子供を自由にのびのびと育てたいパパママへ!教育のヒント集

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2015/07/27

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「子供には自由にのびのびと育って欲しい」と願っている親はきっと少なくありません。

けれど、「自由にのびのびと育てる」という言葉の意味を、ただ「小さな頃から勉強をさせたりお受験をさせないこと」や「複数の習い事をさせないこと」または「ダメと言わないで子供のしたいようにさせること」として捉えていませんか?

「自由にのびのびと育てる」とは、一体どんな教育なのかについて考えてみましょう。

「のびのび」と「放任」は違います!

例えば、バイキング形式のレストランでの一コマ。子供が「自分でやりたい!」と言って聞かないからと、まだ自分で上手にトングで挟めない子供にやらせて、自分の取るもの以外の周りのお料理までぐちゃぐちゃ、後ろには長蛇の列。

最近スーパーなどでも見かけるようになったセルフレジでもちょくちょく見かけます。

また、レストランで食事が終わった後もママたちの延々と続くおしゃべりに、だんだん飽きてきた子供がお店の中を走り回っているのを気づいていないのか、見て見ぬふりをしているのか…?

公園やプレイルームにおいても、ママ自身はおしゃべりに夢中で子供の様子を見ていなかったのに、子供が転んだりけんかになって「もう、何やってるの!!」と突然怒り出したりする場面を見かけることもよくあります。

そんなママたちの口から良く出てくるのが「うちはのびのびさせてるから。」という言葉なのですが…。

これは、「のびのびさせる」という言葉を大義名分とした「放任」であることにママたちは気づいていません。

子どもに好き放題させることは「好奇心を伸ばす」ことではない

また、あるパパは「子供がやりたいと思ったことをさせる」という信念のもとに、ママやおじいちゃん、おばあちゃんにも子供に対して「ダメ」と言うことを禁じています。

とは言え、日頃「ダメ」と言わずに子育てができるわけがないので、ママや周りのおばあちゃんは戸惑いながらも、それでもパパの前ではできるだけ「ダメ」と言わないようにしているのだとか。

このパパの言葉の裏には「子供の好奇心や探求心の芽を大人たちがつぶしてしまうことのないように」という思いがあるのでしょう。

確かに、「子供のやりたいことを何でもやらせてみればいい。」という意見には私も賛成です。

子供が自分でやってみる前から、大人たちが「それはダメ!」「これもダメ!」と禁止してしまうのは、子供が興味を持ったり、やってみようとする意欲を失わせてしまうことにもなります。

でも、好奇心を伸ばすことと、子供の好き放題させることはイコールではありませんよね。

では「のびのび育てる」とはどんなこと?3つのポイントを押さえよう

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では、本当の意味で「のびのび育てる」には、どうすればいいのでしょう?

1.子供らしい部分を大切にしてあげること!

「のびのび育てる」ことの一つに、「子供が成長する過程を自然な形で経験させること」があります。

それは、ママとべったりで離れたくない時期も、ママから離れてお友達と過ごす時期もしっかり経験すること。子供同士の小さなけんかやトラブルを通して、自分以外の人との関わり方を学んで行くことなどです。

悔しくて泣いたり、怒ったり、謝ったり、我慢したり、そしてまた仲良くなったりを繰り返して成長していくことです。

母親が必要以上に子供の世界に干渉したり、「子供が傷つかないように」過保護にすることによって、子供が自分の力で生きて行くための成長を妨げてしまうのでは逆効果ですよね。

また、あまり小さい頃から「お受験にメリットになることが最優先で、それ以外のことに費やす時間は勿体ない!」という考え方で近道することばかり教えていると、お勉強はよくできたとしても、子供が自ら学び取る力が育たないことも…。

子供が子供らしくいられて、生きて行くのに必要な力を蓄えていくことが大切です。

2.ルールや約束事を決めて、その中で自由にさせてあげて

子供がのびのび育つには、のびのび遊ぶことも大事!でもそれは、「なにもかも自由にしていいのよ。」と野放しにすることではありません。

子供に自由にさせる前に、きちんとルールや約束事を決めておきます。そしてその範囲内で自由にさせるのです。

ここで重要なことが一つ。ルールが親の都合によるものではないということです。もちろん、ママにはママの事情がありますし、ママの都合によって、子供に守ってもらわなければならない約束事もあると思います。しかし、是非確認してみて欲しいです。

  • 「ここで遊んでなさい」という言葉はママの都合によるものではありませんか?
  • 子供の遊んでいる様子も見ずにママ友とのおしゃべりに興じていませんか?
  • 「後片付けが大変だから」と、どろんこ遊びや粘土遊びを禁止していませんか?
「のびのびやらせたい」という観点で自由にさせるのであれば、「我が子は今これはできるかな?」「これはまだ危ないかも。」という判断が必要となります。

「これとこれは守ろうね。」というルールを守るにはどうしたらいいのか?子供たちは一生懸命自分で考えたり工夫したりすることでしょう。

3.常日頃から、物事の「善悪」をきちんと教える

同時に、「これはいいこと、これは悪いこと」というのを日頃から伝える、つまりしつけも大切です。

「自分のやっていることはいいのか悪いのか」が分からない子は、自分に自信が持てません。パパやママが感情や都合で叱られたり褒められたりするのでは、子供は混乱してしまいます。

「自由にやっていいのよ。」と言いながら、言葉の裏では「ママの望むように」「パパの望むことを」やることを求められていたら、そこに子供の自由はあるのでしょうか?

ママから言われた通りにやっていれば怒られることもないので、いつもママの顔色を伺い、ママの指示を待ってしまうようになります。そして子供の好奇心や自らやってみたいという気持ちが徐々に失われていきます。

そうならないためにも、常日頃から物事の善悪は親がきちんと教え、「さあ、この中では自由にしていいよ」という安全ゲートを親が設けてやることが必要です。

「のびのび」教育で子供の自立心を育てられますように!

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教育界においても受験制度などが大きく見直されており、子供たちに求められる力も変わって来ています。

「今の子供たちが大学受験する頃には一体どのように変わっているのだろう?」と、先の見えない不安をお持ちのママも多いのではないでしょうか?

でもだからこそ、子供たち自身が「自分の頭で考え、行動できる力」が今まで以上に必要とされています。

「のびのび育てる」目的は、子供が新しいことにどんどんチャレンジしていける力と自立心を伸ばすこと。そして、そのためには子供が安心して冒険し、学んで行ける環境を親が与えてやることが大切です!

そのことをふまえた上で、ぜひ子供たちを「のびのび」育ててあげてくださいね。

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