里帰り出産のメリットとデメリット!リスクを考慮して帰省を検討しよう
妊娠していることが分かったら、すぐに里帰り出産を決めるママもいますね。初産の方は特にその傾向が強いようです。
出産後は何かと大変なことが多く、妊娠中から不安を感じてしまうことも。実家に帰ると頼れるおばあちゃんがいるので赤ちゃんを託すことができますね。
でも里帰りにはメリットとデメリットがあります。自分に合った子育てをするためにも、どのような長所と短所があるのか見てきましょう。
里帰り出産をするメリット6つ
里帰り出産にはもちろん多くのメリットがあります。だからこそ多くのママが実家に戻ってお産をすることを選ぶのです。
赤ちゃんにとってもママにとっても利点の多い里帰り出産。経験した方の声を元に、どんなことがメリットと言えるのか見てきましょう。
実は出産前にもメリットがあったという声も。
出産で疲れた身体を癒すことができる
難産だったママにとって、産後の体のダメージは想像を絶する物があります。私自身長男を産んだとき出血が激しく、しばらく貧血に悩まされました。
そんな時に、実家にいると赤ちゃんのお世話をおばあちゃんや他の家族に任せることができるので、「ちょっと休んで来たら」と声をかけてもらえました。
自宅に1人で帰ると家事から赤ちゃんのお世話からなんでも自分でやらなくてはなりません。身体が万全ではない時にこれはとても辛いことです。
里帰りのいいところは、出産の疲れをしっかり癒す時間が取れること。育児は体力勝負です。人手があると自分を労わる時間が取れます。
弊社が行ったアンケートからも、母の助けなしにはできなかったーという内容が目立ちました。
子育てについて相談できる人が近くにいる
赤ちゃんにとってのおばあちゃん、大おばさん、中には曾おばあちゃんなどが現役という方も多いですよね。こうした人材は子育てのベテランです。
若い時に自分の子供を何人も育てた経験を持っていて、いざという時にどうしたらいいのか、知識の量がちがいます。
このように子育ての大先輩が大勢近くにいてくれることが里帰りの利点です。私の場合は、母親のお友達がお見舞いに来ていろんな相談に乗ってくださいました。
もしかしたら何かの病気?と不安でいっぱいの時、「大丈夫だよ」と言ってくれる人がいたら安心感がちがいます。
食事や洗濯をしてもらえる
赤ちゃんのお世話が始まると、2~3時間置きにミルクをあげなくてはいけません。母乳の方はもっと頻繁に赤ちゃんのために時間を取られます。
その上食事の準備や洗濯物までするのは、はっきり言って過酷です。ママの体力がもちません。赤ちゃんが泣いているのに他のことをしていては、気を取られて危ないですよね。
実家にいるとおばあちゃんが食事や身の回りのことを全部してくれるので、赤ちゃんのお世話をする時間が充分に取れます。
家事の負担がないということは、普段の生活からしたら考えられないですよね。特に食事の支度は毎日のことなので、誰かがやってくれるととても助かります。
上の兄妹がいる時に人手があると助かる
年子や兄弟の年が近い時、出産の時一緒に実家に連れて帰る方もあるでしょう。1歳しか年が変わらない場合はまだまだ上の子も手がかかります。
そんな時おばあちゃんや自分の兄妹がいてくれると、赤ちゃんとお兄ちゃんお姉ちゃんが同時にぐずりだした時など、相手を頼むことができます。
生まれたばかりの子と、まだ小さい兄弟の相手を同時にすることでママは疲労困憊してしまいます。実家で出産するとその悩みを解消できます。
不調の時に病院まで付き添ってもらえる
赤ちゃんが激しくミルクを吐く、ママが乳腺炎で熱を出してしまうなど、出産後の身体のトラブルはいろいろなものがあります。
急な受診の時、赤ちゃんを連れて病院に行くにも、ママが診察を受けるにも、1人だと大変ですね。
その点実家なら兄弟や両親に病院まで付き添ってもらえたり、赤ちゃんを診てもらうことができるので大きなメリットになります。
子育てに専念できる
食事の用意や洗濯など、普段家で自分でやっている事を、他の人にしてもらうことがあります。
特におばあちゃんの時代には、「産後1ヶ月は無理をしないこと」と言われたりしていたので、却って家事をさせてもらえないことも。
これを期に、子育てに専念しておきましょう。お乳のあげ方や、ミルクのタイミング、おしめの当て方をしっかりマスターしておきます。
それによっていよいよ自宅に戻り、パパと2人で子育てを始めてもあわてずに済みます。家事をやってもらえることの利点です。
実家で出産することのデメリットもよく考えましょう
メリットの多い里帰り出産ですが、実はデメリットも多く、トラブルを起こしたりママが余計なストレスを溜めてしまうこともあるのです。
実家で子育てをする事の意外なデメリットとはどんなものがあるのでしょうか? それを知ったうえで里帰りを検討してください。
お見舞いに来る人が多くて気を使う
実家に戻ると、親戚の人や知り合いの人がお見舞いやお祝いを持ってくることがよくあります。その対応がなかなか大変です。
赤ちゃんのお世話で大忙しでメイクをする暇もないのに、次から次へと人が来てしまうと余計に疲れますね。
家に来なくても郵送でお祝いを届けてくれる人もいます。その場合電話でお礼を言わないといけなかったり、内祝いの準備を考えなくてはと仕事が増えてしまいます。
来る方は「気にしなくていいよ」と言ってくれても、女性である以上身だしなみが整っていない時に人に会うのはストレスですよね。
昔風の子育てを押し付けられる
おばあちゃんや曾おばあちゃんはもちろん頼れる子育てのベテランです。ベテランなのですが、今の子育ての常識とはちょっとずれていることも。
そんなおばあちゃん世代に子育てについて口出しされるのがいやだ、という方も多いようですね。特に辛いのは「母乳で育てないとだめ!」と言われることです。
これは理不尽で、いまでもとても辛い記憶です。身近にこうした考え方の人が多いことが、里帰り出産の大きなデメリットと言えるでしょう。
兄弟が同居している場合ストレスがたまる
兄弟が実家結婚して実家暮らしをしていると、小姑との付き合い方で苦労することもあると思います。嫁姑関係同様、小姑との関係もなかなか厄介です。
相手が先に出産を経験している場合は、余計な気を回されて逆に疲れてしまったり、未経験の場合は子育てに対して非協力だったりします。
理解のある方ならいいのですが、自分のことを最優先している人が身近にいると、赤ちゃんを邪険にされて辛い思いをすることもあるのです。
長期滞在になると、生活費が気になる
実家とはいえ、赤ちゃんと2人で滞在している間きっちりと生活費を負担しなくてはならない場合もあります。
請求されなくても、礼儀として自主的に払う方がいいでしょう。相手が受け取ってくれなければ、後日返礼品として贈り物をする方法もあります。
このように実家で暮らしていると、思わぬ出費に見舞われます。同時にパパの生活費もかかるため、二重生活費がかかります。お金の問題は深刻です。
ついだらだらしてしまって生活リズムが崩れる
赤ちゃんを連れて実家に帰ると、はっきり言って歓迎されます。おじいちゃんなど特に娘と孫がかわいいですから、どちらもあまやかしたくなるでしょう。
それに乗っかりすぎていると、どんどん子どもの頃のわがまま癖が戻ってきてしまって、生活が自堕落になってしまう可能性もあります。
ただでさえ子育て中は生活リズムが乱れます。寝る時間や起きる時間がはっきりせず、いつもだらだら寝ていると、ママの体にとってよくありません。
時には自分でできることは自分でやったり、赤ちゃんとしっかり向き合うなどして気持ちを切り替えましょう。
産後クライシスになる可能性がある
妻が里帰りしている間、さみしくなって旦那が浮気してしまうという事例もあります。これはママにとってとてもショッキングなことですよね。
それに、離れて暮らしているので浮気されるんじゃないかと常に不安に感じていることも、精神的な負担になります。
浮気のこと以外でも、旦那と離れていることはお互いの状態が分かりづらく心配になることばかり。やっぱり夫婦ですから近くにいたいものですよね。
実家暮らしと言ってももう自分の家という感覚が薄れています。本当の家であるパパのいるところから長く離れるのは、産後クライシスの原因にもなります。
良いことばかり、とはいかない里帰り出産
里帰り出産をすることは、ママの体や心のケアの面でメリットがたくさんあります。何より実家だから落ち着くと言う事もあるでしょう。
その反面、人の目が気になって落ち着かなかったり、旦那と距離が出来てしまうことが不安なデメリットもあります。
産前産後はホルモンの乱れで精神的に不安定になりますし、体も苦しくなります。その上でデメリットにも耐えられるかどうか。よく考えて里帰りを検討しましょう。
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