保育士の休みはどうなっている?保育現場の実態について

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2018/10/23

保育士は多忙で、休みが取りにくいと聞いたことがある人もいるかもしれません。

いつも笑顔で元気な先生でいるためには、しっかり休むことも大切ですが、果たして保育士現場の実態はどうなのでしょうか。

ここでは、筆者の保育士時代に現場で目にしたことや経験したリアルな情報を発信します。ぜひ参考にしてくださいね。

保育園の場合について

まず、保育士の最も多い就職先である保育園の場合についてお話します。

基本的にシフト制

保育士の勤務時間は基本的に8時間です。子どもたちが保育園にいる時間はだいたい7時~19時頃となり8時間以上ですが、保育園が開園している間中、保育士全員が出勤しているわけではありません。

早番、平常番、遅番といって、少しずつ勤務時間帯をずらして働き、長時間保育園にいる子どもたちに対応しています。

3交替制シフトの一例です。

早番 7:00~16:00
平常番 8:30~17:30
遅番 10:00~19:00
3交替がメジャーですが、5交替など時間を細かく区切っていてシフトを組んでいる施設もありますよ。

ローテーションを組むのは、正社員の話で、派遣やパートの場合は固定曜日、固定時間の勤務ができるでしょう。

週休2日制が多い

一昔前までは、4週5休、4週6休という施設も結構あったのですが、最近では4週8休つまり週休2日制のところが増えてきました。

土曜日も仕事がある保護者も多くいるので、土曜保育を行っている施設がほとんどです。そのため、保育士は一般企業の会社員のように土日の休みというわけにはいかないです。

週に1度の休みだと、疲れが取り切れないこともありますよね。毎週末、2連休とならないのが保育士の大変なところかもしれません。

しかし、土曜日に保育園を利用する子どもの数が平日より少ない場合、数人の保育士が出勤し、一部の保育士は休む、ということが可能です。

筆者の勤務先は4週8休で、日・祝が休みという保育園でした。そして、土曜日保育を利用する子どもは少なかったので、正社員の先生の中で土曜出勤をローテーションしていましたよ。

土曜出勤した先生は、平日のどこかで休みを取っていました。

長期休暇について

年末年始は保育園も休みであることが多いので、保育士は一斉に休暇を取ることができるでしょう。しかし、お盆休みは園としてはないところも多くあります。

その場合、保育士は交替で休暇を取ります。

有給休暇はタイミングを考慮して気持ちよく取得しよう

6か月以上継続勤務して全労働日の8割以上出勤している場合、雇用形態に関係なく
有給休暇を取得することができます。

なかには、先輩保育士が有給消化していないのに言い出せない…など、保育園の雰囲気によっては取りにくい場合があり、悩ましいところです。

しかし、最近はそういった過酷な労働環境を見直し、きちんと園側が取得しやすいように体制を整えてくれる施設も増えてきました。

もし、現役保育士さんの中で有給休暇が取得しにくいと悩んでいる人がいたら、思い切って転職しても良いかもしれません。

有給が取りやすいかどうかは園によってさまざまなので、転職したら案外すぐに悩みが解決する場合がありますよ。

ただし、有給休暇を取得するタイミングは考慮すべきです。

同僚たちの都合を無視して取得しようとするのはおすすめできません。

なぜなら、保育士はチームワークの仕事だからです。自分が休むと周りが必ず自分の分をフォローすることになります。

行事が多い時期は避ける、など配慮を見せましょう。また、権利であっても、取得して当然!という態度ではなくて、お休みいただきありがとうございますという感謝の姿勢でいる方が周りの理解を得やすいです。

職場のみんなが気持ちよく有給を使えるような環境作りが大切です。

休憩時間はあるが、バタバタしていることが多い

8時間勤務をするためには、必ず1時間休憩時間を取らなくてはいけません。これは労働基準法において定められているので、必ず取ることができます。

しかし、その1時間を全部プライベートな時間として過ごせるということはまずないと思っている方が良いです。

子どもたちの午睡の時間に保育士は休憩を取ります。全員すぐにぐっすり眠ってはくれません。なかなか眠ってくれない子、一度眠ってもすぐに目を覚ましてしまう子など色んな子どもがいます。

休憩は交替で取るので、自分が休憩に入ったら他の保育士が対応する形にはなっていますが、手に負えない数の子どもたちがぐずってしまう場合もありますし、事務室でゆっくり…なんてことはなかなかできないです。

連絡帳も午睡の時間に書くので、やっぱりゆっくりは休めません。それ以外にも製作の準備をしたり手作りのおもちゃを作ったり、とやることはたくさんあります。

実際、筆者の勤務先の先生方もいつも何かしら作業をしていました。これが、保育園での休憩時間の実態です。

児童養護施設などの入所施設の場合

続いては児童養護施設や乳児院などの入所施設の場合について、お話します。

保育園などの通所施設であれば、勤務時間は日勤となりますが、入所施設の場合は、24時間体制で子どもたちの保育にあたるので、夜勤もあります。

したがって、勤務体系は変則的です。施設の職員数によってさまざまな形態のローテーションが組まれています。

3交替制の一例

日勤 8:00~17:00
準夜勤 16:00~1:00
夜勤 0:00~9:00

入所施設の休みや有給休暇について

施設によって、4週8休(週休2日制)であったり、中には4週6休というところも存在します。

有給休暇も制度上は通所施設と同じように保障されていますが、現実はなかなか取得しにくいという問題があります。

というのも、児童養護施設の場合、通院の付き添いや学校の保護者会といったような平常の業務ではフォローしきれない内容があり、時間外に対応している実情があるのです。

休日をしっかり確保したいなら

通所施設、入所施設どちらの場合でも、しっかり休みを取りたいなら大規模な施設または母体が大きい施設で働くことをおすすめします。

保育園の規模、経営母体の規模が小さい場合はどうしても休みを取りにくくなります。

小規模の保育園であったとしても、経営母体が大きければ、その日突然、人員が足りないとなった場合でも別の施設から応援という形を取ることができます。

小規模保育園で働いたとき、人員にあまり余裕がありませんでしたが、体調不良などで急に休む職員が出た場合は近くにある系列の保育園の保育士が応援に来てくれていました。

大規模保育園の場合は、もともと人員に余裕がある場合が多く、急な休みでもフォローできる体制が整っていることが多いですよ。

休みの日はリフレッシュを!

保育士の仕事は精神的にも肉体的にもハードな仕事です。

職場の人間関係や、保護者との関係など悩みも多い仕事ですが、プライベートな時間は、職場の悩みを持ち込まないようにすることが大切ですよ。

長く働き続けるためにも、上手に休息を取ることが必要です。休日は自分の趣味を楽しむなどしてリフレッシュしてください!

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