共働き家庭の習い事事情 始める前に押さえておきたい3つのポイント
内閣府の調査では、共働き家庭は全体の6割と平成9年頃から増え続けています。習い事をしている子供の割合も9割、始める年齢も低くなってきています。
しかし多くの子どもが習い事をしているのに、「うちの子だけ習い事をしていなくても大丈夫かな…」と悩んでいるワーキングマザーも多いと思います。
習い事を始める前に3つのポイントを押さえておけば共働きでも安心してしっかり習い事をすることができますよ!コツをお伝えします。
共働きの家庭だと習い事ができない…と悩む理由
あるサイトが共働き家庭に行った調査で、共働き家庭の子供の習い事の数の平均は1.4個、そして「もっと習い事を増やしたい」と思っている割合が6割、そして、約9割が「習い事することによって子供に良い変化があった」と答えています。
習い事を選ぶ時の3つのポイント!スタート後も困らない
共働き家庭が習い事を始める際にどういった事をポイントにして選んでいけばよいでしょうか。肝心なのは決める前にチェックする3つのポイント。
これさえ押さえておけばスタートした後に困ることはありません。
何をどこで習うのか?
個人レッスンがある、土日もレッスンがある、休んだ場合の振り替えが可能、送迎があるなど同じ習い事でも教室やスクールによってシステムも様々。
特に送迎や土日のレッスンの有無は共働き家庭にとっては非常に重要な確認事項となってくるのではないでしょうか。
そういった条件面も踏まえて、内容や子供の希望はもちろん、パパやママの希望との折り合いをつけながらまずはどこで何を習うのかを決めていきましょう。
いつ通うのか?
レッスンの曜日が固定で振り替えができない場合もあります。特に文化系の習い事、ピアノや絵画教室、英語教室や学習塾に多いようです。
一方、運動系の習い事では振り替えが可能のスクールが多いようですね。ただし、1ヶ月に振り替えができる回数が決められていたり、在籍級によっては振り替えができない時間を設けてあることもあります。
そういった部分はあらかじめチェックしておきたいですね。
振り替えはとても便利なシステムですが、なるべく最初に決めた曜日はあまり休まないように、『いつ通うのか、いつ通えるのか、土日にまとめるのか』をしっかりと考えておきましょう。
お子さんがひとりで行ける場合は、平日でも大丈夫かなどを家族で相談しながら決めて行くとよいでしょう。
どうやって通うのか?
小学校中学年から上の年齢はともかく、未就学児~小学校低学年は例え習い事が近い場所であっても一人だけで通うのは心配ですよね。
共働き家庭のおよそ88%が習い事を始める上で、習い事への送迎つまり「どうやって通うか」がネックになっています。そこでいくつか対策案を挙げてみました。
- ①祖父母にお願いする
- 近くにパパやママの親が住んでいる場合や習い事が徒歩圏内であればおすすめです。他人にお願いするよりは安心ですよね。
- ②同じスクールや教室に通っているママ友にお願いする
- とても親しい間柄で、また子供同士も仲が良かったらお願いしやすいですね。
しかし期間限定や一日だけどうしてもの場合でなく毎回となるとトラブルの原因にもなりかねないのでその場合は心遣いと注意が必要です。
- ③送迎バスを利用する
- スクールや教室によっては送迎バスを運行しているところも多いです。費用は月謝の他に別途かかりますが、時間通りに自宅の近くに迎えに来てくれて送り届けてくれるので安心ですし非常に便利です。
ただ、「未就学児は保護者も要付き添い」のところが多いのが現状ですので、これは小学生の場合におすすめです。
- ④保育園や幼稚園の習い事を利用する
- 最近では保育園や幼稚園が延長保育の時間を利用して、体操クラブやスイミングスクール、ピアノ教室等と提携をしてレッスンを受けることができるカリキュラムを持っている保育園や幼稚園が増えてきています。
保育料とは別に月謝はかかりますが、送迎もしてくれるので共働き家庭には便利なサービスですよね。そういった部分も保育園や幼稚園を選ぶポイントに入れてみるのもよいかもしれません。
ただその際に、提携しているスクールや教室は卒園後も継続して通える場所にあるのか、小学生になった時の曜日や時間、今住んでいる地域には送迎バスは来ているのか等は事前に確認しておくとよいですよ。
卒園後も子どもが「ここのスクールのこの先生が好きだから続けたい!」と希望した場合、物理的な理由で通えないとなったらせっかくやる気になっているのにもったいないですよね。
- ⑤地域のファミリーサポートを利用する
- ファミリーサポートは、利用できるまで利用登録や事前の顔合わせなどの手続きで2週間ほどかかります。
地域によって料金やサポート内容は異なりますが、料金は一時間あたり700円~900円と民間のベビーシッターに依頼するよりも安価。保育園や幼稚園のお迎えから習い事への送り迎えなどにも対応してくれます。
- ⑥民間の学童や送迎と習い事が一体となったサービスを利用する
- 子どもに習い事をさせたくても「平日は仕事で送り迎えができない」共働き家庭が抱えている悩みに応える形で2015年頃から徐々に浸透してきている「保けいこ」。
- 幼稚園や小学校が終わる時間に合わせて、スタッフがスクールまで送る送迎サービス付き
- シッターさんが自宅まで来て、ピアノや英会話等を教えてくれる
- 送迎のみのサービス
などがあります。それぞれの家庭の事情に合った保けいこを利用してみるのもひとつの選択肢ですよ。
- ⑦習い事によってはオンラインサービスを利用する
- 英会話などの習い事によっては、スマホやタブレットを使用したオンラインレッスンもあります。
スクールに通うのと変わらないクオリティのレッスンが受けられるということで、共働きママからの関心が高いようです。
自宅でのオンラインレッスンなので送迎の必要はなく、ポイントのひとつの「どうやって通うか」のポイントはクリアできます。
また、オンラインではないですが、習い事の先生に自宅に来てもらうという習い事の形もあります。
習い事の体験や見学に行ってみよう!
習い事を始める前にまずは子どものやりたい!パパママのやらせてみたい!の習い事の体験や見学の参加してみるのもいいですね。
ほとんどのスクールや教室では体験・見学を実施しています。短期教室なども開催しているところもあるのでそういったものを利用して事前に授業やレッスンの雰囲気や内容を実際に体験してみるとミスマッチなどを防ぐことができます。
子どもがやってみたい習い事の体験や見学に行く際のポイント
- 先生やレッスン日が複数の場合は別の日や先生でもう一度体験を受けてみる
- 他のスクールや教室のレッスンも受けてみる
- 仲良しの友達が習っている場合は、その子とは別の日に体験に行ってみる。
同じ習い事のスクールでも、曜日によって男女比や年齢構成によって雰囲気や、先生によっても男の先生、女の先生、若い先生、ベテラン先生かによって指導方法が違うということもあります。
「体験の先生もよかったしレッスンの雰囲気もよかった」とすぐに決めたら実際通う曜日や時間はその先生の担当ではなかったということも。他のスクールや教室という選択肢があればいくつか見学や体験に参加して決めても良いでしょう。
また、仲良しの友達が習っているから自分も習いたいという事が動機の場合は、できればその友達と違う曜日があるのであれば別の日に行くことをおすすめします。
仲良しのお友だちと習い事に通うのは楽しいことですが、そのお友だちが辞めたら子どもも辞めたいと言い出すなんてこともあります。
せっかく忙しい時間のやりくりして通う習い事。子どもが楽しく通えて長続きできるようにスクールや教室は慎重に選びたいですね。
パパママがやらせてみたい習い事の体験や見学に子供を連れていくコツ
まず、こどもが見ているところでそれを親が楽しんで見せる。一緒にやりたがったら一緒に楽しんでみましょう。
その際にあくまでもこどもが自由に動き、見て、触れるという範囲からに留めることが大切です。決して「やらせる」「教える」「指導する」はしません。
大切なのは親も子も笑顔で習い事をすること
毎日仕事と家事と育児、そして時間に追われ、その上習い事なんてむり…と諦めがちですよね。
しかし、習い事を始めたことによって今まではあまり育児に協力的ではなかったパパが、子どもの習い事の送迎や付き添いをすることで子どもとの会話やふれ合いの時間が増え、以前よりは育児に参加するようになった!なんて事も。
大切なのは習い事は親も子も笑顔で楽しみながら続けること。
習い事のせいで疲れてしまってママがイライラしてしまっていては本末転倒ですよね。無理せず焦らず頑張らず、その家庭に合ったペースで子どもの可能性を伸ばすサポートをしてけたらいいですね。
MARCH(マーチ)では、妊娠や子育ての先輩たちが、ためになる情報を毎日配信しています!新米ママ&パパはぜひご覧ください♪
まだデータがありません。