まず最初に固定費の節約を!無理せず実行出来てこそ効果あり!

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2018/11/19

節約には、固定費の見直しが効果的だと言われています。家計における固定費とは、家賃や生命保険料など、毎月定額で発生するお金です。一方で、食費や交際費など、月によって金額がまちまちなものが変動費となります。

毎月かかる固定費を見直して、安くすることに成功すれば、この先もかかる費用は安いままです。

一度節約する仕組みをつくってしまえば、ずっとその効果が続いていく点が、固定費の節約のメリットです。

住宅・保険・水道光熱費・車といった定番の固定費の他、習い事・美容費についても節約の方法を紹介していきたいと思います。

住居にかかるお金を安くする方法

住居にかかる費用は、家計の中でも大きな割合を占めます。賃貸に住んでいる場合、マイホームに住んで住宅ローンを返済している場合で、それぞれ住居費を安くする方法をみていきます。

賃貸の場合家賃の安いアパートへ引っ越し

アパートなど賃貸で暮らしている人にとって、最もシンプルな住居費の節約方法は、今よりも家賃の低い住居へ引っ越すことです。

収入額にもよりますが、家賃や住宅ローンは多くとも、収入の3割以内に収めた方が家計の圧迫を防げます。

収入に対して家賃がかかり過ぎていてお金が貯まらないのであれば、引っ越しは有効な手段です。

勤務先の福利厚生に家賃補助があれば是非利用したいですが、自治体でも家賃補助を行っているところがあります。東京都では、新宿区・目黒区・渋谷区・千代田区等です。

例えば新宿区では、区内に住む「子育てファミリー世帯向け」に家賃補助を行っています。

月額家賃が22万円以下などの条件はありますが、抽選で50世帯が月額3万円・最長5年間の補助が受けられます。(ちなみに平成29年度の倍率は、5.7倍でした)

市区町村を越えて引越す場合は、引っ越し先の自治体の補助や支援についても知っておいた方がお得です。

住宅ローンの借り換え・繰り上げ返済

マイホームを購入して、住宅ローンを借りると毎月の返済が負担となります。

毎月返済額が変わらない固定金利ではなく、変動金利を選んだ場合、借りた当初は金利の優遇があったものの、何年か後にそれがなくなると、急に毎月の返済額がupすることもあります。

今は超低金利時代で、住宅ローンの金利も軒並み低いですが、事務手数料を払ってでも、他の金融機関に借り換えた方がお得になる可能性もあります。

預貯金などに余裕が出来たら、ローンの繰り上げ返済も効果的です。繰り上げ返済により返済期間が短くなり、返済利息額も減らすことができます。

金融機関によって手数料がかかる場合がありますが、住宅金融支援機構のフラット35では、100万円以上の繰り上げ返済であれば手数料は掛かりません。

繰り上げ返済によって、返済期間や返済額がどのようになるか、こちらのサイトでシミュレーションできます⇒https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/sikin/menu/s_kuriage.html

加入している保険を見直して保険料を安くする

医療保険、生命保険などの保険料は、一生のうち住居費の次に出費がかさむと言われています。

収入や家族構成などによって、必要な保障額は異なりますが、以下のような保障額の目安もあります

年収の3倍+(1,000万円×子どもの人数)-貯金額

(参照:花輪陽子『夫婦で貯める1億円』)

「ほけんの窓口」や「保険見直し本舗」など、無料で現在入っている保険を見直してくれるサービスを利用して、必要なもの・不必要なものを見極めてはみてはいかがでしょうか。

不必要な保険の加入をやめたり、人件費の安いネット保険に入り直すと、かなり月々の保険料が抑えられるはずです。

水道光熱費にかかるお金を安くする方法

「平成29年の総務省家計調査(二人以上の勤労者世帯※)」によると、1か月の水道光熱費の平均は、21,164円です。

内訳は、電気代が10,111円、ガス代が4,707円、上下水道代が5,324円、その他光熱費が1,022円となっています。

(※世帯人数が二人以上で、世帯主が会社などに雇用されている世帯。会社の社長などの世帯は除く)

毎月それなりの出費となる水道光熱費を抑える方法を見ていきます。

契約アンペアを下げて基本料金を安くする方法

電気代は、基本料金と使った分の電気料金で構成されています。使った電気の量に関わらず毎月決まった金額がかかる基本料金は、契約アンペアを下げることで安くできます。

たとえば、東京電力の契約アンペアによる基本料金は以下になります(2018年10月現在)。

  • 20A:561円60銭
  • 30A:842円40銭
  • 40A:1,123円20銭

契約は、10Aからできます。

(東京電力「従量電灯B契約プラン」参照)

電力会社に連絡して、ブレーカーを取り替えてもらうだけで工事は完了するので、手続きはとても簡単です。

電力・ガスの自由化!契約会社を見直し

2016年4月に電力が、2017年4月に都市ガスが自由化となりました(プロパンガスはすでに自由化となっています)。

契約していた会社の他に、新規参入した電力会社・ガス会社とも契約することが出来るようになったので、今までよりも電気・ガスの料金を下げられるかもしれません。

電気の乗り換えは、工事費用はかからず、新規契約の事務手数料や乗り換えの違約金が発生することもまれなようです。

新しい電力会社に変えたとしても、既にある電線を使って電気が供給されます。電気の供給元が変わるだけなので、賃貸マンションでも乗り換えは可能です。

ガスの乗り換えも、既存のガス管を使用することは変わりなく、ガスの供給元が変わるだけです。乗り換えのための工事も必要ありません。

ただし、賃貸でプロパンガスを利用している場合、大家さん・管理会社にガスの供給会社を選ぶ権利があります。大家さんの了承が必要となるので、プロパンガス会社の変更は難しくなります。

また、お住まいの地域によっては、新規参入しているガス会社が少なく、料金が安い会社を選ぶことができないことも。

お住まいの地域で、どのような会社に乗り換えが可能で、料金がいくらになるかは、ネットで簡単に確認できます。

例えば、こちらのサイトでは、電気・ガス料金の比較が可能です⇒https://enechange.jp/

生活の中でこまめに節水・節電・節ガス

毎日の暮らしの中でも、コツコツとした節水・節電・節ガスの方法があります。

【節水の工夫】

  • シャワー時間の短縮
  • 水量を抑えるシャワーヘッドへ交換

シャワーの時間を1分短縮すると、1年間で約1,980円の節約になると言われています(大阪府ホームページ参照)。

【節電の工夫】

  • 電気ポットを24時間つけっぱなしにしない
  • テレビの画面を明るくし過ぎない・音量を上げ過ぎない

【節ガスの工夫】

  • 電子レンジで下ごしらえをして、ガスでの調理時間を短縮
  • 皿洗い・お風呂掃除は、ゴム手袋をしてお湯ではなく水・ぬるま湯を使う

ガスよりも電気の方が安いので、レンジ調理をうまく取り入れると、節ガスになります。

車にかかるお金を安くする方法

毎年掛かる自動車税、数年に一度の車検代、ガソリン代、駐車場代、メンテナンス費用、自動車保険料などなど、車は購入するにもお金が掛かりますが、所有するにもそれなりの費用が掛かります。

通勤や毎日の生活に必要不可欠であれば、手放すことは難しいですが、週末買い物に行く時にしか乗らないなど使う頻度が少なければ、もたないことも選択肢のひとつになります。

格安レンタカーを利用して費用を節約

若い人の車離れがニュースになる中で、自分の使いたいときに利用できるレンタカーの市場は拡大しています。

ニッポンレンタカーやトヨタレンタカーなどの大手のレンタカー会社の他にも、格安レンタカー会社も登場しており、うまく利用すれば費用の節約になります。

大手のレンタカーは、高級車や最新の車両に乗れるなどのメリットがありますが、車種にこだわらず低価格で利用したい人には、格安レンタカーがおすすめです。

たとえば店舗数の多い「ニコニコレンタカー」は、6時間までの利用で、2,100円の格安料金で使うことができます。毎日車を使わないのであれば、レンタカーも有効な選択肢となりますね。

短時間しか乗らない場合はカーシェアリングがお得

カーシェアリングは、登録した会員で車を共有して自由に使うシステムです。15分単位など短い時間でも車を利用できるので、短時間の利用であればレンタカーよりもお得です。

タイムズのカーシェアリングサービス「タイムズカープラス」を例として、利用手順・料金を見ていきましょう。

【利用手順】

  1. タイムズカープラスに入会
  2. パソコン・スマホで予約
  3. タイムズのステーションへ行き
  4. 元のステーションへ返却
  5. 料金は自動精算されてクレジットカードに請求がくる

給油は、車に備え付けの専用の給油カードで行うので、給油代は掛かりません。予約・利用も24時間できます。

【利用料金(個人プラン・家族プラン)】

  • 利用カード発行費用・・・1,550円
  • 月額基本料金・・・1,030円
  • 利用料金・・・15分206円(ベーシック)・412円(プレミアム)

全く利用しない月でも、基本料金は掛かります。利用すると、利用料金から毎月1,030円が割引となります。家族プランを選ぶと、1人分の月額基本料で夫婦で利用することができます。

たとえば、1ヶ月に5回、1回あたり1時間、ベーシック車を利用する場合に掛かる料金は、4,120円です。1年間では、49,440円になります。

基本的な補償も料金に含まれており、ガソリン代も掛からず、予約が空いていれば自由にいつでも利用出来るので、車を所有するよりもぐっと費用を抑えられます。

スマホに掛かる通信費を安くする方法

平成29年の二人以上の勤労世帯の1か月の通信費は、16,785円です(平成29年総務省家計調査より)。

結構高いなと感じられるでしょうか。

毎月かかるスマホの料金を安くするには、購入時に勧められたテザリングなどの不要なオプションを外す等の方法もありますが、最も効果的なのは格安スマホへの乗り換えです。

au、ドコモといった大手キャリアのスマートフォンをお使いの場合、通信費は1万円を超えている方もいらっしゃるでしょう。

格安スマホに乗り換えると、会社・利用プランによっては、月額2,000円以下で利用できる場合もあり、通信費を今よりもぐっと抑えることができます。

スマホを大手キャリアから乗り換える点には、注意すべき点もあります。

  • 今まで使っていたキャリアのメールが使えない
  • 長電話になると通話料が高くつく可能性がある
  • データ容量が1GB~3GBのプランが多く、今までより制限が大きくなることも

こういった注意点はありますが、それを差し引いても格安スマホへの乗り換えはメリットが大きいので、検討されてはいかがでしょうか。

習い事などの年会費を見直して費用を節約

ほとんど行っていないスポーツジムの年会費など、利用していないのにお金を払っているものはないか、見直してみましょう。クレジットカードの年会費、ネットショッピングの会員費用なども同様です。

子供の習い事については、みんなが習っているからという理由で行かせているものなどは、本当に必要かどうか再考しましょう。

他にも、以下のような工夫をすると、こどもの習い事の費用を抑えることがでいます。

  1. 自治体の習い事教室を探す
  2. オンライン英会話などネットを活用
  3. 親が得意なものは教えてあげる

美容費はモチベーションを下げない程度に節約

定期的に通う美容院、ネイルサロン、都度購入する基礎化粧品にかかるお金も、固定費と言えます。

女性にとって、美容に掛かる費用はある種聖域であり、削りすぎると生活の張りやモチベーションを失ってしまうかもしれません。

それでも、今まで美容費を掛けすぎていたなあという場合は、お金をかけるポイントを絞る(基礎化粧品だけは高価なものを使う・口紅だけは譲れないブランドを選ぶなど)ことで、費用を抑えられます。

以下の工夫も美容費の節約となります

  • ネットで、包装が破れているなどのアウトレットの化粧品を探す
  • 美容院は、ホットペッパービューティーなどのクーポンを利用する
  • ネイルはキットを購入して自分でやってみる

無理なくできる固定費の節約で家計管理を

節約には、削るべき項目・削ってはいけない項目があります。将来へ向けての自己への投資(資格取得費用・仕事の為の書籍代金等)、健康を保つための食事・病院代などは、削るべきではありません。

自分の生活のモチベーションが下がるようなもの、長く続かないようなものは、節約の方法としてはNGです。

固定費の節約は、契約会社の見直し・利用方法の見直しなど、費用の掛かる仕組みを安いものに変えることでできるので、無理なくはじめられそうですね。

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