深刻な症状に要注意!胎盤剥離が起こったときの母子のリスク

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2017/08/25

胎盤剥離が起こると、赤ちゃんの脳に酸素が送られなくなって酸欠状態になります。そのため死産になったり、命は助かっても後遺症が残ることがあります。

ママの体は早剥の際、大量の出血を起こすことがあります。その影響で、様々な病気を併発してしまいます。

胎盤が剥がれることによって、お腹の胎児や母体である妊婦さんに起こる深刻な症状についてまとめました。

胎盤剥離の主なリスク3つ

胎盤は、お母さんから命をもらって生きている赤ちゃんにとって、まさに命綱と言える存在です。それが剥がれ落ちてしまうのですから、胎児の生死に関わります。

赤ちゃんだけでなく、お母さんの身体にも大きな負担が掛かります。最悪の場合は母体死の可能性もあるのです。

胎盤が剥がれ落ちてしまう時に、お腹の中はどのような状態になっているのでしょうか。剥離に伴う症状を見て行きます。

【赤ちゃんへの影響】酸素供給の停止によって起こる

常位胎盤早期剥離が起きると、赤ちゃんへの血液の流れがストップしてしまいます。胎盤を通してしか胎児は酸素や栄養を得ることができません。

胎盤が剥がれ、血流が止まり、酸素が行き届かなくなる、これは赤ちゃんがお腹の中で酸欠を起こしている状態です。

酸欠状態は非常に危険です。酸欠になると最悪の場合、低酸素性虚血性脳症になってしまいます。

低酸素性虚血性脳症
妊娠中や分娩時に何らかのアクシデントが起こって赤ちゃんの脳へ充分な酸素が回らなくなることです。

主な症状

  • 脳障害
  • 筋肉のけいれん
  • 筋肉の異常な緊張
  • 意識障害

出生の後に大きな障害が残ったり、仮死状態で生まれたり、タイミングが悪ければ死産になることもあります。

お腹の中で胎児の脳に酸素が届かなくなった結果、脳性まひなどの障害を引き起こします。これが赤ちゃんへの一番大きなダメージです。

胎児を襲う深刻な症状が、酸欠からくる生命の危機です。命は助かっても、重篤な後遺症を残すことがあるからです。

自分で呼吸をすることが出来ない胎児にとって、胎盤がどれほど重要な存在かが分かりますね。

【ママの体】大量の出血によってショックを受けます

子宮壁から胎盤が剥がれる時、お母さんのお腹の中で大量の出血が起きます。母体は出血性ショックのリスクにさらされます。

出血性ショックとは、大量の出血を起こしたときに、内臓の機能を維持するための血液が失われ、多くの内臓が一斉に機能不全を起こすことです。

出血性ショックの症状

  • 血圧の低下
  • 意識の混濁
  • 呼吸回数の増加

これらの症状に至ったら、緊急の輸血が必要です。ママの命に関わる深刻な症状だからです。

大量出血が起こることによって、播種性血管内血液凝固症候群(DIC)を引き起こします。本来体の中では固まらない血液が、体内で凝固してしまうものです。

体の中に細かな血栓が多く出来てしまう状態ですね。血管内で凝固が起きてしまうと、全身の血流が滞おり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが生じます。

対処として血液を固まりにくくする薬である、「抗凝固剤」が投与されます。抗凝固剤は体内の血の塊を溶かす薬です。胎児への影響を少なくするために、安全なものを選んで処方されています。

多くのお産が帝王切開で行われます

早剥が起こっている時、多くの場合で緊急帝王切開が行われます。軽症の場合は入院して安静を保つことで、通常分娩が出来ることもあります。

しかしほとんどのケースで分娩は帝王切開で行われます。そのため、個人病院や助産院、自宅での出産を希望していた方は、救急病院に転院する必要が出てきます。

常位胎盤早期剥離は、時間との闘いです。胎盤が剥がれ始めてから胎児が酸欠になるまで、早ければ1時間です。

この1時間の間に緊急帝王切開で赤ちゃんを外に出し、通常呼吸させないと、先述のように脳や全身に酸素をめぐらすことが出来なくなります。

早期剥離が起こることで、それまで考えていたバースプランを大幅に変更しなくてはならなくなります。

帝王切開が出来るのは設備の整っている大きな病院だけです。そのリスクも考えて、出産の計画を立てておくことが必要です。

ゆっくり進行する軽症の場合と急性時の症状の違い

胎盤剥離に進行の遅い軽症のものと、急性に進む予断を許さないケースがあります。急性の場合すでに述べたように胎児の命に関わります。

進行が遅い時と早い時の症状にはどのような違いがあるのでしょうか。対処にも違いはあるのでしょうか。

進行が遅く軽症な場合の症状

胎盤剥離が軽症な場合は、剥がれている胎盤の割合が30%以下のものです。この場合出血もほとんど起こらず、自覚症状も起こりません。

妊婦健診の時にエコー検査で発見されることもあります。その場合は安静を第一にし、早産で出産可能な月齢まで、赤ちゃんを守らなくてはなりません。

逆に自覚症状が無いので、普通の生活や仕事をしたり、無理な運動をすることもあるのでは。これでは進行を早めてしまい、より危険が増します。

特に安定期に入ってからは気持ちにゆとりができますね。ところが安定期に入って以降の方が胎盤剥離の頻度は高くなるのです。

ママにも気づかないところで起きているのが、軽症例の注意点です。体調が落ち着いているからと言って油断しないことが重要です。

胎盤剥離の進行が速い場合

急性の場合の一番分かりやすい特徴は、「強烈な腹痛」です。

妊娠中の腹痛にはどんな妊婦さんも敏感でなくてはいけません。腹痛の原因には流産や切迫早産も考えられます。胎盤剥離の場合は、腹痛が途切れることなく長時間続きます。

進行の早いケースでは、胎盤が急激に剥がれて行きます。発覚した時すでに胎盤の50%が剥離してしまっているという事例もあります。

ここまで胎盤が剥がれてしまうと、外的な治療で直すということは不可能です。一刻も早く病院に入院して、適切な処置を受けなくてはいけません。

胎児はどんどん危機にさらされ続けます。ママも同じことです。迅速に動くことを意識しましょう。

腹痛はこうした症状を教えてくれる大切なサインです。強い痛みが休むことなく続く時、急性の胎盤剥離が起こっていると覚えておきましょう。

▼胎盤剥離の予防についてはコチラも参考にしてみて!

▼胎盤剥離が起きた時の対処方法についてはコチラも参考にしてみて!

避けられないリスク…深刻な症状を引き起こす胎盤剥離

胎盤剥離の怖さは、進行してしまうと治すことが出来ないということです。妊娠を継続できず、死産のリスクを負っています。

胎児が酸欠になり、脳に重いい負担がかかっても、急いで帝王切開を行えば命を救うことが出来ます。産後の後遺症も小さく抑えることも出来るでしょう。

そのために、ママは普段からお腹の痛みに敏感で居るようにしましょう。強烈な腹痛が早剥離の代表的な症状のためです。

胎盤剥離を経験しても、無事に出産出来た妊婦さんの例もあります。症状が現れた時は、なんとか冷静に行動できるように、気持ちの準備も大切です。

▼常位胎盤早期剥離の徴候についてはコチラも参考にしてみて!

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