離乳食で豆腐を使えるのはいつから?選び方や月齢別おすすめレシピ

コメントを見る0
2018/08/09

離乳食を始めてからおかゆ、野菜と進めていくと、赤ちゃんの成長のために次はたんぱく質を与えるようになります。

離乳食で使うおすすめの食材のひとつに豆腐があります。

でも豆腐にはいろんな種類がありますし、他の食材と合わせた調理方法に迷ってしまいますよね。

この記事では、豆腐の栄養素や選び方の他、月齢に合わせた簡単レシピや保存方法についてご紹介します。

豆腐は離乳食初期からOK!量とアレルギーに注意する

豆腐は味にくせがなく淡泊なので赤ちゃんにとって食べやすく、準備が手軽なためママにとっても嬉しい食材です。

初めて豆腐を与える時期は離乳食を始めてから3週目以降が目安で、必ず加熱しましょう。

豆腐を含むたんぱく質を与える際には、アレルギーやタンパク質の合計分量に注意することが大切です。

豆腐でアレルギー症状が出ることも!

豆腐は大豆からできているため、5大アレルゲンの一つの大豆アレルギーが発症する恐れがあります。

他の食物アレルギーと比べると早めに良くなることが多いと言われていますが、アナフィラキシー反応など重度の症状が出る子もいるため注意が必要です。

初めての摂取の際は平日昼間など、病院にすぐ行ける時間帯にしましょう。

【大豆アレルギーになったときに除去するもの】

大豆、納豆、豆腐、豆乳、枝豆、きな粉、もやし、湯葉、厚揚げ、油揚げ、がんも、枝豆、黒豆、みそ、しょうゆ、大豆油、レシチンや乳化剤などの食品添加物、小豆やえんどう豆などの大豆以外の豆類(※アレルギーレベルによって異なります。)

たんぱく質の分量は要チェック

赤ちゃんの消化器官はまだまだ未熟であるため、月齢の目安量を超えてたんぱく質を摂取すると負担がかかってしまいます。

お腹の調子がわるくなってしまったり、カロリーオーバーにならないために、たんぱく質の目安量を参考に、食欲や成長・発達の状況に合わせて離乳食を進めましょう。

【1回あたりの目安量(1食材の場合)】

7~8か月
魚:10~15g、肉:10~15g、豆腐:30~40g、卵:卵黄1~全卵3分の1、乳製品:50~70g
9~11か月
魚:15g、肉:15g、豆腐:45g、卵:全卵2分の1、乳製品:80g
1歳~1歳半
魚:15~20g、肉:15~20g、豆腐:50~55g、卵:全卵2分の1~3分の1、乳製品:100g

複数の食材を与える場合はそれぞれの割合のバランスに気を付けましょう。

豆腐は食べやすくて栄養バランス抜群

豆腐は柔らかく食べやすい他に、消化が良く高い栄養素を含んでいるため、内臓が未発達な赤ちゃんに適した食材と言えます。

そもそも、大豆は栄養価が非常に高いが消化吸収が悪い食物とされています。

しかし、大豆から豆腐が作られるとき、大豆の組織は破壊され、消化の悪い食物繊維がおからに移行する形で除かれた状態で固められるため、非常に消化吸収が良くなります。

つまり、栄養的に優れているが消化のあまりよくない大豆を、消化吸収の良い状態に加工したのが豆腐なのです。

豆腐に含まれる栄養素

三大栄養素であるたんぱく質、糖質、脂質のうち、豆腐は特に良質なたんぱく質と資質を含んでいます。

豆腐は80%以上が水分で6%程度がたんぱく質ですが、水分を抜くと約50%がたんぱく質を占めることになります。

豆腐は、たんぱく質だけでなくカルシウムやビタミンなど多くの栄養素が含まれています。それらが赤ちゃんにどのような働きをしてくれるかをご紹介します。

たんぱく質
筋肉や臓器、皮膚、髪、爪などを作るほか、免疫力を高め、酵素やヘモグロビンの原料となります。
カルシウム
離乳期に不足しがちなカルシウムを豆腐は豊富に含んでおり、骨や歯を作る働きをします。
ビタミン
豆腐にはビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2ナイアシンを含み、皮膚や粘膜、胃腸などの成長を促します。
オリゴ糖
豆腐の甘味を引き出すオリゴ糖は、ビフィズス菌のえさとなります。ビフィズス菌が増えると腸の運動が活発になる、免疫力を向上させるなど多くの有用な働きがあるといわれています。
レシチン
レシチンは脳の情報伝達に関わる神経細胞の重要な材料となり、脳の活性化の効果が期待されます。

初めての豆腐は絹ごし!木綿豆腐は慣れてきてから

豆腐には、木綿豆腐、絹ごし豆腐、たまご豆腐など様々な種類があるため、離乳食にどれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。

初めて豆腐を与える時は、舌触りの良い絹ごし豆腐を選ぶのがおすすめです。

豆腐に慣れてきたら様々な種類の豆腐製品にもチャレンジしたいですよね。

ここでは、月齢に合った豆腐製品や選ぶ時に注意したいことをご紹介します。

月齢に合わせた豆腐の選び方

離乳食初期のごっくん期は基本的に絹ごし豆腐を選び、加熱して裏ごししたものを与えましょう。

絹ごし豆腐は濃度の濃い豆乳に凝固剤を入れて肩に入れて固めたものであるのに対し、木綿豆腐は濃度の薄い豆乳に凝固剤を入れて一度固めた後、崩して方に入れて重しをして成形したものです。

木綿豆腐の方が絹ごし豆腐と比べ栄養価が高いものの、独特の食感と滑らかになりにくい特徴があるため、離乳食後期から取り入れていくといいでしょう。

また、豆腐から水分を取り除いた高野豆腐は栄養価が高いですが、しっかり噛み切る必要があるため離乳食には不向きです。

高野豆腐を使いたい場合は、おろし器などで粉末状にして調理するのがおすすめです。

油揚げ、厚揚げ、がんもなどの豆腐製品はしっかり茹でて油抜きを行い、細かく切れば離乳食後期から与えることができます。

離乳食初期
加熱した絹ごし豆腐を加熱して与えられます。
離乳食中期~後期
加熱した絹ごし豆腐・木綿豆腐を与えられます。
離乳食後期
後期になると、新鮮な生の豆腐を与えることができます。

油抜きをして細かく刻んだ油揚げや厚揚げなどの油で揚げた豆腐製品を与えることができますが、内臓への負担を考えるとごくわずかの量にする方がいいでしょう。

離乳食完了期
しっかり噛み切って食べられるようになれば、油抜きをした厚揚げや高野豆腐などの豆腐製品を一口サイズで与えることができるようになります。

豆腐は無添加のものを選ぼう

豆腐を選ぶ際には、食品表示に添加物が含まれていない、「大豆、にがり(塩化マグネシウム)」とシンプルな原材料のものを選ぶのがおすすめです。

豆腐製品に使われる代表的な添加物
硫酸カルシウム、グルコノデルタラクトン、塩化カルシウム、硫酸マグネシウム、油脂系消泡剤、グリセリン脂肪酸エステル、シリコーン樹脂など

上記の添加物に注意し、大豆は遺伝子組み換えでないもの、出来れば国産のものを使用した豆腐を選びましょう。

離乳食期は味覚の発達に重要な時期なので、ごま豆腐やたまご豆腐など濃い味のものは避け、シンプルな豆腐をあげるようにしてください。

先輩ママに聞く!離乳食におすすめの豆腐

先輩ママが実際に離乳食に利用した豆腐製品をご紹介します。

パルシステムの「なめらか絹豆腐小分けパック」
パルシステムはママに嬉しい宅配サービスです。北海道産の大豆をにがりだけで固めた絹豆腐です。水にもこだわり、離乳食に安心して使えます。
コープの「冷凍 国産大豆のカット絹豆腐 500g」
チャックシール付きで保管にも便利な冷凍豆腐です。冷凍なのにつるっとした食感で食べやすく、カット済みで手軽なのに加え、少量使いたい離乳食期に重宝する製品です。

最近のスーパーにも様々な豆腐製品が陳列されているので、子どもの口に合う製品をいろいろを試してみるのもいいですね。

ごっくん期の離乳食におすすめ!豆腐を使ったレシピ

ごっくん期はあまり多くの量を食べることができないため、シンプルに食材そのものを与えるか、2種類程度を混ぜて与えることが多いです。

豆腐に合う食材とのレシピをご紹介します。

バナナの甘味で食べやすい!「豆腐入りバナナペースト」

甘味が感じられやすいバナナに混ぜることで、豆腐の味になれていなくても食べやすくなります。

材料

  • バナナ 10g
  • 絹ごし豆腐 5g
    作り方

  1. 豆腐を加熱し、裏ごしします。
  2. バナナを裏ごしするか、すり潰します。
  3. 豆腐とバナナを混ぜます。

野菜と一緒に食べられる!「にんじんの白和え」

豆腐と混ぜることでにんじんの甘味が際立ち、オレンジと白のコントラストがきれいな一品です。

材料

  • にんじん 10g
  • 絹ごし豆腐 5g
    作り方

  1. 絹ごし豆腐は加熱し、裏ごしするか細かく潰します。
  2. にんじんを裏ごしするか、細かく潰します。
  3. にんじんと豆腐を混ぜます。

離乳食の進み具合でにんじんと豆腐の細かさを調整してください。このレシピを食べれるようになると、ヨーグルトをまぜてアレンジ可能になります。

もぐもぐ期の離乳食におすすめ!豆腐を使ったレシピ

離乳食中期であるもぐもぐ期になると、少しづつ使える食材が増えてきて、料理にバリュエーションをつけやすくなります。

マンネリしてきた時に簡単なひと手間でアレンジできるレシピをご紹介します。

あんかけで食べやすさアップ!「豆腐の野菜あんかけ」

材料

  • にんじんや大根などの2~3種類の野菜 20g
  • 絹ごし豆腐15g
  • 出汁30g
  • 片栗粉 適量
    作り方

  1. お好みの野菜を細かく刻み、加熱して柔らかくします。
  2. 絹ごし豆腐を加熱し、人肌まで冷まします。
  3. 出汁に片栗粉を入れて溶かし、レンジで温めてとろみをつけます。
  4. 3で作ったあんかけに野菜を加えてよく絡めます。
  5. 4のあんかけを豆腐にかけます。

そうめんの塩味とよく合う!「豆腐そうめん」

そうめんは塩気があり、豆腐の淡泊な味が加わることで味のバランスが良くなります。

材料

  • そうめん 15g
  • 絹ごし豆腐 15g
  • きざみのり 適量
    作り方

  1. そうめんを茹でて細かく刻みます。
  2. 豆腐を加熱し、食べやすい大きさに切ります。
  3. そうめんの上に豆腐をのせ、きざみのりをトッピングします。

夏は少し冷やして、冬は温かいスープをかけるなどアレンジしてみてください。

カミカミ期の離乳食におすすめ!豆腐を使ったレシピ

離乳食後期のカミカミ期は3回食になって食べる量も増え、自分で食べたいという意志も育ってくる頃です。

子どもが手づかみで食べやすいレシピをご紹介します。

手づかみ食べの定番!「豆腐ハンバーグ」

手づかみ食べの定番とも呼べるハンバーグ。豆腐で作ることによって消化吸収がしやすくなり、シンプルな味付けが可能になります。

材料

  • 絹ごし豆腐 20g
  • 鶏ひき肉 5g
  • 玉ねぎ 10g
  • 片栗粉 大さじ1
  • 塩 お好みで適量
    作り方

  1. 豆腐を水切りし、玉ねぎはみじん切りにする。
  2. 豆腐、玉ねぎ、鶏ひき肉、片栗粉、お好みで塩をゴールに入れ、よくこねる。
  3. 食べやすい形にまとめ、両面をフライパンで焼く。

みじん切りにした人参やほうれん草などの野菜やひじきを入れてアレンジできます。

また、大量に作って冷凍しておくとレンジで温めるだけですぐに食べさせられるので、とても便利です。

大人と一緒に食べたい!「なす味噌の豆腐ステーキ」

大人も一緒に食べられるレシピです。大人にはなす味噌を多めにするのがコツです。

材料

  • 木綿豆腐 30g
  • 油 適量
  • なす 20g
  • ひき肉 10g
  • 味噌 5g
  • 酒・みりん 各大さじ1
    作り方

  1. なすをみじん切りにする。
  2. フライパンでひき肉を炒め、火が通ったらなすも加え、しんなりしたら酒、みりん、味噌を加え、水分がなくなるまで炒める。
  3. 豆腐を食べやすい大きさに切り、水分を拭って油を引いたフライパンで焼く。
  4. 3に2を乗せる。

パクパク期の離乳食におすすめ!豆腐を使ったレシピ

離乳食完了期であるパクパク期では、食べむらが増えてきたりスプーンを上手に使えるようになります。

野菜を食べやすくするレシピやスプーンの練習に最適なレシピをご紹介します。

栄養たっぷりのおくらを食べやすくする!「おくらの白和え」

おくらは青臭さや食感が苦手な子が多いですが、βカロテンやカリウム、ビタミンなどの栄養を豊富に含み、成長のために食べてほしい食材です。

そんなおくらを白和えにすることで食べやすくしてみましょう。

材料

  • 絹ごし豆腐 20g
  • おくら 20g
  • 白だし 小さじ1
    作り方

  1. 豆腐はしっかり水切りをし、滑らかになるまで潰し混ぜます。
  2. オクラを塩ゆでし、みじん切りか食べやすい大きさに切ります。
  3. 1,2、白だしを混ぜます。

白和えにすると食べやすくなるため、苦手な食材と合わせるのもおすすめです。

納豆が食べられる子には、納豆も加えることでふわふわな食感が増し苦手食材の克服につながることがあります。

スプーン使いの練習におすすめ!「豆腐茶わん蒸し」

スプーンを上手に使えるようになるレシピとして、茶わん蒸しをご紹介します。

材料

  • 全卵 三分の一
  • 絹ごし豆腐 10g
  • 出汁 大さじ2
  • さつまいも10g
    作り方

  1. さつまいもは柔らかく加熱し、裏ごしする。
  2. 絹ごし豆腐を裏ごしし、卵、出汁、1を入れてよく混ぜる。
  3. 2を容器に入れて蒸し器で固まるまで蒸します。

さつまいもをカボチャやすりおろしたにんじんにアレンジできます。
子どもの好みに合わせて卵や豆腐の分量を調整し、固めや柔らかめなど変化を付けるのもおもしろいですね。

多くのママが実践している豆腐の下ごしらえと保存方法

豆腐はパック売りしているので扱いやすいですが、一食で全てを使いきれない時や下ごしらえとして必要な加熱方法はどうすればいいのか迷ってしまいますよね。

ここでは、豆腐を便利に活用するために、先輩ママが実践しているやり方をご紹介します。

離乳食で使う豆腐の下ごしらえ

豆腐を生で食べられるようになるのは離乳食後期もしくは完了期以降なので、それまでは加熱する必要があります。

また豆腐は傷みやすく、まな板でカットすると細菌が付きやすいことを考慮すると、加熱したものを与えた方が安心です。

少量の豆腐を加熱する方法として、レンジで温める方法とお湯でゆでる方法があります。

電子レンジを利用する場合
豆腐10~20gに対して20~30秒ほどで加熱します。加熱のし過ぎや水分が抜けすぎて舌触りが悪くなります。
お湯でゆでる場合
豆腐を茶こしにのせ、沸騰したお湯の中に10~20秒程度くぐらせます。衛生上カットした後に加熱する方がいいでしょう。

冷凍保存するなら裏ごししてから行う

豆腐は足が早いため、内臓が未発達な離乳食期は開封したら一度で使い切るのがおすすめです。

もし使い切れない場合は、タッパーに入れて水をひたひたに入れ、2日以内に使い切りましょう。

豆腐を冷凍させるとぼそぼそとした食感になり、高野豆腐に似た舌触りになります。

一般的に冷凍に不向きな豆腐ですが、食感が苦手ではない赤ちゃんには冷凍することで手軽に離乳食の準備ができるようになります。豆腐の冷凍保存の方法をご紹介します。

豆腐の冷凍保存のやり方①
離乳食の進み具合に合わせた大きさに豆腐を潰し、冷凍します。
豆腐の冷凍保存のやり方②
豆腐の水気を切ってから荒く潰してフライパンで炒り、粗熱が取れてから小分けにして冷凍します。

使うときは電子レンジで解凍・加熱します。

食べなくても気にしない!様々な食材に触れることが大切

豆腐は調理法によって食感が変わるため、中には嫌がったり食べてくれない子もいます。

離乳食の特に初期や中期は多くの食材に触れ、食べるということに慣れていく時期です。

食べないからと言って落ち込まず、豆腐の種類や温度を変えてみたり、合わせる食材をかえてみるなど工夫してみてください。

離乳食の頃はなかなか食べない子も、成長と共に食べるようになることが多いです。

楽しい食卓にするためにも、ママが考えすぎず楽しい気持ちでいることが大切なのかもしれませんね。

みんなのコメント
あなたの一言もどうぞ


マーチについて

MARCH(マーチ)では、妊娠や子育ての先輩たちが、ためになる情報を毎日配信しています!新米ママ&パパはぜひご覧ください♪