子宮外妊娠の兆候にいち早く気づくために知っておきたいポイント
早期発見をして適切な処置をできるだけ早く行うことが大原則の子宮外妊娠。
長期間放置しておくと「母体の健康を脅かす」こともある子宮外妊娠にいち早く気づくためには、兆候を知っておくと良いでしょう。
今回は、子宮外妊娠の概要と兆候について詳しく見ていきましょう。
この記事の目次
子宮外妊娠の概要
子宮外妊娠とは、何らかの原因によって、本来ならば受精卵が子宮内膜に着床するはずなのに卵管内などの間違った場所で着床してしまう着床トラブルをいいます。
子宮外妊娠は通称で、正式には「異所性妊娠」と呼ばれる症状で、赤ちゃは正常に育たず妊娠を継続することは残念ながら出来ません。
放置しておくと卵管破裂や大量出血などの命にかかわるような深刻な状態になってしまうこともあるので、早期発見、早期治療が大原則です。
子宮外妊娠は全ての妊娠のうち約1%で生じますが、子宮頸がんになるリスクを上げる原因や確率は、性感染症罹患歴や一人目の妊娠なのかなど、条件によって差があります。
▼子宮外妊娠の原因についてはコチラも参考にしてみて!
では、この子宮外妊娠について、いち早く気づけるように知っておくべき兆候にはどのようなものがあるのでしょうか。
- 妊娠検査薬
- 基礎体温の変動
- 出血
- 体調の変化、腹痛
- 症状が具体的に出てきた時
これら4つの兆候と症状が出てきた時にするべきことについて、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
兆候1:妊娠検査薬は陽性
妊娠するとホルモンバランスが変わりその影響で尿の中の成分が変わるため、妊娠検査薬では陽性反応が出ます。
妊娠検査薬の結果だけでは、通常妊娠か子宮外妊娠かを判断することはできませんが、妊娠検査薬が陰性での子宮外妊娠はあり得ません。
兆候2:基礎体温が不安定
正常の妊娠をした場合の基礎体温の変動は、妊娠初期の12週あたりまで高温期が続くことが一般的です。
排卵しても受精せず妊娠が成立しなかった場合、生理の開始とともに基礎体温は低温期に切り替わります。
一方、子宮外妊娠の場合はこのどちらにも当てはまらないため、基礎体温が上下に不規則に変動します。
兆候3:不正出血の特徴に着目
子宮外妊娠をすると、生理予定日前後の早い段階から出血がみられることがあります。
継続的な少量の出血や、ピンク色の織物がだらだらと続き、日に日に出血量が増えていくか、減らずにずっと続くことが多いです。
妊娠初期の着床出血や生理との違いは、長く続くかどうか、量が減らないで増えて続くかどうかで見分けることが出来ます。
兆候4:妊娠初期と似たつわりの症状や腹痛
先述しましたが、子宮外妊娠でも母体のホルモンバランスは変化するため、正常妊娠の初期症状と同じように、つわりのような体調不良が現れることがあります。
ただし、つわりの症状そのものが正常妊娠であっても個人差が大きいものなので、症状の程度から子宮外妊娠かどうかを見分けることはできません。
腹痛が徐々に強くなる症状は気を付けて!
子宮外妊娠をした場合、約9割の人が下腹部痛を感じると言われています。
子宮外妊娠の場合の下腹部痛の感じ方には特徴があり、子宮外妊娠を長期間放置して卵管が破裂した際は立っていられないほどの激痛が生じます。
子宮外妊娠の時のお腹の痛み方は、下腹部全体かわき腹が痛むことが多く、生理痛に似た痛みや締め付けられるような痛み方をします。痛みが収まることなく継続し、日に日に強くなっていくのも特徴です。
症状が出てきたら早急に受診して!
子宮外妊娠かもしれない…と不安になったら、ひとりで心配するよりも病院で超音波検査を行い、胎嚢の確認や尿検査などを通して確定診断を行う方が賢明です。
医師によるエコー検査を行うことで、子宮内での着床なのか子宮外妊娠なのか分かりますし、子宮外妊娠であれば速やかに治療方法を決めて処置を行うことが出来ます。
▼子宮外妊娠の症状についてはコチラも参考にしてみて!
子宮外妊娠は早期発見が大事
子宮外妊娠は、妊娠を考える女性であれば誰の身にも起こる可能性がありますし、最悪の場合ママの命に危険が及ぶこともあります。
子宮外妊娠以外にも、妊娠初期には切迫流産など様々なトラブルが生じやすいので、何か異変を感じた時や心配な事がある時は、早いタイミングで産婦人科の医師に相談するようにしましょう。
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