妊娠すると心配…流産を予防するのに有効な方法8つ!
待ち望んでいた赤ちゃん、やっと妊娠できた矢先に流産になってしまうと、やりきれない気持ちでいっぱいになってしまいます。
流産は妊娠した女性の約15%の割合で起きており、そのほとんどが妊娠後に防ぐことができない偶発的な流産と考えられています。
全ての流産が防げない訳ではないため、流産のリスクを減らす努力をすることは大切です。妊娠すると心配な流産を、防ぐ8つの方法を紹介します。
この記事の目次
異常の早期発見にも繋がる…妊婦健診を必ず受けること
妊婦健診は赤ちゃんが正常に育っているかどうか、ママの体に異常がないかを診察し、妊娠生活を安全に過ごすために必要な健診です。
- 妊婦健診で減らせる主な流産リスク
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- 子宮頚長の短縮の発見(子宮頸管無力症など)
- 感染症の早期発見(膣炎や頸管炎)
- 子宮筋腫など、子宮内の異常が分かり管理しやすくなる
- 妊娠糖尿病の有無が分かり、コントロールしやすくなる
過労や激しい運動は避けて…無理をし過ぎないこと
妊娠12週以降の流産は母体側の原因が多く、生活環境からくるストレスや、過労は流産リスクを高めるため、妊娠中は心身ともに無理しすぎないようにしましょう。
- 流産リスクを高める行動
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- 過労
- 重い荷物の上げ下げ
- 立ちっぱなしの仕事
- お腹を圧迫する体勢
- 過度のストレス
- 激しい運動
妊娠していても、人に迷惑を掛けたくないという思いも分かりますし、生活していくためには、働かなくてはいけないのも事実です。
それでも、流産をしてしまった人は「無理をしなければ良かった」と後悔している場合が多いです。
男女雇用機会均等法第13条で、妊娠中は医師等の指導に基づき、企業は、妊婦の勤務の軽減や勤務時間の短縮、休業等を取らせることが義務付けられています。
また、男女雇用機会均等法第9条によりにより、母子保護措置を受けたことで解雇や不利益な取り扱いを受けることは、禁止されています。
上記の詳しい内容は厚生労働省委託 母性健康管理サイト「妊娠・出産をサポートする女性に優しい職場づくりナビ」に記載されています。
赤ちゃんが産まれるまでに旅行に行っておきたいと、考えている方もいますよね。安定期だからと言っても、妊娠中は何が起きるか分からないものです。
移動に無理のないよう近場を選択し、何かあった場合はすぐに産婦人科に掛かれる場所など、トラブルに備えておく必要があります。
異常を感じたら後回しにしない…すぐに受診・連絡すること
妊娠初期(妊娠12週まで)の防ぐことができない流産以外は、異常感じた時点ですぐに受診すれば、防ぐことが出来る流産もあります。
もしも、病院を受診しても防げなかったとしても、最善を尽くせなかった自分自身を、後から責めてしまうことも…。
下記の症状・兆候がある場合は、安易に考えずに、迷わず産婦人科に連絡し症状を詳しく説明して、指示に従うようにしましょう。
- お腹が張って休んでも治らない
- 出血がある
- おりものの異常(匂いがきつい、量が多い、茶色っぽい)
- 今まで感じていた胎動を感じない
妊娠初期は胎盤が作られる過程で起きる絨毛膜化血腫など、少しの事でも出血することは多いので、心配しすぎる必要はありません。
ただし、出血の状態から安全かどうか自分で判断するのは難しく、不安を抱えたまま過ごすのは心の衛生上良くないので、医師に相談し適切に処置することも大事です。
また、早い人だと妊娠16週くらいから胎動を感じる場合があります。
妊娠週数が少ない場合でも、「胎動を感じなくなった」などの不安があれば、掛かりつけの産婦人科に連絡しましょう。
頭と体の疲れを回復…睡眠時間をしっかり確保すること
流産予防をするためには、しっかり休息をとることが有効です。疲れをためないこと、リラックスをする時間をとることが大切です。
特に切迫流産など、医師から安静指示が出ている場合は、昼夜問わずゆっくり休むようにしましょう。
仕事で夜遅くなる人や、つわりや頻尿、こむら返りなどの妊娠中のトラブルで、睡眠時間が十分にとれず、疲れがたまってしまうこともありますよね。
ホルモンの分泌が盛んになる睡眠のゴールデンタイムと言われる、22時から~午前2時の間は眠りにつくようにし、リラックスして眠れる工夫をしてみましょう。
- 眠る前にリラックスする方法
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- 好きな音楽や胎教に良い音楽を聴く
- ぬるめのお風呂にゆっくり入る
- 眠る前30分前はパソコンやスマホを避ける
- 日中に軽い運動をする
入浴するときに、オレンジ精油やネロリ精油など妊娠中に使えて、リラックスできるエッセンシャルオイルを入れると安眠効果が上がります。
ただし、妊娠中に禁忌の精油もあるので注意してください。
寝る前にスマホなどのブルーライトを浴びると覚醒効果により、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりすることもあります。
また、妊娠中も体調が良く、安静指示が出ていない場合は、ウォーキングやマタニティーヨガなどの軽い運動を心がけましょう。
妊娠中の感染は流産リスクを高める…感染症を予防すること
流産や早産の母体側の主な原因として挙げられるのが、子宮内感染です。妊娠初期に膣炎になっていると上行感染により、妊娠中期以降に絨毛膜羊膜炎になる可能性があります。
妊娠初期に膣炎や頸管炎が見つかった場合は、安易に考えて放置せずに、治療することが大切です。
また、感染症になるリスクを極力減らすようにしましょう。
- 感染症による流産を予防するためには
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- 妊娠中にコンドームなしの性行為をしない
- 歯肉炎の治療をする(歯肉炎菌も流産のリスクを高めます)
- 膣の過剰な洗浄をしない
- 妊婦健診を受ける(感染症の早期発見につながります)
妊娠中は抵抗力が低下しているため、温泉やプール、海水浴なども感染症のリスクが高くなるため避けた方が良いでしょう。
入る場合は、マタニティースイミングなど水質管理がきちんとされた場所を選び、安定期に入って体調が良い状態の時で、医師の許可をとってからの方が安心です。
▼絨毛膜羊膜炎についてはコチラも参考にしてみて!
妊活中から実施できる流産予防…妊娠中も継続しよう
流産予防は妊活中からすることで効果が上がる場合もあります。
妊活中から自分にあったBMI値を目指して管理すること
過度なダイエットや肥満は、流産リスクを高めてしまいます。流産リスクを減らすためには、妊活中から適正なBMI値を目指して、管理していくことも大事です。
【BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))】
BMI標準値は18.5以上25.0未満で、BMI値が22に近いほど健康で、病気に掛かりにくいとされています。
上記は妊娠前の標準のBMI値です。
そうはいっても体重のことばかり考えていることが、ストレスになる場合もありますので、あくまでも無理のない程度にできることからやっていきましょう。
必要な栄養を食事やサプリメントからしっかり摂ること
妊娠前から必要な栄養をしっかり摂ることは、妊娠後に流産リスクを減らすことに繋がります。
- 流産予防につながる栄養素
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- タンパク質…赤ちゃんの筋肉や組織を作る・黄体ホルモンの活性化
- カルシウム…赤ちゃんの骨を作る
- 鉄分…妊娠中の貧血予防
- 葉酸…赤ちゃんの脳神経を作る
- ビタミンE…黄体ホルモンの分泌を促す
妊娠前・妊娠中にママの栄養状態が極端に悪いと、母体の命を優先するため、妊娠が継続できなくなってしまう可能性があります。
神経管閉鎖障害による流産を防ぐためには、妊娠前から、または妊娠に気付いた時点で、積極的に葉酸を摂ることが推奨されています。
▼妊活に必要な栄養についてはコチラも参考にしてみて!
流産を繰り返す原因を知る…不育症の検査と治療を受けること
流早産や死産を繰り返してしまう不育症ですが、妊娠する前に不育症の原因を検査し治療することが、流産を防ぐ近道と言えます。
- 子宮形態異常…手術または管理
- 甲状腺ホルモン分泌異常…ホルモン分泌量の調整
- 夫婦どちらかの染色体異常…着床前診断やカウンセリング
- 抗リン脂質抗体などの自己免疫疾患や血液凝固異常…血栓の予防・自己免疫疾患の治療
着床障害を起こしやすい「黄体機能不全」は流産の危険因子ではないとされていますが、間接的に影響すると考えられています。
そのため、黄体機能不全の場合は、流産予防のためにHCG注射やプロゲステロン注射を使用する場合があります。
また、不育症の検査と合わせて、医師や臨床心理士によるカウンセリングを受けることが、流産リスクを減らす方法の一つとして効果をあげています。
カウンセリングも医師や臨床心理士との相性もあるので、合わない場合は無理して続けると逆にストレスになるので、カウンセラーを替えてみるなどしてみましょう。
▼不育症の治療法や対処法についてはコチラも参考にしてみて!
流産リスクを減らして安全な妊娠生活を
赤ちゃんを望んでいるママやパパにとって、流産は想像以上に辛い経験になってしまいまいますが、いくら気をつけていても、防ぐことが出来ない流産があることも事実です。
それでも、出来る限り流産のサインを見逃さないこと、流産リスクが高くなる行動をしないことは大事です。
- 妊婦健診を受ける
- 無理をし過ぎない
- 異常があったらすぐに受診・連絡をする
- 睡眠時間をしっかり確保する
- 感染症を予防する
- 自分にあったBMI値を目指し管理する(妊活中から)
- 必要な栄養をしっかり摂る(妊活中から)
- 不育症の検査と治療を受ける(流産を繰り返す場合)
赤ちゃんがお腹の中にいる状態なので、普段は見ることが出来ないため、つい無理をしてしまうママもいます。
妊娠は病気じゃないから、今まで通り生活していても大丈夫という方もいますが、すべての妊婦さんにあてはまるわけではありません。
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