兄妹の子供服の簡単リメイク術!兄のハーフパンツが妹のスカートに!
子供達の成長はあっという間!去年の洋服が今年は着られないということが良くありますよね。
特にたくさん汗をかく夏は、いくら洋服があっても余ることはありません。
でも、男の子と女の子では洋服のシルエットに違いがあって、たとえ可愛いデザインだとしても、お兄ちゃんのお下がりの洋服を妹に着せるには難しいことがあります。
だからといって処分してしまうのはもったいない!その前に、一度リメイクに挑戦してみませんか? お出かけ着にはならなくても、普段使いには十分なものに仕上がります。
今回はお兄ちゃんのハーフパンツをスカートにリメイクします。一年着られれば十分満足!難しいことは一切ナシ!お気楽ソーイングを紹介します。
この記事の目次
ハーフパンツのリメイク方法
今回はミシンを使ってのリメイクの手順です。
【 材料 】
- サイズアウトのハーフパンツ
- コットンレース
- 裏地用の端布
今回は男の子の定番であるハーフカーゴパンツを使いました。サイドにポケットが付いているので、スカートの丈は少し長めにできあがります。
股下の縫い目の部分と、裾の折り返しの部分を切り落とします。
切り取り後はこのような状態です。
股下の飛び出した部分の処理をします(見やすいように下に白い布を挟みました)。
股下の縫い目をまっすぐな部分までほどきます。
縫い目の曲がり部分から裾まで線を引き、飛び出した部分を切り取ります。反対側も同様に切り取ります。
飛び出しを切り取り生地がまっすぐになりました。次の作業がしやすくなります。
後ろも同じように飛び出した部分を切り取ります。
スカート丈を合わせます。ウエストからの長さが同じになるように、裾の部分を切りそろえます。
途中まで縫い目をほどいてしまった股下の部分は、それ以上ほつれないように上から重ねて縫っておきます。
その後、布を切り取った股下の部分にロックミシンをかけます。
ロックミシンのときは、左右の布を続けて縫わないように!後の工程で困ることになりますので、それぞれ別々に処理して下さい。
股の部分を処理します。生地を裏返し、端を1cmほど折り曲げ、端から5mmくらいの所を縫います。表に返した時に生地が上になる方から縫っていくとラクに作業できます。
もともとの中心の縫い目とつながるように頑張ってみましょう。
縫い目は1本のほうがキレイに仕上がります。私はこのように曲がってしまいましたが気にしません!
裾の始末をします。三つ折りし、端から5mmくらいの所を縫っていきます。初めと終わりは返し縫いを忘れずに。
股下だった部分を繋いでいきます。今回はコットンレースを使うので、芯になるような端布(パパのワイシャツの後身頃をカットしたもの)を用意しました。
長さは股下の隙間と同じで、幅は少々広めに切っておきます。裾の部分のみロックミシンをかけておきます。
コットンレースをカットし、隙間を完全に塞ぐように並べます。
芯になる端布にレースを縫い付けていきます。バラバラのレースを一枚の布にして、縫いやすくするための作業です。レースだけではキレイに仕上がりません。
全部縫い付けたら裏返しにし、本体の隙間部分に当ててみます。本体から見える部分を特定するため、3箇所に印をつけておきます。
しるしを線でつなぎ、できあがり線を決めます。できあがり線の外側に1.5cm~2cmくらいの縫い代をつくって切り取ります。
全てのレースが途中で切れたり外れたりしていないかを確認し、端にロックミシンをかけます。ショートケーキのような形ができあがります。
本体の端から1.5cmくらいのところに先ほどのレース生地の端を合わせ、縫い合わせていきます。まち針ではズレてしまうので、しつけ縫いしてからミシンをかけます。
表に返し、いよいよ本体に縫っていきます。ミシンの抑えの幅を参考にしながら、すでにある縫い目の3mmくらい外側を縫っていきます。
完成です。今回はレースを使いましたが、着られなくなったTシャツやブラウスの端布など、色々な生地でアレンジできます。
後ろも同じようにキレイに仕上がりました。
裏から見たところです。細部にこだわらなくても歪みもなくできました。普段使いとして活躍してくれそうです。
キレイに仕上げるコツ
難しいことナシのお気楽ソーイングとはいっても、やっぱりステキな洋服に仕上げたいものです。気をつけたいポイントは以下のとおりです。
- スカートが歪んでしまわないように、丈の長さをキチンと揃える。
- コットンレースだけで仕上げるときは必ず裏地(芯生地)をつける。
- 股下の縫い目は元の縫い目の幅にあわせる。
せっかくリメイクに挑戦しても、子供が好きなデザインでなければ着てくれません。子供の要望もある程度受け入れながら作業を進めて下さい。
また、1回の洗濯でほつれてしまってはせっかくの努力が台無しになってしまいます。面倒がらずに正しい位置を縫っていきましょう。
縫い目が曲がったけれど直すのは面倒という時は、そこにリボンやラインストーンを付けてあげるのもオススメです。ごまかしがおしゃれなデザインに変わります!
アイデアいろいろ!ボーイズボトムスのリメイク
男の子の洋服を女の子用にリメイクすることはそんなに難しいことではありません!でもなかなかアイデアが浮かばず、断念してしまうママも多いと思います。
特にボトムスは、思い描いていたものとは全く違った方向に進んでしまうことが良くあります。私自身も、挫折して未完成のままサイズアウトした洋服が何枚もあります。
リメイクのアイデアにお悩みの方のために、私が今まで行ったお兄ちゃんのボトムスから妹のボトムスへのリメイク方法を紹介します。
- オーバーオール
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丈を思い切って短くしてミニ丈のジャンパースカートに。作り方は今回のハーフパンツと同じで、あて布には切り取った裾の部分を使用。
- スキニーパンツ
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薄手で細身のパンツは、裾の左右を10cmくらい縦にゴムを縫い付けて裾すぼみレギンスに変身。クシュクシュになるので丈は詰めなくてOK。
- デニムパンツ
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娘のサイズアウトしたスカートの生地を合わせて女の子らしいデニムパンツに。裾にはスカートの裾部分をギャザーにして縫い付け、ウエストも上から布を被せてくるむ。
このデニムパンツはリメイク後3年も使うことができました。その間に背が伸びたのでロング丈からハーフ丈になりましたが、息子と合わせて5年も使い続けた大成功作品です。
より手軽に!ワンポイントリメイク
ミシンを使った大掛かりなリメイクは気が重いし、子供の世話で時間が取れない、というママさんは、ワンポイントプラスするリメイクはいかがですか?
材料は100円ショップや手芸店で手軽に用意できますし、お手持ちのサイズアウトした洋服から取り出してもOKですよ!
- ボタンをカラフルなものに変える
- 襟にレースを縫い付ける
- 袖口や裾部分を幅広のバイアステープでくるむ
- ポケットの入り口部分にフリルを付ける
- Tシャツの袖口に細いゴムを通してパフスリーブに
- イラストに手作りのリボンをつける
リボンをプラスするリメイクは、イラストによってかなり面白いものができあがります。私は恐竜の頭にリボンを付けましたが、インパクトのあるデザインになりました。
やり方が同じであっても、洋服の素材や柄などによって全く違った物ができあがりますので、色々と挑戦してみてくださいね!
「ここ以外はキレイなのにー!」という惜しい服はリメイクできないか?と考えてみよう
上で紹介したリメイク以外にも、「ズボンの膝の穴だけが…」「この絵の具のシミさえなければ…」という「ちょっとだけ残念な服」はありますよね。
そんなほんのちょっと残念な服も、ほんのちょっと手を入れるだけで着ても大丈夫な服に変身させることができますよ!
袖口のすれたTシャツは七分丈や半袖に!
よく動き回る子供の手に近い袖口はすれたり汚れたりして痛みやすいもの。袖口以外はキレイなのに袖口だけが汚なくなっちゃった、という服は思い切って汚れたところを切って七分丈や半袖にしてしまいましょう。
「袖を縮めるなんて難しそう…」と躊躇してしまいそうですが、切り口をジグザグミシンをかけてほつれ止めをしたらあとは裏に折って直線縫いをかけるだけと、とっても簡単。
長さもお子さんに合わせて調節できますから「春に着て袖がすれた服を夏は半袖にして着倒す」、「手を洗う時に袖がびちょびちょになっちゃうから少し短めの七分丈」なんて使い勝手のいい長さで作り直してあげてください。
膝のあいたズボンを補修してみよう!
特に活発な男の子のズボンはすぐに穴があいてしまいますよね。買ってすぐなのに穴があくと言い得ぬ怒りが湧いてくるものですが、子供にも悪気はないのでそこはグッとこらえてなんとかこの穴を修復しましょう。
ジーパンはちょっと穴があいたくらいだと「ダメージデニムだね」なんて、そのままにしておくママさんも多いと思いますが、これが大きくなってくるとあっという間に膝丸出しになってしまいますから早めに手を打つ必要があります。
ジーパンの穴を簡単に補修するのには当て布やワッペンを貼るのがお勧め。当て布というとその辺の布を手縫いでつけるような昔のツギハギを思い浮かべてしまいがちですが、最近は手芸屋さんでいろいろとおしゃれで簡単なものが売り出されています。
アイロンをかけるだけで簡単に修復できる当て布や、好きな布につければそれが当て布になるという専用の糊もありますので利用すると楽チンで可愛く仕上がりますよ。伸縮性のある布を使うと動きやすくていいですね。
上からワッペンを付けるのもおしゃれです。インパクトのある大きなものやアメカジっぽいおしゃれなものも多く出回っていますよ。あまり小さいものですと穴を塞ぐことができないので穴よりも少し大きめのものを選んでつけるといいですね。
膝のあいたズボンは切ってハーフパンツやショートパンツに!
膝の穴が救いようのないサイズになってしまったらハーフパンツやショートパンツに作り変えてみるのもおススメです。
作り方は先ほどの袖口の時と同じでお好みの長さに切ったら切り口をジグザグミシンでかがって裏に折って直線縫いをするだけです。太めのものは膝下のデザインでも作れますが、細身のものは膝下で作ると座った時に膝がつっぱるのでショートパンツがオススメです。
ショートパンツは、裾にレースなどをつけてガールズライクに仕上げればお兄ちゃんのズボンを妹に、なんてこともできますよ。ポケットの下あたりで切って、下にサイズアウトしたスカートをぐるっと縫い付ければもう一度スカートとして履くこともできます。
スカートもショートパンツも、女の子のボトムスは市販のものですとポケットの付いてないものが多いのですが、男の子のズボンを利用するとポケットの付いたものができるのでオススメです。
処分の前にリメイクに挑戦!まずは初めてみて
洋服のリメイクに挑戦するには少し勇気が必要です。せっかくの洋服にハサミを入れて、失敗したらどうしよう・・・と躊躇してしまいがちです。
リメイクにも色々な目的がありますが、今回私が紹介したものは、1年間着られたらラッキーというスタンスの、もったいないを解消するためのリメイクです。
「リメイク=グレードアップしたものに変化」というわけではありません!イメージを凝り固めずに、もっとラクに考えてみましょう。
たとえ失敗してしまったとしても、それを教訓として次の制作に活かせば何も問題はありません!どちらにしてもその洋服はサイズアウトで着られない洋服なのですから。
何よりも、ママが自分のために作ってくれたということで、子供はとても喜んでくれますよ!
完璧に仕上がらないのもハンドメイドのステキなところです。
捨ててしまうにはもったいないと感じているハーフパンツがありましたら、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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