない、一方的に育児家事の押しつけは夫や父親として良くありません。一緒に育児をする、家事は分担しなければいけないと意識改革をしなければなりません。

小さなことの積み重ねでママの離婚したい!という気持ちが大きくなり、離婚に至ることもあります。

ママだけに家事を押し付けるのではなく、まずはパパのできる範囲から家事を始めてみましょう。簡単ではあるけれどやらなくてはならない、名前のない家事は家の中にたくさんあります。

料理や掃除など大々的な家事に目が向きますが、この名前のない家事を夫がサッとやってくれるとママも大助かりなのです。

育児に関しても、お子さんが小さな時に育児参加をしないのはとても残念なことです。親が思っている以上に、お子さんはあっという間に大きくなります。数年もすれば親の手を離れ、友人や外の世界へと興味を向けます。

パパママと遊んだりお出かけができるは、お子さんの人生からすればほんの数年なのです。子供との時間をもっと共有してほしいとママからのアドバイスもよいでしょう。

ワンオペ育児ママのストレス発散方法

「ダメなママだな」「もうやめたい」と思わず笑顔が増える、ストレス発散方法を紹介します。

  • お子さんの一時保育を利用する
  • 夫が休日の日はママの1人の時間を作ってもらう
  • 家事家電を購入し家事の負担を減らす
  • ネットスーパーや通販を利用し買い物を楽にする
  • SNSやネットを通じ同じワンオペママを探してみる

ママの情緒不安定や子育ての辛さを救うには、まずお子さんと離れるか1人の時間を持つことだと言えます。短時間でも、ママの時間があればリフレッシュもでき育児に対するモチベーションも上がります。

料理を手伝えるお子さんがいる場合は、パパとお子さんで食事作りをしてもママはとっても嬉しいはずです。

SNSなどネットを大いに活用し同じ境遇のママと情報交換して励まし合ったりアドバイスをもらったり。出来ることから負担を減らしストレスを解消していきましょう。

毎日夫が帰宅しないからこそできる、いい意味での手抜きもできます。料理もはりきらずお惣菜に頼ったり、お子さんと外食を楽しんだり。

ワンオペ育児=過酷と思わず、楽ができる!と逆の発想や視点を変えてみるのもよいです。

離婚の決断を下す前にできることはある!夫婦で力を合わせて育児することで回避

ワンオペ育児は、精神的な辛さや我慢の積み重ね、夫に対する不満で一気に離婚へ加速しかねません。

夫婦共にお互いに目を向け、こまめな情報共有、状況の確認をし合うことが大切です。大変なことや手を貸して欲しいことは夫にしかっり伝え、外側からの体力的精神的なサポートで夫婦で力を合わせれば、状況を変え乗りこえられます。

お子さんも成長し夜間授乳が終了、言葉を話し意思の疎通ができるとママの負担も減ります。育児の先を見越してみるのも解決のカギになります。幼稚園に入園するとママの時間もぐんと増え、今よりは楽になると思います。

ワンオペママも、大変な気持ちもわかりますが…あまり大変!大変!と言い離婚だと騒ぎ立てると、夫も嫌な気持ちになりかねません…。

大変アピール?!と嫌がられても困りますので、ただ大変と伝えるのではなく具体的に「○○がこうだから大変で困っている」など伝えてみましょう。

ママも1人で育児や家事をきちんとしなきゃ!と踏ん張らず、良い意味での手抜きを覚えて夫以外のサポートを大いに頼りましょう。

悩みがあったら、支援センターや保健センターに行って辛い気持ちを吐き出してもいいのです。「母親なんだからしっかりしなきゃ」と悩まなくても大丈夫です。

一歩踏み出すことで良い方向に向かうこともあります。育児づけの辛い日々に光が差し込み、ママに笑顔が増えるとお子さんも嬉しくなります。

1人で大変や苦労を抱え込まず、不在の夫には現状把握をしてもらいバックアップをしてもらい、公共のサービスや支援センターなどを利用しまわりを巻き込み育児をしましょう。

孤独に耐えながら育児をしているという状況から抜け出し、離婚を選ばないように夫婦の努力と踏ん張り時です。

離れているからこそ、日頃からお互いをねぎらい合い絆を深め、お子さんにとって良きパパとママでいられるといいですね。

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