子供のピアノ教室の選び方。目標やタイプに合わせて検討を!
ピアノを長続きさせたいのであれば、先生の選び方や教室の選び方はとても大切なポイントです。
ピアノの先生は、個人教室や音楽教室など様々な形態があります。子供にあった教室や先生を、どのように見つけたら良いのでしょうか。
子供の目的やタイプに合わせた教室・先生の選び方を紹介します。
この記事の目次
ピアノ教室選びは、親の考え方や子供のタイプに合わせて
ピアノの教室は、主に個人教室と楽器店が主催している音楽教室や音楽大学付属の音楽教室があります。
どの教室にも、それぞれの良さがあります。その良さをメリットと感じる方もいれば、デメリットと感じる方もいます。
「発表会のような目標がある方が頑張れる!」というお子さんであれば、発表会に力が入っている教室が良いでしょうし、「人見知りが激しい」というお子さんであれば、お子さんに慣れている先生の方が良いでしょう。
また、上達を目指して指の形やテクニックからしっかり教えてほしいのか?とにかく楽譜が読めるようになれば良いのか。によっても選ぶ先生は変わってきます。
ピアノの先生の選び方は、子供のタイプや親が何を先生に求めているのか?によっても変わってくるものです。
小学生や中学生になるとレッスンも一人で通うようにもなるでしょうし、ピアノが好きであれば、社会人になってもレッスンを続ける事ができます。
できるだけ通いやすい場所や、無理のないレッスン料の教室を選ぶと、長期的に続けやすくなります。
教室選びのポイント
- 子供のタイプに合わせて選ぶ
- 親が先生に何を求めているのか?で選ぶ
- 続けやすい環境を選ぶ
- 無理のないレッスン料
マイペースさんにお勧め。融通がききやすい「個人教室」
個人教室は、先生のご自宅などで教室を開講されているケースが多いです。先生のレベルやタイプも様々です。
とにかく音楽を好きになってほしい。「楽しく!」をモットーに教えていらっしゃる先生もいれば、生徒をコンクールで入賞させたり、音楽大学へ進学させる事ができる実力派の先生もいらっしゃいます。
先生の年齢が若く、出産を控えている。など理由が無い限りピアノ教室を辞めてしまう。というケースはあまり見られません。
長く一人の先生につくことができ、個人教室だからこそ責任をもって長く指導してもらえる事をメリットと感じる生徒さんも多くいるようです。
個人教室のメリット
個人教室のメリットは、先生が子供に合わせてレッスンをしてくれるというのが一番のメリットです。
子供のタイプやペースによって、教材の進み方も選ぶ教材も変わってきます。
研究熱心な先生であれば、一人ひとりの子供が伸びるような、テキストを選んでくれる先生もいますし、子供がやる気が出る曲を弾かせてくれる先生もいます。
- 人と比べられることなく、子供のペースに合わせて教えてもらえる
- テキストは先生の方針によって異なる。子供に合わせて選んでくれる
- 1対1できちんと指導してもらえる
- 時間や日程の融通がききやすい
- テクニックを細かく指導してもらえる
- グランドピアノでレッスンできるケースが多い
- 先生があまりやめない
個人教室のデメリット
個人レッスンのデメリットは、毎年ピアノの発表会があるとは限らない。という事です。
人数が少なかったり、忙しい先生の場合、数年に一度。または発表会自体を行わない。というパターンもあります。
また、先生の中には大変マナーに厳しい先生もいらっしゃいます。
というのも、ピアノの世界は独特で、昔はお中元・お歳暮は当たり前。発表会やコンクールの度にお礼を包む。挨拶はていねいに。お月謝はピン札…。というのが当たり前の時代がありました。
今は随分、その様な先生は少なくなってきましたが、今もそのスタイルを保っていらっしゃる先生もいらっしゃいます。
- 生徒によっては個人教室だと、周りの生徒と比べられる事が
ないので、上達のペースが遅くなる - いろんな先生に出会えないので、先生の指導方法があっているのか?
比較が難しい - 生徒の人数が少ないと発表会が無い。もしくは数年に1度になることも
- 先生のレベルに差がある
- お友達が作りにくい
- お歳暮・お中元を渡す必要がある場合も
- 先生によってはマナーに厳しい
- 電子ピアノNGという先生の場合もある
出張レッスン。自宅に来てくれる先生もいる
ピアノの先生の中には、生徒のでレッスンを行う先生もいます。
子供が人見知りの場合、自宅に先生が来てくれるというのは、慣れた環境でレッスンができるので子供にとっても安心できます。
また、ママの目が行き届く場所でレッスンができるというのも、子供にとって安心材料の一つとなるでしょう。
先生が自宅に来てくださるので、お話をしやすくコミュニケーションもとりやすく、先生によっては親と先生・生徒と先生が大変仲良くなれるようです。
しかし自宅に先生をお迎えするとなると、お茶を出したり掃除をしたり。ママの手間が増えるというデメリットもあります。
先生を選びやすい。「大手楽器店の音楽教室」
大手楽器店の開いているピアノ教室には、グループのレッスンと個人のピアノレッスンがあります。
音楽教室の場合、先生が沢山いますので、先生を選びやすい。比較しやすい。というのがメリットです。
お友達もできやすく、音楽を一緒に楽しむ仲間も作る事ができるかもしれません。
お友達がいる方が、頑張れる!そんなタイプのお子さんであれば、このような音楽教室もお勧めです。
豊かな感性を磨く。研究されたシステムで学ぶグループレッスン
ヤマハやカワイなどの音楽教室の場合、テキストも教え方も年齢に合わせて研究されています。
ただ演奏するだけでなく、子供の豊かな感性や耳を育て、豊かな演奏を楽しめるように指導してくださいます。
ヤマハのグループのレッスンの場合、主にエレクトーンを使用することが多いのが特徴です。
幼稚園に入園前は、エレクトーンで鍵盤に親しみ、音楽の楽しさを学ぶことができます。
音楽教室のグループレッスンのメリット
そもそも音楽教室の場合、子供向けレッスンなので、先生が子供の教育に慣れています。
同じ年くらいのお友達と一緒にレッスンが受けられるので、刺激しあいながら上達できるというのはメリットで、「〇〇ちゃんもできるようになったから頑張りたい!」と意欲的に楽しんで、上達ができる可能性もあります。
メリット
- 先生が子供に慣れている
- 同じくらいの年齢のお友達と一緒にレッスンができる
- 月謝が個人より安い
- 電子ピアノOK
- 音楽の基礎。豊かな感性が育てられる考えられたシステム
本格的にピアノ演奏を始めた時に役立つ感性が養われる - 転勤先でも同じシステムがあれば、続きから習う事ができる
- 競争心で上達も早くなる可能性も
- 大人数だからできる演奏体験(アンサンブルなど)
- 毎年大きな発表会がある(一人で弾かなくても良い場合も)
- 作曲なども学べるようになる
グループレッスンのデメリット
グループレッスンのデメリットは、ヤマハ教室の場合、エレクトーンでのレッスンが中心となります。
譜読みはできるようになりますが、ピアノとエレクトーンでは全く違う楽器。ピアノのテクニックを学ぶことはできません。
少し大きくなってくるとピアノの指導もありますが、レッスン時間も短く、グループレッスンだけでは物足りない。と感じる事もあるかもしれません。
デメリット
- 周りの子とペースを合わせる必要がある。
- 自分の都合で時間や曜日が決められない
- 子供によってはお友達と比較されることが逆効果になる事も
- 先生の目が行き届かない
- ヤマハの場合、ピアノよりエレクトーンが中心。ピアノの本格的なテクニックは、なかなか学べない
- 年々月謝が上る
- ピアノを本格的にやりたいと思ったら、ピアノの個人レッスンとグループレッスンの両方の月謝を支払う人もいる
しっかりと学びたい人には、「音楽教室の個人ピアノレッスン」
もっとしっかりとピアノが学びたい!という場合は、ピアノ専門の先生もいるので、個人レッスンを受けてみる。という事も出来ます。
また、ヴァイオリンなど他の楽器に興味を持ち始めたとしても、音楽教室には様々な楽器の先生がいるので、子供の好きな楽器を習う事ができるというのもメリットです。
【大手音楽教室】個人レッスンのメリット
音楽教室の個人レッスンは、先生がたくさんいらっしゃるので、先生を選びやすい。というのもメリットです。
わりと小さなお子さんを教えるのに慣れている先生が多く、受付の方に相談すれば子供にあった先生を紹介してくれます。
またピアノをやっていて、子供がもっと上達したい。と思った場合、マスタークラス・受験対策クラス・ソルフェージュのクラスなど、より高度なテクニックを教えてくれるクラスが用意されている音楽教室もあります。
先生選びに苦労することが少ないのも音楽教室のメリットです。
メリット
- 1年に一度大きなホールでピアノの発表会が行われる
- コンクールなどイベントがある
- 先生を変えやすいので、自分に合った先生を見つけやすい
- お歳暮・お中元・お礼を渡すことは必須ではない
- 教室独自の検定などがある場合も。上達目標がつくりやすい
- 子供に慣れた先生が多くいる
- トラブルがあった場合、受付を通して話ができる
【大手音楽教室】個人レッスンのデメリット
生徒が自分の都合で休んだ場合、基本的に振り替えがききません。規則がしっかりとしているので、時間的融通が難しい。
というのがデメリットでもあります。
先生も雇われている立場になりますので、先生の都合で辞めてしまう事も個人教室よりは多くあります。
そのため、残念ながら先生が変わってしまう事もあります。
デメリット
- 規定があるので、時間の融通がきかない
- 人件費などが上乗せされ、個人の教室に比べやや値段が高い
- 振替がきかない事が多い
- 雇われて教えている先生なので、都合でやめてしまうケースも
- 先生が途中で変わってしまう事もある
本格派レッスンが希望の方にお勧め。「大学付属の音楽教室」
音楽大学が開いている音楽教室になります。ピアノの上達を目指すのであれば、先生の指導はとても大切なポイントです。
小さい頃から指の形や基礎をしっかりマスター出来ていると、将来的に上達も早くなります。
教室によっては、難易度の高いコンクールで1位を取れるようなお子さんを、多く育成した実績をもっています。また将来的に、有名なピアニストや指導者になる方もいます。
とにかく上達させたい。本格的にピアノを習わせたい。将来は音楽の道を…と考えるのであれば、選択肢の一つとして挙げられる教室になります。
【音楽大学付属の音楽教室】のメリット
音楽大学付属のレッスンは、個人教室ではなかなか学ぶことができないようなソルフェージュなどを専門の先生から学ぶことができます。
また、アンサンブルなど他の楽器との演奏を学べる機会が得られるケースがあるという事です。
メリット
- ピアノだけでなく、ソルフェージュなども学べる
- アンサンブルなど専門的な演奏レッスンを受けられ場合も
- 先生が卒業生なので 一流。上達しやすい
- 音楽教室の主催している高校や大学に入りやすくなる場合も
- コンクールなどが盛んな教室も
【音楽大学付属音楽教室】のデメリット
一流の先生に一流のレッスンを受けられるので、教室によってはレッスン料が高いです。また教室によっては、入室試験やクラス分け試験がある場合もあります。
大学付属音楽教室の中には、中学生までという教室もあり、趣味でずっと続ける…という感覚というよりは専門的に将来音楽の道を目指す。
という意識の子供が多く、コンクールを受けるなど、切磋琢磨に練習に励んでいます。
デメリット
- 親も子供も意識が高いので、子供同士切磋琢磨
- 練習に時間をかける必要がある
- 入るのにテストがある場合もある
- 月謝がとても高い
- 中学生までという教室もある
- 同じ系列でも、教室によってレベルや内容値段が違う事も
先生の探し方は、ネット検索だけでなく口コミも一つの手段
先生を探す方法はいくつかあります。多くの方がまずはネットなどで検索するパターンが多いでしょう。
ネット検索の場合、どのような方針でピアノを教えていらっしゃるのか?見ておくと良いでしょう。
ブログなどを書かれている場合は、先生の考え方や教室の雰囲気が伝わってきますので、ぜひとも目を通してみてください。
また、生徒の受賞歴や大学への進学実績などが掲載されている場合は、指導力のある先生の可能性もありますので、チェックしておくとよいでしょう。
PTNAは、日本で大きなコンクールを開催している協会で、PTNA指導者賞などの受賞歴を持った先生も紹介していただけます。
しかし、有名な先生や人気のある先生の場合ネットに掲載をしていない場合も多くあります。
先生探しには、お友達の情報や口コミ。というのはかなり役に立ちます。
ピアノ教室に通っているお友達がいたら、その教室の様子などを聞いてみるのもよいでしょう。
また、ネットや口コミだけではわからない事も多くあります。先生の指導力が分かるのが発表会ですので、もしも見る事ができそうな機会があれば、ぜひ見に行ってみると参考になるでしょう。
先生との相性は、試してみないと分からない
先生との相性は口コミやネットでは絶対にわかりません。体験レッスンを必ず受けるようにしましょう。その際に、意外と役に立つのが親の直感です。
子供が楽しそうにレッスンをしているか?先生を気に入ってそうか?確認しておきましょう。
親の中には、先生が子供に教える時にどのような言葉のバリエーションで教えているのかをチェックしているというママもいました。
例えば、柔らかくふわっと子供に弾いてほしいときに、「雲のようにふわふわ…」や「ふわふわのドレスを着て踊ってるみたいに…」などわかりやすく、楽しく教える工夫をしているか?また、子供がそれを理解しているのか?を見ているママもいるようです。
親との相性も大切。親の方針も伝えておきましょう
親の方針を伝える事もとても大切です。親と先生の方針が違って、途中で親が悩むケースは少なくありません。
「楽しさ重視でピアノを習わせたい。」と思っていたのに、先生が出す課題がテクニック重視の課題ばかり。細かすぎる指導で、合格がもらえず曲が進まない。
「教本の中心が、バイエルばかり。発表会以外は曲らしい曲をなかなか弾かせてもらえない。」
など、望んでいた指導方針が違うと、先生との信頼関係が崩れてしまう可能性があります。
先生の方針や教室によって、使うテキストや課題の量も変わってきますので、「しっかりテクニックを教えてほしい。」「とにかく楽しくピアノをさせたい。」「いろんな曲に触れさせてあげたい。」など、子供の性格に合わせて親の希望を予め伝えておくとよいでしょう。
また通う事になった場合は、先生と指導方針のすり合わせができていますので、親も気持ちよく通わせることができます。
ワンクッションおいてから回答してもOK!教室選びは慎重に!
先生と親との相性がいいと、思わずその場で「よろしくお願いします。」と言いたくなることもあると思います。
しかし子供の好みも大切なので、その場のノリで決めず、教室を出てから子供に「先生すき?習ってみたい?」と、感想を聞くことも大切です。
ワンクッションおいてから、その先生に本当に教えてもらいたいかを改めて考え、親子の意見が決まってから折り返し決定の電話をするのも良いと思います。
先生が合わなくて、何度も先生を変えた。という経験を持ったママは少なくありません。
子供が楽しくピアノを続けられるよう、子供のタイプや目的に合わせて先生を選ぶようにしましょう。
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