妊娠後期(妊娠9ヶ月)の妊婦は早産に注意!赤ちゃんの成長と注意点
妊娠32週~妊娠35週は妊娠9ヶ月目になります。ママのお腹の子宮底長も約28㎝程になり、胃腸や内臓を圧迫しているので体調の変化を感じやすくなります。
体調の変化に振り回されて情緒不安定になりがちですが、あともう少しで可愛い赤ちゃんと対面できます。
それまでは無理をせず、疲れたときはゆっくり休みながら、残り少ない妊娠生活を満喫していきましょう。
この記事の目次
妊娠32週~妊娠35週の赤ちゃんの様子
妊娠9ヶ月目に入った赤ちゃんの体重は、1週間で200g程増え今が一番ピークになります。その後、妊娠予定日を過ぎると少しずつ減少すると言われています。
- 妊娠32週
- 赤ちゃんの身長は約42㎝程、体重は1800g程になり4頭身へと大きく成長しました。内臓機能や排泄機能もほぼ完成し、あとは肺機能の完成を待つばかりです。
- 体に皮下脂肪が増えて、見た目も新生児のような姿になっています
- 老廃物や水分を排出できるため定期的に尿をするようになります
- エコーでは眠ったり、起きたり赤ちゃんの色々な表情を見ることができます
- 羊水量が800ml程になり、最大となります。出産が近くなると羊水は減っていきます
- 妊娠33週
- 妊娠33週目の赤ちゃんの身長は、45㎝程、体重は2000gまで成長しています。赤ちゃんの頭が下に向けて子宮口に収まり、逆子の可能性が少なくなりました。
- 皮脂腺の分泌物が混じった胎脂で全身覆われるようになります。出産時に赤ちゃんが滑りやすくなるなる役目を持っています。
- 髪の毛が長くなり、足や手の爪がしっかり伸びてきます。
- 聴覚や視覚は妊娠33週頃に完成していましたが、五感機能が全て完成します。手で触れた感触や痛みも分かるようになります。
- 妊娠34週
- 身長は50㎝程、体重は2200g程になりました。2㎏を超えるとママの体の負担も大きくなり、歩いてもすぐに動悸や息切れを感じやすくなります。周りのサポートをお願いしながら、ゆったりと生活していきたいですね。
- 赤ちゃんの大きさが前回の検診時と比べて増えていないと心配になる頃ですが、経過が順調であれば特に心配する必要ありません。
- 自律神経が発達し、交感神経や副交感神経のバランスが整ってくると、心拍数や呼吸をコントロールできるようになります。
- 五感が発達し、気持ちや理解ができるのでさらにたくさん話しかけてあげましょう。
- 妊娠35週
- 妊娠35週の赤ちゃんの体重は2500g程になりました。肺機能はほとんどできあがっているので、早産になったとしても保育器で育つ赤ちゃんもいます。
- 肺呼吸の完成が間近になると赤ちゃんはすでにをすることができます。この時期に早産になっても問題なく呼吸ができます。
- 赤ちゃんの身長や体重も違いが現れやすく、平均よりも小さめや大きめでもしっかり成長していれば問題ありません。
- 子宮底長が30㎝を超えます。妊娠前と比べると重さも20倍以上増えました。
マイナートラブルがさらに増加!ママの体の変化と注意点
妊娠9ヶ月のママの体は、マイナートラブルが増えていきます。おりものや尿もれを「破水」と間違えやすくなったり、前駆陣痛を感じたりと体の中は目まぐるしく出産準備に追われている様子です。
少しでも異変を感じたら安静にし、早めの受診を心がけてくださいね。
- 妊娠32週
- 妊娠32週以降に起こりやすいとされる破水には尿もれやおりものと間違えやすい「高位破水」があります。
何らかの原因で、子宮より高い位置で卵膜が破れると量の少ない高位破水が起こります。 陣痛前に破水すると、赤ちゃんが感染症にかかる危険性があるため、異変を感じたら早めに受診するようにしましょう。。
- 妊娠後期は頻尿、尿もれ、便秘など悩みが多くなります。トイレは我慢せず行きたいときに必ず行くようにしましょう。
- エコーで前置胎盤がどうかの最終診断を行うのは、妊娠32週頃になります。
- 乳腺が発達し、初乳が出るママもいます。妊娠後期になったらおっぱいマッサージをして母乳を出やすくします。
- 尿もれを破水と勘違いすることもあります。破水は、量が多く無色透明、乳白色、黄色など色は様々です。尿もれは、アンモニア臭があります。
- 妊娠33週
- 妊娠33週以降に逆子の診断をされて、逆子のまま出産する人は約3~5%程です。もし逆子が治っていない場合は、妊娠34週頃から医師と相談しながら出産方法を考えてきましょう。
逆子だからと不安になりすぎるとストレスが赤ちゃんに伝わってしまいます、出産するまでは諦めずにゆったりと過ごしていきましょう。
- 羊水量の増加と赤ちゃんの重さによって、ママの体重も10㎏以上増えています。この重みで恥骨が緩むと痛みが頻繁に出たり、足がつるようになります。
- 妊娠33週以降に逆子と診断された場合は帝王切開による出産が多くなります。まれに出産までに治ることもあります。
- 妊娠後期はさらに妊娠線が一気に増えていきます。皮膚の色素沈着にも注意しながら、保湿ケアを続けていきましょう。
- 妊娠34週
- 子宮収縮によって起こる前駆陣痛は、生理痛のような痛みや赤ちゃんがお腹を蹴ってるような痛みなど個人差があります。
前駆陣痛があるからすぐに本陣痛が始まる、ということはありません。妊娠9ヶ月で前駆陣痛を感じる人もいます。
- 出産が近くなると恥骨や膣が緩みやすくなり、おりものの量が増えていきます。通気性の良い下着を着用したり、生理用ナプキンを使用して回避していきましょう。
- むくみがひどくなると靴が入らなくなることもあります。むくみの原因は、水分や塩分の過剰摂取、体重増加が原因で起こりやすくなります。
- 前駆陣痛とは、本陣痛の前に起こる不規則な陣痛のことを言います。安静にしていると治まりますが、不規則な陣痛が10分間隔になったら本陣痛の始まりです。
- 妊娠35週
- 妊婦健診時に「子宮口が0.5~1㎝開いてますね」と言われることがあります。自分では全く気付かないので、医師に指摘されることがほとんどですが、子宮口が開いても、すぐにお産が始まることはありません。
- ママの血液が赤ちゃんにどんどん送られ、血液量は1.5倍に増えます。めまいや貧血が起こりやすくなり、赤血球が減少すると鉄欠乏性貧血を起こしてしまいます。
- 妊娠後期は、基礎代謝率が20%程上がり、赤ちゃんのためにエネルギーを効率よく消費できます。食べ過ぎても代謝が良いので体重管理もしやすくなります。
- 高齢出産や双子妊娠では早産になる確率が早くなることが多いようです。早産は妊娠37週未満を指しますが、早ければ早いほど新生児リスクが高まります。
里帰りはこの時期に!妊娠9ヶ月目の準備と過ごし方について
里帰り出産を考えてるママは、遅くとも妊娠9ヶ月までには出産する病院へ足を運びましょう。出産前や出産後に必要な手続きや準備もしっかり確認したい時期です。
妊娠9ヶ月目のおすすめの過ごし方や気をつけたいことを紹介します。
妊娠後期の甘い物の食べ過ぎに気をつける
ホルモンのバランスにより、妊娠後期に無性に甘いものが食べたくなる原因は、赤ちゃんが大きくなるにつれ栄養量も増加し、どんどん栄養を摂り込もうとする代謝の変化が原因と考えられています。
妊娠中の甘いものを食べ過ぎると、母体に関わるさまざまなリスクが出てきます。
- 体重増加
- 妊娠高血圧症候群
- 低血糖
- 妊娠糖尿病
甘いものをどうしても食べたい場合は、量を決めてフルーツやさつまいもなどの自然の甘み、豆乳に砂糖を入れた飲み物など体に良いとされる食べ物を取り入れながら摂取するようにしましょう。
入院・出産の手続きや準備、提出書類を確認しておこう
入院先の手続き、出産時に必要な荷物をまとめておきましょう。病院の連絡先、産後は出生届の提出や児童手当に関する手続きもあります。
また、出産までの流れを頭に入れておくと安心です。おしるし→陣痛→破水→出産という流れは一般的ですが、誰しも同じようなパターンとならないことがあります。
もしものことも考えて、知識を頭に入れておくと慌てずにすみます。
仕事復帰ママは保育園のリサーチを…
産休後、職場復帰を考えているママは保育園を探していきましょう。保育園によっては、事前に説明会が開催されることが多く、自治体によっては保育園の優先順位が決まっていることがあります。
人気の高い保育園では、待機児童になることも頭に入れてリサーチし、いくつかの保育園を比較するようにしましょう。
お住まいの市役所、県のこども課や母子福祉課で保育園の情報をもらうことができます。
妊娠後期にパパとデートも!お出かけや外出も注意しながら確認を
妊娠後期はちょっと歩くだけでも疲れやすく、足の痛みや息切れを起こしやすくなります。また、お腹の張りも起こりやすくなるので、思うように行動できずイライラすることもあるでしょう。
しかし、家に閉じこもっていてもあれこれ考えてしまうので、外に出てリフレッシュしたいときは注意点を確認しながら外出しましょう。
- 人混みや満員電車を避ける
- 暑くなる日中や寒い時間は避け、過ごしやすい時間帯を選ぶ
- 健康保険証・母子手帳を持ち歩く
- できればパパや家族と一緒にでかける
- 体調が良い時に外出する
赤ちゃんが産まれる前に、映画館やレストランで食事をしたりパパと2人っきりのデートを楽しむのも良いですね。
妊娠後期に実践したい安産のための体力作り
妊娠中に運動をしていた人とそうでない人では、分娩時間に差がでると言われていますが、妊娠中の運動はお産のためや体力つくりや、体重管理、気分転換にもなるのでおすすめです。
運動は、安定期に入ってから始めてるママも多いと思いますが妊娠後期だからこそ取り入れたい体力つくりは引き続き実践していきましょう。
- ウォーキング…時間に縛られることなく簡単に始められます。下半身強化にもなるため安産に繋がりやすいと言われています。
- マタニティヨガ…マタニティヨガはお腹に負担をかけず、筋力と呼吸法を学びます。腰痛予防やむくみ改善など嬉しい効果があります。
- マタニティスイミング…水中は浮力があるため、体重管理、腰痛予防などが期待できます。泳いだ後もすっきりするので、運動不足解消になります。
妊娠9ヶ月までには里帰りをしましょう
里帰り出産を希望で、ぎりぎりまで仕事をしていたママや、里帰り出産を希望しているママは妊娠9ヶ月までに里帰り出産をしておきましょう。
自宅に帰ってきて、赤ちゃんを迎える環境が整っているとママも育児がしやすくなります。できれば留守中にパパにお願いして、必要なものは購入をお願いしておくと慌てずにすみます。
逆子が治らない場合は逆子体操を続けてみましょう
妊娠33週~妊娠34週頃でも逆子が治らない場合はちょっと焦りも出てきますよね。出産まではまれに治ることもありますが、何もしないより逆子が治る体操を続けてどうにか治るなら頑張っていきたいものです。
臨月で逆子が治った人は、ハリやお灸をして治した人、施術中に「くるりん」と回った人もいるようです。
鍼灸を試すなら、週数が進み過ぎると出来ないため早めにするほうがいいとされています。軽いウォーキングやストレッチ、赤ちゃんに語りかけるのも逆子を治す方法として取り入れられています。
いよいよ妊娠10ヶ月!残り少ないマタニティライフを楽しんで!
妊娠35週が終わると、いよいよ臨月に突入します。これまでの妊娠9ヶ月間はいかがでしたか?
赤ちゃんの成長はとても早く、ママは目まぐるしく変わる体の変化に対応しながら、ここまで頑張ってきました。
残り少ない妊娠生活も家族や周りにサポートしてもらいながら、お腹の中にいる赤ちゃんとの大切な時間をゆっくりと楽しんでいってくださいね。
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