妊婦になったらいつまで仕事をする?法律で定められた期間と休む目安

コメントを見る0
2018/09/14

働く女性にとって、妊娠が分かった時に頭をよぎるのが仕事のこと。

つわりの辛さや大きくなっていくお腹を抱えてどのくらいまで仕事を続けられるの?と心配になる方も多いもの。

立ち仕事や満員電車に不安を感じたり、パートや契約社員だと不都合があるかもしれないと悩みは人それぞれです。

妊婦が仕事をいつまで続けるかの目安を考えていきます。

誰でも取得が認められている「産休」

働く女性が妊娠した時、産休を取得できる期間が法律で決められています。それを元に、体調などによっていつまで仕事を続けていくかを考えるのが良い方法と言えるでしょう。

産休とは「産前休業」と「産後休業」のことです。育児・介護休業法の中でそれぞれ期間が定められています。

産前休業
出産予定日の6週間前から請求すれば取得できる。(双子の場合は14週間前から)
産後休業
出産の翌日から8週間は就業することができない。ただし6週間を過ぎた後本人が請求し、医師が認めた場合は働くことができる。

妊婦がいつまで仕事を続けるかを考える時、「産休にいつから入るのか?」を考えることになります。

法律で定められている産休は、正社員、派遣・契約社員、パートタイムなど雇用形態にかかわらず誰にでも認められている休業です。また「産前休業」に関しては、妊婦の体調が良く本人の希望があれば取らなくても良いとされています。

会社によって別に規則を定めている場合もあります。妊娠中いつまで働くかは、職種や体調、会社の規則などさまざまな状況で人によって変わってくるのです。

ポイントとして産前休業が「出産予定日の6週間前」と定められている、そして多くの会社で妊娠8カ月までを目安としている、という2点があります。

そのため体調に問題が無ければ一般的には妊娠8~9カ月頃で退職したり、お休みに入る方の割合が多いという事実があります。

妊娠34週(妊娠9カ月)まで働くと貰える出産手当金

もうひとつ、仕事をいつまで続けるかのポイントとして「出産手当金」の支給があります。

出産手当金
出産のために会社を休み、その間給与の支払いを受けなかった時に支給される手当金。産休中(出産予定の6週間前~出産の翌日以後8週)のうち会社を休んだ期間が対象。

支給の条件を満たせばパート、アルバイト、派遣など雇用形態にかかわらず対象です。

出産により休職する場合の支給条件

  • 勤務先の健康保険に加入している
  • 産休中に平均給与の三分の二以上の給与を受け取らない

また出産によって退職をする方は少し条件が変わります

出産により退職する場合の支給条件

  • 退職日が出産予定日の42日以内であること(言い換えれば妊娠34週までは働くこと)
  • 退職日まで勤務先の健康保険に継続して1年以上加入していること
  • 退職日には出勤しないこと

出産手当金は出産による影響で働くことのできない期間に、それまでの平均標準報酬の三分の二に当たる額を日割計算で貰うことのできる制度です。

出産予定日と実際の出産日のズレが対象となる期間に影響するため、産休の日数は人によって違います。

ざっくりした金額として、月の標準報酬が約20万円の方なら、産休の対象期間をすべて休んで40万円前後の支給額となることが多いようです。

出産手当金の支給を受けたいのであれば、少なくとも出産予定日の42日前までは仕事を続けている必要があるということになります。いつまで勤務をするかのひとつの目安として覚えておきましょう。

妊娠が判明したら速やかに上司に伝えることが大切

働いている妊婦なら誰でも産休を取得する権利があります。しかし職場のルールが別に定められていたり、業務の種類などによっても対応が異なるのが現状です。

そのため大切なのは、妊娠が判明したらまずは速やかに会社の上司に報告をすることです。

その際自分がどのように仕事を続けたいのかという希望をはっきりと伝えましょう。

会社側としても、それまでの仕事の内容や経験、勤務状況などさまざまな角度から妊婦の働き方を検討する必要があります。

具合が悪くなってから慌てて妊娠を報告したり、突然の勤務時間変更や欠勤などには対応が難しいでしょう。一社会人としてきちんと報告をすることが、その後の職場の働きやすさにもつながっていくはずです。

妊娠中は体調の変化が起こりやすく、急に出勤できなくなるような事態が起こることもあります。妊婦の体調を考慮しながら、どのようなやり方でいつまで仕事を続けることが出来るのかを、双方で十分に話し合っておく必要があります。

【妊娠の時期別】こういった状態・体調なら仕事を休む時期かも!

本人に働く意思があり、体調にも問題がなければ出産間際まで働くことが可能です。しかし何が起こるか分からないのが妊婦の不安なところですよね。

妊娠の時期によって気を付けた方が良い症状や、出やすいトラブルを紹介します。以下のようなことに日々注意を払いながら体調管理をしましょう。

【妊娠初期(1カ月~4カ月)】頻繁なお腹の張りや出血があったら仕事を休む時期かも!

妊娠初期に起こりやすいトラブルは以下のようなものがあります。

  • つわり(気分が悪い・食欲不振または食べづわり・臭いに敏感になるなど)
  • お腹の張りや痛み、出血

妊娠初期に多い体調不良は何と言っても「つわり」がトップです。ただ気分が悪いというだけでなく、食べずにはいられなくなったり、ささいなニオイに耐えられなくなったりと症状は人によってさまざま。

我慢ができるようなら様子を見る方も多く、日によって改善したりもします。安定期に入るまでの辛抱…と割り切って乗り切る方も多いです。

注意しなければならないのは「お腹の張り」や「出血」についてです。これらはつわりのように「問題のない妊婦でも当たり前のように出る症状」ではありません。

頻繁なお腹の張りや出血は体からの重要なサインの可能性が高いです。症状が出たらお仕事は一旦ストップ。なるべく早く医師の指導を受けましょう。

【妊娠中期(5カ月~7カ月)】貧血と下腹部痛に要注意!症状が出たらお休みのサインかも

妊娠中期によく見られるトラブルは以下のようなものです。

  • お腹の張りや痛み
  • 貧血や動悸、息切れ
  • 腰痛やむくみ

妊娠中期は、初期に比べるとつわりなども治まってくる方が多く、安定した状態になります。しかし徐々に大きくなるお腹と胎児の影響が出て来る時期でもあります。

そんな時期に気を付けたい症状は「貧血」そして「下腹部の痛み」です。

赤ちゃんが成長するほど必要な血液の量が増えるので貧血になりやすくなります。急激な貧血で眩暈を起こし、ふらついて転んでしまうこともあります。疲れやすさを感じる人も多く、症状が出たら無理な出勤は禁物です。

さらにこの時期に起こりやすいのが切迫早産です。症状としては下腹部の痛み、張り、出血が見られます。少しでも気になったら安静にし、病院へ行きましょう。

安定して仕事を続けるためには、なるべく体に負担をかけないように心がけて生活をすること。そして体からの些細なSOSサインを見逃さず、お仕事を休む勇気を持つことです。

【妊娠後期(8カ月~10カ月)】破水、下腹部の定期的な張りを感じたら産院へ!

妊娠後期にみられる主なトラブルは以下のようなものです。

  • お腹の張りと痛み
  • 破水
  • 腰痛、むくみ、足の付け根の痛み
  • 貧血、動悸や息切れ
  • 頻尿

後期に入るとお腹もだいぶ大きくなるので、単純に下が見えにくくなったり、お腹がつかえてしまったりなど動きに制約が出てきます。

また出産が近づくと体もその準備をするため、不規則に張りやすくなるなどの傾向があるようです。

後期に入ったら出産はもう間近。出産ギリギリまで働く方がいることを考えると、陣痛がいつ来てもおかしくない状態で働いているという訳です。

定期的にお腹が張り始めたら陣痛の可能性もあります。またそうでなくても破水をして羊水が流れ出てくることもあります。そのような症状が出たらお仕事は即中断!直ちに産院へ行きましょう。

業務内容別にみる妊婦の体調で注意したいポイント

仕事の内容によっても妊婦の体への負担は大きく変わります。立ち仕事と座り仕事、それぞれの注意していきたい症状を紹介します。

立ち仕事で気をつけたいポイント

接客業全般や看護師、歯科衛生士、教員や保育士などの先生、調理師、営業など立ち仕事のハードな職種はいろいろあります。以下のような症状に特に気をつけましょう。

  • お腹や背中の痛み
  • 頻繁に続く張り
  • 不正出血
  • 破水

お腹や背中の痛みや張りは、子宮が収縮している可能性のある症状です。少しでもおかしいと感じたら座ったり横になったりして安静にすることが大切です。

また重いものを持ち上げたり、急に大きな動きをしたりして破水が起こってしまうことも。こうなると仕事どころではなくなってしまうので、妊娠中は日頃からなるべく慌てずゆったりした動きを心掛けたいものです。

転倒にも気をつけましょう。

立ちっぱなしの状態というのは、妊婦の体にとって負担が大きいことは間違いありません。職場でもすぐに休憩を取れる場所を確保しておくなどの配慮をしておいてもらえると安心です。

座り仕事で気をつけたいポイント

事務職などのパソコンを使う仕事や受付事務、コールセンター業務など座り仕事を続ける妊婦さんも多くいらっしゃるでしょう。以下のような症状に気を付けましょう。

  • お腹の張り
  • 腰痛・肩こり
  • むくみ

ほとんど一日中座った状態で仕事をする方は、気付かぬ内にお腹を圧迫していることが多いので注意してください。長時間の圧迫が原因でお腹の張りを引き起こすこともあります。

またそれが原因によるむくみや、つわり症状の悪化が起こったりもします。じっと座っている方が、立ち仕事に比べてつわりの不調を感じやすいと思う方もいるようです。

また妊娠していなくてもそうですが、運動不足になりがちで肩こりや腰痛が起こりやすいのも座り仕事の特徴です。

休憩ごとにストレッチしたり、社内を少し歩いて体をほぐすなどの工夫をしましょう。

大切なのはママと赤ちゃんの健康。決して無理をしないこと!

妊娠中は体を労わらなければならない大切な時期です。この時期を健康的に乗り切ることが育児の第一歩と言っても過言ではありません。

妊娠中は普段通りの生活が難しくなり、あらゆる負担のかかる状態が発生します。通勤電車や階段の昇り降り、ものを運ぶ作業や歩く行為など、いつもは意識せずこなしていたことがとても辛い作業になったりするのです。

お給料を貰って働いているという立場上、どうしても遠慮してしまったり、「迷惑をかけたくない」という意識が働いてしまいますが、妊婦が考えるべきことは第一に自分と赤ちゃんの健康です。

無理をして入院や欠勤をしてしまっては元も子もありません。出産後、気持ちよく職場に復帰するためにも、事前に会社側と良く話し合い、あくまでも「妊婦」として元気に働くことを心掛けましょう!

みんなのコメント
あなたの一言もどうぞ