ベビーパウダーを使っていいの?赤ちゃんのサラすべお肌キープに一役!
昔は使用を勧めることの多かったベビーパウダー。汗をかきやすい赤ちゃんのお肌をサラサラに保つために多くの人が利用していました。
しかし今、赤ちゃんにベビーパウダーを使う人は減っています。
でも実は、ベビーパウダーは正しい知識を持っていればとても便利に使うことが出来ます。現在のベビーパウダーについて基本情報を紹介します。
この記事の目次
ベビーパウダーは体に良くない?不安になる噂の原因
現在育児をしている世代は、自分が赤ちゃんの頃ベビーパウダーを使ってもらった経験を持つ人が多くいます。
天花粉やシッカロール、タルカムパウダーという呼び名の方がしっくりくるという方もいるかもしれません。
いくつかの呼び方がありますが、皆同じ用途のパウダーを指します。使用している材料の違いや、メーカー独自の呼び方があるかどうかの違いです。
- パウダーの粒子が毛穴に詰まり炎症を引き起こす
- 赤ちゃんがパウダーを吸い込むと喘息の原因になる
- 原料に発がん性物質が含まれている
上記のような安全性を疑問視する噂を聞くことがあります。もしこれが真実なら親として赤ちゃんに使いたくないと思うのは当然ですよね。
しかし現在日本で発売されているベビーパウダーについては、このような危険性をもつ商品はありません。
ただし使用の際、多くの人が勘違いしやすいことがあるのも事実。どんなことに注意をした方が良いか確認していきましょう。
パウダーの塗り過ぎやあせもがあるお肌への使用はNG!
間違いやすい使い方としては以下のようなものがあります。
- 汗をかいた皮膚へ多量のパウダーをまぶしてしまう
- あせもを発症している皮膚へパウダーをつけてしまう
- 顔周辺に舞い上がるようにパウダーをはたいてしまう
上記はすべてベビーパウダーの使い方として誤っています。ダマになったパウダーが皮膚に残ったり、湿疹の隙間などに粉が入り込んでしまい雑菌が繁殖しやすくなったりします。
また顔周辺にパウダーを舞い上がらせる行為は、多量に吸い込んでしまってむせたりする原因にもなります。上半身への使用は固形パウダーを使ったり、粉を手に取って塗るようにつけるなどの工夫が必要です。
ベビーパウダーに発がん性物質は含まれていない
多くのベビーパウダーの主成分は「タルク」(滑石)です。1987年にタルクに微量のアスベストが不純物として混入していたという事実があり、社会問題になりました。
これが「ベビーパウダーに発がん性物質が含まれている」という噂の原因になったと考えられます。
現在日本で購入できるベビーパウダーについては、発がん性に関する心配はないと言って良いでしょう。
ベビーパウダーの使用を勧める赤ちゃんの症状と効果
長年に渡り人々に使われ続けているベビーパウダー。一年中使用することができます。一体どんな目的で赤ちゃんに使ってあげると効果的なのでしょうか?
それはずばり「あせも及びオムツかぶれの予防として」です。
夏でも冬でも汗をかきやすい赤ちゃん。多くのママが育児の中であせもとオムツかぶれに悩まされています。そんな汗が原因となる悩みの解消にベビーパウダーが役に立つという訳です。
ベビーパウダーは吸湿性が高く、お肌につけると汗を吸い取ってサラサラ清潔な状態を保つことが出来ます。結果的にあせもの発症やオムツかぶれの予防になるのです。
- お風呂上りに体を拭いた後
- 毎回のオムツ交換時
- 就寝前や外出前のタイミング
ベビーパウダーは濡れていない清潔なお肌に適量を塗るのが基本です。赤ちゃんの入浴後、体を良く乾かした後は最適と言えます。
またオムツ交換時にお尻をよく拭いた後は毎回使用して大丈夫ですし、就寝前や外出前など「これから汗をかく」というタイミングの前に発汗しやすい部分につけておくのも効果的です。
ベビーパウダーの付け方と選び方
ベビーパウダーの付け方は主に3つ。
- 粉をパフに取り、お肌にはたく
- 粉を手の平に取り、お肌に塗るようにつける
- 固形タイプを使い、専用パフで押さえるように塗る
それぞれのメリットとデメリットを確認し、状況に応じて選ぶと良いでしょう。
粉をパフに取り、お肌にはたく
さらさらした粉状のベビーパウダーをパフに取り、つけたいところにポンポンとはたいていく付け方です。
- メリット
- 一度に広範囲につけられる
- デメリット
- 粉が周りに飛び散るので汚れたり吸い込んだりしやすい
粉を手の平に取り、お肌に塗るようにつける
さらさらしたベビーパウダーを手の平が白くなるくらいにとって伸ばし、お肌を撫でるように塗っていく付け方。
- メリット
- 粉が飛び散りにくい
- 肌の感触を確かめながら塗ることができる
- デメリット
- くびれなどの細かい部分に塗りにくい
固形タイプを使い、専用パフで押さえるように塗る
ベビーパウダーには固形タイプもあります。お化粧品のファンデーションをイメージすると分かりやすいでしょう。専用パフで粉を取り、お肌に押さえるように塗っていきます。
- メリット
- 細かい部分にも塗りやすく、粉がほとんど飛び散らない
- 容器をひっくり返して粉をこぼす心配がない
- 携帯しやすい
- デメリット
- 専用パフが汚れやすいので、まめなチェックと交換が必要
ベビーパウダーを使う時のポイント3つ!清潔・乾燥・薄付け
ベビーパウダーがあせも悪化の原因にならないようにするためには、使い方に工夫が必要です。上手に活用するためのコツをピックアップしてみました。
ベビーパウダーを上手に使うコツ
- シャワーのあとなど、肌を清潔にしてから使う
- 水分をしっかり拭いてから、さらっとした肌に使う
- 白塗りにならないよう、透明感が残る程度に薄付けする
肌が汚れていたり、汗が流れている状態はベビーパウダーを使うのに不向きです。清潔で乾燥した肌に、ごく薄付けしましょう。
自分でつけたがる子もいると思いますが、自分では太ももの裏やうなじなど上手につけられない場所もたくさんあります。
また厚塗りになりやすく、パフやパウダーに触れることで雑菌を繁殖させる可能性もあります。ベビーパウダーはママやパパがつけてあげましょう。
大人も便利に使えるベビーパウダー
最近では大人の女性がお肌のケアやメイク用品のひとつとしてベビーパウダーを取り入れることも多くなっています。
サラサラを保ってお化粧崩れを防げるばかりか、肌をきめ細かく綺麗に見せてくれる効果があると人気が高まっています。
筆者の家にも余ったベビーパウダーがあります。息子が夏にアサガオの押し花を作る際、水分吸収材として久しぶりに活用しました。
意外なところでも役に立つベビーパウダー。赤ちゃんのきれいなお肌を保つために試してみるのも良いかもしれませんね。